やはりこの姉弟妹はまちがっている。   作:カーガッシュ

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第一話を読んでくださった方ありがとうございます。
これからも定期的に更新していくので是非是非よろしくおねがいします。
感想等ドシドシお待ちしております。





では由比ヶ浜結衣登場回です。


どうぞ!



第2話 こうして俺たち最初の依頼が幕をあける

side八幡

 

 

俺は朝が大嫌いだ。まず朝起きたら学校に行かなければならい。それ以前に起きるのがつらい。なぜつらいかって?それはなぜかは知らんが雪ノ下家の男児は代々低血圧体質なのだ。よって朝がものすごくきつい。だが心配ない。かわいいかわいい妹の雪乃が、おいだれだ今シスコンって言ったやつ。毎朝起こしに来てくれるのだ。だが今日はいつにも増して体がだるい。昨晩は姉ちゃんと2時ごろまで話し込んでしまった。それでいて姉ちゃんは誰よりも早く起きてくるのだからすごい。

完璧超人めと心の中で皮肉を言っているとだんだんと脳が覚醒し始めた。現在の時刻は朝6時半。そろそろ雪乃が起こしに来る時間だろう。それまでに支度を済ませておこうと決め俺はベッドから起き上がるのであった。

まだベットから出てなかったのかよ。

 

 

 

side陽乃

 

 

 

 

朝、正直なところわたしは朝が苦手だ。小学校くらいまではそんなことはなかったんだけどなー。高校に入ったくらいからか朝起きるのがつらくてしかたがない。今は大学生というわりと時間にルーズでいられる立場だけれど、社会に出てからどうなるんだろう・・・。想像もしたくない。うん。考えるのはよそう。朝から気分が沈むし。そろそろ着替えようかななんて思っていると隣の部屋のドアが開く音がした。

「八幡?一人で起きるなんてめずらしいね?」

自室のドアを開きながら八幡に声をかける。

「まあたまにはな」

「まあいいや朝食でも作ってくれたらお姉ちゃん嬉しいんだけどなー」

「最初からそのつもりだったよ」

「さっすが八幡気がきくねー」

「朝からそのテンションついていけないんですが・・・」

「まあまあおかげでめがさめたでしょ?」

「自分で言うのかよ。まあ覚めたけど」

「そう。なら良かった。じゃわたしも着替えたらリビングいくから。朝食よろしくねー」

「はいよ」

そういうと八幡は階段を降りて行った。

 

 

side雪ノ下家リビング

わたしがリビングへ行くとすでに朝食は出来上がっているようだった。

「お、あいかわらず手際がいいねー。」

「まあご飯は昨日のうちに炊いてあったしな」

「それもそっか。なら八幡、雪乃ちゃん起こして来てよ」

「えー姉ちゃんが行けよ。さすがに」

「起こしになんて来なくてももうおきているわ」

後ろから雪乃ちゃんの声がした。

「あ。おはよー雪乃ちゃん。相変わらず自分で起きて来てえらいねー。どっかの誰かとは大違い」

「うるせ。ほっとっけ」

「いいのよ。姉さん。八幡は私なしでは生きていけないのだから」

「おいナチュラルに俺をダメ男扱いするのやめてくれない?」

「あはは。朝から元気ですなーおふたりさん」

「姉ちゃんにだけは言われたくねぇよ」

「たしかに毎朝一番元気があるのは姉さんだものね」

「いやーそれほどでも」

「はぁまったく。まあいいや。冷めないうちに飯食べちまおうぜ」

「そうね。では」

その声を合図に三人は手を合わせた。

「「「いただきます」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side総武高校2年f組

 

「さあて雪ノ下、今日一日睡眠に費やした理由を聞かせてもらおうか」

そうなのだ昨日の夜更かしのせいか今日一日爆睡だったのだ

「い、いやーあれですよ。た、体調がすぐれなくて」

「抹殺のおおおお」

「す、すみませんでしたあああああ」

「ラストブリットオオオオオオ」

「ぐはっ」

「今日はこのくらい位で勘弁してやる」

「これ以上があったら死にます」

「まあいい。雪ノ下、部活の時間だ!」

「入部したからにはサボったりしませんよ。それにサボったりなんかしたら雪乃に殺される」

「なら心配はなさそうだな。精進したまえ」

「ウイッス」

そう言うと俺は部室へ向かうべく、荷物をまとめ始めた。

 

 

side総武高校奉仕部

 

