ONE PIECE~海賊王への導き手~ 【にじファンから移動】 作:グリム★
まず目標は、新たな仲間そして船
※8月16日修正
ガイモンという宝箱にはまった男に出会った。
ルフィは彼を仲間に誘ったが彼にはもうたくさんの仲間がいたようだ。
彼との別れは海賊王を目指す少年を成長させただろうか?
キラはクスッっと笑いルフィを見つめる……
「出会いは人を成長させる……か……」
「ん?どうした?俺の顔なんかついてるか?」
手を横に振り微笑む……ルフィは首を傾げ不思議がっていた。
キラは何がそんなに面白いのだろうと……
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「さて……これからの話をしよう……」
ナミとこれから先の話を始める……
なぜ、ナミなのか……ルフィとゾロではまったく話にならないというよりも彼らには計画性というものがないことはこの少しの間でキラはわかっていた。
なのでナミの加入はキラにとってはとても喜ばしいことだったのだ。
今までは何か考えがあっても2人が勝手に色々する為まったく自分の思ったとおりには進まなかった。
「グランドラインに行く為には船が必要だな……」
キラは解けた長髪を縛りながらそう口にする。
ナミも頷き口を開く。
「えぇ、それにいくらあんたらが強いといっても船員少なすぎるし……」
「課題は山積み……だな……」
2人で大きくため息を吐く……なんといっても船を買うには大金が必要だ……
ルフィがニコニコしながら会話に入ってくる。
「船!俺たちの海賊船だな!早く欲しいなぁ!」
「無理よ!予算もないし……船って高いんだからね!」
ナミの怒鳴り声が海に響き渡る……だが彼女の言うことは正しい。
「船が手に入ったら……俺が船長でキラが副船長!」
話を聞いていたのだろうか……ルフィはまだありもしない海賊船を夢見て話を膨らませる……
というよりもまたしても副船長……
「俺はいいよ……ロロノアにでも譲るさ……」
ゾロを見つめるとあからさまに嫌そうな顔をし、口を開く。
「お前のほうが経験があるんだ。お前が適任だろ」
最もなことを言われキラも何もいうことが無い……
バギー一味で副船長をやっていたことを知っているんだからそう言われても当然なのだが……
「仕方ない……それでいい……」
大きくため息を吐く……
ゾロは気づいたようにキラに言う。
「副船長なんだからたまには戦闘に参加しろよ」
確かにゾロの言うとおり彼らの見ている前ではあまり戦闘していないが……自分なりに戦っているつもりだ。
それに体を動かすのはあまり好きではない……
「考えとくよ」
「あのなぁ……」
キラが適当に返事をするとゾロは大きくため息を吐いた。
「おい!キラ!ゾロ!大陸が見えたぞ!」
視線を海にやるとルフィの言うとおり大陸が見えてきた……上陸の準備を始める……沖に船を着け一歩二歩と大地を踏みしめる……
上陸してすぐに……人の気配を感じる……3人いや4人か……
「……見られてるな」
キラはゾロを見つめる……
「ああ、あれだろ」
ゾロの指差す先に子供たちがいる……
海賊船に乗っているわけではないから海賊には見えないはずだが……
『うわああああああああ!!!』
すごい勢いで逃げていく少年達と……一人残っているようだ。
「あっ、おい俺を置いていくな!」
残った一人はため息を吐き崖のほうから下りてくる。
そいつはとても長い鼻をしていた……何事かとしばらく見つめていると突然大声を出し始めた。
「お、俺は!キャプテン・ウソップ!」
突然の自己紹介に思わずキラは噴出す。
「な、何笑ってやがる!お前ら!俺には、8000万の部下が……」
「それ……ウソでしょ」
ナミに指摘されウソップは口を大きく開け固まっている……そんな嘘を誰が信じるというのか……
笑いが収まらずキラは肩を震わせ海のほうを見る。
「笑うな!」
「す、すまない……つい……」
ルフィの方を見るとルフィも笑っていた。
和やかな雰囲気が流れる……
「お前らここに何しに来たんだ」
ウソップがキラに尋ねる……正直に答えても彼なら問題は無さそうだ。
「ちょっと船を捜しにね。良かったら村を案内してくれないかな?」
「いいぞ、付いて来いよ」
どうやら悪い奴らとは思われていないようだ……何も無ければいいのだが……
~シロップ村~
飯屋で食事をとりながらウソップに事情を話すことにした。
ルフィは、バカみたいに食べ、ゾロは、昼間から酒を飲む。
金のことは考えているのだろうか……呆れてものも言えない……
「仲間と船が必要なんだったな」
「あぁ、これからの旅に必要でな」
船なんて簡単に手に入らないことはわかっているが……
「船か、この村にある大富豪の屋敷なら持ってるかもしれねェな。」
大富豪が簡単に海賊に船を渡すとは考えられない……何か手を考えなければダメだろう……
「そうか……」
しばらく考えた末……キラはそれだけいうと席を立ち出口へと向かう。
