翌日、朝飯を食って広場に集まる?さくらとマリアはトレーニングウェアに着替えている。
「さて、まず最初の1週間は基礎訓練だ」
さくら「基礎訓練ですか?」
「そうだ。普段から剣の腕や銃の腕は鍛えてるかも知れないが、体力面や体全体を使った動きはどうだ?」
マリア「確かに。稽古とかで動いたりはしているけど、体全体と言われたら」
「そうだ。と言う訳で、まずはおまえらの基礎体力等を確かめる為、体力測定を行う」
「「はい!」」
そして体力測定を始める。ついでに俺もやる。悪いがここは省くぞ。
「んで、やってみたが…」
「「ハァハァ…」」
「ん〜、一般人からしたら体力とかはあるけど、戦闘とかになると心許ないな」
さくら「そ、そんな事…言われても…」
「光武に頼り過ぎってのも考えものだな」
マリア「た、確かに…そうですね…」
「ホラ!休憩終了だ。この1週間は徹底的にイジメ抜くからな!」
「「ひえ〜!」」
そして1週間後…
「うん。だいぶ体力もついたな」
さくら「それはそうですよ」
マリア「そうね。あれだけ毎日体力訓練をしてればね」
「よし!次は1ヶ月間、それぞれ転送装置でサバイバル生活を送ってもらう」
さくら「さ、さばいば…?」
マリア「サバイバル訓練よ。要は、1ヶ月自分だけの力で生き抜きなさいって事よ」
「そのとおりだ。当然寝床や食料も自分で確保しなきゃなんない」
さくら「ええ!そんなの無理ですよ〜!大神さんや、カンナさんじゃないんですから!!」
「修行だからこそ、無理な事をしないとな」
さくら「そんな〜」
さて、マリアはロシア人だから寒さは慣れてるだろう。となると…砂漠か火山地帯だな。んでさくらは…森林地帯か島だな。
「よし!マリアは砂漠。さくらは無人島だ」
さくら「無人島なんですか!?」
マリア「砂漠…ですか」
「そうだ。明日からこの世界で1ヶ月。それぞれの場所で生き延びろ!今日はもう休め」
さて、今日中に色々と準備しないとな。そして翌日、俺達は転送装置がある広場にいる。
「さて、今日から1ヶ月サバイバル生活が始まる」
さくら「は〜…不安だわ」
マリア「さくら、諦めも大切よ」
おいおい…
「まず持ち物は1週間分の食料だ。そしてこれを渡しておく」
俺は2人に笛を渡す。
マリア「これは?」
「万が一に備え、どうしても無理な場合はコノ笛を吹け。そうすれば助けに行く」
さくら「良かった〜」
「ただし!」
安堵するさくらに対して、俺は言葉を強くする。
「この笛を吹いたら最後、二度と俺はお前達の修行には付き合わないし、今後他人として対応させてもらう」
「「!!」」
俺の言葉に、二人は驚きの顔をする。そらそうだろな。さくらとマリア…2人は俺の事を好いてくれている。俺も2人の事は嫌いじゃない。寧ろ好きな方だ。俺自身も他人行儀になるのは嫌だが、心を鬼にして言わなきゃこいつらは強くならない。
さくら「う…嘘ですよね…」
「俺が嘘を言う様な奴に見えるか?」
マリア「……」
「とはいえ、お前等だけ不公平にする訳にはいかない」
さくら「えっ?」
「そこでだ!お前らがもし1ヶ月耐えれたら、お前らの言う事を俺のできる範囲で何でも叶えてやる」
「「!!?」」
おっ♪効果あるみたいだな。
さくら「ほほほほ、本当ですか!何でも!森川さんができる事なら何でもいいんですか!!」
「あ、ああ…」
ここまで食い付くのは予想外だったけどな…チラッとマリアの方を見ると、思いっ切り握り拳を握っていた。声には出さないだけかよ…
さくら「マリアさん!頑張って1ヶ月耐えきりましょう!!」
マリア「…そうね」
「んっんんっ!後はお前らの武器と、1日1回、昼に買いモノができる様にしてある」
マリア「買い物ですか?」
「そうだ。そして金だが、以前話したと思うが各エリアには色々と生き物や脇侍等を出現させる事ができる。そいつ等を倒していけば、ポイントを獲得できる。それを使って交換するんだ。当然だが、強い敵になればなるほど、獲得できるポイントも多く手に入る」
さくら「そうなんですか」
マリア「確かに、それならサバイバルも出来て修行もできる」
「ああ。一石二鳥って訳だ。だが、その制度も2週間だけだ。残り2週間は自力で生き抜いてもらう!さて、説明は以上だ!一応監視もしてるからな!頑張ってこいよ!」
「「はい!」」
さくら「マリアさん、1ヶ月後に会いましょう!」
マリア「ええ。さくらも頑張ってね」
そしてそれぞれ、転送装置を使って自分の修行場所に行った。
「さて、俺はその間暇だし、劇場の方にも顔だしてみるかな」
織姫とレニに対して
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大輔に織姫&レニ両方
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大輔に織姫。大神にレニ
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大輔にレニ。大神に織姫
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大神に織姫&レニ両方