三雲修改造計画【SE】ver   作:alche777

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色々と考えましたが、プロットとか作っても、どうせ作って満足して終わるのが目に見えているので、お得意の見切り発車を発動します(エ

……てか、コブラぁ。質問集にしか書かれていないから普通に間違えたよ。
あれ、通常弾と追尾弾じゃなかったのね。……よし、亜種扱いにしよう(マテ


第2章:激闘! 大規模侵攻
SE修【天眼】大規模侵攻 嵐の前の日常


 界境防衛機関(ボーダー)の上層部が集結する会議室へ来るように命じられた修は冷や汗を流しながら扉を潜る。

 

 

「……お待たせしました」

 

「ちわー。実力派エリート、迅悠一。ただいま参上しました」

 

 

 遅れて数秒後、同じ支部の迅が登場する。

 招集命令を下した忍田は二人に用意した席に腰かける様に促す。

 

 

「それで、俺とメガネくんを呼んだ理由は何です?」

 

「既に分かっているだろ、迅。お前のSE(サイドエフェクト)はこの未来が視えているはずだ」

 

「買被りっすよ、城戸さん。俺だって見えていない未来は多くあります。……たとえば、ここにメガネくんがいる事とかね」

 

 

 呼ばれた理由は何となく予想は着くものの、迅のSE(サイドエフェクト)では修が一緒に召集を受ける未来はなかった。

 

 

「彼を呼んだのはほかでもない。鬼怒田室長、例のものを」

 

「了解です」

 

 

 話しを振られた鬼怒田が立ち上がり、事の成り行きを見守り続けている修へ近寄る。

 

 

「受け取れ、三雲」

 

「これは、トリガーですか?」

 

「それ以外の何に視える」

 

 

 鬼怒田から渡されたのはトリガーであった。そのトリガーには見覚えがあった。玉狛支部特有の刻印が刻まれているそれは修の専用トリガーとして宛がわれた先視眼(プレコグ・アイ)の機能を持つトリガーである。

 

 

「そのトリガーには本部の施設と連動に特化したトリガーを追加してある。さしずめ義眼(グラス・アイ)と言ったところかの」

 

義眼(グラス・アイ)ですか……。それでなんで僕にこのトリガーを?」

 

 

 疑問に思うのは最もである。そもそも本部は個人専用のトリガーを与える事はない。個人を優遇したら必ずと言っていいほど問題を抱える事になる。A級に昇格した者に既存のトリガーを改造する権限は与えているが、今回はそのケースから外れている。

 

 

「以前の調査により、三雲君の天眼が防衛に適した能力を有している事が分かった。私達本部の者は、キミに我々の眼となって欲しい」

 

「つまり、メガネくんに監視役をしてもらう。戦闘員として適していないから、監視役に徹底しろ。忍田さんはそう言っているんですか?」

 

 

 忍田の説明にいち早く察した迅が問う。

 本部の者達は戦闘能力が低い修を戦闘員としてより、監視役に適していると結論付けた。そこで本部の施設と連動に特化した専用トリガーまで作り、修に戦いから身を引けと言っていると考えたのだろう。だが、忍田の答えは「ノー」だった。

 

 

「そこまではいっていない。彼の実力は報告にも上がっている。将来性のある隊員を私達の勝手な判断で潰す事はしない」

 

 

 忍田はそう言うが、迅が指摘した事で口論したのは確かである。上層部の全員が天眼の有用性に納得している。

 他の隊員が持つSE(サイドエフェクト)についても特定の場面ならば有用性を発揮すると考えているが、修の持つ強化視覚は汎用性が高い。ならばこれを利用しない手はないと考えた鬼怒田が林藤の報告――修の専用トリガーの件について――を聞き、考案されたのが修の観測手化だ。本来の観測手(スポッター)とは役目は異なるが、修の観測手が機能すれば界境防衛機関(ボーダー)として得られる利点は大きいと鬼怒田は説く。それに賛同したのがメディア対策室長の根付と最高司令官の城戸であった。

