それと前回あとがきで書いた新章の事ですが都合上少々…というかだいぶ変更させてもらいました。
3000階とか無理ですもんね。すみません…
後書き!必ず読んでください!
第二章 アザゼルの塔攻略編 Ⅰ
─四月十一日─
テロリストに学園が襲われた事件から3日後のこと。
ここは〈
そんな俺が通っているのは関東地方のC学園だ。
6月には全国の学園が集まり、どこの地方学園が強いかを各学園の選抜された生徒を出場させ競い合う大会も開かれる。所謂通常より大きい体育祭の様なものだ。
その行事を前に一つ。─これを行事と呼ぶのか定かではないが─
数年に一度〈アザゼルの塔〉という天をも貫く巨大な塔を攻略するという。
アザゼルの塔とは第二次世界大戦の2年後に魔獣が発生・活発化しだし、その魔獣達が人を遅い生命力を吸い取り巨大な墓地に集めた。
その生命力がエネルギーとなり魔界と繋がる
その結果、向こうの世界とは環境が違うせいでその塔は
塔の老化はいいにしても魔獣の発生が人々に被害を与えている。
それを防ごうと
アザゼルの塔は全50階構造でできている。
今は40階まで制圧していて残りは10階である。
アザゼルの塔はそこまで危険度は高くないらしいが階数の多さと5の倍数の階層には強力な魔獣が出現すると今までの作戦でそう考えられている。
そして順調に行けば今年で残り全ての階を制圧出来るとされている。
そのアザゼルの塔の攻略には3年生、2年生の成績優秀者と1年生の入学時成績上位10名が参加することになっている。
そこでふと思った。
俺、この学年の上位10人を知らなかった。
(たしか明って9位だったんだな。あいつもメンバーの1人か。残りの8人が誰なのか…まあそれはそのうち分かるか。)
そう思っているともう休み時間が終わりかけていた。次の授業で必要な道具を準備していると後ろから声をかけられる。
「おい。お前、黒月 朔摩だな?」
金髪のチャラそうな…所謂不良のような生徒が話をかけてきた。
(誰だ?面識は無いはずだが…)
「俺に何か用か?」
すると目の前の生徒は舌打ちをして喋った。
「相変わらず気に食わねぇヤローだな。」
「…?俺が何かしたのか?名前も知らない奴にそう嫌われる覚えはないんだけど…」
その言葉に相手はさらに不機嫌度が増したと思うとまた唐突に名乗ってきた。
「俺は入学時成績第2位の1年E組
高坂という者は怒鳴るように声を荒らげる。
「入試の時からてめぇの事が気に食わなかった…なんでてめぇが俺より上なんだ!ああ?!
本当は俺がトップになるはずだったんだ!お陰で俺の計画は丸つぶれだ!」
高坂はガミガミと今にも噛みつきそうな勢いで声を上げる。
「けどな!これからが勝負だ!1位になったからって図に乗るんじゃねぇぞ!すぐにそこから蹴り落としてやる!」
一方的に言うだけ言って踵を返し帰っていった。
(一体なんだったんだ?)
朔摩は唖然としながらひとり首を傾げていた。
移動教室へ行き指定の席に座ると近くにいた明が歩いてきた。
「よぉ朔摩。遅かったな、何してたんだ?」
「ああ、初めてあった人にいきなり追い抜いてやるぞ宣言をされてな。変わった奴だったよ。」
「へぇ。それってもしかして高坂のことか?」
「知ってるのか?」
「ああ、というか知らない方が珍しいと思うぜ。なんせ中学はこことは違う有名な魔術師育成専門学園に通ってたらしくてな、魔術の成績はそこそこ優秀で有名って聞いてるぞ。噂ではアホらしいぞ。」
「へぇ…お前も大概だがあいつもか、しかし優秀とはな。まあ、上位10名に入るくらいだからな。」
「ちょっと待て、俺はアホじゃない。まあそれでここに入学したらしいんだけどどうも入学時成績1位を狙ってたらしくてな。でも…」
「俺が1位を取ったと…」
「そ。それでお前が憎いって訳だ。」
「それにしてもよくそんな事知ってるな。」
「いやいや。あいつ目立ってるし、お前を見かけるとすっげえ睨んでるしな。つかお前気づかなかったの?」
「いや、そういった目線は気がついてたけど気にする程じゃないかなぁって。」
「へぇ…これが1位の余裕か。」
「ちげーよ。」
「あ!そうそう。そう言えば聞き忘れてたんだけどよ。この間の事件の話聞かせてくれよ!」
「はぁ?なんでそんなこと…」
「いいじゃねーかよ!な!聞かせてくれよ!なっ!」
掌を合わせ懇願するように頭を下げた。
その姿に呆れてため息をつく。
「はぁ…分かったよ。」
「おお!本当か!」
「話するぞ。実はな──」
一通り話終えると明は「ほへぇ〜」と驚いた表情をしている。
「お前よくBランクの魔獣を倒せたな。」
「まあな。」
「ねぇ!君、この間の事件に関与したのかい!」
「ん?」
今日2度目の唐突な声にその方向へ振り向くと1度も会話したことの無い人物が目を子供のように輝かせて詰め寄っている。
「あ、ああ。そうだけど。」
「おい、いきなりだなお前は。」
「あ、はは…そうだね。ごめん。」
