ONE PIECE~海賊王への導き手~ 【にじファンから移動】   作:グリム★

5 / 41
バギー海賊団、副船長だった過去を持つキラ

キラは、バギーと久しぶりの再開を果たす。

※8月16日修正


第四話 久しぶりの再開 ※8月16日修正

 バギー一味の元にたどり着いたキラとゾロだったが……そこで目にしたものは檻に入れられ身動きの出来ないルフィの姿だった……このままではころされてしまう……。

 

「さぁ、おめぇら!ハデに行くぞ!」

 

 バギーの一言で檻に入れられているルフィに大砲が向けられた……

 

「ロロノア。ルフィが吹っ飛びそうだぞ……」

「あ?……言ってる場合か!!!」

 

 ゾロがルフィのところへと向かっていく……

 バギー一味の中に見たことのある女の姿がある……確か……魚人のとこにいた……なんていったかな……

 

 キラが少し考えていると爆発音が鳴り響く……まさかと思いルフィに目をやるが少し目を離した間に状況が変わっていた。

 

 そう……なぜか……バギーのいた場所が吹き飛んでいた。

 瓦礫を軽く飛び越えキラはバギーの顔を覗き込む……白目を剥いている……

 

「あぁ~せっかく元副船長が会いに来たってのに」

 

 合掌をし横たわるバギーにアーミー帽を取り深々と頭を下げる……

 

「まだ!死んでねぇ!」

 

 バギーが勢いよく立ち上がった。

 

「しぶといねぇ~バギー?」

「あん!?おおおおおお!キラァ!キラじゃねぇか!」

 

 キラの背中をバンバンと叩き再会を喜ぶバギー。

 あからさまに嫌そうな顔をするキラ。

 

「また、悪さしてんのか?」

「海賊なんだ!あたりまえじゃねぇか!また、一緒にやるか!キラ!」

 

 首を横に振り拒否をする。

 一度離れた海賊団に戻る気はさらさら無かった。

 

「悪いが……新しい奴らとつるんでるんだ」

「そうか!おめぇが一緒にいるってことは、見込みのある奴ってことかぁ?」

 

 微笑み首を縦に振る……

 もし、今組んでる男が自分がたった今殺そうとした男だと知ったらこいつはどんな顔をするだろうか……

 

「はっ!そうだ!キラ!悪いがお前にかまってる暇はねぇ!麦わらぁ~!」

 

 どうやらルフィを探してるらしい。

 能力者同士の対決どちらが上か……楽しみだ。

 

「がんばれよ……ルフィ……」

「おう!見てろキラ!また、俺たちの元に戻りたくなるぞ!」

 

 バギーに言ったんではないんだが……まぁ、いいか……

 ルフィを探そうと視線を外すと……視界の端に人影が見えた気がした。

 誰かに見られている……

 

「まさか……」

「オイ!キラ!手ぇ貸してくんねぇか!」

 

 人影を追おうと歩み始めると後ろからバギーが声を掛けるが……無視をして後を追うことにした。

 

「お、おい!キラァ!!!!!」

 

 どこまで離れてもバギーの叫び声が聞こえる。

 あの男は利用できるものはとことん利用する男だ……そんな男になどついていくわけも無い。

 

 それよりも……さっき感じた気配……シェルズタウンの時と同じ……ルインか……

 

 人影を追い続けると開けた場所へと到着する……が気配が消えた?

 

「気のせいか……」

「こっちだよ」

 

 声のする方を振り向くと少年がいる。

 年齢で言うと12歳くらいだろうか……

 

「ここは危ない、家まで送るよ」

 

 踵を返し着た道を戻ろうとすると……キラの顔の横を刃が付いたブーメランが通り過ぎていく。

 アーミー帽がキラの頭から落ち……頬には血が滲む……

 

「お兄さん……ちょっと遊んでよ」

 

 ブーメランはキラの背後の木を真っ二つにし少年の手へと戻った。

 

「おもちゃにしては、よく切れるみたいだな」

 

 もう一度少年はブーメランを投げる……紙一重のところでそれをかわす……

 

「忠告だ……止めとけ」

 

 少年は不適に笑っている……どうやら引く気はないようだ……で、あれば……キラは距離を一瞬で積め拳を振り下ろすと……地面が砕けた。

 

「わざと外したでしょ?」

「お前……」

 

 キラの拳を避けようとしなかった……少年は外すとわかっていたのだ……拳を地面から引き抜き大きく息を吐く……

 少年の下に投げたブーメランが勢いよく戻ってくる。

 

「仕方ない……お仕置きタイムだ」

「ふふっ。楽しみ」

 

 不適に笑う少年……こいつ間違いなく……組織の人間だ……だったら遠慮はいらないな……

 少年の背後に回り……全身を捻る……回転で勢いの付いた体から……回し蹴りを放つ!

 あまりの勢いに風を切る音が鈍く響く……少年はそれを身を屈めてかわし攻撃に転じる。

 

「こっちの番だよ!」

 

 そう叫び腕に力を入れると……少年の爪が伸びる。

 

「そうか……やはりルインの……」

 

 キラがそこまで言いかけると少年は腹部へと深々と爪を突き刺す……

 笑みを浮かべキラの顔を見上げる……

 

「お兄さんの血は何色か……な!?」

「なにを驚いている……」

 

 爪を突き刺したはずの体には、傷一つ付いていなかった……

 逆に……少年の爪が折れている。

 

「うそ……」

「一ノ形……剛」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 剛(ごう)

 

 体の一部分の強度をあげることができる。

 攻撃として使えば破壊力を。

 防御として使えば刃も通さない。

_________________________

 

「剛!?なんで……それは……組織の……」

「さて……そろそろお仕置きタイム終了だ」

 

 キラの眼光が鋭くなり少年を捉える……

 少年の全身から血の気が引いていく……

 

「……ッ!」

 

 狂ったようにブーメランを投げるが……適当な攻撃ではキラを止めることは出来ない……

 ブーメランを受け止め握り潰す……ボロボロと地面へと落ちていく……

 

「お仕置きだ!」

 

 繰り出された拳を少年は寸前の所でかわすが……攻撃へと転じることが出来なかった……キラは少年がかわし攻撃へと転じようとする隙をつき背後へと回り込んでいた……

 拳を振り上げ少年の脳天目掛け振り下ろす……

 拳が頭蓋骨へめり込み……首からはゴキッっという音がする……

 少年は糸の切れた人形のように地面へとへたり込む……

 肩をグルグルと回しキラは大きく息を吐く……

 

「お仕置き終了だ」

 

 倒れた少年の服の袖を捲くる……腕を見てみると”ルイン”のタトゥーが彫られていた。

 

 ”ルイン”では子供でも兵士として使われる……それが組織で拾われ育てられた者の宿命。

 そして力の無いものはこの子のように人体を改造される……この爪がいい例だ……

 こうなってしまっては、もう、まっとうな人間としては生きてはいけない……

 

「悲しいな……少年」

 

 そういうとキラは少年の顔に自分のアーミー帽をかぶせる……

 合掌し歩き出そうとすると少年のポケットからガムがはみ出している……

 

「一枚……もらうよ……」

 

 キラは少年のポケットからガムを一枚取り出し口に含んで歩き出す。

 視界が涙で歪む……ガムの辛さでそうなったわけではない……少年の哀れさを悲しんでいるのかもしれない……

 涙を隠すことが出来ない……帽子を上げたことを少し後悔したキラだった……

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。