あやめやかすみ達から告白され、年明けから1週間が経った。
「今日は7日か」
7日なら、七草粥でも作るかな。未だに帝都は、降魔の件で人がいないからな。当然人がいないとなれば、殆どの店は休業状態だ。それは俺の店やさくら達帝国歌劇団も打撃がある。
「七草粥でも食って、少しでも気が紛れればいいんだがな」
さくら達と神宮での事件以降、俺は劇場に行っていない。ま〜なんだ…はっきり言って気まずい。おっさんに言われ、カンナ以外の連中と話したが、特にさくらやマリアには少しキツめに言ったからな。俺も気まずくて劇場に行ってないんだよな。
「まぁ、取り敢えず考えても仕方ねぇ。七草粥作って行くか」
俺はさっさと七草粥を作り、劇場に向かった。到着して中に入ると、少し雰囲気が違う事に気が付いた。
(ん?何人かの気配がないな)
俺はそのまま支配人室に行く。
「おっさん、入るぞ?」
中に入ると、米田のおっさん、あやめ、さくら、マリアがいた。ここで会うか…
米田「よぉ森川」
あやめ「久し振りね」
「まぁな」
おっさんとあやめは普段通りに接してくれてるが…
「「……」」
マリアとさくらは黙っている。
「…んで、何してんだ?」
米田「ああ。さくらとマリアが、修行の為少し劇場を離れるって話をな」
「なるほど。だからここに来た時、大神とカンナの気配がなかったのか」
米田「相変わらずだな。それだけで、あの2人が今いないのに気付くとはよ」
まぁな。向こうで散々鍛えられたしな。しかし修行か…
「…確かマリアは銃、さくらは刀をだったよな?」
「「はい」」
「……」
この間の事もあるし、ここはあれを使ってさくら達の手助けをしてやるか。
「さくら、マリア。お前達がいいなら、俺がとっておきの場所を用意してやる」
さくら「とっておきの場所…ですか?」
「そうだ。修行期間はどれくらいを考えてる?」
マリア「大体3週間〜1ヶ月を目安に」
「いいだろう。なら、その期間で倍の修行出来る様にしてやる」
あやめ「そんな事できるの?」
「ああ」
久々にあれを引っ張り出して来ればな。
「とはいえ、その間は俺も籠もる事になるからな。後はお前達次第だ」
「「……」」
さくらとマリアは暫く考え、互いの顔を見合わせた。
さくら「お願いします森川さん!」
マリア「今より強くなれるなら」
「決まりだな。ってな訳だおっさん、あやめ。修行期間の間、さくらとマリアを預かるぞ」
米田「ああ。コイツ等の目を見りゃ分かる。頼んだぞ」
あやめ「お願いするわ森川さん。暫く会えないのは寂しいけど、この子達を強くしてあげて」
「任せておけ。じゃあお前らは急いで準備して来い。準備できたら玄関前に集合だ」
「「はい!」」
さて、これから大変だな。暫く待っていると、荷物を持ったさくらとマリアが来た。
「じゃあ行くぞ」
俺は2人を店に連れて来る。当然2人は、遠くに行くと思っていた為、驚いている。
マリア「あの…森川さん」
さくら「ここ…森川さんのお店ですよね?」
「いいから」
俺達は店に入り、地下に行く。2人は知っている為驚いてはいない。
「オペレーター。以前使っていたあの部屋を起動してくれ」
オペレーター「了解しました。日数はいかがしましょう?」
「修行期間は、表の世界で3週間だ。そうだな…中の空間は3ヶ月にしてくれ」
オペレーター2「了解しました」
「なら設定を頼む。ついて来い」
そして俺は、久々に使うあの部屋の前に立つ。
「さて、ここが今日からお前らの修行場所だ」
さくら「ここが…ですか?」
「そうだ」
オペレーター『マスター準備の方が出来ました。お気を付けください』
「分かった。後、コピーロボットを起動しておいてくれ。俺がいない間店を頼む」
オペレーター『了解しました』
さて、中に入るか。扉を潜ると、そこには海が広がっていた。
さくら「うわ〜!」
マリア「これは凄いわね」
「だろ?俺も昔はここで修行や鍛錬をしたものだ」
広場に出ると、背後には城が建っている。
マリア「…凄いですね。まさか出てきた場所がお城だったなんて」
「今日から暫くはここで生活するんだ。慣れてくれよ?さて、取り敢えずこの空間の説明をするぞ?」
「「はい!」」」
「この空間だが、俺の技術(嘘)で作ったものだ。この中では時間の流れが違う。外での1週間は、ここでは1ヶ月になる」
さくら「…えっ?」
マリア「そ、そんな事ありえるんですか?」
「見てみろ」
俺は広場にある時計塔を指差す。
「左が外の時間。右がこの空間の時間だ。少し見てろ」
暫く見てると、左と右の時間の進み方が徐々にズレていく。
「見ての通り、時計の針の進み方は違うだろ?」
さくら「本当だ…」
マリア「驚きました…こんな凄い場所があるなんて」
驚いてる驚いてる。
「ただ、唯一のデメリット…欠点は、この中にいると外より歳をとる事だ」
マリア「なるほど。確かにそうですね」
「ああ。今回は3ヶ月だけだが、無闇矢鱈に使う事は勧めねぇな。歳とってもいいってんなら止めねぇがな」
そう言うとさくらは首をブンブン横に振っていた。
「ま、今回は3ヶ月だけだからあまり気にするな」
さくら「そう…ですね」
「さて、広場を抜ければ海だが、この場所は様々な環境がある。広場の周りに機械が置いてあるだろ?」
マリア「そうですね」
「あれはな、転送装置って物だ」
さくら「て、てんそう…」
マリア「転送装置よ、さくら」
さくら「あはは…」
「要は、ここから別の場所に行く事ができるんだよ。海を正面に時計回りで、砂漠、森林、火山帯、雪山等がある」
さくら「さ、砂漠ですか…」
マリア「雪山に火山帯もあるんですね」
「そうだ。そしてそこには修行の為、人が入るとその人物の力量を読み取り、今そいつに合った敵が出現する。当然力量が上がれば上がる程、出てくる敵は強くなる」
マリア「それはいい修行になりそうですね」
「残りの2つは、店など必要な物を扱ってる場所に行ける。もう1つは、ここ帝都をモチーフにした場所だ。人はいないが、町中で戦闘が多いからな。敵が出てくる仕掛けにした」
さくら「確かに私達は、街中で戦うこともありますし、ありがたいですね」
「っとまぁ説明は以上だ。修行は明日からだ。今日はしっかりと休んで明日に備えろ!いいな?」
「「了解!」」
「おい!さくら達を部屋に案内してくれ」
『かしこまりました』
俺が作ったメイドロボ、茶々丸とその姉妹達がさくら達の荷物を持って、部屋に案内していった。さて、明日から忙しくなるな。
米田司令が狙撃されたが、森川も命を狙われるかどうか
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米田と同じく、狙撃されて一時的離脱
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【輪廻を調整されし者】だから、狙撃しても