太正?大正だろ?   作:シャト6

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第七話

大輔「本日配属の新隊員…名前は【レニ・ミルヒシュトラーセ】か」

 

米田「ったく、オメェには内緒にできねぇな」

 

大輔「ま、それが本職だからな」

 

俺はモニターに映ってる情報を見る。

 

大輔「レニ・ミルヒシュトラーセ。1909年12月24日ドイツ生まれ。年齢は15、特技は【バレエ、読唇術、ヴァイオリン、ウクレレ、金魚すくい、フェンシング、ビリヤード】等。嫌いな事は戦場での無駄口に敗北。そして、元星組の隊員…ね」

 

米田「ホント、毎度の事だが、よくここまで調べれるもんだな」

 

あやめ「私もここで働くようになりましたけど、未だに驚きが隠せませんから」

 

大輔「相手の情報程度押さえれなきゃ、情報屋として失格だからな。けど…やっぱり女か」

 

見た目は男にも見えなく無く、中性的な顔立ちをしている。

 

大輔「これ、普段の服装とかだと、大神の奴勘違いしそうだな」

 

米田「それはそれで面白そうだがな!」

 

大輔「面白そうって…」

 

あやめ「支配人、程々にして下さいよ…」

 

俺とあやめは、おっさんの発言にため息を吐くのであった…

 

大輔「ああそれと…あやめ」

 

あやめ「何かしら?」

 

俺は一枚の資料をあやめに渡す。

 

大輔「今すぐって訳じゃないが、お前にとっては無関係な話じゃないからな」

 

あやめ「無関係じゃない?それってどういう…」

 

渡した資料に目を通すと、あやめは驚きな表情になった。横から見てたおっさんも同じ表情になる。

 

米田「オメェ…この情報何処で…」

 

大輔「んなもん、陸軍の情報を探ったに決まってるだろ」

 

米田「はぁ…頼むから、俺達にお前を捕まえさせないでくれよ」

 

大輔「俺を捕まえようとする奴がいるなら、実力行使でも社会的抹消でも、お好きにどうぞ。やられる前に殺るだけだから♪」

 

俺は笑顔で、おっさんとあやめにそう言うのだった。

 

米田「そんじゃ、俺もそろそろ戻るとするか。森川、お前さんの事もまた紹介するから、12時に来てくれや」

 

大輔「…できれば遠慮したいとこだな」

 

もう織姫みたいな奴は懲り懲りだ。

 

米田「心配すんな。今度の奴は、織姫みたいに突っ掛かってくる奴じゃねぇからよ。お前が調べた情報でも出てただろ?」

 

大輔「…はぁ。分かったよ。あやめ、またここを頼む」

 

あやめ「ええ、分かったわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約束の時間になり、俺はあやめに店を任せて帝劇に向かった。

 

大神「アイリス、大丈夫か!?」

 

すると中から大神の声が聞こえた。随分デカい声だったな。するとエントランスに大神にさくら、アイリス、おっさん。そして資料で見たレニがいた。

 

米田「名前は【レニ・ミルヒシュトラーセ】。織姫と同じ、元星組隊員だ」

 

大神「自分は花組の隊長を務める大神一郎です。よろしく」

 

レニ「…よろしく」

 

アイリス「えへへ、アイリスだよっ!この子は親友のジャンポール。仲良くしてね!」

 

レニ「……」

 

情報通り、えらく無口な奴だな。

 

米田「おっ!森川、ちょうどいいところに来たな」

 

おっさんは俺を見つけると、手招きする。

 

米田「こいつは森川大輔だ。花組の隊員じゃないが、帝劇創設からの付き合いだ。近場で店を営んでる」

 

大輔「初めまして、森川大輔です」

 

レニ「…よろしく」

 

…会話が続かねぇな。これなら大賢者と話してる方が余程マシだ。

 

大賢者『否。一緒にされると侵害です』

 

それは失礼しました。

 

さくら「それにしても、新隊員が男の子だったなんてびっくりしちゃった」

 

おいおい…まさかさくらまでもがレニの事男と思ってんのかよ。

 

大賢者『吿。個体名レニ・ミルヒシュトラーセの見た目的に、仕方のない事だと思われます』

 

いや、確かに見た目はそう見えるけどよ…流石に失礼だろ。

 

大神「そうだね。ええっと、レニくん…」

 

んで、案の定大神も間違えたか。

 

大神「君は…とても無口なんだね」

 

レニ「……」

 

回答一番に聞くのがそれかよ!