 しかし、ここで待ったをかけたのが意外にも唐沢であった。忍田が言うよりも早く彼は「それは早計でしょう」と窘める。

 理由を問うた城戸に唐沢は「彼は他の隊員と繋がりが広いし、対戦相手として望む者も多い。彼を戦闘員から外して観測手へ無理矢理転向させたら、後々騒ぎに発展する」と答える。界境防衛機関(ボーダー)が軍隊の様な組織であるならば、上官が命じればいい話ではあるが界境防衛機関(ボーダー)は軍隊ではない。隊員のほとんどが思春期の学生達。彼ら彼女らに軍隊の様に命令遵守を押し付けたら離れていく者も少なくはない。その中に将来有望な隊員がいたら界境防衛機関(ボーダー)として大きな痛手に繋がってしまう。

 

 

「だが大規模侵攻に備える為にも、三雲君の眼は我々にとって大きな武器になる事は確かだ。このトリガーには鬼怒田室長が仰った義眼(グラス・アイ)と強化された先視眼(プレコグ・アイ)が入っている。戦闘員として戦えるトリガーも入れてある」

 

先視眼(プレコグ・アイ)は本部の施設からも演算能力を補助してくれる手筈となっている。玉狛で使ったよりも視るのが楽になるはずだ」

 

 

 忍田の言葉に林藤が補足する。支部長である林藤は修の観測手化に口を挟む事はしなかったが、忍田と唐沢が反対したのを切欠に修専用のトリガーである先視眼(プレコグ・アイ)の強化を持ち掛けた。城戸達の指摘は最もだ。しかし、修を戦闘員として外すのは惜しい。ならばそちらの意見も受け入れる代わりにこちらの意見も聞け、と半ば脅迫染みた提案であったが、このままでは何時まで経っても意見が纏まらないと踏んだ城戸が林藤の条件を呑んだのであった。

 

 

「……分かりました。その役目、引き受けます」

 

 

 全員の意見を静かに聞いて考えをまとめた修は上層部のお願いを聞き入れる事にした。

 

 

「いいのかいメガネくん」

 

「はい。千佳には空閑がいますし、玉狛支部の皆さんがいます。それに上層部の方々の意見も理解出来ます。大規模侵攻に備えてと言われたらとても断れません。それとも、迅さん的にこの未来は見えていなかったんでしょうか?」

 

「それは……」

 

 

 先ほど視えていなかったと言ったのは嘘になるが、確率が限りなく低い未来の一つであったのは確かだ。

 迅が多く見た未来では大規模侵攻時に遊真と一緒に登校しており、一緒になって防衛していたことが多い。

 

 

「(どうする。この選択は正しいのか)」

 

 

 考えた所で明確な答えは得られないと分かっているものの考えずにいられない。何せ、大規模侵攻は修に黄泉の入り口。死出の旅立ちを阻止する為に暗躍し続けてきた迅としては、慎重にならずにいられなかった。

 

 

「迅さん。色々と考えてくださっている事は知っています。けど、大丈夫です。これは僕が選んだ未来ですから」

 

 

 自分の為に色々と考えてくれている。その気持ちは素直に嬉しい。だけど、自分のせいで重たい何かを背負わせていては申し訳ない気持ちもある。今回の選択が正しいかは分からない。しかし、これは自分で選んだこと。例え迅の未来が最良からかけ離れた結果になるだろう選択でも後悔はない。それに迅は言っていた。未来は一つではないと。この選択肢が最良からかけ離れた選択であるならば、それを変える何かをすればいい。口に出して言うのは簡単であるが、それをしなければ辿り着けない未来があるのならば喜んで果たして見せよう。故に修は「ならば、僕からもお願いがあります」と上層部達に告げる。

 

 

「お願い? 俺達ができる範囲で良ければ聞こう」

 

「ありがとうございます、本部長。でしたら、C級以外の方々に天眼の疑似体験をさせてください」

 

「それは視覚を共有する、と言う事かい?」

 

「はい。できればオペレーターの方々にも体験して頂けるのが望ましいです。一度見るのと見ないとでは変わって来ると思いますので」

 

 

 修は自身の考えを述べる。

 大規模侵攻の様な特殊な戦いの場合、同じ隊の人達以外の隊員と肩を並べて戦う場合があるはず。その時に感覚を共有する事で状況を打破する可能性があるかも知れない。けれど、天眼で視る視覚を共有すると言う事は膨大な情報量の可視化と感覚のズレに慣れてもらわなければならない。

 

 

「空閑と千佳の二人と感覚を共有しましたが、二人とも膨大な情報量と今までの感覚のズレに戸惑いを隠せなかったようです。ですので、皆さんには僕が見ている光景を見ていただき、慣れていただきたいと思います」

