「そーなのだー。咲夜です。」
ルーミアが好きなのはロリコンです。
「お嬢様が好きという場合は?」
ロリコンの他に何があると?
「お嬢様、館全館の清掃を終了致しました」
「ご苦労様、休んでていいわよ」
「では、お嬢様を眺め続けて疲れを癒しますね」
「ナンデ!?」
お嬢様やフランお嬢様はなぜ他の方々と比べて可愛らしいのか。それは、私にとっての哲学でありました。まだ完全に結論を出すことはできませんが、理由が少し分かってきました。
それは、「忠誠心」です!
今更とか言うな。
「さーくやー!!」
庭を出て少し歩いていた私に呼びかける。
「あら、フランお嬢様。どうかいたしましたか?」
「あのね、お姉様が咲夜を呼べって言ってたからきたの」
「ありがとうございます。了解致しました」
すぐに時を止め、急いでお嬢様の元へと向かう。即主人に駆けつけるのは、従者として当たり前ですわ。
「お呼びでしょうか、お嬢様」
「ええ、咲夜。先ほど紫が来てね、『キリマンジャロという紅茶は美味しいわよ〜♪』とか言うから買ってきて貰おうと思ったのよ」
「…お嬢様、キリマンジャロは…コーヒーです…」
「…あの野郎許さん」
「お、落ち着いて下さい!キリマンジャロが美味しいと言うのは合っていますし、たまには紅茶ではなくコーヒーでもいかがでしょう?」
「…そうね、コーヒーも色々な種類があるのよね?」
「ええ、折角の機会ですしこの咲夜、お嬢様に合わせたブレンドコーヒーを作って差し上げましょう」
「あなたなんでもできるのね…」
「完全で瀟洒なメイドですから。では、少しばかり世界を回って良質のコーヒー豆を貰い受けて来ますので、少々お時間を」
「いやあなたどこまで本気なのよ!?」
「勿論最初から最後までやるつもりですが?」
「自分で豆を持ってきてブレンドなんて聞いたことないわよ!?しかも外国行ったら不法入国でしょ!?」
「まあまあ、しっかり懐中時計もナイフも持っていきますから」
「持っちゃいけないものあるよ!?」
「しかし、お嬢様に献上するコーヒーであれば、手を抜くわけにはいきませんし」
「だ、大丈夫よ?人里にも売っているでしょ」
「えっと…スイーツはマドレーヌにするとして…そうすると、ブルーマウンテンは取ってきた方がいいわね…メキシコとコロンビアも取ってきましょう!コスタリカなんかも、上品なお嬢様には良いわね…」
「だめだこりゃ聞いてないわね」
「とりあえず、お嬢様!」
「な、何よ?明日、コーヒー豆集めの旅に出かけて来ます。勿論、午後3時に…いや、午後2時50分に帰って参ります」
「午後2時50分って…南米はほとんど日本の裏側よ?流石に時間を操れる咲夜でも、流石に無理だと思うわよ」
「お嬢様、安心してお待ち下さい。この咲夜、決めた時間に必ず帰ることを約束致します。約束を守れなかった場合、この身体をお嬢様に捧げます」
「…安心してと言われてもねぇ。というか咲夜、あなたの身体は半分くらいはもう捧げてるようなもんじゃない」
「いつでもご奉仕致しますよ」
次回はコーヒー回です。
ご注文はうさぎですか?を思い浮かべてしまう…
咲夜さんは完全で瀟洒な従者なので、完璧なブレンドコーヒーを作れます。