ストーリーでエルキドゥがきました。
嬉しいけどキミじゃないんだよ。アナとキャスギルが欲しいんだよ!
さて、俺の経歴について話したのは現実逃避をしているだけだ。
だって…
ジィ〜〜〜〜〜
クラスにいる全員が俺と織斑をずっと見ているからだ。
この視線のせいで「 武具など無粋。真の英雄は眼で殺す……!」ってセリフを思い出したじゃないか。
そしてその視線を受けること数分、このクラスにとある女性が入ってきた。
そして黒板の前に立ち自己紹介を始めた。
彼女はこのクラスの副担任である山田真耶先生である。
うん、アニメで知ってはいたが女子高生って言われても納得できる外見である。
「では皆さん、一年間よろしくお願いします。分からない事がありましたら遠慮なく聞いてくださいね」
「…………………」「よろしくお願いします」
山田先生が挨拶をしても、女子生徒達は何の反応も示さない。
俺だけが彼女に反応した。
「で、では次に自己紹介をお願いします。えっと、取りあえず出席番号順で」
最初、俺以外がが反応しなかった事に泣きそうになっていたが。俺が反応したことに嬉しかったのか笑顔で話しを再開した。
数人の自己紹介が終わりついに織斑一夏のばんがくる。
「…織斑くん。織斑一夏くんっ」
「は、はいっ!?」
突然大声で名を呼ばれた事に驚いたのか、返事が裏返る織斑 一夏。それを聞いた女子のあげる含み笑いに、織斑…もう一夏でいいか、一夏は顔を赤くする。
「あ、大声出しちゃってごめんね。でも、自己紹介『あ』から始まって今『お』なんだよね。だから自己紹介してくれるかな?だ、だめかな?」
山田先生、あんた副担任だよな?なんでそんな低姿勢でペコペコと頭を下げて謝っているんだ? 謝る箇所は一切無い筈だが。
「いや、自己紹介しますから・・・・先生も落ち着いてください。」
「ほ、本当に!本当ですね?約束ですよ。絶対ですよ!」
一夏の手を取り詰めよって来る山田先生。左の方から殺気を感じる。おそらく篠ノ之 箒だろう。
「えーっと、織斑 一夏です。よろしくお願いします。」
頭を下げて、上げる
「うっ。」
クラス全員(山田先生含む)が一夏をじーと見いる。「それだけか?」や「もっと喋れよ」と目が語っている。
「フぅー」
何かを感じ取った皆(山田先生含む)は次の言葉を待つ。
「以上です!」
ズテーン!
クラス全員がずっこける。山田先生だけは苦笑いを浮かべている。
…原作で知っていたが流石にこれはひどい。
そして一夏の後ろに見覚えがある女性が
パァンッ!
「痛!?」
頭を叩かれた一夏は、恐る恐る後ろを振り向く。
そして…
「げえっ、関羽!?」
パァンッ!
また叩かれる一夏。その大きな打撃音に、女子が若干引いている。
「誰が三國志の英雄か、馬鹿者」
「あ、織斑先生。もう会議は終わられたんですか?」
「ああ、山田君。クラスへの挨拶を押し付けてすまなかったな」
「いえ、副担任ですから、これくらいはしないと……」
山田先生との会話が終わったのか織斑 千冬が自己紹介を始めた
「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聞き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまで付き合ってやる。私の仕事は弱冠十五歳を十六歳までに鍛えぬくことだ。逆らってもいいが、言うことは聞け。いいな?」
さて
俺は両手で耳を塞ぐ。
「キャ―――――――――! 千冬様、本物の千冬様よ!」
「ずっとファンでした!」
「私、お姉様に憧れてこの学園に来たんです! 北九州から!」
「あの千冬様にご指導いただけるなんて嬉しいです!」
「私、お姉様のためなら死ねます!」
「ハァァ………毎年、よくもこれだけ馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。それとも何か?私のところにだけ馬鹿者を集中させてるのか?」
「きゃああああああっ!お姉様!もっと叱って!もっと罵って!」
「でも時には優しくして!」
「そしてつけあがらないように躾をして~!」
ん、もう離しても大丈夫かな?
一応、耳を防いでおいたけど
「で?挨拶も満足に出来んのか、お前は?」
「い、いや、千冬姉、俺は……」
スパァーンッ!本日三度目の出席簿がお見舞いされる。
…一夏が朴念神なのってあの人にポンポン叩かれてるからなのでは?
