悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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棘と刺客

『翌日』

現在、守谷神社。

 

京谷「………ということで弓矢が誰かの手に渡った。以上。」

神奈子「何をやってんだいあんたは。」

永琳「『あんた』……ですって?」

諏訪子「何で竹林の医者が居るんだよ。」

早苗「何でも、『弓矢を監視してなかった自分のせいで盗まれた!』とか言って聞かないんですって。」

諏訪子「てか、何であんなに変わってんだい?しかも…」

 

諏訪子は永琳と京谷に指さす。

 

諏訪子「京谷の腕に何で捕まってんだい?仕事は?」

早苗「京谷さんも言ったんですけど、聞かないんですって。」

諏訪子「豹変しすぎたぞ、ありゃ。」

神奈子「あぁん?神にいちゃもんつけるきぃ?」

永琳「私にとっての神は京谷ただ一人よ。もし私が百歩譲ってあんたが神と言うなら、京谷は最高神よ。」

京谷「何この下らん口喧嘩。」

神奈子「上等じゃあないか。かかってこいよヤブ医者。」

永琳「不老不死舐めんじゃないわよ。駄神。」

 

永琳の発言が引き金となり、神奈子と永琳は外で弾幕を放つ。神奈子は所々柱を放ち、永琳は所々弓で攻撃する。

 

早苗「と、ところでですけど、京谷さん。弓矢が何処に行ったか分かりますか?」

京谷「……いや、残念だけど『ハイウェイスター』の匂いの射程距離外だから分かんない。」

早苗「そ、そうですか……。」

京谷「ハミパの能力が使えれば話は別なんだろうけど。」

早苗「あー、ハミパですか。」

諏訪子「はみぱ?」

京谷「『隠者の紫《ハーミット・パープル》』、簡単に言えば『念写』できる能力かな?」

文「念写できれば良いんですね?」

京谷「あ、文ちゃん!?いつの間に!?」

文「あ、文ちゃん…ごほんっ!えぇと念写できれば良いんですね?」

京谷「う、うん。」

文「念写の能力者なら知り合いに一人います。」

京谷「おぉ!マジで!?」

 

京谷は驚き、文に近づく。

 

文「き、京谷さん///近いです///」

京谷「あ、ごめん。」

 

文は咳払いをした後、話を続ける。

 

文「そ、それでですが、その知り合いのところで念写させてもらえば宜しいかと。」

京谷「案内して!今すぐ!」

文「あっはい。」

京谷「よし!早速行くぞぉ!」

早苗「私も行きまーす!」

 

何だこの空気?

 

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

 

文「……本当、何なんですか京谷さん。」

早苗「スタンド使いです!」

京谷「やっぱり『ハイウェイスター』に変化させたチェンジャーの方が楽だわ。」

 

文は二人の速度に合わせて飛んでいるが、足が着いてないのに人間には出せないスピードで向かっている京谷に文は驚きを覚える。

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

京谷「ここかい?」

文「ここです。」

早苗「ここなんですか。」

京谷「ココ・ジャンボ」

文・早苗「貴方は何を言っているんだ?」

京谷「気にしないで。」

文「まぁ、開けますよ。」

 

文は目の前に扉の取っ手に手を掛け捻りながら開ける。

京谷たちの目には先がよく見えない程暗かった。

 

文「はたてー。いるー?」

京谷「こうも簡単に入って良いのか?」

早苗「大丈夫らしいですよ。」

文「はーたーてー。………」

 

しかし返事が返ってこない。

 

文「居ないのかしら?はーたーてー。」

京谷「困ったなぁ。念写が出来たらそれで良いんだけど。」

 

ふと、早苗の目に影が映る。早苗は後ろに振り向く。

 

早苗「………もしかしてこの人ですか?」

京谷「ん?この人?」

 

京谷は早苗の発言で後ろに振り向く。

そこに、一人いた。

 

文「んー?あ、はたて居たんなら返事しなさいよ。」

はたて「………………」

文「はーたーてー。返事位しなさいってば。」

 

文ははたてに近づく。

だが、はたては

文の首を掴んだ!

 

文「ガッ!カハッ!」

京谷「文ちゃん!!『波紋疾走《オーバードライブ》』!!」

はたて「ぐぶぅ!!」

 

京谷が放った攻撃で、はたては三メートル程吹っ飛ばされる!

 

京谷「大丈夫!?文ちゃん!」

文「な、何とか。けど何故はたてが!?」

京谷「分からない。でも、あの目は『正気の沙汰』じゃあなかった!いきなり首を掴むなんて!」

早苗「まさか、スタンドですか!?」

京谷「恐らく。だが見つかんないから『ハイウェイスター』!!」

 

京谷は空中に漂う匂いを嗅ぐ。

 

京谷「……いた!見つけた!」

早苗「ど、何処ですか!?」

京谷「早苗ちゃん!はたてちゃんを押さえてて!」

早苗「えっ!ちょ!!」

 

京谷は森の中に入っていく。

 

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

京谷は匂いの元にたどり着く。そこには一人、男がいた。京谷はその男に尋ねる。

 

京谷「貴様か?」

?「はぇ?何方でしょうかぁ?」

京谷「『変化者《チェンジャー》』」

 

京谷は自身のスタンドを出し、攻撃を仕掛ける。が、

 

?「いよっ!」

京谷「なっ!?」

 

男は生身の腕でスタンドの攻撃を止めたのだ!