申し訳なさそうに苦笑しながら頭を下げている。
それよりも気になったのが…
「え…君ら知り合い?」
そう明に聞くと何を今更と言いたげな顔をしている。
「あれ?行ってなかったっけ?」
「聞いてないよ。」
「明…君はホントに忘れっぽいね。1度病院に行ったらどうだい?」
「あ!それひでぇ!」
「いやちょっと待て。ついていけないんだが。」
「ああ!そうだったね。ごめん。」
そう謝罪すると俺に向き直り手を差し出してくる。
「初めまして。僕は
「ああ、黒月 朔摩だ。朔摩って呼んでくれ。よろしく。」
俺も手を差し出し握手をする。
すると、海斗が目を輝かせて話し始めた。
「そういえばさっきの続きだけどこの間の事件は君が解決したんだって?!」
「いや、明にも協力はしてもらったよ。最後にBランクの魔獣が出てくるのは想定外だったけどな。」
「それを1人で倒すなんて凄いね。もしかして昔、何か習い事でもしてたの?」
「いや…あ、そうだな。」
「?」
「そうだ。明と海斗はどんな魔術を使うんだ?」
「あ、僕は変化魔術だよ。昔から変化魔術を使う家系なんだ。本当は他の魔術も使ってみたいんだけどね。」
そう言って苦笑する。
「そういう朔摩はどんな魔術が得意なの?」
「俺は強化魔術と…色んなのが使える。」
「へぇ、得意な種類が多いんだな。さすが主席!」
「からかうなよ。」
「ははは!わりぃ。」
「そういえば明はなんなんだ?」
「俺はな、生成だな。」
「それで上位に入るって…すごいな、お前」
「ああ、生成魔術で負ける気がしねぇ」
と自信あり気に話す。
実際、生成系の魔術は戦闘向きではなく多くはサポートにまわる。
生成魔術で生成出来るのは有機物以外ならほぼ何でも作ることが出来る。
例えば剣や盾、機関銃などといった武器などを作ることが出来る。
生成魔術は錬金術とよく似ていると言われるが違う点がいくつかある。
錬金術とは等価交換で物を作るが生成魔術は物を生成するために必要なのは"物"ではなくエレメントだけでいいのだ。
それから3人は和気藹々とした時間を過ごした。
「─でさ、今度のアザゼルの塔攻略だけど今回ので終わるって言われてるけど実際どうだと思う?」
「うーん…今度の攻略ってたしか十四日から十八日までなんだろ?」
「ああ、たしかそうだった。」
「だったらいけると思うよ。しかも今年度は強力な上級生が多い。他の学園とも合同してやるって予定だし大丈夫じゃないかな?」
「それもそうだが、重要なのは最上階の魔獣が今まで通りいくかどうかだ。色々調べたけど最上階のエレメント濃度が異常に濃いらしい。そうなると最上階だけに他の階の魔獣とは比べ物にならないくらいのヤツが出てきてもおかしくない。」
「そうなのかい?そんな情報どこから?」
「過去のデータが記載されてる資料。資料室に置いてあった。」
「それ、大丈夫なのかよ…」
心配そうに明が眉を顰める。
しかし資料室に置いてあるものだ。読んではいけないものをわざわざそんな所に置かないだろう。
「まあ、細かい事は今日の会議で聞けばいいよ。」
チラッと教室にかけられている時計を見ると集合の10分前になっていた。
「んじゃ、会議室に行こうか。ここからだと遠いし早めに行かないとな。」
そう言い椅子から立ち上がる。
「ん?もうそんな時間か?」
「お前はもう少し時間の感覚を持て。」
「善処する。よし!行くとするか。」
教室を後に会議室へ向かった。
会議室の前まで来ると隣にいる明が身体を強張らせ、緊張した声で話し出した。
「…会議室とか緊張すんなぁ…」
俺は少々驚いた。緊張とは無縁そうな明がまさか緊張するとは。
「意外だな。お前に緊張ってのがあるなんて。」
「うるせぇ、俺だって人間だ。緊張くらいすんだよ!」
「はいはい。そんな事より、早く入ろう。待たせてるかもしれないからな。」
「…まだ会議の時間まで5分あるぜ?」
「こういうのは早めに来るのが普通だろ?」
「そうか?」
「そんなもんだ。さ、入ろう。」
そう言いながらドアノブを回し開けた。
顔を引き締め到着を報告する。
「失礼します。1年D組 黒月です。」
「お、同じく1年D組 佐田です。」
1番奥の席に座っている生徒会長こと秋波先輩が声を発した。
「よく来てくれました。どうぞ椅子にかけて。」
「失礼します。」
頭を下げ自分の席の所まで移動して座る。
「これで全員かしら。では、アザゼルの塔攻略会議を始めます。」
大変申し訳ないのですがヒロインの幸奏さんですが名前に訂正が入りまして
幸奏(しえな)→幸奈(シイナ)に変わりました。
どえらい変わりようです。申し訳ありません。
しかし、キャラの性格などは変わりませんので。大丈夫です。
完全にあて字っぽく?あて字なのかな?になってますがお許しを。
一章の終わりから少し間が開きましたが辞めてません。辞めても特に何も無いと思うのですが…汗
これからも話がどんどん大きくなりますよ!