太正?大正だろ?   作:シャト6

65 / 125
第六十四話

あやめやかすみ達から告白され、年明けから1週間が経った。

 

「今日は7日か」

 

7日なら、七草粥でも作るかな。未だに帝都は、降魔の件で人がいないからな。当然人がいないとなれば、殆どの店は休業状態だ。それは俺の店やさくら達帝国歌劇団も打撃がある。

 

「七草粥でも食って、少しでも気が紛れればいいんだがな」

 

さくら達と神宮での事件以降、俺は劇場に行っていない。ま〜なんだ…はっきり言って気まずい。おっさんに言われ、カンナ以外の連中と話したが、特にさくらやマリアには少しキツめに言ったからな。俺も気まずくて劇場に行ってないんだよな。

 

「まぁ、取り敢えず考えても仕方ねぇ。七草粥作って行くか」

 

俺はさっさと七草粥を作り、劇場に向かった。到着して中に入ると、少し雰囲気が違う事に気が付いた。

 

(ん?何人かの気配がないな)

 

俺はそのまま支配人室に行く。

 

「おっさん、入るぞ?」

 

中に入ると、米田のおっさん、あやめ、さくら、マリアがいた。ここで会うか…

 

米田「よぉ森川」

 

あやめ「久し振りね」

 

「まぁな」

 

おっさんとあやめは普段通りに接してくれてるが…

 

「「……」」

 

マリアとさくらは黙っている。

 

「…んで、何してんだ?」

 

米田「ああ。さくらとマリアが、修行の為少し劇場を離れるって話をな」

 

「なるほど。だからここに来た時、大神とカンナの気配がなかったのか」

 

米田「相変わらずだな。それだけで、あの2人が今いないのに気付くとはよ」

 

まぁな。向こうで散々鍛えられたしな。しかし修行か…

 

「…確かマリアは銃、さくらは刀をだったよな?」

 

「「はい」」

 

「……」

 

この間の事もあるし、ここはあれを使ってさくら達の手助けをしてやるか。

 

「さくら、マリア。お前達がいいなら、俺がとっておきの場所を用意してやる」

 

さくら「とっておきの場所…ですか?」

 

「そうだ。修行期間はどれくらいを考えてる?」

 

マリア「大体3週間〜1ヶ月を目安に」

 

「いいだろう。なら、その期間で倍の修行出来る様にしてやる」

 

あやめ「そんな事できるの?」

 

「ああ」

 

久々にあれを引っ張り出して来ればな。

 

「とはいえ、その間は俺も籠もる事になるからな。後はお前達次第だ」

 

「「……」」

 

さくらとマリアは暫く考え、互いの顔を見合わせた。

 

さくら「お願いします森川さん!」

 

マリア「今より強くなれるなら」

 

「決まりだな。ってな訳だおっさん、あやめ。修行期間の間、さくらとマリアを預かるぞ」

 

米田「ああ。コイツ等の目を見りゃ分かる。頼んだぞ」

 

あやめ「お願いするわ森川さん。暫く会えないのは寂しいけど、この子達を強くしてあげて」

 

「任せておけ。じゃあお前らは急いで準備して来い。準備できたら玄関前に集合だ」

 

「「はい!」」

 

さて、これから大変だな。暫く待っていると、荷物を持ったさくらとマリアが来た。

 

「じゃあ行くぞ」

 

俺は2人を店に連れて来る。当然2人は、遠くに行くと思っていた為、驚いている。

 

マリア「あの…森川さん」

 

さくら「ここ…森川さんのお店ですよね?」

 

「いいから」

 

俺達は店に入り、地下に行く。2人は知っている為驚いてはいない。

 

「オペレーター。以前使っていたあの部屋を起動してくれ」

 

オペレーター「了解しました。日数はいかがしましょう?」

 

「修行期間は、表の世界で3週間だ。そうだな…中の空間は3ヶ月にしてくれ」

 

オペレーター2「了解しました」

 

「なら設定を頼む。ついて来い」

 

そして俺は、久々に使うあの部屋の前に立つ。

 

「さて、ここが今日からお前らの修行場所だ」

 

さくら「ここが…ですか?」

 

「そうだ」

 

オペレーター『マスター準備の方が出来ました。お気を付けください』

 

「分かった。後、コピーロボットを起動しておいてくれ。俺がいない間店を頼む」

 

オペレーター『了解しました』

 

さて、中に入るか。扉を潜ると、そこには海が広がっていた。

 

さくら「うわ〜!」

 

マリア「これは凄いわね」

 

「だろ?俺も昔はここで修行や鍛錬をしたものだ」

 

広場に出ると、背後には城が建っている。

 

マリア「…凄いですね。まさか出てきた場所がお城だったなんて」

 

「今日から暫くはここで生活するんだ。慣れてくれよ?さて、取り敢えずこの空間の説明をするぞ?」

 

「「はい!」」」

 

「この空間だが、俺の技術(嘘)で作ったものだ。この中では時間の流れが違う。外での1週間は、ここでは1ヶ月になる」

 

さくら「…えっ?」

 

マリア「そ、そんな事ありえるんですか?」

 

「見てみろ」

 

俺は広場にある時計塔を指差す。

 

「左が外の時間。右がこの空間の時間だ。少し見てろ」

 

暫く見てると、左と右の時間の進み方が徐々にズレていく。

 

「見ての通り、時計の針の進み方は違うだろ?」

 

さくら「本当だ…」

 

マリア「驚きました…こんな凄い場所があるなんて」

 

驚いてる驚いてる。

 

「ただ、唯一のデメリット…欠点は、この中にいると外より歳をとる事だ」

 

マリア「なるほど。確かにそうですね」

 

「ああ。今回は3ヶ月だけだが、無闇矢鱈に使う事は勧めねぇな。歳とってもいいってんなら止めねぇがな」

 

そう言うとさくらは首をブンブン横に振っていた。

 

「ま、今回は3ヶ月だけだからあまり気にするな」

 

さくら「そう…ですね」

 

「さて、広場を抜ければ海だが、この場所は様々な環境がある。広場の周りに機械が置いてあるだろ?」

 

マリア「そうですね」

 

「あれはな、転送装置って物だ」

 

さくら「て、てんそう…」

 

マリア「転送装置よ、さくら」

 

さくら「あはは…」

 

「要は、ここから別の場所に行く事ができるんだよ。海を正面に時計回りで、砂漠、森林、火山帯、雪山等がある」

 

さくら「さ、砂漠ですか…」

 

マリア「雪山に火山帯もあるんですね」

 

「そうだ。そしてそこには修行の為、人が入るとその人物の力量を読み取り、今そいつに合った敵が出現する。当然力量が上がれば上がる程、出てくる敵は強くなる」

 

マリア「それはいい修行になりそうですね」

 

「残りの2つは、店など必要な物を扱ってる場所に行ける。もう1つは、ここ帝都をモチーフにした場所だ。人はいないが、町中で戦闘が多いからな。敵が出てくる仕掛けにした」

 

さくら「確かに私達は、街中で戦うこともありますし、ありがたいですね」

 

「っとまぁ説明は以上だ。修行は明日からだ。今日はしっかりと休んで明日に備えろ!いいな?」

 

「「了解!」」

 

「おい!さくら達を部屋に案内してくれ」

 

『かしこまりました』

 

俺が作ったメイドロボ、茶々丸とその姉妹達がさくら達の荷物を持って、部屋に案内していった。さて、明日から忙しくなるな。

米田司令が狙撃されたが、森川も命を狙われるかどうか

  • 米田と同じく、狙撃されて一時的離脱
  • 【輪廻を調整されし者】だから、狙撃しても
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。