「ういーす」

そう言いながら俺は部室のドアを開けた。

「あら、来たのね」

「そりゃ、まあ、来るだろ」

「あなたのことだもの。このまま帰ってしまったのかと思ったわ」

「さすがにそれはねえよ。それに帰ったら後で何されるかわかったもんじゃない」

「あら、それではまるで私が氷の女王みたいじゃない」

「自覚あるのかよ」

「なにっか言った?」

「いえなんでもございません」

なに、こっわ雪乃こわ。あと怖い。

そんなようなやりとりをした後に俺は読みかけの文庫本を持っていることを思い出した。雪乃も本を読んでいるし俺も読もうかな。

文庫本を取り出し栞のはさんであるページを開く黙々と読み進め行く。

しばらくしてコンコンと部室の扉が2回ノックされた。おい2回のノックはトイレ用だぞ。

「どうぞ」

雪乃が文庫本に栞を挟みながら言った。

「し、失礼します」

聞こえて来たのはどこかで聞いたことのあるようなそれでいてないようなそんな女生徒の声だった。

少しだけドアを開けて滑り込むように入ってた女生徒は

「な、なんでユッキーがここにいんのよ!?」

「え?なに?ユッキーっておれのこと?つーかおれこおこの部員だし」

部室に入って来た女生徒はいかにも今時のジョシコウセイって感じだった。短めのスカートに、ボタンが三つほど開けられたブラウス、明るめに脱色された茶髪、そのどれもが校則完全無視である。まさに青春謳歌してます系女子のお手本のような見た目をしていた。

俺にその手の女子との交流はない。ていうかまず人との交流がほとんどない。でも向こうはこちらのことを知っている風だし「すみません。どちら様ですか」なんて聞けるわけが無い。

そんな風なことを考えていると雪乃が口を開いた。

「まあいいや。とにかく座れよ」

「何がいいのかよわかんないけどありがとう」

そう言うと彼女は俺たちの向かいに置いてあるパイプ椅子に腰をかけた。

「由比ヶ浜結衣さんね」

「あ、あたしのこと知ってるんだ」

「知り合いか?」

俺が雪乃に問いかける。

「いえ、初対面よ。彼女はわりと目立つグループに属しているからたまたま覚えていただけよ」

「へーそうか」

「雪ノ下さんとユッキーって仲いいんだね!」

由比ヶ浜がそんなことを言ってる

「まあ双子の兄妹だからな」

「へーそうなんってえええええええ!!!ふ、双子!?」

見事に平塚先生と同じような反応だ。

「さすがに苗字も同じだし知っていると思ったのだけれど」

「そ、そっかー。ふ、双子かー」

「まあそれはおいといて。由比ヶ浜なんか用があって来たんじゃ無いのか?」

俺が話の軌道修正を試みる。

「あーそうそう。平塚先生から聞いたんだけどここって生徒のお願いを叶えてくれるんでしょ?」

「そうなのか?てっきり俺は本を読んだりだらだらする部活なのだと・・・」

雪乃は頭がいたいのかこめかみを押さえながら言う

「あなたにはここがどう言った部活か説明したはずよ八幡」

「じょ、冗談だ」

今の雪乃の声どっから出たのあんな威圧的な声だせたの?

「それと由比ヶ浜さん。平塚先生が言っていることは少し違うわ。あくまで奉仕部は手助けをするだけであって、願いが叶うかはあなた次第よ」

「どう違うの?」

「飢えた人間に魚を与えるか、魚の取り方を教えるかの違いよ」

なるほどな雪乃が考えそうなことだな。

「ほえーなんかすごいね」

いや絶対わかってないよこの子あほの子だよ。

「だから、願いが叶うかはあくまであなた次第。でもできる限りの手助けはするわ」

その言葉で本題を思い出したように由比ヶ浜は口を開いた。

「あ、あのねクッキーを・・・」

それだけ言うと由比ヶ浜は気まずそうに俺の方をちらっと見た。おそらく男子の俺がいると言いにくい話なのだろう。

「俺は飲み物でも買って来るわ。なんかいるか?」

空気を察して俺は一言こう言った。

「私は野菜生活100いちごヨーグルトミックスをお願い」

「なにそれちょっと興味出たわ。てかおいしいの?」

「由比ヶ浜は?」

「へ?いいの?じゃあアイスティーでお願い」

「了解」

それだけいうと俺は奉仕部室から出た。戻ったらいよいよ俺の最初の仕事が始まると思うと少しナイーブな気持ちになったがまあやるからには真剣にやろう。そんなことを考えながら一階の自販機に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回練炭術師の登場です。



誤字等ありましたら誤字報告お願いします。

感想等送っていただけたら作者のやる気にもつながるのでぜひぜひおねがいします。




ここまで付き合ってくれた皆様ありがとうございました。

次回もお楽しみに。
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