太正?大正だろ?   作:シャト6

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第八話

俺は店に戻ると、早速料理に取り掛かる。

 

「さて、花見だし本格的な料理は向こうが作るだろう。なら、軽いものでいいか」

 

となればあれを作るか。料理が決まりテキパキと作る。暫くすると店に誰かがやって来た。

 

さくら「こんばんは」

 

「こんばんはさくらさん、それにマリアさんも」

 

やって来たのはさくらとマリアだ。態々迎えに二人も寄越さなくていいのによ。

 

マリア「米田支配人に言われて、お迎えに来ました」

 

「わざわざすみません。劇場の女優お二人に迎えに越させてしまって」

 

さくら「いえ、気にしないでください」

 

「では行きましょうか」

 

出来た料理を袋に詰めて、待ち合わせ場所に向かう。

 

「いい天気ですね。あまり寒くもなくいいお花見日よりですね」

 

マリア「そうですね」

 

さくら「ところで森川さん、それって何ですか?」

 

さくらは、俺が持ってきた袋の中身が気になるようだな。だが、悪いが教えない。

 

「これですか?皆さんに差し入れですよ」

 

さくら「そうなんですか!うわ~なんだろ~」

 

「それは向こうに行ってからのお楽しみです♪」

 

3人で目的地に向かってると。正面からガラの悪そうな3人組がやって来た。

 

「おいおい、冴えない野郎が劇場の女優二人と歩いてるぜ♪」

 

「へへへ」

 

「なぁなぁ姉ちゃん達、そんな野郎より俺達とどっか行こうぜ♪」

 

そう言いながら一人の男がさくらの手を掴む。

 

さくら「は、離してください!」

 

「いいじゃねぇか」

 

マリア「あなた達!止めなさい!!」

 

マリアが止めに入るが、流石に男二人に手を掴まれては抵抗できないな。やれやれ…

 

「止めてください。彼女達が困ってます」

 

「うるせぇな、てめぇは引っ込んでやがれ!!」

 

さくらを掴んでた男が俺を殴る。

 

さくら「森川さん!!」

 

「へっ!お前は黙ってそこで寝てろ」

 

 

 

 

 

 

 

ブチッ

 

 

 

 

 

 

 

あったまきた!!人が下手に出てりゃいい気になりやがって!!俺は素早くさくらを掴んでる男を殴る。

 

「ぐえっ!!」

 

さくら「……」

 

「こ、この野郎!」

 

俺は直ぐ様マリアを掴んでた二人も殴る。そしてそのまま俺の背後に二人をやる。

 

「こいつ…」

 

「すみませんさくらさん、マリアさん。これを持って米田さんの所へ行ってください」

 

マリア「で、ですが」

 

「正直言って、お二人を護る自信がありません」

 

ま、本当はあやめの時みたいに性格がバレるのが面倒なんだがな。

 

さくら「で、でも!森川さんを置いては行けません!」

 

「お二人は女優です。皆さんに元気を届けるのが仕事です!」

 

「「……」」

 

「さぁ早く!」

 

マリア「分かりました」

 

さくら「すぐに米田さんと大神さんを呼んできます!」

 

そして二人は走っていった。さて、これでやり易くなったな♪

 

「お~お~格好いいね。二人を守る武士か?」

 

「さぁどうだろな?」

 

俺は眼鏡を外し、上着のポケットに入れる。さて…殺るか。

 

「さっきはよくも殴ってくれたな?ん?」

 

拳をボキボキと鳴らしながらゆっくりと3人に近付く。

 

「な、なんだよ…やるってのか!」

 

んなビビりながら言われても迫力ねぇぞ?

 

「おいおい、さっきまでの威勢はどうした?俺はまだ寝てないぞ?寝かしてくれんだろ?」

 

「あ、あわわわわ」

 

「あ、兄貴~!」

 

既に後ろの二人はかなりビビってるな。けど、マリアとさくらに手を出したんだ。満足に帰れると思うなよ♪

 

 

 

 

 

さくらside

 

私は今、マリアさんと急いで米田支配人達の元に向かっている。こうしてる間も、森川さんが大変なことになっているからだ。

 

さくら「急ぎましょうマリアさん」

 

マリア「そうね!もう支配人達は待ってるはずよ!」

 

お花見をする上野公園に到着した私達は、急いで米田支配人達を探す。皆さんはすぐに見つかり、私達に気が付いた大神さんが話しかけてきた。

 

大神「やぁさくらくん、マリア。どうしたんだい?そんなに慌てて」

 

米田「さくらにマリア、森川の奴はどうした?」

 

さくら「そ、それが大変なんです!」

 

私は大きな声でそう言う。

 

大神「さ、さくらくん!?少し落ち着いて」

 

マリア「そうよさくら」

 

さくら「で、でも!」

 

マリア「いいわ、私が話すわ。つい先程、さくらと私と森川さんでここに向かってたんですが、その途中で男性3人に絡まれてしまって」

 

さくら「森川さんが私とマリアさんを守るようにしながら、逃がしてくれたんです!」

 

米田「な、なんだと!?」

 

その事を聞いて、支配人とは驚いていた。勿論、大神さんや他の人達もだ。

 

米田「なら、あいつはまだそこにいるってのか!?」

 

さくら「はい…」

 

米田「大神、今からそこに行ってくれ」

 

大神「はい!さくらくん、マリア、悪いけど案内を頼む!」

 

「「はい/了解!」」

 

そして私達は、森川さんと別れた場所に戻っていった。森川さん…無事でいてください!

