仮面ライダーエグゼイド×NEW GAME! 作:波紋疾走(pixiv)
【前回までのあらすじ】
ゲーム会社、イーグルジャンプの新入社員。涼風青葉は予防接種に向かった先の病院で、飯島ゆんの弟、れんに感染したバグスターと仮面ライダーの戦いに巻き込まれてしまう。
そして後日、イーグルジャンプ社に突如として現れたバグスターウイルスに現場は大混乱。駆けつけた永夢と飛彩によって事なきを得た。
その後社員全員にウイルス検査を実施したところ、青葉、ひふみ、はじめ、ゆんの四人に感染が確認される。
真実を伝えるか否かと議論が交わされ、結果的にDLCの配信日が近いを理由に伝えず、なおかつ普段通りに出勤するという案が採用され、仮面ライダーたちはそれぞれに動き始めるのだった⋯⋯
【イーグルジャンプ】
あの事件から三日。配信日を一週間と数日後に控えていた。にも関わらず、破損データの復旧はおろか、テストプレイも行われていない。さらに連日の泊まり込む社員がほとんどで、疲労もあってか社内の雰囲気は一層ピリピリとしていた。
「八神さん、チェックお願いします」
そう言われたコウは青葉が担当していたキャラクターのチェックに入る。時間がないため、迅速に細部まで確認し、おかしな個所もないためOKが出た。
「OK。時間も時間だし、お昼行ってきなよ。あと、ちゃんと休憩するんだぞ」
OKを貰った青葉は礼を言うとすぐにその場を立ち去り、昼休憩に入る。その後ろ姿を見届けると、コウは立ち上がるとおもむろに会議室に向かった。扉を開けると、そこにはケーキを食べながらモニターを眺めている飛彩の姿があった。
「どうでしたか?」
「特に異常は見られませんでした。しかし、何かの拍子で発症する恐れがあるので、くれぐれもストレスは与えないように」
「わかりました⋯⋯」
そう言った時、会議室に永夢が入ってくる。
「飛彩さん、交代の時間です」
「わかった。あとは任せたぞ、研修医」
飛彩は立ち上がると病院に戻っていくのだった。
「あの⋯⋯ 大丈夫ですか?」
「はい。青葉たちにはストレスを与えないよう細心の注意を払っているので、完成までには発症しないかと⋯⋯」
「そうじゃなくて、あなたのことですよ。八神さん、すごくやつれたように見えます。もしかして、ろくに寝てないんじゃないですか?」
「っ⋯⋯!」
永夢の指摘に言葉を詰まらせるコウ。どうやら図星のようだ。
「やっぱり⋯⋯ 疲労回復のためにも、ちゃんと睡眠を取ってください。あなたが倒れることで、涼風さんたちがストレスを感じて発症するかもしれないので無理はしないでくださいね」
「き、肝に銘じます⋯⋯」
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永夢にあとを託した飛彩はCRに戻り、明日那に初日午前の経過報告を行っていた。と、そこへ四人の資料を持ってきた貴利矢が現れる。
「なんの用だ」
「おいおい四人の情報持ってきたのにそんな冷たいこと言うなよ」
と言うと机の上に座り持ってきた資料を置く。飛彩と明日那はそれを確認するとそこには何歳の時に何の病気にかかったか。また、最近いつ医者にかかったか、そしてその理由など、もはや訴えられてもおかしくないほどの四人の病歴が事細かに記されていた。
それはさておき、飛彩と明日那は資料を読み始める。が、四人はここ最近病気で病院にかかってはおらず、強いていうならば、青葉がこの間予防接種に行ったことぐらいしかなかった。
「手がかりになりそうな情報はないな」
「ああ。大きな病気も、幼少期によくかかるおたふく風邪とか水疱瘡みたいな病気ぐらいで、手術歴もなし。予防接種もちゃんとしてるから、インフルエンザとか、はしかにもかかっていない。ほんと羨ましいほど健康だよ」
「なのにどうして感染が広がったんだろう⋯⋯」
頭を悩ませる飛彩と明日那。と、貴利矢がふとこんなことを呟く。