「お、おい話は、まだ終わってねェぞ!?」
「少し考える……後のことは、頼むよ。」
ナミの肩を2、3回ポンポンと叩く……ここで任されても困るとキラに声を掛けるが……
「ちょ、ちょっと!キラ!あんた副船長でしょ!?」
何も答えず飯屋を出ていってしまった……
「ったく……どうしろって言うのよ……」
頭をグシャグシャとかきナミは天を仰いだ……
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どうすれば船を手に入れることが出来るだろうか……
キラは木陰へと移動し座り込む……柔らかい風が頬を撫でる……
天気がよくてとても心地がいい……
「船を……どうに……か……」
ゆっくりと……深い眠りへと落ちていった……これから何が起きるとも知らずにぐっすりと……
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どれくらいたっただろうか……ルフィたちの叫び声が聞こえたような気がした……
ナミはうまくやってくれただろうか……自分が目覚めたらもう船の上だったりして……などと考えながら目を覚ますと海岸に海賊船が停泊している。
これは予想外の展開だ……あの船は確か……キャプテン・クロの海賊船だ。
とりあえず船着き場まで移動して状況を確認すると……ナミとウソップがクロの海賊達と戦っている。
「状況がつかめん……」
キラは頭を掻きながらナミとウソップの前に立つ。
海賊たちもキラの存在に気づき手を止める……
「キラ!あんた、何やってたのよ!」
ナミがキラの後ろで怒鳴っている……耳が……
「ごめん……考え事してたら……つい……」
寝てたとは口が裂けても言えない……
海賊たちを指差しナミが口を開く。
「あいつらやつけちゃって!」
「了解……」
ゆっくりと海賊達の元へと向かっていく……
海賊たちは後ずさりしながら口々に……
「お、おい!キラさんだ!」
再会の喜びの表情を浮かべるもの……敵対してしまったと苦痛の表情を浮かべるもの……
キラは全員の顔を見渡し声を上げる。
「お前ら……久しぶりだな」
「キラじゃねぇか!久しぶりだな!元気か!」
ハート型のサングラスをしたこの男は黒猫海賊団副船長ジャンゴ。
催眠術を得意としている。
「ジャンゴ……」
「キラ。お前、今どこにいるんだ?」
笑顔で話しかけてくるジャンゴに微笑みながら言葉を返す。
「お前らが今襲っている……麦わら海賊団さ」
それだけいうとジャンゴは表情を曇らせ後ずさる……
「そうか、じゃあ俺らの敵な訳だ……」
ジャンゴが身構える……実力差は彼らもわかっているはず……
キラが睨むと船員達は、後退りする……
「ジャンゴ船長……む、無理だ……勝てるわけねぇ!」
「バカヤロウ!やらないと、俺らがクロに殺されちまうぞ!」
キャプテン・クロ非情な男……部下にも容赦はない……
そんな男の下が嫌でキラは抜けていったのだ……
ジャンゴの一言で船員達の目つきが変わる……死を覚悟した男の目だ。
キラにやられるほうが幾分かマシと言うことか……はたまた……勝てると思われているのか……
「後者だとしたら……随分と舐められたものだな……」
鋭い眼光が船員達に向けられると彼らの動きが一瞬止まる……躊躇しているようだ。
戦わないに越したことはない……引いてくれればいいのだが……
「行け!お前ら!」
躊躇っていたものたちがジャンゴの一声で一斉にキラへと向かっていく……余計なことを……
「お前ら……手加減はしないぞ」
首をポキポキと鳴らし……キラも迎撃体制に入る……
体制を低くすると……
『キラさん!覚悟!!!!』
『二ノ形……旋!』
左足を軸に回転蹴りを放つと突風が巻き起こる……船員達の体は宙へと舞い上がり落下していく……鈍い音と共に船員達は地面へと叩きつけられ……意識を失う。
「お、おい。あいつ強ェな……」
大きく口を開けたままウソップがナミの方を見る。
隣でナミも驚いた表情を浮かべていた……
「ジャンゴ。まだやるか?」
鋭い眼光を緩めることなくジャンゴへと向ける……
ジャンゴの背中を冷たいものが流れていく……
「お、おい……てめぇら生きてんのか?」
『ま、まだまだ……ぐふッ……』
何人かの船員は、また立ち上がろうとしたが……地面へと崩れる……
「ク、クソ……万事休すかよ……」
キラがジリジリと距離を詰めていく……
『つ、ついたああああああああ!!!!』
「あんたたち!遅いのよ!」
後ろから大声が聞こえる……ナミの方を振り返るとゾロとルフィが到着したようだ。
「何してたんだ!俺が戦わなくちゃならなくなってるぞ!」
『『テメェ副船長だろうが!!!!』』
自分が戦ったことでイライラしているキラは言葉を続ける。
「なんだと!俺は、副船長だとしても事務専門だろ!」
「あんたのどこが事務なのよ!」
ナミの鋭い突っ込みが入り味方内で大騒ぎしていると……背後から嫌な気配がする……殺気……?
