ハイスクールD×D wizard アッパレ番外集ゥ!! 作:ふくちか
作品は?…………ボッチのクリスマスだよ言わせんな(血涙)
しんしんと降り積もる雪。
そして今日の日付は12月25日ーーーー所謂、クリスマスだ。
去年はドライグやおっちゃんとどんちゃん騒ぎに興じていたが、今年は違う。
何故なら、俺には恋人が出来たからだ!
名前はグレイフィア。
俺が幼い頃に出会い、初めて希望になりたいと思った人だ。
そこからどんどんと好きになっていって…………紆余曲折経て恋人の関係になった。
普段は魔王サーゼクス様の『女王』としてクールに振る舞っているグレイフィアだけど、俺と二人きりの時には凄く甘えてくるし、甘えさせてくれるんだ。
他の皆が俺に対しスキンシップを繰り返す中でも、微笑ましそうに見詰めているんだけど、その後は大体甘えてくる。
それが殺人級なまでな可愛さなんだ!!
何と言うか…………グレイフィアと付き合いだしてからどんどん彼女の可愛さに惚れていく毎日で、もうベタ惚れって奴だ。
っと、そう言う訳だから、今日半日はグレイフィアとデートだぜ!(リアス達とも後でパーティーをする予定だ。)
張り切ってデートの集合場所に来た俺は雪の降る朝の空を眺めている。
そしてーーーー
「お待たせ、イッセー」
グレイフィアが到着した。
暖かそうな毛皮のコートに、下はワンピース?だろうか。長いスカートの裾が見え隠れしている。
肩に掛けた小さな鞄が彼女の清楚さを更に際立たせてる。
そして、何時もは三つ編みにしている髪も下ろされてロングヘアになっている。
ーーーーすっげぇ、綺麗だ……。
「ううん、そんな待ってないよ。……それと、さ」
「?」
「すっげぇ、可愛いよ。その……惚れ直した」
「っ///」
俺が正直に言うと、グレイフィアは僅かに頬を赤らめた。
それが寒さによる物ではないのは、朴念仁の俺でも分かった。
「……じゃ、行こうか?」
「…………うん」
微妙な空気を払拭すべく、俺が手を差し出すと、グレイフィアはそれを握ってくれる。
……さぁ、ショータイムだ!
ーーーー
「そう言えばグレイフィア。家で暮らしてて不便な事とかない?」
大型ショッピングモールに来た俺達は、物珍しい食器等を眺めている中で、グレイフィアにそう問い掛けた。
「……いいえ。不便な事なんてないわ。毎日がとても楽しいくらい」
「そっか」
「……でも、やっぱり、こうしてイッセーと二人きりでいられる方が、もっと幸せ、かな?」
「なっ!」
ふ、不意討ち過ぎるだろ……っ///!
思わぬ一撃に顔を真っ赤にする俺に、グレイフィアは可笑しそうに笑った。
「ふふっ。イッセーったら、変な顔」
「い、言うなよ……恥ずかしいじゃんか」
……くっそう、恥ずかしすぎる!
「イッセー、この茶碗。買おうか」
「ん、良いよ」
そう言ってグレイフィアが手に取ったのは、色の違う茶碗2つだ。
赤と……灰色か?
「流石に銀の茶碗はないけど……ね」
「あ……」
……そう言うことか。
これ、夫婦茶碗だ…………!
「ふふっ、行きましょ」
「お、おう!」
何だかぽわぽわする気持ちを抑えて、俺達はレジへと向かった。
そして、この後はテレビでも話題になっていた映画を見ることに。
映画の内容は、ごくごくシンプルな恋愛映画だ。
主人公とヒロインは、昔の幼馴染で、再会した時にはお互いに変化していた事に対して驚いていた。
そして主人公は色んな女の子にモテて、それぞれ名前で呼ぶ中、ヒロインだけは気恥ずかしいからか名字呼びで、それが原因で幼馴染と擦れ違ってしまう。
が、最後はお互いの想いを伝えあい、名前を呼んでキスをするっていう王道な物語。
…………去年までの俺なら絶対見るはずもなかったそんな映画だったが、見てみると案外面白いんだなと実感する。
最後のシーンなんてちょっと心に来たぐらいだ。
すると、手凭れに置いていた手に、不意に温もりが重なる。
見れば、グレイフィアが俺の手を握っていたのだ。
『……グレイフィア』
グレイフィアの言いたい事を察した俺は、何も言わずに手を握り返す。
僅かに震えた手だったけど、次の瞬間には愛しそうに絡めてくる。
映画のエンディングを見ている間、俺達は特別な気分を味わっていた。
「良かったなー、映画」
「そうね。イッセーが退屈してるのかと思ってたけど……」
「そんな事ないよ。充分楽しめたさ」
映画が終わっての食事の最中、俺達は先程の映画の感想を交換していた。
「やっぱり、女の子って好きな男に名前で呼んでもらいたい物なのかな……」
「勿論よ。リアスお嬢様だって、貴方に名前で呼ばれて欲しかったのだから」
「……それもそうか」
「皆、イッセーを諦める気はないもの。…………私は、皆一緒でも構わないわ。だけど…………一番は私じゃなきゃ……や、なんだから」
「ぐ、グレイフィア…………滅茶苦茶可愛い」
思わず口に出ちまった!!
