太正?大正だろ?   作:シャト6

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第八話

「本日付けで、大帝国劇場に所属になりました。影山サキです。皆さん、よろしくお願いしますネ」

 

影山サキと名乗る女が、俺達に自己紹介をしている。

 

大輔(影山サキ…これは早急に調べる必要があるな)

 

俺は基本マイナスのイメージを考える。なので、帝劇に関する情報は、隅から隅までオペレーター達に調べさせている。だが、今回この影山サキという女の情報はなかった。

 

大輔(大賢者。悪いがオペレーター達に大至急、影山サキって人物が陸軍にいるか調べてくれ)

 

大賢者『了』

 

さて、後はオペレーター達の報告待ちだな。

 

アイリス「あ〜っ!さっきのお姉ちゃんだ〜!」

 

大神「あ、あなたは…!」

 

影山「あら、あなたは…うふっ、先程、お会いしましたわネ?あの時は親切にしていただいて、ありがとうございました。とっても嬉しかったワ」

 

さくら「…大神さんって、随分手が早いんですね」

 

大輔「大神さん…またですか?」

 

大神「いいっ!?ちょ、ちょっと待ってくれ!誤解だよ、さくらくん!!森川さん!!」

 

俺達の言葉に、かなり焦る大神であった。

 

大賢者『吿。マスターの方が、余程手が早いと思われます』

 

まぁ…否定はしない。現に何人と恋人になってるからな。

 

米田「さあ、かてえ挨拶はここまでだ!ここからはパーッといこうぜ!!」

 

織姫「なにがかたい挨拶なんですか〜?」

 

米田「な〜に、いいんだ、いいんだ。パーッといこう、パーッと!」

 

あなたは単に酒が飲みたいだけだろうが…

 

影山「うふふっ」

 

アイリス「わ〜いわ〜い!パーティだ!パーティだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビーッ!ビーッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると劇場内に警報が鳴り響く。

 

アイリス「あ〜あ…パーティが無くなっちゃった〜」

 

ま、戦いが終わったらウチに招待してやるよ。

 

レニ「この警報は…?」

 

大神「出撃の合図だよ。この警報で、俺達花組が帝国歌劇団から帝国華撃団に変わるんだ」

 

レニ「それで…敵の規模は?…出現場所は?敵の武装は何?」

 

大神「え?ここではまだ分からないけど…レ、レニ!どこに行くんだ!?」

 

レニ「花組の集合場所は?ボクのアイゼンクライトはどこ?」

 

警報が鳴って戦闘態勢になった途端、さっきまでとは打って変わって喋りだしたな。こりゃ、戦闘の為に育てられた感じだな…

 

大神「りょ、両方とも地下だ。まず、作戦指令室に集合してくれ」

 

レニ「それだけ分かれば十分。それじゃお先に」

 

大神「レニ!ちょっと待ってくれ!」

 

そしてレニは、俺達を残して作戦指令室に向かったのだった。

 

大神「ああ…行ってしまった」

 

アイリス「レニ、なんか、別人みたいだったね…」

 

織姫「ふふふっ…レニ、相変わらずってカンジ」

 

さくら「さあ、大神さん!あたし達も行きましょう」

 

大神「そうだな。よし、皆行くぞ!」

 

さくら「行ってきます!大輔さん!」

 

アイリス「行ってくるね!大輔お兄ちゃん!」

 

大輔「ああっ!」

 

そして俺はさくら達を見送ると、楽屋を出てオペレーターに繋ぐ。

 

大輔「俺だ。んで、今回出現した場所は?」

 

オペ10『はい。今回の出現場所は鴬谷(うぐいすだに)の行楽地です』

 

大輔「鴬谷か。またそんな場所に…取り敢えず俺はこれからそこに向かう。周囲の状況とさくら達の監視を引き続き頼む」

 

オペ10『了解しました』

 

俺は早速どこでもドアを使って、鴬谷へと向かった。到着すると、既に数体の脇侍や親玉連中もいた。

 

大輔「あれが今回の親玉か」

 

見た感じ大柄の男とジジイの二人だな。

 

『帝国華撃団、参上!!』

 

さくら達も到着したな。

 

「待っていたぞ〜っ!帝国華撃団!!黒鬼会、五行衆筆頭、金剛!」

 

「同じく木喰じゃ。ふぉっほっほ…」

 

黒鬼会か。あの鬼王の奴といい、一筋縄じゃいかなそうだな。

 

大輔「五行衆って言ってたが、単純に考えれば残り二人いるのか…」

 

また今回も面倒な連中が出て来たもんだ。

 

大神『黒鬼会…だと?この帝都に仇なす者は、帝国華撃団が許さん!』

 

金剛「ほざけっ!カスども!」

 

木喰「そういきり立つな、金剛。何も知らずに殺すのは、運命とはいえ忍びない。地獄で山崎に説明させる訳にもいかぬからのう…」

 

大神「なにっ!?」

 

