太正?大正だろ?   作:シャト6

43 / 125
第四十二話

ユーメー人でさくらの夢に入った俺は、今真っ白な空間にいる。

 

「そろそろさくらの夢が出てきてもいいんだが…」

 

すると徐々に真っ白な空間が変わっていく。

 

「ここは…帝劇だな」

 

俺は現在、帝劇のロビーにいる。

 

「特に他と変わった様子はないが」

 

「何度言ったら分かるんですか!」

 

すると舞台の方から怒鳴り声が聞こえたから、俺は舞台に向かう。すると舞台ですみれに説教してるさくらの姿があった。他にもマリアやアイリス、大神とかがいる。

 

さくら「全く…どうして台詞も満足に言えないんです!」

 

すみれ「も、申し訳ございません」

 

さくら「そんなんで次のお芝居をするつもりなんですか!すみれさん!」

 

マリア「さくらさん、すみれも一生懸命していますし」

 

まさかのマリアが、さくらに対してさん付けだと!?

 

アイリス「そ、そうですよさくらさん…」

 

アイリス、お前もかよ。

 

「相変わらず賑やかだな」

 

すると今度は、舞台から男が出てきた。だが、その男を見て俺は驚いた。

 

「お、俺!?」

 

さくら「あ、あなた」

 

「あ、あなた!?」

 

俺が出てきた事にも驚いたが、さくらの奴が俺に対してあなたって言いやがった。となると、その台詞で考えられるのは1つ。

 

「俺、さくらと結婚してるのかよ…」

 

ってか、さくらの中での俺って、あんなに美化されてんのか?物凄く周りがキラキラしてる気がするんだが…というより、最初俺って分かんなかったわ!

 

さくら「あなた、すみれさん達酷いんですよ。私が折角稽古してあげてるのに」

 

「まぁまぁ。すみれ達も一生懸命やってるんだ。花組トップスタァのお前と一緒にしたんじゃ大変だろうが」

 

さくら「それもそうね、ごめんなさい…わたし」

 

「気にするな。お前は花組の事を思って言ってるって、俺には十分分かってるさ」

 

「あなた…」

 

だ〜!!いくらお前(さくら)の夢とはいえ、あんな小っ恥ずかしい台詞聞きたくねぇよ!俺もあんなキャラじゃねぇ!人前であんなイチャ付けるか!

 

すると場面が切り替わった。

 

「今度は…帝劇の外だな」

 

今度は街中に出る。辺りを見てると売店の新聞に目に入る。

 

「何々…『帝劇花組のトップスタァの真宮寺さくらが結婚。お相手はなんと、あの【オアシス】の主人の森川大輔!!』新聞になったのかよ!!」

 

いやはや…もう呆れるわ。再び画面が切り替わる。今度は随分と田舎の風景だ。

 

「ここは…帝都じゃないな。何処だ?」

 

俺はまた辺りを見る。すると、小さな女の子が両親と歩いている。

 

「あれって…まさかさくらか?小さい時の」

 

さくら(子)「お父様、お母様、早く早く!」

 

「さくら、そんなに慌てたら転びますよ」

 

「はは、いいじゃないか。子供は元気が一番だよ」

 

両親は、とても穏やかで優しい雰囲気が出ている。

 

「さくらの両親か。確か父親の方は1度見た事があったな」

 

それは最初の頃に調べた、米田のおっさんがいた【対降魔部隊】の事を調べた時だ。

 

「あれがさくらの父親で、おっさんやあやめと一緒に戦った【真宮寺一馬】か」

 

「そうだよ」

 

すると俺の背後から声をかけられた。振り返ると、そこには子供のさくらがいた。

 

「お前は…」

 

さくら(子)「お兄さん、さくらお姉ちゃんの夢に来たの?」

 

「ああ。さくらを起こしに来たんだよ」

 

さくら(子)「なんでなの?ここにいれば、さくらお姉ちゃんも幸せなんだよ」

 

「確かにそうかも知れない。だがな、残された奴の気持ちはどうするんだ?俺はもちろん、さくらが目を覚ますのを待ってるおっさんやあやめ、マリア達花組の連中も心配してるぞ」

 

さくら(子)「……」

 

俺の言葉に、子供のさくらは黙っている。

 

「大切な人がいなくなる。その気持ちはお前が誰よりも知っているはずだが?」

 

さくら(子)「…うん」

 

「だったら、さくらを皆の元に返してやってくれないか」

 

さくら(子)「分かったお兄ちゃん」

 

すると子供のさくらは、笑顔で俺を見て上に浮かんでいく。

 

「お別れだな」

 

さくら(子)「うん」

 

「森川さん」

 

すると、俺の後ろに今のさくらがいた。

 

「よう」

 

さくら「なんで森川さんが?」

 

「どっかの寝坊助を起こしに来たんだよ」

 

さくら「むぅ」

 

俺がそう言うと少しむくれるさくら。

 

さくら(子)「…大好きな人を守りたいなら、立ち向かう事です」

 

すると突然さくら(子)の雰囲気が変わった。

 

さくら(子)「愛する心は…どんな困難にも打ち勝ちます。愛を貫くということは…命をかけて戦う事です!」

 

「こいつは…」

 

さくら(子)「敵は、魔を封じ込めた門の上にいます…」

 

そう言い残して、さくら(子)は姿を消し、俺達の目の前が真っ白になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う…うぅん…」

 

俺は目が覚めると、自分の医療室な事に気が付く。

 

「どうやら、無事に戻れたみたいだな」

 

オペレーター「マスター、ご無事でなによりです」

 

すると、部屋にオペレーターの1人が入ってきた。

 

「ああ、おかげさんでな」

 