「も、もうっ。イッセーの女誑し!」
「え、えぇ!?」
さて、楽しい時間はあっという間に過ぎる物で、俺達はクリスマスパーティーの料理の材料を買い揃え、帰宅した。
『『ワンワンッ!』』
「おぉ、ただいま。スコル、ハティ」
じゃれついてくる二匹を宥めて、俺達はリビングへと向かう。
すると、見知った気配を感じ、思わず立ち止まった。
「……イッセー、これって」
「…………ハァ」
がちゃり、と扉を開けると、
「やぁ、兵藤一誠」
何故だかヴァーリがいた。
「……何で来てんのお前ら?」
「暇だったからね」
「それだけかよ!」
見れば、美猴は小猫ちゃんと格ゲー対戦してるし、アーサーとカイトは木場とゼノヴィア、イリナと談笑中。
黒歌とルフェイとリアス、アーシア、朱乃さんと共に料理を作っていた。
「お帰りなさい、イッセー。グレイフィア」
「……リアス。何これ?」
「私達も材料を買いに出掛けたら、スーパーで彼等と会って、ヴァーリ達ったら、カップラーメンで過ごすって言うものだから……」
「折角だからと、お誘いしたのですわ」
「へ、へぇ……」
「イヤー、ホントヴァーリのバカには呆れるにゃん。クリスマスにカップラーメンよ?バカだと思わない?」
「アハハ…………。って、ウィザードラゴンさん!?お、お邪魔してます!」
「よ、よぉ……」
何か……突っ込むの疲れたな。
「リアス。これ」
「ありがとう、イッセー」
「では私もお手伝い致します」
グレイフィアも加わり、料理も完成品が多くなる。
俺達はテーブルを片付けて、料理を運んでいく。
『ワウ!』
「おぅおぅ、何だ何だ……」
「あ、おっちゃん」
ハティとスコルが、おっちゃんを引っ張ってきた。
さて、これで役者は揃ったな。
「さぁーて…………クリスマスのショータイムだ!!」
愉快な面子と共に、俺達のクリスマスは幕を開けた。
ーーーー
「ふぁ……」
俺は今、自室で寝転がっている。
現在下のリビングでは、アーサーとカイトがデュエットを歌っている所だ。
曲名は確か……乱舞なんちゃらだったけな。
最初はリアス・アーシア・朱乃さん・小猫ちゃん・ゼノヴィアの五人がウィザードラゴンの挿入歌を歌っていたんだ。
そこから後はカラオケ大会になっちゃってなぁ…………猫姉妹は仲良く歌ってるし、ヴァーリはアニソン中心に熱唱したり、美猴の時に全員で合いの手を入れて突っ込まれたりとか……。
「ふふ、騒がしいクリスマスね。イッセー」
「ん……グレイフィア?」
扉が開かれると、グレイフィアが入ってきた。
俺が起きると、グレイフィアはベッドの端に腰掛けた。
「でも、こんなに騒がしい日常が、私、凄く愛しいの」
「俺もだよ。毎日こんな日が続けばなぁって思うよ」
「……ね、イッセー」
「ん?」
グレイフィアは此方に肩を寄せてくる。
「クリスマスプレゼント……欲しい?」
「え……。ま、まぁ、欲しいと言えば、欲しいかな?」
それが、引き金だった。
「じゃあ…………上げる」
グレイフィアは急に抱き着くと、後ろへと倒れ込んだ!
後ろはベッドだったから怪我はないけど、俺はグレイフィアに押し倒されている格好に。
状況が全く読めない俺に、グレイフィアは妖しく笑う。
その頬は、少し赤みが差していた。
「ふふ……」
「ぐ、グレイフィア……もしかして、酔ってる?」
「…………えぇ、酔ってるわ」
やっぱり…………!
だけど、次の言葉に俺は度肝を抜かれる事になる。
「イッセー…………貴方の存在に、酔ってるの」
……………………へ?
「ぐ、グレイ……っ!?」
驚く間もなく、俺はグレイフィアに唇を奪われる。
触れ合うだけの軽いキスーーーーそう思っていたが、俺の口内にぬめっとした何かが入り込んできた!
「ん、んんっ!?」
こ、これ…………グレイフィアの、舌!?
ぼさっとしている俺に構わず、グレイフィアはどんどん舌を絡めてくる。
俺の唾液を啜り、逆に俺の口内にグレイフィアの唾液が送られてくる。
それを思わず飲み込んだ俺は、その甘さにくらりと眩暈がした。
いや、本来なら唾液に味なんてない。
でも……この二人きりの状況が、何やらそう錯覚させているらしい。
とにもかくにも、そんな永遠とも取れる時間は、漸く終わりを迎えた。
「ハァ、ハァ…………っ」
荒く息を整える俺を見下ろしながら、グレイフィアは口許の唾液を舌で舐めとりながらーーーー衣服に手を掛け始めた!?
「ち、ちょっ、グレイフィア!!」
「んんぅ、イッセー……いきなり過ぎるわ」
思わず止めようとグレイフィアの手を止めると、グレイフィアの口から艶かしい声が聞こえる。
「だ、だって、皆に聞こえるし……!」
「大丈夫。人払いの結界を張ったから、誰も邪魔する者はいないわ」
「っ!?」
衣服が脱ぎ去られ、俺の眼前にはグレイフィアの豊満な身体が。
「ね?だから……私の最高のクリスマスプレゼント、受け取って?」
艶かしい息遣い、柔らかい身体、脳髄を溶かさんばかりの甘い声。
全部が全部、俺の理性を根刮奪っていく。
「……………………分かった」
俺は腹を括り、グレイフィアからの最高の贈り物を受け取った。
このクリスマスは、一生忘れることはないだろう…………。
甘過ぎて頭痛くなってきた……