いつも時間ぎりぎりに仕上げる俺です。夏休みの時は始めた当初から11ストックくらいあったけど、今回は2ストックしかなかったからね。こうやって自分で首を絞めていくスタイルゥ。
それではご覧ください。
俺と春歌が婚約者となってから数十分。本当ならお互い落ち着きたいところだが、学校を休むわけにもいかない。お互い沈黙が続く中、学校に向けて足を運んでいる。たまに視線が合う度に逸らしている。昨日告白した男女かっての。
案の定、学校で春歌の友達がその異変にすぐ気づき、昼休みの時間に問い詰められた。
「何で2人共そんな余所余所しいの?」
「え?そうかな?いつもこんな感じだよ(棒)」
「そうだな。いつもこんな感じだ(棒)」
「いやそういうのいいから。何があったの?」
誤魔化そうとしたが、疑うどころか真顔で軽くあしらわれてしまった。俺ら演技というか、嘘が下手過ぎるのかもしれない。そもそも嘘を言う相手がいなかったから、嘘をつくのは慣れていない。人の嘘には敏感なのにね。
「えっとぉ、言っていいかな?」
「ま、春歌がいいなら言っちゃっていいぞ」
「うわぁ、春歌凄い顔赤くしてる。そんな恥ずかしい事なの?」
はい、その通りです。これから中学の頃から仲がいい友達の前で、俺と結婚しますなんて恥ずかしすぎるよな。高校生活の思い出になるだろう。黒い方で。
「八幡と婚約しました」
皆その場で静まり返った。周りのクラスメートが騒ぐ中、春歌の言葉が皆に鮮明に聞こえた。
箸が完全に止まって、俺と春歌を交互に見てポカーンとしている。皆の沈黙が相乗効果を生み、春歌は恥ずかしさのあまり顔を伏せてしまい、わずかに震えている。かくいう俺も今すぐ逃げ出したい気分だ。
「あ、あれ?」
皆が想像してたよりも落ち着いていたから、それに異変を感じたのか、春歌は顔をあげて顔色を窺っている。これは俺も予想外だったから眉を顰めた。
そしてその沈黙は、リーダー格のある奏菜って子が破った。
「春歌、おめでとう」
「え?…う、うん」
「比企谷君。春歌はね、かなりの甘えん坊だから、精一杯甘えさせてね」
「何言ってるの奏菜!?」
「比企谷君。死ぬまで春歌を愛してね。いや、死んでも愛してね」
「ま、まかせろ?」
「蘭子!?」
「結婚式には呼んでよね」
「待って!ストップ!皆一旦喋んないで!」
「ねえねえどっちからプロポーズしたの?」
「皆落ち着けぇ!」
怒涛の質問攻めに春歌も参ったらしく、あまり聞くことができないであろう、大声と声音に一同黙り込んだ。春歌も一息つき、放課後に話すと言い、俺もそれを了承した。
あ、俺も小町とかに言わなきゃいけないな。小町は春歌の事知ってるけど、両親実は俺が彼女いる事知らないから。何で言わなかったって?言ったって信じてもらえるかといったら、そうでもなさそうだな。俺だぞ?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
シャドバが楽しい。
また明日。