 

「……なるほど。それは義眼(グラス・アイ)にも通ずるな。城戸指令、いかがでしょう」

 

「ちなみに、修の天眼は玉狛支部全員が体験済みだ。あれは初見はつらいが、慣れれば戦いに有利をもたらす事は確実だな」

 

 

 再び捕捉する林藤。その言葉が効いたのかは定かでないが、城戸は考えるそぶりも見せずに返答する。

 

 

「戦いに必要な事ならばやらない理由はない。明日にでも戦いに参加する者達に声を掛けるように」

 

「了解です。三雲君、これでいいかな?」

 

「はい、ありがとうございます」

 

「そうと決まったら、早速義眼(グラス・アイ)の試運転を始めるぞ、メガネ」

 

 

 方針が決まったと同時に鬼怒田が動く。修を強制的に立ち上がらせた。製作した義眼(グラス・アイ)の性能テストを行う為に修を強引に引っ張っていく。

 

 

「……不服か、迅」

 

 

 鬼怒田と修が退出する背中をむず痒そうに眺めている迅に城戸は問う。

 

 

「いえ。メガネくんが決めた事に不服はないっすね」

 

「お前が見た未来では彼は何をしていた?」

 

「それをいまこの場で口にした所で意味がないっすよ。メガネくんは既に決めちゃったみたいですからね」

 

「……そうか」

 

「俺に異論はありません。メガネくんが言う様に自分で選択した事を当事者でない俺があーだこーだ言った所で始まらないでしょ。だったら、実力派エリートらしく俺は俺で頑張るとします」

 

 

 既に賽は投げられた。今更慌てた所で遅い。ならば、今やれる最善の一手を打ち続ければいい。それが未来視のSE(サイドエフェクト)を持つ俺の役目だと迅は信じている。

 

 

「お得意の暗躍もいいが、あまり修を虐めるとまた痛い目にあうぞ」

 

 

 林藤の指摘に迅は苦笑いせずにはいられなかった。

 

 

 

 ***

 

 

 

 翌日。

 上層部の命によって集結したA級隊員達は修の天眼を体験していた。

 

 

「マジか、コレ!?」

 

 

 第一声を口にしたのは出水だった。普段見ていると情景と全くと言っていいほど異なる光景を一言で例えるならば「気持ちが悪い」であった。普段は視える景色は良くて180度。つまり前方のみだが、修の天眼はそれに加えて後ろの180度分も視野に入れる事が可能なのだから、意識をしっかりと保たないと気分を悪くなったり眼を回しかねない。

 

 

「こいつが、三雲が見ている世界か。……なるほど。こりゃあ、初見で感覚のズレを修正するのは難しそうだな」

 

 

 自身のトリガー、弧月を抜刀して数回ほどその場で振り回す。いつもと異なる新鮮な感覚に感嘆し、何度も振り回して感覚のズレを矯正し始める。

 

 

「俄かに信じられなかったけど、確かに弾道が可視化されている。これを見て三雲君は弾丸による攻撃を対策している訳ね」

 

 

 適当の方角に拳銃(ハンドガン)の銃口を向け、通常眼(アステロイド)を数発放つ木虎は事前に伸びる赤い線、鷹の眼によって可視化された予測線を見て今までの修がやって来た事に納得の声を上げる。

 

 

「なるほど。確かにカメレオンが起動してもはっきりと目視できる」

 

「そうですね。それに加えてターゲットとの間に障害物があろうと、ターゲットを確実に捉える事が可能なのは便利ですね。浄天眼でしたか。まさに透視能力ですね、こいつは」

 

 

 菊地原にカメレオンの使用を頼み、障害物を伝って接近しようとする動きを確実に捉えている事に感心する風間と歌川。

 他の面々も修が見る天眼の光景に各々驚愕半分感心半分であった。

 視野が驚くほど上がった事で気分を害した者。感心し目の前の光景を楽しむもの。自身視覚による感覚と肉体反応のズレにもどかしさを感じるもの、と多種様々であったが、彼ら彼女らは軽く武器トリガーを振るいながら感覚のズレを調節していく。

 同じ様にB級隊員の者達にも体験してもらった。B級隊員の者達の大半は感覚のズレに悪戦苦闘していた。中には修が見た光景に馴染む事ができずにリタイアした者達もいた。

 