「⋯⋯もしかしたら、バグスターウイルスが、なんらかの形で涼風青葉の体内で変化し、ウイルスを拡散できるようになった⋯⋯ っていう説はどう?」
「面白い。だが、お前の建てる説は信用ならないな」
「信用もなにも仮説だから、別に信じなくてもいいさ」
そう言うと貴利矢は机から降りてCRを後にする。その去り際に、可能性の一つとして頭の中に入れといてくれ。と二人に言うのだった。
時刻は夕方の六時を回った。普段なら七時ぐらいまで仕事をしているのだが、この日はコウの計らいで早めに仕事を切り上げた青葉たちは、珍しく四人でひふみおすすめのレストランに夕食を食べに行っていた。四人はおすすめのビーフシチューを頼み、その味に舌鼓を打っていた。
そんな時、青葉が今日のコウについて話し始める。
「今日の八神さん、なんだかすごく優しかった気がしませんか」
「そうやな。いつもやったらリテイク貰うところを、今日は一発でいけたし」
「それって、ゆんの作ったモデルがよかったからじゃないの?」
「ううん、なんか腑に落ちないことがあって聞きに行ったんやけど、なぜかOKもらって」
「それに、配信日が近いのに、私たちだけ定時退社させてもらえた⋯⋯」
「こういうのもなんですけど、なんかこう⋯⋯ すごく慎重に扱ってるっていう感じがするんですよね」
「きっと、みんなに負担をかけないようにしてるんだよ」
そう言われたものの、コウの不自然な行動に疑問を浮かべる青葉だった。
その後もトークは盛り上がり、時刻はすでに八時になろうとしていた。時間も時間なのでお開きにした四人は、ひふみのおごりで会計を済ませ店を出る。そして各々帰路に着いたが、ゆんは今日家族が旅行でいないことをすっかり忘れて、カギを持ってきていないことに気付く。
「あ! 今日鍵忘れてもうた⋯⋯ どないしよ⋯⋯ 帰られへん」
「じゃあ、ウチに来なよ」
はじめがゆんにそう言うと、ゆんは戸惑いながらも他に行く当てがないのそうすることにした。並んで家に帰る背中を何者かが見ていることにも気づかず⋯⋯
そんなことなぞ知らない二人は、夜道を歩きはじめの自宅に到着する。自転車を止めたその時、はじめてゆんが気配を感じ取り、振り返る。
「どうしたの?」
「いや、なんか見られてるような気がして⋯⋯」
「や、やめてよ。怖いじゃん。ていうか、そんなのいる訳⋯⋯」
「いるとも。お前の後ろにな」
声がしたので振り返ると、そこには見知らぬ男性がこちらを見ていた。
「おまえたちが、進化した我が同胞の宿主か」
「宿主って⋯⋯ 言ってることが⋯⋯」
「そうか。なら今からわからせてやる」
「そうはさせねぇな。グラファイト」
ふたたび振り返ると、そこには大我、そして貴利矢がいた。
「ちっ、仮面ライダーめ」
グラファイトは二人捕まえ、人質を取る。
「おいおい人質なんてせこい真似すんなよ」
「人質? いいや違う! 目覚めよ! 我が同胞!」
そう言うと右手に装着したヴァグバイザーをはじめ、ゆんの順番に腕に刺していく。するとふたりは瞬く間に苦しみだし、ゲーム病を発症。はじめの体から、フェアリーズに登場するゴーレムを模したバグスター。ゆんの体からゴブリンを模したバグスターが現れた。半透明になった自分の体とバグスターに二人は戸惑いを隠せない。
「な、なにこれ? どうなってるの!?」
「お前たちはゲーム病を発症した。じきに消滅し、我が同胞は完全体となる」
「そ、それって、私ら死ぬってこと!?」
「そうだ。そしてもうじきあの二人も発症する」
「まさか青葉ちゃんとひふみ先輩も同じ病気にかかって⋯⋯」
「それはそうと、あんたの好きにはさせねぇよ」
「てめぇらはそこで見てろ」
そう言うと二人はガシャットを取り出す。
『バンバンシューティング!! ~~♪♪』
『爆走・バイク!! ~~♪♪』
「「変身」」
