帝劇に戻った俺は、既に戻ってたさくらやおっさん達に出迎えられる。
さくら「森川さん!無事だったんですね!」
米田「ったくよ〜、無茶しやがって」
「ご心配をかけてすみません。ですが、ああでもしないと大神さん達はあの場から離脱できなかったですし」
すみれ「それはそうですが、少しは私達の事も思って下さい」
マリア「すみれの言うとおりね。今まで何度も森川さんに助けられてるけど、心配なのは変わりありません」
あ〜、確かに普通に考えたらそうだよな。
「申し訳ありません。そこまで考えていなくて」
米田「けど森川」
するとおっさんが真剣な顔で俺に話しかけてくる。
米田「お前さんが、脇侍相手に生身で戦えるのは知ってる。だがさっきのといい、どこでそれ程の力を身に着けたんだ?」
あ〜…やっぱそうなるよな。とはいえ、百式観音やオールマイトの個性はどうにかごまかせるけど、投影とかは誤魔化せないよなぁ。
「…先程の技ですが、あれは自分が修行をした成果です」
米田「修行だと?」
「はい。あの技は百式観音といい、俺が8歳の頃から修行をして身に着けたんだものです」
大神「は、8歳から修行!?」
ホントは嘘なんだが、こうでも言わないとまずいしな。
「8歳から、毎日欠かさず祈ってから正拳突きを行う。それを1日1万回」
『い、1万回!!?』
あ〜、流石に驚くよな。俺は神様から特典で貰ったから必要なかったが、ネテロは毎日欠かさず行ってたしな。
カンナ「いくらアタイでも、流石に毎日はキツイぜ」
「はい。私も最初はキツかったです。ですが、それを毎日繰り返す。気を整え、拝み、祈り、構えて突く。この一連の動作を一回こなすのに、当初は5〜6秒かかりました。ですので、1日1万回突き終えるのに初日は18時間以上かかりました」
アイリス「その間ご飯とかはどうしたの?」
「もちろんとってません。1万回突き終わるまでは、他に何もしていません」
カンナ「う、嘘だろ!?」
紅蘭「バケモンやで森川はん…」
そう言われても仕方ないが、実際言われると少しキツイぜ。
「そして2年が過ぎた頃です。私は自分の異変に気付きました」
あやめ「異変?」
「はい。1万回突き終わっても日が暮れなくなりました」
米田「マジかよ…」
「そして遂に、1万回突くのに1時間を切りました。そして祈る時間が増えました。そして私から放たれる拳は…」
俺はそう言いながら、拳を前に突き出した。その後から…
パンッ!!
『!?』
そう。本気でやれば俺は音を置き去りにする。
カンナ「…達人の域とか、もうそんな次元じゃねぇ」
すみれ「ええ。まさに森川さんの背後に…観音様が…」
マリア「音を置き去りにする。途轍もない修行ね」
さくら「はい」
米田「なるほど…お前さんの強さの一部が理解できた」
あやめ「そうですね」
それぞれがそんな感想を言う。
米田「だが、あんまり無理はするなよ?お前さんがいて助かるが、やはり生身で戦うとなると心配になる。俺はもちろんこいつらだってな」
おっさんはそう言いながらさくら達を見る。さくら達は全員が頷いている。
米田「しかし、お前以外にも生身で戦う奴はいるがな」
大神「ああ、あの時帝劇でミロクを殴り飛ばした人ですね」
ゲッ!その話が出るのかよ。あれも俺なんだよな。オールマイトの技を使うと、普段の見た目から思いっきり変わるんだよな。顔は濃くなるし筋肉はムキムキになるし。あれで街歩いたら、絶対子供は泣くし大人も離れるよな。強いからいいんだけど、その分に関してはデカイデメリットだよな。
(まぁ、これから何度か使ってオールマイトみたいに有名になれば話は変わると思うけど…)
米田「そう、ソイツだ。ミロクを倒してくれた事はありがてぇが、派手に打ち上げたお陰で、地下の格納庫が丸見えだ。運良く穴が空いたのが中庭だったからよかったものを」
(うん。今は正体はバレたくないな。バレたらおっさんに何言われるか分かったもんじゃねぇ)
米田「おかげで修理費が嵩んで仕方ねぇ。只でさえ帝劇は金食い虫って言われてるのによぅ」
(これ、バレたら絶対におっさんに修理費請求されるな…間違いなく)
俺は、オールマイトになっても捕まらないでおこうと心に誓ったのだった。
あやめ「それはそうと司令、さくらが言った『敵は、魔を封じ込めた門の上にいる』。その言葉の意味するのはもしかして…」
米田「ああ、多分あそこだ」
マリア「米田長官、何かご存知なのですか?」
あやめ「魔を封じ込めた門の上…おそらく、5年前に魔を封じ込めた封印の地に違いないわ。そしてそれは…黒之巣会魔法陣の中央を占める…日本橋よ!!」
遂に黒之巣会の本陣が分かったか。となると、後はそこに攻め込むだけだな。
大神「日本橋!!」
米田「そう、日本橋だ…」
カンナ「今度こそ間違いなさそうだな」
すみれ「いよいよ本番ですわね!腕がなりますわ!」
紅蘭「これが最後の決戦やな!」
アイリス「これに勝ったら…もう戦わなくていいんだよね!」
マリア「皆、準備はいいわね!」
さくら「大神さん!出撃命令をお願いします!」
大神「皆、これが最後の決戦だ!だが、命を無駄にするな。必ずここに帰ってくるぞ!」
『了解!!』
そして大神達は黒之巣会の本拠地がある日本橋へ向かった。
「さて、俺も行くか」
俺はおっさんとあやめに気づかれないよう、こっそりと抜け出して日本橋に向かった。到着すると、既に道中には倒された脇侍が何体もいる。
「今のところは順調みたいだな。さて、天海…帝都をあんな風にする力があるのも事実だ。大神達はどう戦うのやら。それと、葵叉丹…天海と帝国華撃団の行く末を見守るって言ってたが…今回の戦いはどう出るつもりだ?」
俺は、あの時の葵叉丹の台詞が、未だに頭から離れない。
「もし出張ってくるなら、アイツらの邪魔はさせねぇ」
俺はそう誓いながら、天海と大神達がいるであろう洞窟の奥に進んでいくのだった。
米田司令が狙撃されたが、森川も命を狙われるかどうか
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米田と同じく、狙撃されて一時的離脱
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【輪廻を調整されし者】だから、狙撃しても