Z/Xの世界に転移 〜この世界で幸せを見つける〜(番外編) 作:黒曜【蒼煌華】
《リゲル》「…ん、あづみがきさらと遊んでる…ヴェスパローゼ、私も近くにお邪魔するわ」
《ヴェスパローゼ》「えぇ」
《きさら》「りげゆ、そえ、とって」
《リゲル》「…これかしら?」
《きさら》「あぃがとっ」
《あづみ》「えへへ…リゲル、優しいね」
《ヴェスパローゼ》「少し前まではきさらも貴女も、敵視していた仲だと言うのに。人は変わるものね」
《ナナヤ》「………ま、私の自己紹介は此れくらいかな?」
《天王寺飛鳥》「でも、なんで大祐君だけと契約したんや?他の神様は、沢山契約者を増やしてるんやろ?」
《森山碧》「確かにな。大祐だけってのは気になる」
《ベガ》「それこそ、彼女の愛なのでしょう」
《ナナヤ》「当たり前だよっ。大祐くんと契約する為だけに、今まで願いを叶えさせて来た子達の契約を、全部解除したんだもんっ」
《ソリトゥス》「……それって、意味……有るの…?」
《天王寺飛鳥》「確かになぁ〜…態々全部解除なんてせえへんでもーー」
《ナナヤ》「私が、大祐くんだけを見てるって証♪………それに、大祐くんから言われたの。『俺と契約したいのなら、他の子達との契約を解除しろ』って」
《森山碧》「…ん?告白か?」
《ナナヤ》「私も最初は期待しちゃったなぁ…でも、全然違った。神様と契約を結び、その深度が深くなるとどうなるか、それは知ってるよね?」
《森山碧》「あぁ」
《天王寺飛鳥》「うろ覚えや」
《ナナヤ》「…まぁ、良いけど。それで…大祐くんは自分以外の他の契約者達、その子達に危害が加わらない様に、私を納得させたの」
《天王寺飛鳥》「要するに…?」
《ベガ》「…他の契約者達の罪を全て自分で背負い、貴女と契約を結んだ」
《ナナヤ》「どんな願いも、神様なら全て叶えられる。簡単に。けど…自分で何の努力もせず神様に頼った時点で、その存在は全て神様に委ねられる。それが例の『願いは叶えさせてあげる、代わりに我が軍として戦え』って件に繋がるの」
《森山碧》「…本来なら神様の駒として動かされる筈の奴等の代償を、全て請け負ったって事か?」
《ナナヤ》「そう!確かに、代償って言葉が一番当て嵌まるね」
《天王寺飛鳥》「…っちゅう事は、大祐くんのナナヤちゃんに対する深度ってどの位なんや?それに…ナナヤちゃんが命令を下せば、大祐くんの事を好き放題出来るんやないか?」
《ナナヤ》「深度に関しては…私もいまいち分からない、かな。大祐くんとの深度が深過ぎて………それでも、大祐くんの事は好き放題出来ないの。大祐くんは、操り人形じゃないって事だね」
《ベガ》「操り人形…大祐が忌み嫌う言葉です」
《森山碧》「ま〜、彼奴自身、誰かに縛られるのが大嫌いだからな。そういう意味だろ?」
《天王寺飛鳥》「せやなー…例え大祐君でなくとも、縛られて嬉しいとか思える人間は、そうそう居ないやろ」
《森山碧》「…ってか、深度の深さが分からないってヤバいよな…流石に限界がある筈だぞ」
《ナナヤ》「ん〜…大祐くんの事を好き勝手に出来るのなら、今直ぐにでも私だけの物にしたいのに…♪」
《森山碧》「スルーかよ」
《天王寺飛鳥》「………なんか、大祐君の周りに集る女の子って……独占欲強ないか…?」
《ソリトゥス》「世羅ちゃん…ムリエルちゃん、あの辺りは………至って純粋…」
《ベガ》「独占したいと思える様な存在、という事は否定しません」
《ナナヤ》「独占したいって事も否定は無しかなっ♡」
《森山碧》「うわ…怖っ…」
《ナナヤ》「何か言った?」
《森山碧》「はて?幻聴では?」
《ナナヤ》「…別に、良いんだよ?貴方の日常生活全てを、この世に生きる人達全員に晒しても」
《森山碧》「待って、それだけは勘弁して下さい。何でもーーしないから」
《天王寺飛鳥》「受け答えにセンスを感じるなぁ」
《ソリトゥス》「日常生活……晒されると、まずい事を……?」