 

 

 

 

 

 

 

森川side

 

「ったく、弱いならあんまり調子にのるなよな」

 

手をパンパンと叩きながら俺はそう呟く。結局あの後、俺は3人に路地裏に連れてかれたが、そこからは俺の独壇場だ。人に見られなきゃボコボコだ。で、その三人は今俺の足下で仲良くお寝んね中。言い方を変えればのびてる。

 

「ん~…流石にやり過ぎたか?」

 

まだこの世界で使ってない技を軽く使っただけなんだがな…

 

「ま、別にいいか」

 

さてと、差し入れはさくらに渡したけど…花見に場所聞いてないしな。どうすっかな~

 

「…帰るか」

 

場所も分かんなきゃ行きようがないしな。もう帰って酒でも飲んで寝るか。と思い路地から出ると、向こうからさくらとマリア、そして大神が走ってきた。

 

さくら「森川さん!!」

 

そのまま勢いよく俺に抱き付くさくら。っていうか、心配させたのは悪いが、もう少しスピード緩めてくれ。地味に痛いんだよ!

 

さくら「無事だったんですね!よかった~!」

 

「すみませんさくらさん、マリアさん、心配をかけまして。大神さんもありがとうございます。わざわざ来ていただいて」

 

大神「いえ、さくらくんとマリアから話を聞いたので」

 

マリア「……」

 

するとマリアは、俺が出てきた路地裏を見詰めていた。

 

(まずい!まだあそこにはあいつらが寝てる…)

 

さくら「森川さんも無事でしたし、戻りましょう!」

 

大神「そうだね。米田支配人達も心配してるだろうし」

 

「そ、そうですね。それじゃあ行きましょうかマリアさん」

 

俺は未だに路地裏を見てるマリアに声をかけた。まさか…見えたか?

 

マリア「…そうね。行きましょうか」

 

俺の言葉に反応した。なら見えてないしバレてもないだろ。そしてその場から離れ、俺達は花見が行われる上野公園に向かった。

 

マリア「……」

 

到着すると、俺の姿を見て待ってた連中が話しかけてきた。

 

アイリス「森川お兄ちゃん、大丈夫だった?」

 

「ええ、大丈夫ですよアイリス。心配かけてしまってすみませんね」

 

俺はそう言いながらアイリスを抱っこする。

 

米田「ったく、さくら達から話を聞いたときは流石にビビったぜ」

 

「ご迷惑をお掛けしました」

 

米田「気にするな。それに、本当は此方が礼を言わなきゃならないんだしよ」

 

さくら「そうですよ。森川さんがいなかったら、今頃私やマリアさんはどうなっていたか。ね、マリアさん」

 

マリア「……」

 

さくらの呼びかけに反応しない。これは確実にバレたな、あの連中を俺が寝かしたのを。

 

さくら「マリアさん?」

 

マリア「あ、ごめんなさいさくら」

 

さくら「どうしたんですか?さっきからボーッとしてますけど」

 

マリア「何でもないわ、大丈夫よ」

 

さくら「ならいいですけど」

 

「さて、それじゃあそろそろお花見を始めましょうか」

 

俺の言葉に待ってましたと喜ぶ連中。おっさんは早速持ってきた日本酒を飲み、大神はそれに付き合っている。アイリスやさくら達は、自分達が作った料理と俺が差し入れた料理を食べている。

 

アイリス「美味しい!!」

 

さくら「ホント、美味しいねアイリス」

 

由里「これって、森川さんの差し入れですよね?」

 

「ええ、お花見にピッタリの中華ちまきです」

 

酒を飲んでたおっさんや大神も食べる。

 

米田「こいつはうめぇ。酒のつまみにもピッタリだぜ」

 

大神「本当に美味しいですね。森川さんは料理人なんですか?」

 

そういえば、まだきちんと俺の事紹介してなかったな。劇場に行った時は色々バタバタしてたし。

 

米田「こいつはな大神、ウチの劇場の近所にある【オアシス】って店の料理人だ。俺は勿論、マリアやさくら、アイリス達もよく行く店だ」

 

大神「そうだったんですか。道理でどの料理も美味しい訳ですね」

 

「ありがとうございます。今度大神さんも是非ご来店ください」

 

大神「はい!」

 

お互い笑顔でそう答えた。

 

かすみ「森川さん、これってどうやって作るんですか?」

 

かすみの奴が、ちまきの作り方を聞いてくる。

 

「そうですね…説明しても難しいと思いますので、もしよろしければ今度お教えしますよ?」

 

かすみ「是非お願いします!!」

 

由里「私もいいですか!」

 

さくら「あの!私も!!」

 

次々と手が上がる。おいおい、これ以上増えたら料理教室になるぞ。ま、それもいいか。

 

「いいですよ。時間に都合がつけばですけれど」

 

由里「そんなのいつでも都合が付きますよ♪」

 

椿「由里さん、流石にそれは…」

 

椿の言う通りだぞ。お前らは劇場の業務もあり、尚且つ華撃団としての活動があるんだ。簡単に時間はできないだろうな。

 

「いつでも構いませんよ」

 

由里「かすみさ~ん!どうにか出来ませんか~」

 

かすみ「そうね~…支配人に相談したら?」

 

そう言われた由里は、おっさんを見る。さくらや他の連中もだ。

 

米田「な、なんだよおめ~ら」

 

「まぁまぁ皆さん。今日は折角のお花見なんですし、この話は後日にして今は楽しみましょう」

 

『賛成~!!』

 

何とか話はそらせたか。ま、帰ってからおっさんは大変だろうけどな。

米田司令が狙撃されたが、森川も命を狙われるかどうか

  • 米田と同じく、狙撃されて一時的離脱
  • 【輪廻を調整されし者】だから、狙撃しても
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