悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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一時の休息

現在、京谷、利久、安神、早苗、妹紅の五人は客間でおもてなしされていた。普通の光景だ。

だが、

 

利久「…………」

安神「…………」

早苗「…………」

妹紅「………永琳ってこんな奴だっけ?」

 

そう、

 

京谷「…………」

永琳「♪~~」

 

京谷の腕に『永遠亭』の医者、八意永琳が引っ付いてなければ普通と言えた。

 

京谷「あのさー、永琳さん?」

永琳「♪~~」

京谷「駄目だ、全然聞いてない。」

鈴仙「す、すいません。うちの師匠が。」

京谷「あー気にしないで。」

 

京谷は時計をおもむろに見る。

今は午後6時だ。

 

京谷「おい安神、利久。そろそろ帰った方が良いぞ。」

利久「あっ!ほんとだ!」

安神「あー母ちゃんに怒られるわ。」

妹紅「私が連れて帰るよ。」

利久・安神「ありがとうございます。」

早苗「あ、じゃあ私はちょっと用を終えてから……」

 

そう言い早苗は黄金の弓矢を手に取る。が、

 

永琳「それに触れるなぁぁぁぁ!!」

早苗「ひぃ!!」

鈴仙「うぇ!?」

京谷「みゃッ!?耳がッ!!」

永琳「失礼しましたぁぁぁぁ!」

京谷「ぎにあぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

※早苗は渋々帰りました。

 

 

 

 

京谷「み、耳が……耳が………」

鈴仙「あのー…大丈夫ですかー?」

永琳「あぁ!申し訳ございません神よ!」

京谷「あ、後、その神って言うのやめてくれませんか?」

永琳「で、では何とお呼びすれば宜しいのですか!?」

京谷「な、名前で良いですよ。永琳さん。」

永琳「え!?えぇっと、では、き、京谷?」

京谷「な、何ですか?」

永琳「……………」

京谷「え、永琳さん?」

鈴仙「…………あー駄目ですね。顔真っ赤にして気絶してる。」

京谷「………なんじゃそりゃ。」

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

鈴仙「それで、どうします?」

京谷「と、言うと?」

鈴仙「ここで一晩過ごすのか、家に帰られるか。」

京谷「家……てか家は外の世界にあるし、守谷神社に帰ることになるんだよね。」

鈴仙「はぁ。」

京谷「けど、今回は弓矢の件もあるから、ここに泊まってく事にするよ。」

鈴仙「……分かりました。ですが、家事は手伝ってもらいますよ。」

京谷「それぐらい分かってるさ。」

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

『食事中』

鈴仙「……………」

てゐ「……………」

輝夜「え……永……琳……一体……何が………」

永琳「美味しゅうございますか?京谷。」

京谷「…………いやさ……」

 

 

京谷・輝夜「何で引っ付いてんだ(の)よ!」

 

 

京谷「食事位ゆっくりさせてくれよぉ。」

輝夜「れれれれ鈴仙、永琳どうなったののの?」

鈴仙「その詳細は京谷さんに聞いてください。」

輝夜「京谷!あんた永琳に何をしたのよ!」

京谷「何もしてない。それは言える。」

永琳「え?」

京谷「ゑ?」

永琳「一度来られましたよね?」

京谷「ちょ、ちょっと待って。一体なんの事か。」

永琳「覚えてないのですか?私にこの弓矢を預かってくれと申しましたよ?」

三人「何それ?」

京谷「訳あり弓矢。後、ちょっとごめんね。『ヘブンズドアー』」

 

京谷の右手が永琳の顔に触れると永琳は気絶する。

 

輝夜「ちょっと!何をしたの!?」

京谷「ちょっと黙ってて。」

てゐ「何をしてるんだい京谷は?」

鈴仙「何かめくってますね。」

京谷「……ん?えぇと、『神がここに来た。私はその妖しさと美しさに呑まれた。私のような賢者でさえも虜にさせた。そして額に何かを埋め込まれると同時に神の命令に従った。』」

鈴仙「神?」

輝夜「あんたが、その神なのね。よし!潰す!」

京谷「俺は知らねぇよ!」

輝夜「問答無用!弾幕じゃぁあ!」

てゐ「外でやれよ!」

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

『就寝時刻』

京谷「つ、疲れた。なんだよあの能力。えらいチートじゃねぇか。」

永琳「一緒に寝させてもらいます!」

京谷「………もう好きにして良いよ。」

 