木喰「帝都は、邪悪なるエネルギーによって繁栄したのじゃ。お前達は、その邪悪さを封じようとしておる。しかし、それはせんない夢よ…」

 

金剛「くどいぞ、木喰!」

 

木喰「ひゃははははは!!力こそ正義。たっぷりみせてやれ、金剛!!」

 

木喰がそう言うと、背後に見慣れない霊子甲冑が現れ、問答無用で木喰の機体を攻撃した。

 

木喰「…う、うぬぅ!!」

 

『攻撃命中』

 

この声はレニの奴だった。姿が見えないと思ったら、単独行動してたのかよ…

 

金剛「なにっ!?」

 

織姫『レニっ!』

 

木喰「お、おのれ!ワシの計算を越える奴がおるとは…」

 

金剛「役立たずは退がってろ!」

 

木喰「金剛よ…後は任せたぞ」

 

木喰はそう言い残してこの場を去った。

 

レニ「第一目標、戦線離脱。…第二目標、攻撃の必要アリ!」

 

アイリス「キャハ!レニ、すご〜い!」

 

凄いのは分かるが、チームプレイもへったくれもないな。

 

大輔「とはいえ、俺は最後に顔を出させてもらうか」

 

大賢者、今回は正体を隠す。その方が残りの五行衆の連中に対していい。

 

大賢者『了。でしたらこの格好に変装するのを勧めます』

 

そして俺は、大賢者の力で全身をコートで覆い顔を見えないようにする。

 

(格好は陰の実力者になりたくて!のシャドウです)

 

そしてのんびりと戦況を見守る。ま、いつも通り脇侍程度じゃ彼奴等を止められないけどな。

 

金剛「がはははははは!いいぞ、いいぞ、いいぞ!ゾクゾクしやがるぜ!」

 

すると金剛は、大神達の正面に移動する。

 

織姫「わたし、下品なオトコ嫌い〜す!」

 

レニ「この目標…今までの奴と違う」

 

金剛「さあ、遊びは終わりだ!おっぱじめるか!どっからでもかかって来い!!

 

「悪いが、貴様の相手はこちらだ」

 

金剛「なにっ!」

 

俺は大神達と金剛の間に降り立つ。

 

金剛「誰だテメェ!」

 

「俺か?そうだな…我が名はシャドウ。陰に潜み、陰を狩る者」

 

金剛「シャドウだと!?」

 

大神「あなたは…我々の味方なのか?」

 

シャドウ「味方…か。それは貴様らが決めればいい」

 

金剛「シャドウだかシャバだか知らねぇが、人の喧嘩を邪魔すんじゃね〜!!

 

そして金剛は俺に襲い掛かってきたが、俺は剣で対処する。暫く攻防が続いた…

 

金剛「はっはっは…!やるじゃねぇか!帝国華撃団、そしてシャドウ!今日の所は、このくらいにしておいてやるぜ!…おい、てめえ!頭らしいな。名を聞いておこうか」

 

大神「帝国華撃団・花組隊長、大神一郎だ!!」

 

金剛「ふふ…大神一郎か…覚えておいてやろう。次に会った時には墓石に名を刻んでやるぜ」

 

金剛はそう言って退散しようとする。だが悪いが逃さない。

 

シャドウ「逃がすと思ったか?」

 

金剛「なにっ!?」

 

大賢者。被害をここ鴬谷周辺だけに指定できるか?

 

大賢者『吿。指定範囲確定。避難民及び帝国華撃団に被害は出ません。ですが、金剛を帝国華撃団から引き離す必要アリ。指定した座標まで金剛を吹き飛ばすことを推奨します』

 

了解だ大賢者。

 

シャドウ「悪いが、少し向こうまで吹き飛んでもらおう」

 

金剛「なんだ…ぐおっ!!」

 

俺は金剛を蹴り飛ばし、大賢者が設定した座標まで飛ばした。

 

金剛「てんめぇ…」

 

シャドウ「中々丈夫だな。なら、貴様に真の最強を見せてやろう。その身に刻め。これぞ我が最強…アイ、アム…アトミック」

 

俺がそう呟くと、結界で囲んだ範囲が大きな爆発を引き起こし、空に向かって紫色の波動が打ち上がった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大神「……」

 

さくら「大神さん…」

 

大神「ああ…なんていう威力だ…」

 

あのシャドウと名乗る男。俺達や一般人に被害を出さないように、俺達から離れた意味は…こういうことだったのか。

 

さくら「鴬谷が…」

 

織姫「一部が、綺麗さっぱりなくなりました〜」

 

レニ「なんて威力だ…」

 

やはりあの威力を見て、皆そう呟いていた…

 

大神「シャドウ…奴は敵なのか…」

 

それも分からないまま、俺達はひとまず帝劇へと戻ったのだった。

米田司令が狙撃されたが、森川も命を狙われるかどうか

  • 米田と同じく、狙撃されて一時的離脱
  • 【輪廻を調整されし者】だから、狙撃しても
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