 

大神「ご、ごめん…余計なお世話だったね。気を悪くしたかな?」

 

レニ「別に…」

 

お前は沢◯エ◯カかよ…

 

レニ「…それじゃ」

 

大神「ちょ、ちょっと!レニくん、どこに行くんだい?」

 

レニ「…命令があるまで自室で待機してる。それから、ボクの事は【レニ】でいい」

 

大神「…あ、ああ」

 

こりゃ大神の奴、織姫とは別の意味で苦労するな…

 

大賢者『解。個体名大神・一郎は、どうしても苦労すると予想されます』

 

予想では、すまないだろなありゃ。

 

さくら「あ、あの…レニ?実は、楽屋の方で歓迎会の準備をしてあるのよ。ちょっと来てくれないかしら?帝劇の皆に、貴女を紹介したいの」

 

アイリス「行こうよ、レニ!皆待ってるよ!」

 

レニ「……」

 

アイリス「なに黙ってんの?早く行こうよ〜!」

 

流石アイリス。物怖じしないな…

 

さくら「アイリス、レニはまだここに来て間もないんだから、戸惑っているのよ」

 

違うんだな〜これが。

 

大神「じゃあ、楽屋の方に案内するよ。俺達について来てくれ」

 

レニ「…はい」

 

そして大神達は、レニを楽屋に連れて行った。後ろから少し離れて俺とおっさんが続く。

 

大輔「資料では知ってたけど…実際に会うと想像以上だな」

 

米田「まあ、流石に俺もあそこまでとは思わなかったがな…」

 

大輔「ホント…華撃団の連中は、個性的な奴ばかり集まるな…」

 

米田「その個性的なカンナ以外の連中を娶ってる奴の台詞じゃねぇな」

 

大輔「まだ娶ってねぇよ!」

 

けど確かに、俺も個性的な連中の仲間入りだな。

 

大賢者『吿。マスター程、個性的な人物はいないと推奨します』

 

黙らっしゃい!そんな話をしてると楽屋に到着し、レニの歓迎会が始まった。

 

大神「…というわけで、こちらが同じ花組の隊員の皆だ。こちらは、ソレッタ・織姫くん…」

 

織姫「レニ!チャオ!お久しぶり〜!」

 

レニ「…やあ」

 

大神「…そうか、二人は同じ元星組だったね。こちらは、事務の藤井かすみくんと榊原由里くん。そして、売店の高村椿ちゃんだ」

 

レニ「…よろしく」

 

大神「…皆。この人が今度花組に新しく配属された、レニ・ミルヒシュトラーセくんだ。皆、仲良くやってくれ」

 

織姫「確か、レニってドイツ生まれで〜す。ドイツ語でミルヒは【ミルク】、シュトラーセは【道】…【ミルクの道】、つまり日本でいう【天の川】って意味で〜す」

 

大神「なるほど…きれいな名前だね」

 

そんな意味があったのか。そこまで調べなかったな。

 

米田「まあ、舌噛みそうな名前に違いはねぇから、呼ぶ時はレニでいいやな」

 

レニ「…はい」

 

おっさん…身も蓋もないぞそれ。ま、当の本人はそれでいいみたいだけどよ。

 

米田「それともう一人、事務にも新人が配属される事になった。陸軍からの推薦だ。…おう、入ってきな」

 

おっさんが呼ぶと、黒髪ロングの女が入って来た。陸軍推薦だと?おかしい…そんな情報なかったはずだ。俺が見落としたか?

 

「本日付けで、大帝国劇場に所属になりました。影山サキです。皆さん、よろしくお願いしますネ」

米田司令が狙撃されたが、森川も命を狙われるかどうか

  • 米田と同じく、狙撃されて一時的離脱
  • 【輪廻を調整されし者】だから、狙撃しても
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