 

 

 ***

 

 

 

 翌日の翌日。

 

 

「……以上で僕が使っている時限式変化弾(バジリスク)変化拘束弾(バルーニング)の説明を終わります」

 

 

 修の天眼による疑似体験の際に出水から射手(シューター)会のお誘いを受けた修は二宮達から時限式変化弾(バジリスク)変化拘束弾(バルーニング)の説明を求められた。

 大勢の先輩達に「いやです、ごめんなさい」と断る事も出来ないので、修は対風間混成部隊と戦った過去ログを元に自身が考案した武器の解説を行った。

 

 

「前者はコブラの置き弾版であり、後者は鉛弾に似た分類って所ね」

 

「加古さんの言うとおりですが、普通、コブラをそんな風に使う奴はいねえんじゃないか? あまり使い手はいないから分からないが」

 

「でも、出水君。弾道距離と射出速度に威力を設定できるのは知っているけど、発動時間の設定なんてできるのかな?」

 

「理論上では可能だ。今までの置き弾は自身の意志で発射させていたが、設定を弄る事で自動的に射出する事も可能だろう。実際、三雲は時限式変化弾(バジリスク)を個別に設定していたようだ。射出時間を設定する事で既に放出したとみなされ、合成弾による総攻撃(フルアタック)が可能となるのだが、メリットよりもデメリットの方が大きい。あれは変化拘束弾(バルーニング)があるからこそ生きる弾丸と言っていいだろう」

 

 

 那須の疑問に二宮が答える。

 

 

「二宮さんの言うとおり、始めはコブラを迅さんに使って見たんですが、有効打らしい有効打を与える事は出来ませんでした。そこで僕は通常弾(アステロイド)の置き弾を利用できないかと考えました」

 

「なら、素直に置き弾を使えばいいじゃないか? 何故にコブラを置き弾として活用したんだい?」

 

「出水先輩の仰る通り、通常弾(アステロイド)を置き弾として使えばいいと考えました。けど、通常弾(アステロイド)の置き弾では不意は付けても気付かれたら簡単に対応されてしまう」

 

「それで変化弾(バイパー)の性質を加えたコブラを使ったって事ね。けど、三雲くん。あの置き弾の軌道ってリアルタイムで描いた訳ではないのでしょ?」

 

「その通りです。先に弾道は設定済みです。弾道を設定しないとそれが放たれた事にならないので」

 

 

 加古の質問を最後に先輩射手(シューター)達は互いに顔を寄せ合って、修が考案した二つの弾の評価を行う。

 

 

「……なんか当然の様に言っているけど、二宮さんはどちらかの弾を使えます?」

 

「どちらも使う事は容易だが、当てると言ったら話しが変わる。そもそも、あの二つの弾はアイツの天眼があってこそだ。使えて変化拘束弾(バルーニング)で相手を拘束させるぐらいだろうな。その辺りは変化弾(バイパー)に秀でた那須に聞くのが妥当だろう」

 

「既に弾道の軌道を設定させたコブラを置き弾として活用するなら可能かも知れませんが、変化弾(バイパー)の弾道軌道を設定した後にスパイダーのワイヤーを戦闘中にリアルタイムで設定するのは容易な事ではないと思います」

 

 

「そうよね。三雲君が言うには時限式変化弾(バジリスク)って一発の弾丸を分割する際に個別に設定しているんでしょ? そんなの出来ても当てる事は出来ないわ。その弾道を頭に入れて変化拘束弾(バルーニング)で束縛させるなんて考えても使おうと思わないわね。これは推測なんだけど、あれって出水君の総攻撃(フルアタック)を参考にしたんじゃないの?」

 

「……へ? 俺っすか」

 

 

 まさか、ここで自分に話しが振られるとは思わなかったのだろう。出水は加古が指摘した内容に思い至るものがなかったのか「そうですか?」と肩を竦める。

 

 

「あれか。通常弾(アステロイド)変化弾(バイパー)の同時攻撃」

 

 

 使った張本人である出水はまだ合点がいっていなかったが、二宮は修に指導している最中に太刀川達が無理矢理乱入した時の訓練を思いだし、納得する。

 

 

「つまり、あの変態的な合成弾は出水のせいだと」

 

