ONE PIECE~海賊王への導き手~ 【にじファンから移動】   作:グリム★

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スパイダーとの戦闘も終わり、船の掃除をするキラ。

ルフィの勝敗は?

※8月24日修正


第十三話 3000万と6000万 ※8月24日修正

 スパイダーの血もキレイになりキラは船首で横になり物思いに耽っていた。

 一体……ユダとはなんなのか……スパイダーは確実にキラを指差していた……自分と何か関係があるかもしれないと考えていた。

 考えても仕方が無いとキラが立ち上がろうとすると……

 ルフィの声が聞こえる……

 船から身を乗り出し顔を出すとルフィたちがこちらへ向かってきていた。

 キラは船首から飛び降りるとルフィのもとへと歩み寄る。

 

「勝ったぞ!」

 

 満面の笑みでルフィが答えた。

 

「当然! 勝ってもらわなければ困る」

 

 二人は顔を見合わせ微笑みお互いの拳を合わせる。

 

「おーーい!キラ!宴やるって、来いよー!」

 

 遠くからウソップの呼ぶ声が聞こえた。

 ルフィは走って宴の席へと急ぎ、キラはその後ろをやれやれといった顔で追いかけた……

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 街へと顔を出すと盛大な宴が行われている……

 村人たちは、喜びを爆発させ大騒ぎをしていた。

 彼らは、長年アーロンに虐げられてきた。

 今、彼らは自由となったのだ……

 

 キラの口からは自然と祝福の言葉が出た。

 

「おめでとう……」

 

 微笑み喜ぶ彼らを見つめる……

 輪には入らず遠くから眺めているだけのキラにゾロが声を掛ける。

 

「おい、飲まねぇのか?」

 

 ジョッキを持ちキラの顔を覗き込む。

 キラは手を横に振り結構と断る。

 あまり酒は好きではないのだ。

 木陰へと移動しキラは腰を下ろす……

 ギターを取り出し静かに歌い始めると……ふっと人々が静まり返り歌に聞き入り始める。

 歌には不思議な力があると言われている……その力がどんなものかはわからないが……彼らは確かにキラの歌に魅了されていた。

 踊りだすもの……一緒に歌うもの……涙するもの……

 人々のそれぞれの感情が溢れ出す……

 この日ほど音楽をやっていてよかったと思う日はキラにはなかった。

 何時間たっても宴は終わらず……歌が聞こえなくなったのは、次の日の朝方であった……

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 出航の日……麦わら一味は船着場でナミを待っていた。

 街の人々も見送りに来ている中……何時間たっても彼女だけは姿を現さない。

 人々も困惑の表情を浮かべていた……なぜナミは来ないのかと……

 行くも行かぬも彼女の人生……キラは文句などなかった……だが船長は納得していないようだった。

 

「ナミちゃん……来ないんじゃないか……?」

 

 キラはルフィの顔を見つめ言うが……

 

「いや!あいつは来る!」

 

 断固として来るといってきかないルフィにキラは大きくため息を吐いた。

 あきらめて船を出そうとキラが錨に向かった……その時……

 

『船を出して!』

 

 ナミが船に向かって走ってくる。

 街の人々の視線がナミへと集中した。

 

「な、なんだ?走り出したぞ。あいつ。」

 

 こちらへと全速力で走ってくるナミにウソップは困惑の表情を浮かべキラを見つめる。

 キラは微笑みゾロに錨をあげるよう指示をした。

 メリー号はゆっくりと進み始める……どうやら彼女は船に飛び乗りあいさつもちゃんとせぬまま旅立とうとしているようだ。

 

「おい、いいのか?こんな別れ方で?」

 

 サンジが街の人々を指差し驚きの表情を浮かべた。

 

「それは彼女の自由だよ……」

 

 微笑みながらキラはナミを見つめる……

 予想通りナミは見送りの人々の間を駆け抜け勢いよく船に飛び乗った。

 メリー号へと飛び乗ったナミはゆっくりと人々の方を振り返る。

 

「じゃあね。みんな♥」

 

 笑顔のナミの手には村人全員の財布があった。

 街の人々は声を揃えて叫ぶ……

 

『待て!この泥棒ネコがぁ!!!』

「フフッ。みんな!いってきます!!!」

 

 彼女は大きく手を振る……

 そんな彼女に返ってきた言葉はもちろん……

 

『元気でな!いつでも帰って来いよ!』

 

 暖かい言葉だった……

 

「みんな……バイバイ……」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 船が進行し村がどんどんと小さくなっていく……

 村が見えなくなってもナミは村の方角を見つめていた……

 そんな彼女にキラは背中をポンと叩き声を掛ける。

 

「おかえり」

 

 キラが笑顔で言うとナミも笑顔でこう返す……

 

「ただいま」

「ナミさーん!特製ドリンクできたよ~。」

 

 サンジの気持ち悪い声が聞こえたと思うと手にはグラスを持っている。

 彼もナミが戻ってくれて嬉しいのだろう……

 

 船のへりへと腰を掛けキラは空を見つめる……

 太陽がさんさんと降り注ぐ……今日も暑くなりそうだ。

 空を見つめていると……大きな鳥が視界に入る。

 新聞を運んできたようだ。

 お金を鳥のカバンに入れてやりキラは新聞を受け取るとナミへと渡す。

 仕事を終えたのか新聞をもらうと鳥は飛び去っていった。

 渡された新聞にナミは目を通し始める。

 パラパラとナミが新聞をめくっていると……紙切れが2枚落ちた。

 キラはそっと手に取ると驚きの表情を浮かべる……それはルフィの手配書だったのだ。

 ルフィが何事かとキラの手元を覗き込むと……大声を上げ笑い始めた。

 

「俺、3000万ベリーだってよ!なっはっはっは!」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 モンキー・D・ルフィ

 

 

 懸賞金:3000万ベリー

_____________________

 

 ナミは大きくため息を吐く……それもそのはず懸賞金があがると言う事はそれだけ狙われやすくなるということだ。

 それもわからず大笑いするルフィに彼女も呆れるしかないのだろう……

 ウソップがもう一枚の紙はなんなのかとキラの手元を覗き込む……と……

 

「ええええええええ!!!」

 

 突然ウソップが驚きの声を上げる。

 耳元で大声を出された為キラは耳を押さえた。

 

「キ、キラ……すげェことになってるぞ……」

 

 首をかしげもう一枚の手配書へと目をやると……キラは驚きの表情を浮かべる……そこには自分の姿があったのだ。

 特段自分は懸賞金のかかっている敵など倒していないはず……

 

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 旋律のキラ

 

 懸賞金:6000万ベリー

_____________________

 

 ルフィがキラに尊敬のまなざしを向けるが……別に褒められたものではない……

 大きくため息を吐きキラは手配書を見つめた。

 どうやらスパイダーには懸賞金がついていたようだ……だがあの戦闘は誰にも見られてはいないはず……

 

「一体……だれが……」

 

 自分の手配書をキラは破り捨てる。

 

「おい、島がみえるぞ。」

 

 ゾロがナミに声を掛けた。

 あの島はローグタウン海賊王が処刑された処刑台がある。

 ここが見えてきたということは偉大なる航路まであと少し……ルフィ達は、ローグタウンへと上陸した。

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