翌日、俺は夕方の開店準備を終わらせて、帝劇に向かった。
由里「あ、こんにちは大輔さん」
大輔「おう由里。昨日は悪かったな、迷惑かけて」
由里「いえ、私達は大丈夫です。けど、流石にビックリしちゃいましたけど♪」
大輔「ま〜俺も少し大人気なかったな」
由里「けど、大輔さんが怒る気持ちも分かります。あの後、かすみさんやさくらさん達と集まって話しましたし」
そんな事になってたのか。
由里「いくら何でも、私達の…その…恋人の事を悪く言われたら、誰だって怒りますよ///」
恋人…か。1年前からそうなったが、改めて口で言われると流石の俺も照れるな。
大輔「ありがとな。お前らがそう思ってくれてる事が、何より嬉しいさ」
俺はお礼を言いながら、由里の頭を撫でる。
由里「大輔さん…///」
大輔「さくら達はどうしてる?」
由里「さくらさんでしたら、舞台で見かけましたよ」
大輔「そうか。まだいるか分からないが、顔出してみるか。じゃあな」
俺は由里に挨拶して、舞台へと向かった。舞台袖に到着すると、何故か大神とアイリスが舞台袖から舞台を覗いていた。
織姫「…だから〜!こんな稽古、いくらやってもムダだと思いま〜す!」
大神「本当だ…ハデにやってるなあ」
大輔「感心してる場合か」
俺が声をかけると、大神とアイリスが振り返る。
大神「も、森川さん…!」
アイリス「大輔お兄ちゃん!」
大輔「全く…あそこまで我が儘な奴は初めてだ。すみれでも…いや、ある意味いい勝負だな」
すみれの奴も、舞台稽古で主役じゃなきゃ出演しないとかあったしな…
さくら「ムダだなんて…台詞合わせは、とても大事なお稽古ですよ。それに、台詞合わせもなしでどうやって舞台をやるんですか?」
大輔「やれやれ…さくらの奴もそんな役目だな」
織姫「舞台上での掛け合いは、インスピレーションが大事なのです!役者は才能。こんなお稽古は不要です!」
さくら「でも!セリフ合わせは、お互いの呼吸を合わせる練習にもなります。…あたし、織姫さんにあたし達と仲良くなってもらいたいんです。その為にも、少しずつ息を合わせるお稽古をしようと思って…」
そう言いさくらは、少しだが涙を流していた。
織姫「貴方達の舞台と、私の舞台とでは、レベルが違うんで〜す。舞台も戦場も戦いです。貴方達、なにかカン違いしてま〜す。これ以上、仲良しごっこには付き合いきれません。帰ります」
さくら「…あっ、織姫さん!待って下さい!」
そして織姫が俺達の方にやって来た。
大神「織姫くん!」
織姫「あら…少尉さん、店主さん。盗み聞きしてたんですね?フフフ…いい趣味してるってカンジ?」
大神「ち…違うよっ!心配になって「盗み聞きもなにも、あんなでかい声で話してりゃ誰でも聞こえる」も、森川さん!?」
織姫「やっぱり、日本のオトコってサイテーですね。お節介で小心者。おまけに覗きの趣味まであるんだから〜。チェリーさん…さくらさんもぜんっぜんセンスナッシング!もう、サイテー!」
その言葉に、俺は等々我慢の限界が来たのだった。
大輔「…おい小娘」
俺は覇気、殺気、威圧を全て織姫ぶつけた。が、織姫だけではなく帝都中に撒き散らしてしまった。そのおかげで、アイリスや三人娘は気絶し、織姫とさくらは腰を抜かし、大神は辛うじて立っている状態だった。
大輔「さっきから聞いてりゃ、ピーチクパーチク鬱陶しいんだよ…それと、誰の女がセンスナッシングだって?誰の女がサイテーだって?誰の女がチェリーだって?俺に教えてくれるか?あぁ?」
織姫「あっ…ああっ…」
大神「も…森川…さん…落ち…ついて…」
大輔「悪いな大神…流石に自分の女の事を悪く言われて、黙ってられる程俺は器がデカくねぇんだよ…」
俺は一歩ずつ織姫に近付く。
織姫「い…イヤ…こ、来ないで…」
大輔「昨日の事は俺も大人気なかった。だから謝ろうとした。だが、テメェはつくづく俺を怒らせるのが得意みたいだな?ええ?イタリアの赤い貴族、ソレッタ・織姫さんよぉ」
米田「森川!」
あやめ「大輔さん!」
するとおっさんとあやめが舞台袖にやって来た。ほう…この中でも普通に動けるか。流石は二人共元対降魔部隊出身者だ。潜ってきた修羅場が違うか。ま、かという俺も完全に本気じゃないんだけどな。
米田「落ち着け森川」
あやめ「そうよ!落ち着いて」
大輔「悪いがあやめ、おっさん。俺の事を馬鹿にするのはいくらでも構わねぇ。だがな、昨日は大神やおっさん。そして今日は俺の大事な恋人が馬鹿にされたんだ。許せるわけねぇんだよ」
俺は座り込んでる織姫の前に立つ。
米田「分かってる!だが、お前が手を出す必要はねぇ!」
あやめ「そうよ!貴方が織姫に手を出して、さくらや私達が喜ぶと思うの!!」
大輔「……」
さくら「そう…です!」
大輔「さくら…」
さくら「あたしの為に、大輔さんが怒ってくれたのは素直に嬉しいです。でも!だからといって、織姫さんに手を出すのはだめです!」
大輔「……」
俺は覇気、殺気、威圧を収めた。
大輔「…今回はさくらやあやめに免じて許してやる」
織姫「あっ…」
大輔「だが…次に俺の女や仲間を馬鹿にした場合、それ相応の対処をするからな」
すると、劇場中に警報が鳴り響いた。
織姫「…これって、何の合図ですか〜?」
さくら「出動です!帝都に敵が!」
大神「…織姫くん。改めてお願いするよ。俺達と一緒に戦ってくれ。同じ花組の仲間として」
織姫「…分かりました〜一度くらい日本で暴れてみたかったです」
大輔「おっさん、大神。アイリスが使えなくしちまったから、俺が代わりに出る」
大神「森川さん…」
米田「ああ、頼む」
大輔「なら、俺は先に出てるぞ!お前らも準備して早く来いよ」
そう言い残して、俺は先に帝劇を出て行った。
大神「よし!皆急いで準備して、森川さんを追い掛けるぞ!」
『了解!』
米田司令が狙撃されたが、森川も命を狙われるかどうか
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米田と同じく、狙撃されて一時的離脱
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【輪廻を調整されし者】だから、狙撃しても