さくら達を探して劇場をうろつく。ロビーには客以外誰もいないな。いや、売店に椿がいるぐらいか。そのまま二階に上がり、エントランスを見るとさくらがいた。
「よう」
さくら「あ、森川さん!」
さくらは俺に気づくと近寄ってくる。
「5日ぶりか」
さくら「ホントですよ。直仁さんが来た時から全く来てくれないんですもん」
「さっきおっさんやあやめからも愚痴言われたぞ。仕方ないだろ。せがたさんと戦ってその傷や気が回復してなかったんだから」
さくら「それは…分かってますけど」
少し拗ねながらさくらは言う。
「あの後店に帰って寝たらあの日から4日経ってたしよ。んで、流石に4日も店休んじゃまずいと思ってな。昨日は2割引で1日中営業してたんだよ。今日は店休んで此方に来たって訳だ。新しく花組に入隊した奴も見にな」
さくら「そうだったんですか。あの時は、森川さんの霊力…「俺の場合は気だ」気が少ない事をアイリスが気付いて、私とすみれさん、マリアさん、アイリス、紅蘭の5人で霊力を分け与えたんです」
「そうだったのか。ありがとな…お前らが霊力とかを分けてくれなかったら危なかっただろうよ。なんせあの技は、俺の気を95%持っていくからな。一応5%は残したが危なかったみたいだな」
さくら「『みたいだな』じゃないですよ!本当に危なかったんですからね!!」
俺は笑いながらそう言うが、さくらからしたらたまったものじゃないだろな。それに関しては、ホントに感謝してるしな反省もしてる。
「さて、取り敢えずまずはさくらと出会ったから、残りの連中も探さないとな」
さくら「すみれさんならサロンにいましたよ」
「サロンか。多分茶でも飲んでるんだろうよ」
さくら「はい。紅茶を飲んでました。アイリスは部屋お昼寝してるかも」
「マリアは?」
さくら「マリアさんは、多分地下の射撃場だと思います。後地下にいるのは大神さんとカンナさん、紅蘭は、多分親方と広井さんと光武の所かと」
「分かった。後で地下にも行ってみるわ。じゃあな」
さくら「はい!」
俺はエントランスからそのままサロンに向かう。するとさくらの言う通り、紅茶を飲んでるすみれを発見した。
「おっす」
すみれ「森川さん」
「さくらの奴に、すみれがここで茶を飲んでるって聞いてな」
すみれ「そうでしたの。森川さんもいかがですか?」
「なら貰おうかな」
俺はすみれの隣に座る。すみれは自分のおかわりを含めて、新しく紅茶を作り始めた。
すみれ「どうぞ」
「悪いな」
俺はすみれから紅茶を受け取り匂いを嗅ぐ。…うん、紅茶のいい香りだ。
「さっきさくらに聞いたが、お前も俺に霊力を分けてくれたそうだな。ありがとな」
すみれ「気にすることはありませんわ」
「それでもだ」
俺は紅茶を飲む。…うん、流石は神崎のご令嬢だ。いい茶葉を使ってる。暫くの間、俺とすみれは紅茶をのんびり楽しんだ。
「ご馳走さま。流石はすみれだな。いい茶葉を使っている」
すみれ「お粗末様ですわ。流石森川さん。気が付きましたか」
まぁな。前世の俺じゃ全く分からなかったが、今の俺はサンジや小松といった料理人に関する舌があるからな(本人は気づいてませんが、森川の舌はトリコのG7並です)
「そういえば、新しい隊員の話を聞いたが、すみれから見てどうなんだ?」
すみれ「そうですわねぇ…年齢もお若いですし、少尉や森川さんには敵いませんが、磨けば素晴らしい者になると思いますわ。私も薙刀を指導していますけど、これからといった感じでしょうか」
ほぅ…すみれにもそう言わせる人材か。これはますます会うのが楽しみになるな。
「そうか。それじゃあ俺はそろそろ行くとするか。紅茶ありがとな。美味かったぞ」
すみれ「いえ、またご一緒いたしましょう」
そして俺は再び劇場内をブラつく。すると、中庭から声が聞こえてきた。行くとそこにはカンナと男がいた。多分あいつが入隊した奴か。
カンナ「おう大将!」
「こんにちはカンナさん」
カンナ「おっとそうか…」
カンナは俺の言葉遣いに気づいたのか、小さな声で納得していた。
「カンナさん、此方の方は?」
カンナ「ああ直仁。大将はな、あたいが世話になってる飯屋の大将だ!大将、こいつは体験入隊で来てる狛江梨直仁だ」
直仁「狛江梨直仁です」
「初めまして狛江梨さん。私はカンナさんから紹介された通り、帝劇の近くで店をしている森川大輔です」
直仁「直仁でいいですよ森川さん」
「それでは直仁君と」
俺達は互いに自己紹介をする。
(へ〜…こいつは凄いな。気…さくら達でいえば霊力か?それがとてつもなくデカイな。さくらやもしかするとアイリス並かもな)
俺は感じた霊力のデカさに驚いた。これは確かの、すみれの言う通り磨けばいいのができるな。
直仁「っというよりカンナさん!森川さんに話していいんですか!?」
カンナ「ん?ああ気にすんな。大将はあたいらの裏の顔も知ってるからよ」
直仁「そ、そうなんですか!?」
「ええ、カンナさん達が帝都を護ってる帝国華撃団なのは知っていますよ」
その言葉を聞いて、直仁は驚いていた。確かに、外部で花組の事を知ってるとは思わないわな。
「それではカンナさん、直仁君、私はそろそろ失礼しますね。まだマリアさん達にお会いしてないので」
カンナ「おう!早く会ってやれよな」
直仁「森川さん、またお会いしましょう」
「ええ。是非ウチの店にも食べに来てください」
そして俺は中庭を後にした。
「なるほど。あれが狛江梨直仁か。中々どうして面白い素材じゃねぇか。おっさんやあやめ、さくら、すみれ、カンナが言う通りだな」
俺は直仁の今後を期待すると、笑いが止まらなかった。
「さて、マリア達に会いに地下に行くか」
米田司令が狙撃されたが、森川も命を狙われるかどうか
-
米田と同じく、狙撃されて一時的離脱
-
【輪廻を調整されし者】だから、狙撃しても