ONE PIECE~海賊王への導き手~ 【にじファンから移動】   作:グリム★

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アルビダの船に乗りこんだ男は甲板を覗き込む。

食料目当てで忍び込んだのはいいが見張りが多い。

彼は……どんな手段を使って食料を頂くのか……

※8月9日修正


第一話 出会い ※8月9日修正

 船の物陰に隠れ、船を見回す。

 なにやらどの船員もこき使われているようだ。

 

 船員達に命令している大柄の女性がいる。

 

 あの女性がアルビダか。

 金額は、小物なのに。体は、大物だな……あいさつでもしておくか。

 

「レディ・アルビダ。ご機嫌いかがですか?」

「誰だい!勝手に人の船に忍び込んで!」

 

 こういう奴は大抵褒めとけば問題はない。

 色々な海賊団を転々としてるのだ……なれたものさ。

 

「申し訳ありません。いい船だったもので……つい。お詫びと言ってはなんですが……」

 

 背中のギターを取り、足を組み樽の上に座る。

 軽くギターの線を弾き帽子の隙間から笑顔を向けた。

 

「一曲いかがでしょう?」

「そんなことより勝手に人様の船に……!」

 

 無視をして歌を音楽を奏でる。

 ギターから発っせられる旋律は船にいる全ての船員の心を引きつけ、夢中にさせてしまう……

 

 船員達からもと感嘆の声が漏れる……

 

 瞑っていた目を開きアルビダを見るとどうやら聞き入っているようだ。

 

《掴みは完璧……あとは食料交渉のタイミングだけ……》

 

 などと考えていると……

 

『よく寝たーーーーー!!!!』

 

 どこからか大声が聞こえた。

 

 アルビダが声のした方角へ持っていた金棒を投げる。

 なんという腕力……

 

「なんでしょうね……今の……」

 

 アルビダは何も言わず声のした方角へ歩いていってしまった。

 

「あ、あのアルビダさ~ん……」

 

 何も反応がない……完全に食料交渉のタイミングを見失った……

 ついてなかったな……だが空腹はごまかせん……

 

 勝手に船内へと入り込み物色を始める……食料庫に潜り込みリンゴを一齧りする。

 リンゴの酸味と甘味が口いっぱいに広がる。

 3日ぶりの食事……もう少しちゃんとしたものが食べたいが……文句は言うまい……

 

「おいてめぇ!何してやがる!」

 

 船員が残ってたのか。とっとと行けよな……

 

「てめぇ、とっとと食料から離れろ!」

 

 腰からサーベルを抜き、汚い笑顔を向ける。

 

「死にたいのか?カワイコちゃん?」

「あのなぁ……こう見えても……」

 

 こちらの言葉を無視し勢い良く切りかかって来る。

 ギリギリの所で刃をかわす……

 いくらか髪が切れたかもしれない……

 

「散髪しないとな……なんてね」

 

 2撃目をギターで受け止めサーベルを弾き飛ばす……。

 地面にサーベルが突き刺さる……

 

「どうする?まだやるかい?」

「調子にのってんじゃねぇ!」

 

 向かってきた船員の脇をすり抜け背後に回りこみ首の骨をへし折る。

 

 ゴキッと鈍い音が響き渡ると力なく船員は崩れた……

 

「向かってくる君が悪い……ん?」

 

 なにやら外が騒がしい。

 外に出てみるとアルビダが大の字で倒れこんでいた。

 500万を倒したか……一体……

 

「誰が?」

「俺」

 

 声のする方に目をやると麦わら帽子を被った男が立っていた。

 見たことない奴……手配書にもなかったな……

 

「へぇ……君がねぇ……」

 

 あの麦わら帽子……どこかで……まぁ、いいか……。

 自分には関係のないことだ。

 

 踵を返し食料庫に戻ろうとすると……

 

「なぁ、お前もこいつらの仲間か?」

 

 麦わらの少年が尋ねてくる……首を横に振り船内への扉に手を掛ける。

 

「なぁ、仲間になんねぇか?俺はモンキー・D・ルフィだ」

 

 モンキー・D……海軍の英雄の孫か?

 素材的には面白いな……どうするか……

 

「なぁ、いいだろ?仲間になってくれよ~」

「それはかまわないが……何故?」

 

 この発言にルフィは笑顔を見せ

 

「楽器弾けるんだろ?俺音楽家の仲間が欲しかったんだ!」

「それだけ……?」

 

 あきれ返る俺の後ろで叫び声が聞こえた。

 

「ル、ルフィさん!いいんですか!」

 

 眼鏡の少年が喚いている。

 彼もルフィの仲間だろうか……頼りない……

 

「音楽家の仲間が欲しかったんだ、別にいいじゃねぇか」

「どこの誰かもわからないんですよ!?」

「ふふ……よろしくな少年、仲良くやろう」

 

 ルフィたちは、アルビダの船に積んでいた小船を拝借し次の目的地へ向かう。船上で少年に声を掛ける。

 

「君。名前は?」

「コ、コビーです」

 

 コビーと言う少年は背丈が小さくちょっとぽっちゃりしている。

 特徴といえば……大きな眼鏡を掛けている。

 とても海賊には見えない……

 

「よろしくコビー。俺は、キラだ。よろしく」

「キラさんですか……よ、よろしくおねがいします……」

 

 警戒してる……無理はないか……

 

 この船は海軍基地に向かっているらしい……。

 街の名前はシェルズタウン。

 一度行った事があるが……?

 

「ルフィ……海軍にいってどうする?」

「ゾロを仲間にする」

 

 ゾロ?

 手配書の束をバラバラとめくる……

 

【海賊狩りのロロノア・ゾロ】

 

「へぇ……いい人選かもしれないな」

 

 ルフィはキラの背中のギターを指差し目をキラキラと光らせる。

 

「なぁ、キラ。弾いてくれよ~」

「ん?ギターか?いいよ」

 

 ギターを弾く。

 次の目的地が見えてくるまでの間、ギターの音がやむことはなかった。

 

 新たな出会い・仲間に感謝……

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