京谷は少し疲れた面持ちながらも、日記のような物を取り出す。

 

永琳「京谷。それは?」

京谷「レポート。」

永琳「どのような物で?」

京谷「君は寝てて良いよ。」

永琳「………」

京谷「分かった分かった。見ても良いけど邪魔はしないでよ。」

永琳「はい!」

 

京谷は渋々、見られながらレポートを書く。

 

『現在使える固有能力

・キラークイーン  ・クレイジーダイヤモンド

・ヘブンズドアー     ・ザ・ハンド

・エコーズAct3      ・クリーム

・キングクリムゾン(二秒程)・D4C        

・世界《ザ・ワールド》(一秒程度)

・メイドインヘブン(継続時間二秒)    』

 

 

京谷「こんなんか。さてと弓矢を観察するか。」

永琳「えっ!?いつの間に!?」

 

京谷は驚いてる永琳を尻目に弓矢の観察をする。

 

京谷「あぁ、後ちょっと欠片を採取っと。『星の白金《スタープラチナ》』」

永琳「な、何をされておるのですか?」

京谷「いよっと!」

永琳「………」

 

京谷は変化させた右手で矢の端を少し取る。

 

京谷「これは……この本にいれるか。」

 

京谷はレポートを書いた日記帳に欠片をいれる。

 

京谷「ちょっと、えーと、厠に行ってくるよ。」

永琳「あ、はい。行ってらっしゃいませ。」

京谷「そだ、試しに『世界《ザ・ワールド》』時よ止まれ。」

 

すると一秒、一秒だけだか京谷の目に映る世界が色を失った!しかしそれも一秒。直ぐに色は戻った。

 

京谷「ふーん。これなら普通に行けば速いや。」

 

京谷は厠まで歩く。

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

京谷は廊下を歩いていた。しかし突然歩みを止める。

 

京谷「……紫さん。見てないで話でもしましょうや。」

紫「あら、ばれた。」

京谷「んで?何のご用ですか?」

紫「ふふ、勘が良いのね。まるで誰かみたい。」

京谷「……『皇帝《エンペラー》』」

 

京谷は右手に持っているエンペラーを紫に構える。

しかし紫は驚きもせず口元を扇子で隠す。

その目はとても落ち着いていた。

 

紫「ふふっ、怖い怖い。」

京谷「……やっぱ貴女には『見える』から通用しないか。」

紫「でも、恐かったわよ。」

京谷「嘘つけ、微塵も思ってない癖に。」

紫「あら酷い。」

 

京谷はエンペラーを戻す。

 

京谷「それで?何のご用ですか?」

紫「あら?貴方なら分かってる筈だと思うけど。」

京谷「………神……GOD……弓矢……何かしらあるとは分かります。けど、核心を突いてる訳じゃあないですよ。」

紫「それじゃあ幻想郷に………」

京谷「『スタンド使いが目覚めて害を及ぼす。』」

紫「………やっぱり気づいてたの。」

京谷「おおよそ。紫さんが考えそうな事だよ。まぁ例外もいるけど。」

紫「その点は謝罪させてもらうわ。」

京谷「めんどくさいから謝んなくて良いよ。」

紫「ありがとう京谷。じゃあね。」

 

紫は何も無い空間に別の空間を出現させ、その別の空間に入る。

 

京谷「……さて、寝室に行きますか。」

 

京谷はそう言い部屋に戻る。

部屋に戻る。しかし京谷はある違和感を覚える。

 

京谷「(ん?何だ、この感じ)」

 

京谷は周りを見渡す。その違和感には直ぐに気づく。

 

京谷「………はっ!まさか………」

 

京谷は気づく。しかしそれは、ある意味気づかなかった方が良かった。

 

京谷「ゆ、弓矢が

 

 

         『ない!』

 

 

 

永琳「うぇ!?」

京谷「だー!持ってかれたー!」

 

京谷の叫び声は竹林に響く。

 

 




どうもうぷ主の鬼の半妖です。
………なぁにこれ?( ´・∀・`)
戦闘無しは書くのがちょい難しい。
後、京谷君が時間系のスタンドの固有能力を手に入れました。
それでは次回もお楽しみに。

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