「ちょっと待った! 風評被害も甚だしい。それを言うならば、変化拘束弾(バルーニング)の弾道軌道に那須の弾道軌道の面影があったんですがね」

 

 

 収拾がつかなくなり始めていく。出水の言葉をゴングに射手(シューター)の四人は修が間違った方向性に行こうとする原因を押し付け合い始める。真っ当に育てるつもりであった期待の射手(シューター)がこんな変態染みた技を編み出した切欠を与えた人物は誰のせいだと口論するのだが、そもそも口論すること事態が間違っている。こんな風に変態射手(シューター)の方向性に誘ったのは他の誰でもない。セクハラエリートの迅悠一だ。四人がその可能性に気付くのは、まだ先の事である。

 

 

 

 ***

 

 

 

 翌日の翌日の更なる翌日。

 

 

「これは持論だけど、先ずは自身の特性を把握する事から始めるといいと思うんだ。自分に苦手なこと、得意なこと。ポジションによる特性と自身の戦い方を今一度振り返ってみると、見えてくるものがあると思う」

 

 

 嵐山の考えに「なるほど」とメガネ同盟の同士である麓郎は頷く。

 

 

「たとえば、若村くんの銃手(ガンナー)と三雲くんの射手(シューター)では似ているようで実は結構違う。大きな違いは何か分かるかな?」

 

 

「銃で撃つのと直接弾丸を放り込む事でしょうか?」

 

「正解だ、三雲くん。なら、それによる利点と欠点を――」

 

 

 異様な光景が広がっている。玉狛支部にも関わらず本部の嵐山と麓郎がいる事に違和感を覚えずにいられなかった小南は隣でお茶を嗜む宇佐美に耳打ちする。

 

 

「(ちょっと、何でうちにろっくんと准がいるのよ)」

 

「(何でも本部で作戦に関する勉強会をしていたら、嵐山さんが手伝いを申し出てくれたみたい。嵐山さんが言うには「あっちは大勢いるから、俺はこっちに助力する」らしい)」

 

「(なにそれ? なんの話し?)」

 

「(さぁ……。それにしても、嵐山さんのメガネ姿はレアすぎるわね)」

 

 

 小南と宇佐美は対三雲会議の事を知らない。

 以前、迅に対三雲会議の事で助けを請われた事がある嵐山は一度だけ参加した事がある。敵味方関係なく自分達の意見をぶつかり合う場はとても新鮮であったのか、今回の様な場を設けたいと感じてはいたが議題のほとんどが天眼の修をどうやって対抗するべきかであった為にそれ以来、辞退していた。嵐山としてはもっと議題の内容を幅広く持って、後進の育成にも尽力できるような話し合いをしたいと考えていた。そこに麓郎と修の勉強会が目に入ったのだ。二人ともまだまだ至らない所は多いけど、学ぶ姿勢に感銘を受けたのだろう。自分の経験が活かせるならば是非とも力になりたいと立候補したのだった。

 ちなみに現在装着されているメガネは宇佐美から付ける様に渡された伊達メガネである。イケメン力が倍増された嵐山の写真は高値で売れたそうだ。その後に烏丸も宇佐美の界境防衛機関(ボーダー)メガネ化計画に巻き込まれ、修達の講義の際にメガネを装着する様になる。言わずがな、烏丸のメガネ姿の写真も嵐山同様に高値で取引されたのだった。

 その後、彼らメガネ同盟はメガネ一族と改められ、遊真と千佳を巻き込み――二人は自分の意志で参加した――挙句には嵐山のツテで柿崎隊、狙撃手(スナイパー)の一部の隊員達が参加し、対三雲会議と対を成す派閥が生まれるのだが、それは別のお話しである。

 

 ***

 

 それから三日後、運命の日が訪れる。




いよいよ始動、大規模侵攻編。

書きたい内容はいくつかありますが、それを上手く繋げられるか今のところ不明です。
……だれだ、いま計画なしも大概にしろっていった人は。


さて、前もってここで謝罪を。
おそらく、原作の話しの流れから大幅に変わる可能性があります。てか、なります。
原作遵守の流れも好きですが、物書きとして原作をなぞって文章化してもつまらないし……。(まあ、何も考えずに話しが進むから楽だけど)

なので、ここでは修が変わったことで影響された世界を綴っていこうと思います。
人ひとり変化する事で、物語って大なり小なり変わると思いますので。
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