《森山碧》「人には人のーー」
《ソリトゥス》「乳酸菌…」
《森山碧》「そうそう、しっかり摂取しないと駄目だよ………じゃねぇ!プライベートだ、プライベート!!」
《ベガ》「プライベート…」
《ナナヤ》「大祐くんのプライベートを含めた全ては、私が一番知ってるよ?」
《森山碧》「知るかよ!」
《ベガ》「………それより。先ず聞かなければならない事が有ります」
《ソリトゥス》「……聞かなきゃ…?」
《天王寺飛鳥》「ならない事?」
《森山碧》「どうしたら大祐を堕とせるか?」
《ベガ》「……………………。どうして貴女は、此処に来たのです?」
《ナナヤ》「ん〜?私?」
《森山碧》「おい何だ今の黙り込んだ時間!!」
《ベガ》「それは置いて下さい」
《森山碧》「お、おぉ…」
《天王寺飛鳥》「(キリッとしとるなぁ…)」
《ソリトゥス》「(でも………大祐くんの前だと…)」
《ナナヤ》「私が…此処に来た理由?」
《ベガ》「はい」
《ナナヤ》「…あっ!そうだった!今日って、あづみちゃんの誕生日なんだよね?」
《ベガ》「やはり、関係しているのですね」
《ナナヤ》「関係も何も、大祐くんに色々頼まれたんだった…思い出せて良かったよ〜…」
《森山碧》「因みに俺もその口だ」
《天王寺飛鳥》「僕は1人で勝手にお邪魔しただけやけど…てっきり、皆んな集まっているかと思って来たら、殆どが薄弱な人ばっかやな」
《ベガ》「まぁ、変に人が集まられても困ります。最低限の人数で祝えれば、それで」
《ナナヤ》「とか言って、本当はあづみちゃんを盛大にお祝いしたいんでしょ?最大限の人数で、ド派手に…パァーッと♪
《ベガ》「……………………………………あづみ次第です」
《天王寺飛鳥》「苦し紛れな正論やな…」
《ソリトゥス》「……苦し紛れでも…正論を言えるって、凄い………」
《リゲル》「ま、ベガにとってもあづみが全てって事ね」
《ヴェスパローゼ》「実の娘を愛するのは、当たり前の事であり…何も恥ずかしい事では無いわ?」
《ベガ》「…貴女に諭されるとは、思ってもみませんでしたよ」
《きさら》「ろーぜ、ぁそぶっ」
《ヴェスパローゼ》「ふふっ、きさらったらまだ遊び足りないの?」
《きさら》「うぃ」
《ソリトゥス》「…其処ら辺にあるものなら、好きに使って…?……あ、あと……何か探してこよっか…?きさらちゃんが遊べそうな物…」
《きさら》「そぃとぅす、あぃがと!」
《ヴェスパローゼ》「私からも、お願い出来るかしら」
《ソリトゥス》「うん…少し、待ってて…」
《天王寺飛鳥》「流石、ソリトゥスさんは気が利くなぁ」
《森山碧》「疲れそ」
《あづみ》「……あ、えっと…お母さん」
《ベガ》「あづみ?なんでしょう」
《あづみ》「ソリトゥスさんに、お話聞いた?」
《ベガ》「…今から聞きます」
《リゲル》「意外と忘れっぽいのね?」
《ベガ》「人を揶揄うのは宜しく無いですよ、リゲル」
《ナナヤ》「大祐くんを揶揄ったりはしないのにね」
《リゲル》「そ、それはっ…別でしょう…?………というか、ナナヤ…貴女まだいたの」
《ナナヤ》「だって大祐くんから色々頼まれたんだもんっ」
《ソリトゥス》「ん〜…何か無いかな……」
《ベガ》「ソリトゥスさん…立て続けにすみません、少しばかり空いている部屋を借りても宜しいですか?」
《ソリトゥス》「あっ、は…はいっ…お好きにどうぞっ…!」
《天王寺飛鳥》「なんやソリトゥスさん、ガチガチやな?」
《森山碧》「おいおい、忘れたとは言わせないが…相手はアドミニストレーターだぞ。そりゃ固まるだろ」
《天王寺飛鳥》「それは百も承知やけど…もっと、こう……」
《森山碧》「フレンドリーに、ってか?」
《天王寺飛鳥》「せや!」
《ベガ》「……私が、限られた人物以外に、心を許すとでも?」
《天王寺飛鳥》「無理やったわー…」
《森山碧》「諦め早くないか!?」
ーーー