ONE PIECE~海賊王への導き手~ 【にじファンから移動】   作:グリム★

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ローグタウンについた俺たち。

各々の目的は?

※8月27日修正


第十四話 ローグタウン出港 ※8月27日修正

 ローグタウン……始まりと終わりの街……

 イーストブルーから偉大なる航路へ行く為には絶対に通らなくてはならない場所だ。

 この街には処刑台がある。

 海賊王ゴールドロジャーが笑いながら処刑された場所だ。

 ルフィは処刑台を見たがっていた。

 海賊王を目指すものとしては当然かもしれない。

 サンジはこれからの航海に必要な食材を買い足しに。

 ウソップは新たな武器を作る為の材料集めにと各々が目的を果たす為バラバラに行動することとなった。

 

 処刑台へと向かうルフィの後を追おうと歩き始めたキラだったが……思い切り腕を引っ張られ処刑台とは逆方向へと進んでいく。

 誰がキラの腕を引っ張っているのか……もちろん彼女だ。

 

「私の買い物に付き合ってくれるわよね?」

 

 ナミが満面の笑みをキラへと向ける……口元は笑っているが目は笑っていない……

 断れば自分はただではすまないだろう……

 そう悟ったキラはただ黙って頷いた。

 

「ありがと♥」

 

 自分達の船で誰が一番えらいのか……麦わら海賊団ではどうやら航海士が一番偉いようである……

 しばらく腕を引っ張られ歩くと服屋が並んでいるのが目に入った。

 ナミは服を買いに着たらしい。

 店に入るとすぐにナミは服を大量に腕に抱え試着室へと入っていく……

 

「キラ、これどお?似合う?」

 

 一着一着試着してはキラへと感想を求める……

 キラが適当に返事をすると鋭い視線が向けられた……

 視線を合わさぬようしばらくキラが下をむいていると……

 

「あっ、これキラに似合いそう!」

 

 なぜ自分と思いキラが顔を上げると……フリルのついた白いワンピースを手に取りナミは怪しい笑みを浮かべていた……

 

「それ……レディース……」

 

 出口へとキラは二歩三歩と後退していく……

 

「あんたカワイイ顔してるから大丈夫!着てみなさいよ♥」

 

 ナミがキラの動きに気づき一気に近づいてくる……キラは自分の中で最高速で一気に街を駆け抜けた……

 とりあえずナミのいる店が見えなくなるまで走り近くにある武器屋へと飛び込んだ。

 大きく息を吐き床へと座り込む……

 

「なんで俺がワンピースを……」

「ワンピース?」

 

 店の刀売り場にはゾロの姿があった。

 どうやら刀を選んでいるようだ。

 

「買うのか?」

「ああ」

 

 それだけ言うとゾロは、刀を選び始める。

 ゾロの刀は鷹の目との戦闘で砕けてしまい……今は一本しかない状態であった。

 三刀流のロロノア・ゾロが一本では格好もつかない。

 色々な武器があるようだ……キラはゾロの後ろを付いていきながら店を見回っていると店主が声を掛けて来る。

 

「綺麗なお嬢さん。何をお探しだい?」

 

 お嬢さんと言う言葉に……キラは沸きあがってくる殺意を抑えながら言葉を返す。

 

「付き添いみたいなもんかな」

 

 キラがゾロをを指さすと店主はあからさまに嫌そうな顔をする。

 

「ああ、あの文なしのツレか」

 

 確かにゾロはあまりお金を持っていないかもしれないが……あからさますぎる気が……

 

 しばらくゾロとともに刀を見ていたが……さすがに買わないのに見ているのはつらい……

 刀を眺めているゾロに声を掛けるとキラはルフィの所に向かうことにした。

 

 処刑台への道を進みながらナミが来ていないか用心をしていると背後から人の気配を感じる……

 まさかと思い振り向くがそこには……

 

「スパイダー……」

「旋律……てめぇも来てたのか」

 