「織斑先生と呼べ」
「………はい、織斑先生」
「え……?織斑くんって、あの千冬様の弟………?」
「親戚とかなのかな……?同じ名字だし、もしかして姉弟だったりして?」
「じゃあ、男で『IS』を使えるって言うのも、それが関係して?」
「それじゃあ、もう一人の方も千冬様の親戚なの?」
残念ながら、全く関係ありません。
「さあ、SHRは終わりだ。……と、言いたいところだが、御門自己紹介をしろ」
おっと、俺の番か
俺は立ち上がり自己紹介をする。
「御門 亮 、趣味は音楽を聴くことだ。気軽にアキラとでも呼んでくれ。あ、ちなみに織斑一家とは血縁的にまったく関係ないのであしからず」
あ、そういえば俺の見た目について言ってなかったな。
まあ、簡単に言えばぐだ男だ。
流石に前世とは違う見た目だが、初めて鏡を見たときの感動は俺以外にはわからないだろう。
「ではSHRは終わりだ」
「よっ、アキラ」
「ん?ああ、織斑か」
一時間目のIS基礎理論授業が終わって今は休み時間入って早々に一夏が俺に話しかけてくる
「一夏って呼んでくれ、織斑だと千冬姉とかぶるだろ?」
「わかったよ、一夏」
「数少ない男同士これからよろしくな」
一夏が握手を求めてくる。
「ああ、これからよろしく」
俺は一夏の握手に応じた。
そうして話している内に……。
「……ちょっといいか」
「え?」
「ん?」
突然、篠ノ之が俺達に話しかけてきた。いや、俺達と言うより一夏の方を見ているな。周りにいる女子達がざわめいてる。
「……箒?」
「………………」
「篠ノ之だったな。用があるのは一夏だけか?」
「そうだ」
「だってさ一夏」
「あ、ああ……。で、何の用だ?」
「………………」
「廊下でいいか?」
場所を変えて話でもする気か。確かにこんな教室で話せる状況じゃないからな。
「早くしろ」
「お、おう……あ」
スタスタと廊下に行ってしまう篠ノ之。一夏も後に続こうとしたが俺の方を見てくる。
「どうした?」
「いや、アキラを置いて行くのはちょっと気が引けて……」
「俺のことは気にするな。向こうは待ってくれなさそうだぞ?」
「え? あ……」
引け目を感じている一夏に、既に廊下に行ってた篠ノ之が此方を睨む……と言うより一夏を睨んでいた。
「ほら、とっとと行ってこい。」
俺がそう言うと一夏はすぐに篠ノ之に付いて行き廊下に行った。
さて、此処には男子が俺一人だけになってしまったが、女子の事は無視してISの参考書でも読んでるか。
俺がISの参考書を開こうとしたその時……。
「ちょっと、よろしくて?」
「ん?」
今度は別の女子が俺に声を掛けてきた。
声をかけられた俺が振り向くと、相手は地毛の金髪が鮮やかな女子だった。白人特有の透き通ったブルーの瞳が、やや吊り上がった状態で俺を見ている。
「確かアンタはセシリア・オルコットだったな。俺に何か用か?」
そう、原作で一夏にあっさり惚れたチョロリア・チョロコットことセシリアである。
「まあ! なんですの、その返事は。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度と言う物があるんではないかしら?」
「………………………」
この頃はまだ女尊男卑の考え方だったな。
前にもう言ったが。今の世の中、ISのせいで女性はかなり優遇されている。いや、優遇どころか、もはや行き過ぎて『女=偉い』のふざけた構図になっている。そうなると男の立場は完全に奴隷、労働力だ。俺が休日にて街中ですれ違っただけの女のパシリをやらされる男の姿は珍しくない。
因みにIS学園では無条件で多国籍の生徒を受け入れなくてはいけないと言う義務があるため、外国人の女子は珍しくない。寧ろ、クラスの女子の半分がかろうじて日本人だ。
「なんですの? 今度は無言になって。言いたい事があるなら言ったらどうですか? 全く、これだから男は……」
ついでに言っておくと、ISを使える。それが国家の軍事力になる。だからIS操縦者は偉い。そしてIS操縦者は原則女しかいない……等とふざけた考えを持っている女もいる。
「じゃあ言わせて貰おう。イギリスの代表候補生であるセシリア・オルコットが何故俺に話しかけるんだ?」
「あら、どうやらわたくしの事は知っているみたいですわね。及第点として、先程の無礼な態度は許してさし上げますわ」
偉そうなだなコイツ。
「そうか。で、結局俺に何のようだ?」
「ふふん。本当でしたら、さきほど廊下に行った織斑一夏にも用があったんですが……」
「先ずは貴方から用を済ませましょう。わたくしは優秀ですから……」
キーンコーンカーンコーン
向こうが言ってる最中、チャイムが鳴った。
「で? アンタが優秀だから、何だ?」
「……………次の休み時間の時に言います」
出鼻を挫かれたオルコットは渋々と自分の席に戻る。
「席につけ! 授業を始めるぞ!」
と、我等が担任である千冬先生と副担任の山田先生が教室に入って来た。チャイムが鳴って間も無いと言うのに速いな。
そして一夏と篠ノ之が教室に戻ってくると……。
パアンッ!