さくら「うぅん…ここは?」

 

するとさくらも目を覚ます。

 

「よう、ようやくお目覚めか?」

 

さくら「森川さん…」

 

「寝起きで悪いが、あんまりゆっくりしてる暇はないぞ」

 

さくら「ここは…いったい?」

 

「ここは俺の店の地下室だ。簡単に言えば、帝劇の地下室と同じだ」

 

さくら「こんなのがお店の下にあったんですね」

 

そう言いながらさくらはベットから起き上がる。

 

「オペレーター、状況は?」

 

俺はモニター室に行き、現在状況を確認する。さくらも来たが、全員同じ顔のオペレーターが大勢いたので驚いていた。

 

オペレーター2「はい。少し前に帝国華撃団が出撃しましたが、葵叉丹と名乗る人物と脇侍が出現したため、現在困難にあっています」

 

「そうか…」

 

俺は冷静に状況を分析する。

 

オペレーター3「それと、天海と名乗る老人が、政府の解散に帝都銀行から100億円、そして米田中将の命を差し出せと要求がありました」

 

「なるほど。あれが普通の地震じゃなく天海の力なら、それくらい要求があっても不思議じゃない」

 

オペレーター4「1時間以内に要求が呑めない場合は、帝都を滅ぼすとも。残りは約50分です」

 

「既に10分が過ぎてるか…さくら、急いで帝劇に戻って出撃準備だ!」

 

さくら「了解です!!」

 

そして俺とさくらは、先に出撃しているマリア達を救うため、急いで帝劇に戻るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大神「くそっ!敵の数が多すぎる!!」

 

カンナ「隊長…どうするんだ!?」

 

大神「皆、命を無駄にするな!この大軍とまともにぶつかっても勝負にならない。取り合えず守備陣形をしけ!後は脱出の機会を待とう!」

 

紅蘭「了解や!逃げるのかて、立派な戦法やしな」

 

すみれ「けれど…絶体絶命の状況ですわね。この大軍を相手に、いつまで耐えられるでしょうか…」

 

すると、突然数体の脇侍が吹き飛んだ。

 

すみれ「な、何事ですの!?」

 

大神「あれは…!?」

 

さくら『あたしの大事な仲間を傷つける奴は…許さない!!』

 

すると、上空にある翔鯨丸から、さくらの光武が落下して、大神達と脇侍達の間に降り立った。

 

大神「翔鯨丸!!さくらくん!無事だったのか!!」

 

さくら「遅ればせながら、真宮寺さくら、参上!!」

 

すみれ「遅いのよ…あなたって人は」

 

さくら「大神さん!皆!黒之巣会の本拠地が分かりました。ここは退いて下さい!」

 

マリア「本当!?」

 

さくら「説明は後です!一気に戦線を離脱します!」

 

大神「だが、どうやってこの状況から脱出を…」

 

ようやく俺の出番みたいだな。

 

さくら「それは大丈夫です」

 

『待たせたみたいですね』

 

大神「こ、この声は!?」

 

紅蘭「これって、森川はんの」

 

すみれ「確か【音弾】といったかしら?」

 

マリア「そうね。声だけを飛ばす事ができるそうね」

 

そんな話の最中に俺は現れる。

 

「お待たせしました」

 

『森川さん!!』

 

「ここは私が引き受けますので、皆さんはその隙に離脱して下さい」

 

大神「ですが、森川さんはどするつもりなんですか!」

 

「それは…」

 

俺はゆっくりと両手を動かし、胸の前で手を合わせ拝む。

 

「百式観音!!」

 

貰った特典の1つ、ネテロの百式観音が俺の背後に出現する。

 

『!!?』

 

これには、大神達以外にもさくらや後ろにいる葵叉丹も驚きの顔をしている。

 

「さて、相手になろうか」

 

大神「…はっ!皆今の内だ!森川さんが作ったこの隙に離脱するんだ!」

 

『了解!』

 

大神の合図で、花組はこの場から離脱していく。脇侍達はそれを追いかけようとするが、んな事俺がさせる訳ない。

 

「悪いが、ここから先は通行禁止だ」

 

脇侍『ギギギギ!』

 

すると追うのを諦めた脇侍は、俺に向かって来る。

 

「悪いが、さっさと終わらせてもらうぞ。百式観音・壱乃掌!!

 

俺がそう言うと、百式観音に複数ある内の一本の腕が動き、真上から脇侍達を叩き潰す。

 

葵叉丹「な、なんだと!?」

 

流石の葵叉丹も、たかが人間にそれも一瞬で多くの脇侍が破壊されるとは思っていなかったようだな。

 

「まだまだ!百式観音・参乃掌!!

 

今度は参乃掌で、左右の掌が脇侍を挟み込むように思いっきり叩く。

 

葵叉丹「くっ!!」

 

「さて…お前はどうする?戦うか?」

 

葵叉丹「…フフフ。いや、悪いがここは退かせてもらおう」

 

「逃がすと思って…ん??」

 

葵叉丹っていったよな。アイツの顔何処かで見た気がするんだが…

 

葵叉丹「帝国華撃団と天海、どちらが勝つか行く末を見させてもらおう」

 

「おい!どういうこと…」

 

そこまで言ったが、既に葵叉丹の姿はなかった。

 

「華撃団と天海の行く末を見させてもらう。何を考えてる…葵叉丹」

 

葵叉丹の言葉に疑問を思いながら、俺はどこでもドアを使って帝劇に戻るのだった。

米田司令が狙撃されたが、森川も命を狙われるかどうか

  • 米田と同じく、狙撃されて一時的離脱
  • 【輪廻を調整されし者】だから、狙撃しても
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。