ONE PIECE~海賊王への導き手~ 【にじファンから移動】   作:グリム★

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第三十五話 古代兵器と人間兵器

~ アラバスタ宮殿 ~

 

「国王……お逃げくだ……」

 

 アラバスタ王国護衛隊副官ジャッカルのチャカはクロコダイルの前に力なく崩れる……

 彼は宮殿へとたどり着いたビビそしてコーザを守る為勇敢に戦った……

 だが相手が悪い……

 

「ハッハッハ……残念だったなぁ……」

 

 実力が違いすぎる……

 国王コブラも必死にチャカの名前を叫ぶが……彼に反応はなかった。

 

「さぁ……国王……答えてもらおうか……古代兵器『プルトン』のありかを!」

 

 ビビの首を締め上げクロコダイルは国王コブラを満面の笑みで見つめる

 諦め口を開こうとした……国王の視界に……大きな隼が映りこんだ……

 

「クロコダイル!」

 

 隼から飛び降りすぐさまクロコダイルの腹部へ拳を叩き込む……

 

「グフッ……」

 

 その男は再びクロコダイルの前へと現れた……

 背中に大きな水の入った樽を背負って……

 

「てめぇをぶっ飛ばす!」

「ルフィさん!」

 

 歓喜の表情を見せるビビにもう大丈夫と言うようにルフィは力強く頷いた

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~ 反乱軍 ~

 

 クロコダイルとルフィの戦いが行われている宮殿の外では変わらず反乱軍と王国軍の戦争は続けられていた……

 たくさんの血が流れる……流れても終わることがない……

 仲間の屍を乗り越え戦う……倒れた敵を踏みつけ戦う……死んだ友の為に戦う……

 戦争とはこれほどまで……悲しいものか……

 

「悲しいねぇ……」

 

 そう言うと一人の男が反乱軍の一人の頭を掴み持ち上げる……

 力を込めると潰れる音と共に頭がはじけ飛んだ。

 国王軍の鎧を纏ったその男は怪しい笑みを浮かべどんどんと反乱軍の者たちを殺していく……

 

「アッハッハッハ!そう!恨めよ!僕を恨め!その憎しみは国への憎しみとなる!」

 

 手にこびりついた血を一舐めすると彼は恍惚な表情を浮かべた……

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~ ルイン ~

 

「あの男を……国王軍へ……?」

 

 キリクは膝まづき顔だけを総帥へと向け困惑の表情を浮かべる……

 

「そうだ……ロキを戦争へ放った……」

 

 頭を抱えキリクは苦い表情を見せた……

 ロキと言う男は実力は将官クラスに匹敵するほど強い……ロベルトを始末するのにはちょうどいいだろう……だが問題がある……

 それは人間性……奴は()()()だ……

 美しい顔を濁らせるキリクに総帥はさらに言葉を続ける。

 

「それに……キラの創造の力が目覚めたらしいではないか……」

「それは……」

 

 確かにチェストからの報告ではほぼ昔の……死神の姿だったという……

 総帥も彼の創造の力が怖いのか……それとも……

 

「まだ……()()()()の力は目覚めていない……今のうちに始末が必要だ」

 

 やはり総帥は()()の能力はユダが持っていると総帥は考えているようだ……

 無理もない……彼女と一番近かったのは……ユダなのだから……

 キリクは立ち上がり深々と頭を下げると部屋を後にした……

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~ 反乱軍 ~

 

 一人の兵に押されている……

 反乱軍はどんどんと後退せざるおえなくなっていた……

 狂った一人の国王軍の兵……いや……ロキによって……

 

「死ね!ショータイムだ!血をながせえええええええええ!」

 

 ロキが剣を振り切ると複数の反乱軍の首が飛ぶ……

 ロベルト、ユダの始末など……今の彼にはどうでもいい……ただたくさんの人間を殺すことができる……それだけで満足だった……

 悲鳴を上げ反乱軍が恐怖に凍りつく……

 国王軍の兵もやりすぎではないかとロキを見つめるが……誰も彼を止めるものはいない……

 地面に転がるは……無数の首……

 恐怖で尻餅を着くものもいる……がロキは容赦なく刃を向けた……

 剣が当たる寸前……ロキの剣は砕かれる……

 

「お前……バロックワークスか……?」

 

 王国の粗末な剣を使っていた……折られても仕方がない……だが自分の太刀筋を見切られた……

 ロキは満面の笑みで顔を上げる……

 そこには緑色の髪をした剣士の姿があった

 

「おやおや……ユダじゃなかったか……でも……」

 

 鎧を脱ぎ捨て……兜を放り投げる……

 華奢な体……赤いセミロングの髪……幼い顔立ち……

 

「女……?」

 

 クスッっと笑うとロキは剣士に向かい指を向ける

 

「名前は?」

 

 女性特有の甘い声の中に剣士は違和感を感じた……

 狂喜に満ちたその声……どこか戦いを楽しんでいる……

 

「ロロノア・ゾロ」

 

 満面の笑みを浮かべ彼女は手に炎を宿らせた……

 悪魔の実ではない……エースが同じような能力だった……この世に同じ実は二つ存在しない……

 そうなるとこの女の正体は一つしかない

 

「てめぇ……ルインか……」

 

 ロキは不適な笑みを見せると……手の炎を剣の形に変え……

 小首を傾げながらこう言い放つ……

 

「死合おう?」

 

 背筋に冷たいものを覚え……ゾロは気を引き締め力強く刀を握り締めた……

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