戻った俺は、最初にさくら達と別れた広場へとやって来た。既にそこには、さくらとマリアが待っていた。2人は俺に気づくと、さくらは大きく手を振っていた。
さくら「森川さ〜ん!!」
大輔「ハハッ。さくらの奴、相変わらずだな」
俺は笑いながらさくらとマリアに近づいた。
マリア「お久し振りです」
大輔「ああ。久し振りだな」
…へ〜、マリアとさくら、修行を始める前より霊力がかなり上がってるな。
大輔「修行、意味があったみたいだな」
マリア「フフッ。この2ヶ月有意義に過ごせましたよ」
さくら「私もです!」
大輔「だろうな。さくら、お前無人島生活に馴染みすぎだ。まさか葉で下着を作ってたのは驚きだったぞ」
さくら「!!み、見てたんですか!?///」
大輔「まあ、最初だけな。その後は俺も修行してたからな」
さくら「///」
まあ顔真っ赤にするわよな。まさか見られてるとは思わなかったみたいだし…
大輔「あ〜…何かすまん」
さくら「い…いえ…」
マリア「森川さん。と言う事は、もしかしてですが私の方も…」
大輔「……」
マリア「///」
俺が黙っている事を察したマリアの顔も赤くなっていた。
大輔「さて、残りの1ヶ月の修行だが、俺が一番最初にやってた修行をお前等にやってもらう」
「「!?」」
その言葉に2人は驚きの顔をする。そりゃそうだろうな。自分等は光武に乗って敵を倒してるが、俺に限っては素手で戦える。そんな俺がやってた修行と聞けば驚くか。
さくら「も、森川さんがヤッテタ修行…」
マリア「いったいどんな修行をすれば、あんな強さを手に入れれるのかな気にはなっていたけど…」
大輔「な〜に安心しろって」
俺は2人に笑顔でそう言う。
さくら「も、森川さんがそう言うなら安心できそうですね。マリアさん」
マリア「……」
大輔「…何回か死にそうな目に合うだけだからよ」
さくら「……」
俺の言葉に、さくらは完全に固まった。マリアの方も、頬がピクついている。んで、やって来たのは、俺が昨日まで修行してた部屋の前だ。
さくら「ここが…」
大輔「そうだ。入るぞ」
部屋は流石に俺がやってた300倍は無理だから、地球の重力の5倍にしてある。あ、因みに空気も2分の1の薄さにしてある。
さくら「うわ〜!」
マリア「凄いわね」
目の前には、広がる砂浜に見渡す限りの海。
大輔「最初の1週間は、ここで過ごしてもらう」
マリア「ここでですか?」
大輔「ああ。後ろを見てみろ」
出てきた建物の後ろを見ると街が広がっている。
大輔「1週間は自由に過ごせ。遊ぶのも食べるのも休むのも自由だ」
さくら「ええっ!いいんですか!」
大輔「もちろんだ」
まぁ、ただ遊ぶだけじゃないんだがな。この1週間で、空気の薄さを4分の1まで落とし、重力は10倍…順調なら15〜20までするつもりだ。目標は重力50までいけたら万々歳だ。
マリア「本当にいいんですか?」
大輔「もちろんだ。自由に過ごしてくれ」
過ごせればな…
マリア「…なんでかしら?物凄く息苦しいわ」
さくら「そう…ですよね…」
やはりこうなるか。2日目までは、さくら達も普通に過ごせてた。だが3日目には、身体も思う様に動かせず、すぐに息が上がっていた。
大輔「なんだなんだ。だらしないな」
さくら「な…なんで…森川…さんは…平気…」
マリア「え…ええ…」
そろそろネタばらしするか。
大輔「実はな、お前等の休息ももちろんだが、タダで休める筈ない。この空間はお前等がいた外の世界より重力や空気が違う」
マリア「そ、そうなん…ですか…」
大輔「ああ。今現在、ここは外より重力が12倍。空気…酸素は3分の2の薄さだ」
さくら「え…ええ…!」
マリア「それなら…このダルさや薄さに納得だわ」
大輔「休み遊びながらも修行って訳だ」
そう聞いた2人は、砂浜に仰向けに倒れるのだった。
大輔「ありゃりゃ。流石に限界だったか」
取敢えず…
大輔「影分身」
俺は影分身を出し、気絶したさくらとマリアをホテルの部屋に連れて帰ったのだった。この調子で、残り3週間の修行…大丈夫なのか?
大輔「…下手すりゃ俺の時みたいに、マジで死ぬ一歩手前までいくんじゃねぇか?」
流石にそう思えずにはいられなかった…
織姫とレニに対して
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大輔に織姫&レニ両方
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大輔に織姫。大神にレニ
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大輔にレニ。大神に織姫
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大神に織姫&レニ両方