継続高校、クリスマス実習です! 作:卯月
――――サンダース大学付属高校。
「ケイ隊長、プレゼントありがとうございます」
「何のこと? ナオミ。私は何もしていないわ。サンタさんのプレゼントよ」
「ふふ、そういうことにしておきましょう」
「たたたた隊長っ!!」
「どうしたのアリサ? そんなにクレイジーなプレゼントだった?」
「あ、はい……。じゃなくて! 昨日のごちそうの残りが根こそぎ消えています!!」
「ホワイっ!? 新年まで過ごす食料が!?」
「シャンメリーも未開封のものまで全部! クリスマス休暇明けまでお店やってないからたくさん買い込んで年明けまで過ごすはずだったのに! ぜーんぶ!!」
「ガッデム!!」
――――黒森峰女学園。
「あの、隊長? まほ隊長?」
「どうした、エリカ」
「プレゼント、隊長ですよね。わざわざありがとうございます」
「? なんのことだ? サンタさんだろう」
「隊長って意外とロマンチックですね」
「は? 私は事実を言っただけだが……」
――――聖グロリアーナ女学院。
「ダージリン様。クリスマスプレゼントありがとうございます」
「違うわ、ペコ。これはサンタクロースからの贈り物よ」
「そういうことにしておきますね」
「おかしい……。防犯データが一部分だけ不自然に削除されてる?」
「どうかしたの、アッサム?」
「いいえ、何も」
――――知波単学園。
「西隊長!! 枕元に不審物が!!」
「おそらく何者かが夜間に侵入した模様です!」
「不審者の侵入を許すとは……。私福田、切腹にてお詫び申し上げ」
「まあまて、落ち着け。これはくりすますという西洋の催しものだ。侵入者ではない」
「ではこれは?」
「うむ。三拓郎須というご老人が一晩かけて子供たちに褒美を授けるという催しだ。我らも三拓老人の目に留まったという事なのだろう。よし! 今日は祝いだ! 吶喊!」
――――アンツィオ高校。
「アンチョビ姐さん! 見てください!」
「どうしたぺパロニ」
「プレゼントっすよ! 姐さん粋っすね!」
「はぁ? 知らないぞそんなもん。だいたいお前たちにはクリスマス会でプレゼント渡したじゃないか」
「あ、そうっしたね! じゃあこれは?」
「……本物のサンタクロースかもな」
「なーに言ってるんっすか!」
―――――プラウダ高校。
「カチューシャ、おねーしゃん?」
「そうよ! 私の名前はカチューシャ。あなたは?」
「ノンナ!!」
「そう! よく言えたわねえノンナ。はい、キャラメルあげる」
「わーい!」
「なななななな何があったんだべ」
「おっかねえ……」
「どうやらカチューシャ様のお願いしたプレゼントが「妹」だったみたいで」
「もとに、戻るんべか?」
「置手紙によると、今日一日のみみたいです」
「何者なんだべ、サンタクロース」
――――――大洗女子学園。
「ねえ麻子聞いて! サンタさんに『素敵な男の人との出会い』ってお願いしたのに実際来たのコスメセットだったんだよ!」
「もらっただけいいだろう。無理なものを頼むな」
「でもこれって生徒会の企画で、華が主催してたんだからちょっと融通してくれたらよかったのに~」
「あれ? 私何もしてませんよ?」
「予算不足で結局立ち消えになってませんでしたっけ? 五十鈴殿。あ! 西住殿、おはようございます~」
「おはよう優花里さん! あと華さんありがとう!! このボコ新発売でなかなか手に入らなかったんだ!」
「それは……。ふふふ、きっとサンタクロースのおかげですね」
「サンタといえば、妙な夢を見た」
「へえ、麻子が夢? どんなの」
「三人組のサンタと戦う夢」
「なにそれ」
――――――継続高校。
「ふにゃふにゃ……」
「だめだよ、みかぁ。それはだんごむしだからぁ……」
「あんがい……おいしいかも、しれないよ……」
「メリークリスマス。ミカ、アキ、ミッコ」
三人が枕元に置かれたプレゼントを見つけるのは、もう少し先のお話。
お付き合いいただきありがとうございました!
クリスマスに間に合ってほっとしています。