ONE PIECE~海賊王への導き手~ 【にじファンから移動】   作:グリム★

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チョッパーを仲間にし、アラバスタへ向かう。

その前に仲間が増えたということは……?


第二十四話 祝いの歌

 ドラム王国を出航し……アラバスタを目指し帆をすすめる麦わら一味

 新たな仲間”船医トニー・トニー・チョッパー”を歓迎するべく船上では宴が行われようとしていた……

 全員が杯を持ちメインマストへと集まる。

 集まったのを確認するとウソップがコホンと咳をし杯を高く掲げる。

 

「えぇ~新たな仲間トニー・トニー・チョッパーに……」

『カンパーーーーーイ!!!!』

 

 それぞれが杯をぶつけ合いチョッパーを歓迎した……

 宴会芸が始まる……ルフィは自らの鼻に棒を突っ込み大騒ぎしている。

 みんなの笑い声がメリー号に響き渡った。

 

「チョッパーお前も飲め飲め!」

 

 ニコニコしながらその光景を眺めていたチョッパーにウソップが声を掛け酒をすすめる。

 

 それぞれが宴会を楽しむそんな中……

 一人船首に立ちキラは空を見上げていた。

 ドラム王国の空に桃色の雪が舞う……

 それはまるで桜のようだった……

 ぼそりとキラが呟く……

 

「冬島で桜が見れるとは……」

 

 冬島は年中雪で覆われている為、桜など見ることがない……

 だが、今目の前には鮮やかな色に染められたドラム王国があった。

 Drがチョッパーの旅立ちの餞に雪に咲かせた桜……

 笑顔でキラはしばらく空を見上げていた……

 

「なぁなぁ、キラ。」

 

 キラが空を見上げ感動に浸っていると誰かが声を掛けてくる。

 この幼い声はチョッパーだ。

 何事かと振り向くと……

 

 そこには先ほどまでルフィが自らの鼻に棒を突っ込んでいたのを今度はチョッパーがやっていた。

 呆れた表情を浮かべキラはチョッパーに問いかける。

 

「トニー君……何故こんなことをしている……」

 

 鼻にささった棒を指差しキラは大きく息を吐いた。

 

「キラが元気ないから……元気付けようと思って。」

 

 その言葉に思わずキラは笑顔になりチョッパーの頭を撫でる。

 この子は優しい子だ……

 キラはギターを取り出すとみんなの輪へと入っていく。

 輪の中心へとたどり着くと椅子に腰掛け微笑みながらチョッパーに声を掛ける。

 

「お前の為に歌わせてもらうよ」

 

 そう言うとキラはギターを弾き始める……ルフィたちも口々に声を上げた。

 

「おっ!キラ!歌え歌え!」

「よっ、待ってました!」

 

 ルフィとウソップはバンバンと手を叩き早く歌えと催促する。

 カルーも落ち着きがなく羽をバタバタとさせていた……どうやらキラの歌を気に入っているらしい。

 ギターを強く弾くとキラは声を上げた。

 

「じゃあ、まずは!新たな仲間に!祝いの歌を!」

 

 祝いの歌は海上へと響き渡る……

 自分の歌はドラム王国まで届いているだろうか……

 そして自分の命の恩人まで届いているだろうか……

 あの時助けられなければ今の自分は無い……

 祝いの歌の次は感謝の歌を歌う……

 ウソップが杯を持ち大声を上げた。

 

「じゃあ!それでは、もう一度!新たな仲間チョッパーに……」

『カンパーーーーーイ!!!』

 

 本日2度目の乾杯の時には……日が昇り始めていた……

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