大我はガシャットを回転させながらドライバーに、貴利矢は体を反時計回りに回転させてからドライバーに差し込む。
『『ガシャット! レッツゲーム! メッチャゲーム! ムッチャゲーム! ワッチャネーム!? アイム ア カメンライダー!!』』
大我は狙い撃つように、貴利矢は蹴ってライダーのパネルを選択すると、仮面ライダースナイプと仮面ライダーレーザーのレベル1に変身する。そしてスナイプはすぐさまレバーを開放しレベルアップする。
「第弐戦術」
『ガッチャーン! レベルアーップ!! ババンバン! バンババン! バンバンシューティング!!』
二頭身のレベル1から八頭身のレベル2にレベルアップする。それを見たはじめは驚き、ゆんは二人が永夢と同じ仮面ライダーであることを確信する。
「ミッション開始」
「さぁ、いっちょやりますか!」
二人の仮面ライダーとバグスターが激突し、闘いが始まるのだった。
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その頃、青葉たちの遅れを取り戻すべく、コウは一人暗い社内で黙々と仕事を続けていた。
「ふぅ⋯⋯ ようやく完成」
数時間かけてようやく完成させた。しかしまだまだ数は残っている。間に合うかどうか微妙なところだ。
ふとスマホの時計を確認する。時刻は午後九時を過ぎていた。
「もうこんな時間か⋯⋯」
普通ならもう帰る時間だが、まだまだ残っているため、今日も泊まり込もうかと考える。と、その時。昼間に永夢に、ちゃんと睡眠を取って疲労を回復するよう言われたことを思い出す。
青葉たちを心配させてはだめだ。そう思い留まり帰ろう決意したとき、スマホに一件のメールが受信されていることに気付く。送り主はパブリッシャーの重役からだ。
メールを開いて確認すると、そこにはテストプレイの日時が記されていた。その日は今日から四日後だ。だが不可能なのはわかりきっていた。青葉たちには無理をさせることが出来ないので、自分がやらなければ間に合わない。仕方なくコウは今日も寝泊りすることを決め、深夜での仕事に備え、コンビニに出かけた。
そして数分後、コンビニから帰ったコウ。その時、エレベーター前で男に声をかけられる。
「失礼します。あなたが八神コウさんですか?」
「はい、そうですが。何の用ですか?」
「⋯⋯で聞いたのですが、DLCの配信日が延期した理由が、化け物に襲われたことだそうですね。そしてどうやら納期に間に合いそうもない」
「っ!? どうしてそれを? ていうか、あなた何者ですか?」
男はそう言われ、名刺を差し出す。
「申し遅れました。私、幻夢コーポレーションCEO、壇黎斗と申します」
黎斗の名前を聞いて驚くコウ。それもそのはず、黎斗のことを知らない人はいないと言われるほど、業界では有名な人物だからだ。
「すいません!失礼なこと言ってしまって!」
「いえいえ、こちらも名を名乗らなかったので、お相子様ですよ。さて、本題に戻りますが、納期に間に合わないというのは本当でしょうか?」
「はい。その間に合うか微妙なところでして⋯⋯」
「そうですか⋯⋯ なら、私どもの社員を派遣しましょうか?」
黎斗の言葉に驚くコウ。しかし同時に戸惑いを見せる。
「あ、あの⋯⋯ パブリッシャーに無断でそんなことしてもいいのでしょうか⋯⋯? あと、派遣していただいた社員のお給料はそうすれば⋯⋯?」
「パブリッシャーには私から話しておきましょう。派遣した社員の給料もこちらで全額負担します。どうでしょう? あなた方には得しかありませんが」
黎斗の言う通り、こちら側に得しかない。しかし、与えられた仕事は自分でやり通したいという信念がコウにはあった。
「お言葉はありがたいのですが、今は大丈夫です。しかし、もしどうしようもない状況に陥った時。その時にあなた方の力をお借りしたいです」
「わかりました。なら、もし何かあったら連絡をください。いつでも駆けつけますよ」
