ONE PIECE~海賊王への導き手~ 【にじファンから移動】   作:グリム★

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ローグタウン出港後、目指すは偉大なる航路。

※8月28日修正


第十五話 偉大なる航路 ※8月28日修正

 嵐の中偉大なる航路を目指すメリー号……

 

 船の上では偉大なる航路への入り口それについて全員で話し合っていたとき……キラの一言によって全員の目が点になる……

 

「もう一度言うぞ……偉大なる航路の入り口は山だ」

『山!?』

 

 ナミとキラ以外のものが驚きの声を上げた。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 船室でのことだ。

 全員で話し合う前にキラとナミで海図を広げ意見を交換しあっていた。

 偉大なる航路から来たキラは山を登らなければならないことを知っている……だが自分の記憶は曖昧だ。

 なので先にナミに確認したかった。

 そして二人で話し合った結論が……

 

「どうやら、このリヴァースマウンテンに運河があるようなのよ」

 

 この回答だった。

 運河を登り偉大なる航路へ……海図を見て何度もお互いに確認した間違いはない。

 

「運河があるって言ったって、船が山を登れるわけねぇだろ!」

 

 ウソップが強い口調でそう口にするとナミは静かに答える。

 

「だけど海図には、そう描いてあるのよ。」

 

 黙って話を聞いているキラだったが……彼にはほかにも入る方法がわかっていた……がそれは危険が大きすぎるため口には出さないようにしていた。

 

「南へ下ればどっからでも入れんじゃねぇのか?」

 

 ゾロの一言にキラは大声を上げる。

 

「それはダメだ!」

 

 突然大声を上げた為……全員が静まり返る……

 ふと何かに気づきキラは空を見上げた……

 嵐が……止まった……

 

「キラ……これって……」

 

 ナミの顔から血の気が引いていく……

 

「凪の帯に入っちまった……」

 

 青ざめるキラへルフィは首を傾げ質問する。

 

「凪の帯ってなん……!?」

 

 そこまで言ってルフィの言葉は止まった。

 大きな水しぶきが上がり……海面から大型海王類が姿を現す。

 

「無風地帯……そして大型海王類の巣だ」

 

 数回頷くとキラは大きくため息を吐き肩を竦めた。

 お手上げの表情を見せたキラだが海王類を上から下まで眺めるとゆっくり口を開く。

 

「いいか……こいつらが潜った瞬間全力で船を漕げ……」

 

 全員が頷き息を呑む……

 再び水しぶきを上げ海王類が沈んだ……

 

「漕げえええええええ!!!!」

 

 キラの一言に男達は全力で船を漕ぐ……再び嵐の地帯へとメリー号は戻った……どうやら凪の帯を脱出したようだ。

 ぐったりとする男達を尻目にナミは声を上げる。

 

「あんたたち赤い土の大陸に全速全身!」

 

 男達(サンジ以外)はナミを見つめ声を揃えてこう言った。

 

『鬼め……』

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~赤い土の大陸~

 

「吸い込まれてる……海流だ!舵を取れ!」

 

 大きな海流がメリー号を飲み込もうと口を広げるが……キラは細かく的確な指示を各員へと投げかける。

 何度も危ない場面はあるが着々と船は進んでいく……

 

「キラ!これ……大丈夫なのか!?」

 

 ウソップが情けない顔をしてキラに声を掛けるが……笑顔でこう答える。

 

「ま、ダメだったら全員海の藻屑だな」

 

 ニコッっと笑い恐いことを言うキラにウソップは恐怖を覚えた。

 この男に恐怖心はないのだろうか……

 

「運河の入口だ!ずれてるぞ!もっと右!」

 

 指示通りにウソップとサンジが面舵を切る。

 海流により舵は重みを増していた……ボキッと言う鈍い音が船に響く……

 青ざめるウソップの手には舵が握られていた……

 舵が折れた……このままだと岩にぶつかる……

 舌打ちをしたキラはルフィを見つめた。

 

「任せろ!」

 

 ルフィが船と障害物の間へと飛び込んで行く……

 

『ゴムゴムの風船!!!』

 

 反動で船の進路が元へと戻る。

 船の外へと投げ出されたルフィにキラは手を差し伸べた……

 しっかりとキラの腕を握り締めルフィはデッキへと戻る。

 よくやったとルフィの背中をキラは強く叩く。

 

 運河の出口が見える……

 メリー号は速度を緩めることなく真っ直ぐに出口へと向かっていく……

 各々が笑顔を見せ始める……ついに偉大なる航路……そう思った矢先……

 

「あ、あれは……?」

 

 大きな山が前方に姿を現す……

 そんなわけがないとキラはナミを見つめるが彼女も信じられないといった顔を見せていた。

 ブォオオオオオ!!!

 大きな鳴き声が聞こえる……これは……?

 

「山じゃない!クジラだ!」

 

 サンジが大声を上げる。

 大声を上げキラがウソップに指示をだすが……

 

「左だ!左へ抜けるぞ!とり舵だ!」

「舵折れてるんだよ!」

 

 舌打ちをするとキラはゾロにウソップとサンジへ手を貸すよう指示を出す。

 しかし……まったく船は曲がりそうにない……ぶつかる……と……

 ドウンと大砲の音が海上に響く……

 何事かと船上を見渡すと……ルフィがクジラに向けて大砲を撃っていた。

 

「これで止まるだろ。」

 

 大きくため息を吐きキラは頭を抱える……

 完全にクジラを刺激してしまった……

 クジラに船首がぶつかり……デッキを転がる……

 

 ブゥオオオオオ!!!

 こちらに気づいたクジラは鳴き声を上げる……また少しでも刺激すると……まずい……

 息を呑みキラはクジラの動向を見つめた……

 ルフィは折れた船首を見つめ小刻みに震えている……顔を上げるとクジラを睨み付け……

 

「俺の特等席に何すんだ!!!」

 

 クジラの目を思い切り殴りつける……

 終わった……キラはがっくりと肩を落とし天を仰ぐ……

 

 「あいつが俺の特等席を壊すからだ!」

 

 船首を指差しながらルフィが叫ぶ。

 刺激してしまったせいなのかクジラが大口を空けている。

 どうやらメリー号を飲み込む気らしい……

 船はクジラの口元へと吸い寄せられていく……

 

「ヤバイ!飲み込まれるぞ!!!」

 

 ゾロの掛け声むなしく……メリー号はクジラに飲み込まれてしまった。

 なぜかルフィだけを残して……

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