 スパイダーは嫌みったらしくニヤッと笑うとキラの手配書を突きつける。

 

「上がってたみてぇだな懸賞金、何やらかしたんだよ」

 

 どうやらこの男が原因で懸賞金が上がったのではないようだ……では誰が……疑いの目でスパイダーを見ながらキラは処刑台へと進んでいく……

 彼が……スパイダーが原因ではないのならここで始末する必要もないだろう……

 しばらく進み振り返るとそこにはスパイダーの姿はなかった。

 奴も偉大なる航路へと行こうというのだろうか……

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~処刑台(ロジャーが処刑された場所)~

 

 処刑台へとたどりつくと処刑台の上に人の姿があった……

 目を凝らして確認すると……それは処刑台に拘束されるルフィ……

 

「ル、ルフィ!?」

 

 キラが処刑台へと向かおうとするともう一つの人影に気づく。

 ルフィはそいつに処刑されそうになっているようだ。

 声が聞こえるので振り返るとゾロとサンジも処刑台へと向かっている。

 人ごみを掻き分け処刑台へと進んでいくうちにもう一人の姿が見えてくる……それはバギーの姿だった。

 彼はルフィに倒されてはいたが殺されたわけではなかったのだ。

 これは、その恨みということか……キラが駆け寄るよりも早くバギーが剣を振り上げ処刑の準備をする。

 処刑台の前は野次馬でごった返している……思ったより前へと進めない……

 ルフィはキラの姿を見つめると笑顔を浮かべ口を開く。

 

「わりぃ!俺死んだ!シシシシ!」

「……ッ!?死なせるかよ!」

 

 人々の肩から肩へと飛び移りながらキラは処刑台へと向かっていく……

 キラの姿に気づいたバギーは急ぎ剣を振り上げる……

 

「ハデに死ねェ!!!」

 

 突然大粒の雨が降り始め……落雷の音が鳴り響く……

 人々は空を見上げた……バギーも突然の出来事に空を見上げる……

 剣を振り上げたままだったのがいけなかったのか……鋭い刃に落雷が降り注ぐ……

 バギーの悲鳴と共に……処刑台は崩れさった……

 崩れた処刑台の瓦礫の中から人影が姿を現す……

 

「なはははは!生きてるぞ!儲け!」

 

 瓦礫の中から姿を現したのはルフィだった。

 キラはルフィに歩み寄ると頭を拳で小突く……

 

「ったく……悪運の強いやつ……」

 

 顔を見合わせ二人はクスッっと笑った。

 大勢の足音が迫ってくる……

 海軍がルフィ達の行く手を阻む……

 ゾロ、サンジが道をこじ開ける……

 倒しても倒しても数が減らない。

 だがこちらも止まることなどない。

 何十人海兵が行く手を阻もうとも彼らには関係なかった。

 メリー号まであと少しという所で女性の海軍が立ち塞がる。

 

『たしぎ曹長!!!』

 

 曹長……ならば少しは腕が立つのだろう……

 キラがたしぎへ近づこうとするがゾロがそれを静止した。

 

「おめぇら先行ってろ」

 

 大きく頷くとルフィ達はここをゾロに任せて船へと向かう。

 再び……行く手に立ち塞がるものがいる……葉巻を咥えた白髪の男……

 

「海軍大佐……白猟のスモーカー……」

 

 スモーカーの姿を見たキラは立ち止まる……

 この男は一筋縄ではいかない……

 キラの姿に気づいたスモーカーが口を開く

 

「旋律のキラか……久しぶりだな……」

 

 背中にある十手を構えスモーカーはこちらを睨み付けた。

 大きく息を吐きキラは一定の距離を保つ。

 先に仕掛けたのはスモーカーだった。

 

『ホワイトブロー!!!』

 

 煙となった拳がキラへと襲い掛かろうとした瞬間……

 

『ゴムゴムの銃!!!』

 

 ルフィの拳がスモーカーの煙を打ち消す……

 