そう言うと黎斗は帰っていった。その間際、コウはなぜそこまでライバル企業に肩入れするのかを問いかけた。すると黎斗は、単純にフェアリーズのファンだからですよ。と、笑顔で答えるのだった。
その笑顔を見たコウは、楽しみにしている人がいるから頑張らないと。と、決意を改め会社に戻っていくのだった。
「フッ!」
ゴブリンバグスターに銃弾を放つスナイプ。しかし軽快にかわされた挙句接近され、攻撃を受ける。
「小賢しい!」
ライフルモードに変え、動き回るバグスターを捕捉しながら撃つ。だがそれすらも軽快にかわされ、再び攻撃を受けてしまう。
しかしこれはスナイプの策であった。フッ飛ばされたスナイプは倒れる間際に一発放っていたのだ。油断していたバグスターはその一撃を避けることが出来ず、そのまま喰らってしまった。
レーザーもまたスナイプと同様に強固な鎧を持つゴーレムバグスターに苦戦していた。
「こいつかてぇな~」
そう言いながらも果敢に攻める。しかしレーザーの攻撃はゴーレムバグスターの前では蚊が刺すほどの痛みでしかなく、逆に吹き飛ばしてしまう。
真正面から戦っては負けると考えたレーザーは、両腕のタイヤを投げつける。もちろんそんな攻撃は効かない。しかしレーザーはそれを読んで、あえて投げたのだ。そして気を取られているうちに、渾身のキックをお見舞いし、のけぞらせることに成功する。
「このままじゃ、埒があかないな」
「つう訳で、ギアを上げちゃいますか」
そう言うとスナイプはジェットコンバットガシャットを、レーザーはギリギリチャンバラガシャットを取り出す。
『ジェットコンバット!! ~~♪♪』
『ギリギリチャンバラ!! ~~♪♪』
『『ガッチョーン!ガシャット!』』
「第参戦術」
「三速!」
『『ガッチャーン! レベルアーップ!』』
『バンバン! バンババン! バンバンシューティング!! アガッチャ! ジェット! ジェット! イン・ザ・スカイ!ジェットジェット! ジェットコンバット!!』
『爆走・独走・激走・暴走・爆走バイク!! アガッチャ! ギリ・ギリ・ギリ・ギリ!チャンバラ!!』
長い変身音が響き終わるとスナイプは戦闘機のパーツをその身に纏いコンバットシューティングゲーマー レベル3に。レーザーは一度バイクになってから人型に変形し、チャンバラバイクゲーマー レベル3に変身する。
強化変身を遂げると、スナイプは即座に飛んで上空から機銃掃射をはじめる。最初は避けきれていたものの、圧倒時弾幕の前にはさすがに抗いきれず、銃弾の雨を受ける。さら
に追い打ちをかけるように、ガシャコンマグナムから渾身の一発を受け、大ダメージを受ける。
レーザーも機動力と攻撃力が増し、戦えるようになった。が、依然として攻撃を通すことは困難であった。そこで逃げながらガシャコンスパローを撃ち続けるという作戦に出る。一定距離を保ちつつ同じ個所を重点的に狙い続ける。これおが功を奏し、ゴーレムバグスターのみぞおちの部分に攻撃が通るようになった。それを逃さず、レーザーはそこに強烈な一撃をお見舞いし、ダメージを与える。
今がチャンスだと踏んだ二人は必殺技をお見舞いする。スナイプはガシャコンマグナムにジェットコンバットガシャットをセットし、強烈なエネルギー弾を発射しゴブリンバグスターを撃破。レーザーもガシャコンスパローにギリギリチャンバラガシャットをセット、大型の矢を放って怯ませた隙に、みぞおち向かって大量の小型の矢を一斉射撃する。もろい部分を狙われたゴーレムバグスターの体はその攻撃に耐え切れず、爆散するのだった。
バグスターが倒されたことにより、はじめとゆんの体は元に戻った。そんな彼女たちに貴利矢は大丈夫かと声をかける。
「大丈夫か?」
「は、はい。なんとも」
「よかった⋯⋯」
「それよりもちょっといいですか? あの男が言っていた、他の二人も感染してるって、まさか青葉ちゃんとひふみ先輩のことなんですか?」