『ワン・ツー・ジャンゴ!』
『うおおおおおおおおお!!!!』
ジャンゴの催眠で船員たちがパワーアップしていた……こうなると少し面倒だ……
「ちっ……催眠忘れてたよ……」
『うおおおおおおおおお!!!!』
向かっていこうとすると……叫び声が見方内からも聞こえる……振り向くと……なぜかルフィもパワーアップしている……単純な人間にはとても効くようだ……
呆れて大きくため息を吐くとルフィがキラの元へと向かってくる……
確かに……キラは敵と見方の間にいる……まさか……
『ゴムゴムの銃乱打!!!!』
「なっ!?バカ!あとで説教だからな!」
ヒラヒラと攻撃をかわすが……「ぐふっ!!!」
キラの腹部に何発かのパンチがクリーンヒットしその場に倒れる……敵の船員達も次々に倒れていく……
一通り暴れ終わると……ルフィが敵の船目掛け走り出す……
船へと到着すると船首を引っ張り始め……そして……
「ワン・ツー・ジャンゴ!」
ジャンゴの催眠によりルフィは船首とともに倒れた……なんという馬鹿力……
「ル、ルフィ……」
腹部を押さえながらキラがルフィに駆け寄ると、どうやら眠っているだけのようだ……
クスクス笑いながらキラはルフィの頭を小突く。
本当に……こいつは……面倒ばかりかける……
「キラ!ゾロが!」
ナミの声で振り向くとゾロの前に敵が二人立ちふさがっていた……見たことのあるシルエット……
「ニャーニャーブラザーズ……」
『ちがう!ニャーバンブラザーズ!』
ブチとシャムがこちらに叫ぶと……ゾロから一瞬気がそれる……
ゾロはその隙を見逃さず……キラに向かって叫ぶ。
「キラ!すまねぇが刀を取ってくれ!」
辺りを見渡すと……ジャンゴの足元にゾロの刀が転がっていた。
急ぎ刀の前へと移動する……が……
「おい、キラ!俺があっさりと……」
「どけ」
頭を掴みジャンゴを地面へと叩きつける……刀を拾い上げ……
「ロロノア!受け取れ!」
全力でゾロに刀を投げる……思ってたよりも力が入っていたのかも知れない……すごい速度で飛んでいく……
「な!?取れるか!」
あまりの速度にゾロは刀をかわす。
キラは小首を傾げ自分の手を見つめる。
「加減しろ!このバカ力が!」
避けたのが良かったのか……刀は、ブチとシャムの顔面にめり込んでいた。
二人は力なく崩れ落ちていく……こんな形で倒して良かったのだろうか……キラはクスッっと笑う。
「や、やばい……」
一点を見つめ……ジャンゴが立ち上がりガタガタ震えている。
「どうしたジャンゴ?」
ジャンゴの視線を追うとその先には……
「キラ。てめぇが絡んでやがったのか。どうりで進まねぇはずだ……まぁいい。おい、ジャンゴ」
ビクリと身を震わせジャンゴがクロを見つめる……
「なんだ?このザマは」
「あんただってキラの実力は知ってるはずだ!仕方がねぇじゃねぇか!」
クロの眉間がピクリと動く……
「仕方がねぇ……だと……」
すごい殺気を放ちだしたクロにキラは声を掛けた。
「俺達に勝てないぞ……とっとと撤退しな」
「なんだと……ニャーバンブラザーズ!起きろ!あの剣士をやれ!」
ニャーバンブラザーズはフラフラと起き上がりゾロへと向かっていく……
「よ、よし!キラさんに比べればあいつなんて!」
「ふん!なめられたもんだ……刀が3本あれば……」
ゾロが刀を構える……ニャーバンブラザーズの攻撃があたる寸前……
『虎狩り!!!!』
ニャーバンブラザーズの体は宙を舞った……残るは……クロのみ……
「キラてめぇ……」
「お前の相手は、ウチの船長だ」
クロがこちらへと向かってこようとするのを静止し、ルフィを指差す。
「おもしろい……やってやろう」
微笑み寝ているルフィに声をかける。
「ルフィ!こいつまかせるぞ!」
ルフィは体を持ち上げ大声を上げた。
「おう!まかせとけ!」
確実に勝てる……ルフィがクロに負けることは無い……キラはルフィを信じ森の中へと向かったジャンゴを追った。