白の狐は何を見る   作:橘 聖

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キャピキャピリン
どうも、橘聖です

月一投稿になりつつありますが、大目に見てやってください
期末考査があったりと結構リアルが忙しいのです
今回ばかりは本当です

先に言っておきますと、二ヶ月経っても活動報告や作品に更新している様子がなかった場合は失踪と考えてください
まあ、失踪するくらいなら完走させますけどね
万が一どころではなく億が一のために、です

いつも通り前書きが長くなってしまうのが橘聖クオリティ
『25.月夜の宴は星空の下で(中)』、どうぞご覧くださいませ


25.月夜の宴は星空の下で(中)

酔い潰れた者、飲み騒ぎする者などが入り混じる博麗神社の境内

いつの間にか中央に設置されていた(やぐら)で能を舞っているこころを横目で見つつ、月見酒を神社の屋根の上で楽しんでいた

その霜月の背後に忍び寄る影が一つ

 

「霜月、隣いいかしら」

 

顔を少し赤くし、両手にお酒を持ったこの神社の主、霊夢が後ろに立っていた

俺は口を開けずに首を一度だけ縦に振る

霊夢はありがとう、と一言だけ言い、俺の右側に座る

 

「主催者がこんなところで一人酒ねぇ…」

 

「…悪かったな」

 

言われてみれば確かにそうだ

しかし正直なところ、うるさいところは遠慮したい

だからこうやってここからでも見える能を酒の肴にして一人で飲んでいるのだ

 

「別にいいんだけどね。ここは自由気ままな奴らが生きてるから、そういうのももう皆慣れてるわよ」

 

猪口でお酒を飲みながら話す霊夢の顔は先ほどよりほんの少し赤みがかっていた

その横姿はどこか優美で、どこか(うるわ)しくも、どこか儚いような気がした

 

「…でもね」

 

霊夢が顔だけをこちらに向ける

 

「いくら盛り上がってようとも、主催者がいないと本当の意味で盛り上がることはできないわよ」

 

「…ははっ」

 

自然と笑い声が出てしまう

 

「人間はどうしてこうも長生きしている俺らより考え方や知識が上を行くんだろうな」

 

「…弱いからこそ、よ」

 

霊夢が小さな声で答える

 

「自分の身を守るため。仲間の身を守るため。人間には守るべきものが多すぎる。なのに妖怪より心も体も弱い。だから、だからこそ人間は知識で戦ってきた。そのおかげ、とでも言おうかしら」

 

「…そうか」

 

「…辛気臭くなっちゃったわね。まあ、行ってらっしゃいな」

 

俺の後ろに回り込み、背中を押してくる

 

「わかった、わかったから本気で押すのは止めてくれ。いくら俺でも落ちたくはない」

 

「じゃあ早く行きなさいよ。ほらほら」

 

「…はいはい」

 

すくっと立ち、櫓がある方に歩いていく

そして屋根から降りるときにちらっと見えた霊夢は、昔を思い出しているような顔をして、月が上がっている方向を見ていた

 

 

 

「おにいちゃーん!」

 

屋根から降りて歩いていたら、突然お腹に痛みが走った

視線を向けると、宝石のようなものがついた羽を持つ金髪の少女、フランが俺のお腹に抱きついていた

 

「フラン、その大砲タックルは止めろと何度言えば…」

 

「いいじゃん、減るものでもないし」

 

「俺への痛みを考えてくれるかねぇ?」

 

「んふふ~」

 

「聞けよ」

 

話を聞かないフランの頭を撫でながら、騒がしい宴会場を歩く

騒がしいとは言っても、酔い潰れてしまった人も出てきたせいか始まってすぐのときよりはうるさくない

 

「あ、しももんだー」

 

後ろからあだ名を呼ばれたので、後ろを振り返る

そこにはチルノがおり、そのチルノの後ろには触覚の生えた緑髪の男の子、桃色の髪で、翼が生えた女の子、金髪の髪で黒白の服を着た女の子、そしてその四人より背が高く、水色の髪に白い帽子を被った女性がいた

 

「こりゃまた大人数連れてきたな、チルチル」

 

「全員あたいの友達だもん」

 

ドヤ顔で言ってくるチルノだが、俺にも友達ぐらいいる。ボッチじゃない

 

チルノからしたらただの友達紹介なのだろうが、霜月には自慢に見えたようだ

こう見たらチルノの方がまだ大人っぽいような気がするのは気のせいだろうか

 

「皆、しももんに挨拶して」

 

完全に大人(親)である

 

チルノの言葉で、まずは緑髪の男の子が自己紹介をしてくる

 

「初めまして。私はリグル・ナイトバグです。リグルとでも呼んでください」

 

桃色の髪の女の子もそれに続く

 

「私はミスティア・ローレライ。八目鰻の屋台をやっています。気軽にミスチーと呼んでくださいね」

 

「そして(われ)が闇を操りし夜の(しもべ)、ルーミアと言う」

 

…すまん、これは耐えられない

ちゃんとした自己紹介が連続で続くかと思ったらボケを突っ込んで来たら笑ってしまう

 

「…くははっ…ぷふっ」

 

「ルーミア、ちゃんと説明…ぷふぅ…して…よ」

 

ミスチーも…笑ってるし…

 

「…ゴホン 失礼したのだ。私はさっきも言ったけどルーミアというのだ。以後よろしくなのだ」

 

なのだ口調のボケキャラとか有能すぎませんかねぇ?

 

「…私もいるんですけど」

 

あ、もう一人いたんだ

 

「…私はレティ・ホワイトロック。レティと呼んでくださいな。ただし、白岩とだけは呼ばないようお願いするわ」

 

白岩…ああ、ホワイトロックか

自分の名前からの派生でコンプレックスを抱くのは結構辛いことだよなぁ…

 

「わかるぞ…その気持ち」

 

「え、何がわかるの気持ち悪い」

 

「ひどくないっ!?」

 

「まあまあ、レティも根は良い人だからよくしてやってよ」

 

チルノが仲立ち役で仲介に入る

まあ俺の心が傷つけられただけだからいいんだけどさぁ…

 

「いいけども、一つだけ確認させてくれ」

 

チルノ、リグル、ミスチー、ルーミア、そしてレティ

髪色も姿も違うこの五人だが、ある一つの点が気になっていた

 

「…レティってさ、この四人の母親?」

 

 

 

 

 

沈黙

 

 

 

 

 

平手打ち

 

 

 

誠に理不尽である




最後はあえてこう書きました
レティさんの口調がわからないところが本音ですが…
…登場キャラ募集時に書かれたキャラなのでもっと目立たせていきたいところ
もっと精進せねば

そういえば前回がUA数7000行っていなかったのにも関わらず、この回を投稿したときはUA数7700を越えていたのです
システムがどうなっているのかわからないのでぬか喜びになりそうですが…

UA数10000を越えたらまた記念回でも書こうか悩んでいるところ
はたまたコラボも考えるか…?
いや、こんな作品とコラボしてくださる方なんぞいらっしゃらないか

長ったらしい前書き、後書きもそろそろ控えるべえきところ

感想・評価、お待ちしております
それではまた次回お会いしましょう、さようなら





霜月「精神的な傷と物理的な傷、両方受けたんですが」
紫・レミリア「ザマァ」
霜月「お前らは後で『尻尾目の前我慢の刑』な」
紫・レミリア「ひどいっ!?」
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