はじめの言う通り、グラファイトが言及していた二人とは、青葉とひふみのことだ。しかし秘密にしなければならないため、貴利矢は黙っていた。しかしこれが仇となり、図星だと確信されてしまう。
「本当なんですね⋯⋯ どうしてこんな重要なこと黙っていたんですか!」
問い詰めるはじめ。だが何度問い詰めても貴利矢は口を開かない。あまりのしつこさに苛立ちを覚えた大我は痺れを切らして真実を告げる。
「うるせぇ女だな。そんなに知りたきゃ教えてやる。お前らの上司の上司、葉月しずくが秘密にしろと言ったんだよ」
「葉月さんが⋯⋯!?」
「っていうこと、八神さんよ遠山さんも知ってたんですか?!」
「ああ。お前らの処遇についての話し合いの場にその女もいたさ」
しずくだけでなくコウとりんも秘密にしていたことを知り、はじめには怒りと悲しみが込み上げてきた。
「そんな重要なことを秘密にしていたなんて⋯⋯ ねえゆん! 明日、八神さんに問い詰めようよ!」
問い詰めようと提案するが、ゆんはコウの行動に理解を示した。
「八神さんはきっと私らを心配させへんために秘密にしてたんやって!」
「だとしても、命に関わる秘密を隠していたなんてひどすぎるよ! ゆんはなにも思わないの?」
「そ、そら、ちょっと思うところはあるけど⋯⋯ それでもそんなことできへん!」
そう言うとゆんは、はじめの自宅とは逆方向に走り去っていった。二人の喧嘩が収まると、大我はその場を後にする。その背中を見ながら、余計な事してくれるよ。と貴利矢は呟きながら同じくその場をあとにするのだった。
翌日、一番に出勤してきたりんは、毎日徹夜で仕事をして、ろくに寝ていないコウのやつれた姿を見て心配をする。
「コウちゃん、大丈夫!?」
「大丈夫大丈夫⋯⋯ へーきだよへーき」
顔は笑っているが、それ以上に疲れを隠しきれていない。そんなところに永夢が現れる。
「おはようございます。って、どうしたんですか八神さん!? もしかして、また徹夜したんじゃないでしょうね?」
「すいません、またしちゃいました⋯⋯ でも今日は必ず帰ります⋯⋯」
「ダメですよ! 今からでも早退して、休養してください!」
「でも⋯⋯」
そんな彼女に追い打ちをかけるように、はじめがコウに問い詰めようと部屋に入ってくる。
「八神さん、ちょっとお聞きしたいことが⋯⋯ ってどうしたんですか?!」
「ああ、はじめ⋯⋯ ちょっと無理しちゃってね⋯⋯ 私は大丈夫だから、みんなは仕事に取り掛かってて⋯⋯」
「そんなこと言われても、できませんよ! まさか、青葉ちゃんたちの遅れを取り戻すために徹夜したんですか?」
はじめの問いかけに答えないコウ。どうやら図星のようだ。さらにそこへ戻ってくるのが遅いと思った青葉とひふみ、ゆんまで現れる。
「八神さん、あの、どうしたのです⋯⋯ って大丈夫ですか!?」
「青葉⋯⋯」
「八神さん、私たちに命に関わる危険のある病気があるって知って、心配させないために三日三晩徹夜で仕事をしてたんだ⋯⋯」
「そんな⋯⋯ どうして教えてくれなかったんですか? 教えてくれていたら、私頑張るのに⋯⋯」
心配させていたことに青葉はショックを受ける。
「ごめんね⋯⋯ でも、それが一番だと思ったんだ⋯⋯ 青葉たちの命を救う一番の⋯⋯」
バタン。と音を立て、コウは倒れてしまった。今までの無理がたたり、ついに体が限界を迎えたのだ。永夢は手首に手を当て、脈があることを確認する。そして首に手を当て体温を確認する。かなりの高熱だ。すぐさま救急車を手配するよう指示する。
そんな時だ。永夢のスマホに電話が入る。出ると、相手は明日那だった。しかもかなり慌てた様子だ。
「どうしたんですか明日那さん?」
「大変よ永夢! 阿佐ヶ谷駅周辺に⋯⋯ 大量のバグスターが出現したの!」
「えっ⋯⋯!?」
See you Next Game⋯⋯