「とっとと席に着け、織斑」
「……ご指導ありがとうございます、織斑先生」
一夏にだけ出席簿で頭を殴っていた。
…篠ノ之は?
「――であるからして、ISの基本的な運用は現時点で国家の認証が必要であり、枠内を逸脱したIS運用をした場合は、刑法によって罰せられ――」
スラスラと教科書を読んでいく山田先生。内容がどっさりと積まれた教科書五冊あるが、それでも何とか付いて行ってる。前もって予習していたが…頭が爆発しそうだ。
隣にいる一夏が挙動不審にキョロキョロしてあと、教科書を見ているが全然分からない顔になってて戸惑っている様子だ。
と、そんな時……。
「織斑くん、御門君、何かわからないところがありますか?」
「あ、えっと……」
いきなりの事に一夏は開いている教科書に視線を落とす。おい、教科書を見ても解決しないぞ?
「わからないところがあったら訊いてくださいね。なにせ私は先生ですから」
一夏の様子を見た山田先生がえっへんとでも言いたそうに胸を張った。
そんな山田先生に一夏は……。
「先生!」
「はい、織斑くん」
何か決意したかのように立ち上がり、やる気に満ちた返事をした。山田先生もそれに乗ってるな。
「ほとんど全部わかりません」
「え……。ぜ、全部、ですか……?」
一夏の予想外な答えに山田先生は顔を引き攣らせる。さっきまでの頼れる態度が一気に無くなったな。
「え、えっと……織斑くん以外で、今の段階でわからないっていう人はどれくらいいますか?」
挙手を促す山田先生だが、誰一人手を挙げなかった。当然俺もな。
「っておいアキラ! お前分かるのか!?」
「ん、ギリギリ付いて行ける」
「よ、良かった。御門君は分かっているみたいですね……」
俺の返答に安堵する山田先生。もし俺が一夏と同じ事を言ったら、泣いていた可能性もあったな。
「……織斑、入学前の参考書は読んだか?」
突然教室の端で控えていた千冬先生が一夏に訊いてくる。
確か原作では…
「古い電話帳と間違えて捨てました」
パアンッ!
素直に答える一夏に本日四度目の千冬さんによる制裁が下された。…前世でも思ったがどうやったら電話帳と間違えられるんだ?
「必読と書いてあっただろうが馬鹿者」
「あとで再発行してやるから一週間以内に覚えろ。いいな」
「い、いや、一週間であの分厚さはちょっと……」
「やれと言っている」
「……はい。やります」
千冬先生のギロッとした睨みに一夏は従うしかなかった。流石は世界最強のブリュンヒルデ。有無を言わせない迫力だ。もはや地獄から来た鬼教師と呼ぶに相応しい。
「御門、何か失礼な事を考えていないか?」
「いえ、何も」
あ、危ねぇ~。普通に言い返さなかったら俺も一夏と同じ運命を辿るところだった……!
「………まあ良い」
「では、参考書を再発行するまで、俺が一夏にコレを貸しておきましょうか? もう一通り読みましたから」
「そうだな。織斑、ちゃんと読んでおけよ」
「は…はい。助かったよアキラ」
「…………………」
千冬さんは一夏の方を見て言う
「ISはその機動性、攻撃力、制圧力と過去の兵器を遥かに凌ぐ。そういった『兵器』を深く知らずに扱えば必ず事故が起こる。そうしたいための基礎知識と訓練だ。理解が出来なくても答えろ。そして守れ。規則とはそういうものだ」
ご尤もな発言だな、まあ俺も一応宝具なんて物騒なもんも持ってるからその言葉はわかる。
しかし俺は、希望してまでここに来た訳じゃない。
「……貴様等、『自分は望んでここにいるわけではない』と思っているな?」
「望む望まざるにもかかわらず、人は集団の中で生きてなくてはならない。それすら放棄するなら、まず人であることを辞めることだな」
その気になればやめられるんだがなぁ…100パーセントモルモット行きだろうが。
「山田先生、続きを」
「あ、はい。え、えっと、織斑くん。わからないところは授業が終わってから放課後教えてあげますから、がんばって? ね? ね?」
「はい。それじゃあ、また放課後によろしくお願いします」
一夏がそう言うと……。
「ほ、放課後……放課後にふたりきりの教師と生徒……。あっ! だ、ダメですよ。織斑くん。先生、強引にされると弱いんですから……それに私、男の人は初めてで」
「で、でも、織斑先生の弟さんだったら……それに私は御門君でも……」
…このエロ教師が
「あー、んんっ! 山田先生、授業の続きを」
「は、はいっ!」
全然妄想から帰って来ない山田先生を、千冬さんの咳払いで呼び戻す。
そして山田先生は慌てながら教壇に戻って……足を引っ掛けてこけた。
「うー、いたたた……」
…こんな副担任で大丈夫か?
人理修復しました。
ロマン帰ってきてくれよ!!