ONE PIECE~海賊王への導き手~ 【にじファンから移動】 作:グリム★
キラは、ジャンゴを追う。
※8月17日修正
大富豪の娘カヤを追いジャンゴを追うキラ……森へと向かっていったが……こっちでもない……一体……どこに……
キラが辺りを見回していると後ろから自分の名前を呼ぶ声がする。
「キラ!」
戦闘が終わったゾロが応援に駆けつけたようだ。
ゾロは自分の向かって来た方角を指差しこう告げた。
「どこ探してやがる!こっちだ!」
「え?」
目が点になるキラとそれを見てまた逆の方向を指差すゾロ……
「あ!?こ、こっちか!」
どうやらかなりの方向音痴のようだ……いや方向音痴というレベルの話ではない……もはや障害だ。
頭を抱え大きくキラはため息を吐いた。
「おいキラ!何やってんだ!こっちだ!」
前方からウソップが声がする……
彼なら信用できるはずだ、この村の人間だ地理も詳しいだろう。
ゾロの腕を掴みウソップの声を頼りに進む。
腕を掴まれ無理やり連れて行かれているゾロは納得のいかない表情をする。
どうやらまだ自分の言っていることが正しいと思っているようだ。
「きゃあああああ!」
女性の声が森に響きわたる……まさか……
「カヤの声だ!キラ!」
視界に女性の姿とジャンゴの姿を捉える……
接近しジャンゴのがら空きの横腹にキラは手の平を添えた……ぼそりと口が動く……
「……この一撃は……砲弾の一撃だ!」
キラの腕に力がこもり血管が浮き出す……
抵抗では無くジャンゴは命乞いを始める。
「キ、キラ!お、落ち着け!俺らの仲じゃ……」
命乞いなど聞く耳もたず……キラは手のひらに力を込め……わき腹を鋭く突き上げた。
『剛砲!』
腹部にキラの手がめり込み鈍い音が当たりに響く……まるで大砲の弾が当たったかのようにジャンゴの体は木をへし折りながら吹き飛び地面に叩きつけられる。
威力がまだ体の内部に残っているのか……ジャンゴは絶叫し……口から血を噴出す……
キラは冷酷な目で見届けると……微笑ながらカヤへと声をかけた。
「大丈夫?お嬢さん」
「は、はい……怖かった……」
気が抜けたのか倒れそうになるカヤの体を支え頭をなでる。
シャンプーの香りが鼻腔をくすぐった……
「もう大丈夫……すべて終わった」
ふと視線に気づき……辺りを見回すと……ウソップがキラを睨んでいる……
キラはフッっと微笑み気を失ったカヤをウソップに預けると……木によしかかっているゾロに声を掛けた。
「ルフィのところに戻るぞ」
負けることはないと思ってはいるが……急ぎゾロをつれてルフィのところへと戻る。
森を抜け……船着場へと出ると……ルフィの姿がある……足元にはクロが大の字で倒れているようだ。
ルフィがキラの存在に気づきブンブンと手を振る。
「おお!キラ!終わったのか?」
「終わったよ……」
大きく息を吐き笑顔でルフィに拳を突き出す。
「シシシシ!さすが!」
それに答えルフィもキラに拳を突き出し……コツンと合わせる。
心の中でキラは言う……「よくやった」と……
「みんな!ありがとう!礼をいう!」
後からキラたちを追ってきたウソップが大声を出す。
カヤはどうした……
「お前の勇気の勝利だ」
キラは笑顔でウソップにそう言うと照れくさそうに笑う。
そして……ウソップはこう宣言する。
「俺はこれを気に決めた!俺は海賊になる!」
また一人……海の戦士がここに誕生したのだった……