「ルフィ!何してる!逃げろ!」

 

 怒鳴り声を上げキラはルフィを見つめるが……彼は首を横に振り逃げようとはしなかった。

 サンジにルフィと一緒に逃げるよう指示するが……

 

「俺もキラが逃げなきゃ逃げるつもりはねぇ……お前自分を犠牲に俺らを逃がすつもりだろ」

 

 彼らは気づいていたキラが自分を犠牲にし逃がそうとしていることを……それだけスモーカーは手ごわい相手だ……

 

「絶対に帰る……約束する……だから行け!」

 

 2人は頷き……船へと向かっていく……

 キラは笑顔でそれを見送ると……スモーカーへ鋭い視線を向けた。

 彼の気迫にスモーカーはあせりの色を浮かべる……

 自分は……この男に負けるのではないか……スモーカーの頭を敗北が支配した……

 

「どうした……?」

「クッ……なんだってんだ……クソ!」

 

 スモーカーは頭を横に振ると……敗北のイメージを払拭しようと十手を持ちキラへと襲い掛かる……

 見え透いた攻撃にキラはため息を吐いた……海軍大佐ともあろうものが……この程度か……と……

 拳に力を込めると……キラはスモーカーを殴り飛ばす。

 口から血を吹き出しスモーカーは驚きの声を上げた……

 

「お前……この俺に攻撃を……!?」

 

 モクモクの実の煙人間……スモーカーは悪魔の実自然系の能力者である。

 自然系はいかなる攻撃も無効化する……なのに何故彼は攻撃を当てることが出来たのか……

 不適な笑みを浮かべキラは地に膝をつくスモーカーを見下ろした。

 

「次は、本気で……!?」

 

 途中でキラは言葉を詰まらせた……気づくと後ろに人が立っていたからだ……戦闘中とはいえ自分が気づかないのは……ありえない……

 スモーカーはキラの背後に立つ人間に見覚えがあった。

 

「ど、ドラゴン……」

 

 ドラゴンと呼ばれた男はキラを見つめると「行け」と小さく洩らした……キラは頷くとこちらへと向かってくるゾロと合流する。

 2人は船へと全速力で向かった……早くしなければ海軍によって海から出られなくなってしまう……

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~ゴーイングメリー号~

 

「キラとゾロが来ないぞ!ル、ルフィどうする!?」

「待つ!キラは、絶対に来るって言ってた!」

 

 船の上ではウソップとルフィが出航するか否かで意見を交わらせていた。

 一人陸を見つめていたナミは人影を見つけ口を開く。

 

「ねぇ!あれじゃない!?」

 

 2人は、船へと跳び乗り息を切らせ座り込む。

 キラは呼吸を整えると大声を上げる。

 

「船を出せ!逃げるぞ!」

 

 メリー号はローグタウンを出港した。

 大きく息を吐きキラは安堵の表情を浮かべる……

 

「キラ!信じてたぞ。シシシシシ!」

 

 それだけ言うとルフィは拳を突き出す……

 笑顔でキラは拳を突き出しルフィと拳をぶつける。

 

「見えてきたな。ルフィ。」

「ん?何が?」

 

 不思議そうな顔をするルフィにキラは笑顔で告げた。

 

「偉大なる航路への道標さ。」

 

 キラが指をさす先に光が見える。

 

「進水式でもやるか!」

 

 サンジはそう言うと樽を運んでくる……

 座っていた腰を上げキラは樽へと歩み寄った。

 それぞれが船の中央へと集まり樽を囲んだ。

 

「俺は、オールブルーを。」

 

 自分の目標を口にするとサンジは樽に足を置く。

 

「俺は、海賊王!」

 

「俺は、大剣豪に。」

 

「私は、世界地図を書くため。」

 

「俺は、勇敢なる海の戦士になる!」

 

 みんながキラを見つめる中、最後に樽に足を置くと大声を上げる。

 

『いくぞ!偉大なる航路!!!』

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