 

京谷「貴様、スタンド使いか。」

?「スタンド使いならスタンドも見えるからねぇ、攻撃仕掛けるのも見えてたよぉ。」

京谷「なら、これはどうだ!」

チェンジャー「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」

 

チェンジャーのラッシュ!しかし男は立っている!

 

京谷「き、効いてないだと!バカな!」

?「にしし、効かない効かない。『生命を操作する』スタンドには敵わない敵わない。」

京谷「『生命操作』?だが、それとスタンドと何の関係が?それに何故自ら暴露するのだ?」

?「いっぺんに質問されても答えれないよぉ。まぁ答えるけどぉ。」

 

男は京谷の周囲をゆっくり歩きながら話す。

 

?「僕のスタンド能力は『生命を操作する』、木であったり人間であったり、動物であったりと生きてるものならなんでも操作出来るんだぁ。スタンドは魂の結晶の様なもの、つまりぃ、ある意味『生きてる』んだわぁ。スタンドの攻撃力を皆無にさせることなんて簡単簡単ー。」

 

と男は歩みを止める。

 

?「そして何故自ら暴露するのか、だったねぇ。」

 

すると!京谷の足に束縛感が走る!

 

京谷「ッ!なんだッ!?」

 

京谷は足を見る。そこには!木が纏わりついていた!

 

京谷「こ、これはッ!!木か!?」

?「正確には木の根っこの集合体さぁ。」

 

男は両手を後頭部に当て、右足を前に出した!

 

?「そしてあんたは、ここで始末されるんだよぉ!」

京谷「ッ!うおっと!!」

 

京谷の体が持ち上げられる!木の根は京谷を別の木にぶつける!

 

京谷「ガッ!」

?「へぇ、まだ耐えるのかぁ。じゃあ本気で潰すぅ!」

 

木の根は京谷の体を連続で別の木々にぶつける!

 

京谷「ガッ!クボォ!ゲバァ!」

?「ほーらほらぁ。どこまで耐えるかなぁ?」

京谷「ゴホッ!グボッ!」

 

京谷は叩き続けられ口元から血が飛び出す!

 

京谷「…………」

?「ありゃあ?もう終わりぃ?つまんないのぉ。」

 

男は京谷の脚に絡み付いている木の根を退けて京谷を尻目にその場から立ち去る。

 

京谷「……『ゴールドエクスペリエンス』……」ボソッ

 

京谷は意識がまだ意識を保っており右腕を変化させる。

京谷は自身の心臓部に手を当てる。

 

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

 

早苗「お、重い……です……」

文「休んで……良いですよ……早苗さん……」

早苗「流石に……二人で……抑えても……キツイものがあるのに……一人に……させるわけ……には……いけません……よ……」

 

しかしそのかい無く、はたてが二人の手を掴み二人を投げ飛ばす!

 

早苗「きゃっ!」

文「うわわっ!」

はたて「…………」

文「………ッ!はたて!さっさと目を覚ましなさい!うざったいんだよ!」

 

文の暴力的な発言。だがそれも虚しく別の声が代わりに答える。

 

?「ざーんねーん。君たちの声は届かないよぉ。」

文「!?」

早苗「まさか!?スタンド使い!?」

?「だーいせーいかーい!僕が操ってまーす!」

文「ふっざけんなぁ!」

 

文は本気の速度で男に近づく。だが、

 

?「何したのぉ?」

文「なっ!?何でッ!」

はたて「フッ!」

文「ガハッ!」

早苗「文さん!」

?「効かない効かない。君たちじゃ全然効かない。」

早苗「文さんの仇!」

 

早苗は弾幕を放つ。

 

?「いよっと。」

 

しかし男は後ろに下がり木に触れる。

男が触れた木は生きているように枝や根が動き、早苗の動きを封じる。

 

早苗「こ、これはッ!」

?「効かないよぉ。そして君たちには僕に勝てないよぉ。」

 

 

 

京谷「それでは貴様は俺には勝てないな。」

 

 

 

?「!?」

早苗「き、京谷さん!今までどうしてたんですか!?」

京谷「ちょっとばかし血ヘド吐いてただけだ。気にするな。」

早苗「意味が分かりませんよ!てか、大丈夫なんですか!?」

京谷「平気だ。」

?「……何で僕の攻撃を受けたのに立っていられるんだぁ?それより君、あそこで死んだんじゃあないのぉ?」

京谷「……種明かしと行こうか。」

 

京谷は変化させた右腕を見せる。

見てみると他の腕より少し細く、金色に輝いていているのが男には見えた。

 

?「それはなんだいぃ?」

京谷「俺の能力は『変化する』能力、貴様の能力と共鳴し俺は『命を与える』能力を手に入れた。それにより俺は回復できて生き延びることが出来たのさ。最も、俺も危なかったがな。」

?「……そんなこと、あって良いと思ってるぅ?」

京谷「貴様の能力と人格も、この世界ではあってはならん事だと思うが……まぁ貴様の様な人間の自己中心的な考えは他者の意見を聞かないのが普通だな。今すぐここで再起不能にさせる事にしよう。」

?「何で僕自身を差別するのぉ?酷いよぉ。」

京谷「貴様の言ったことも差別に等しいのが分からんのか?糞ガキ。」

?「誰がァ糞ガキだぁとぉ!?」

 

男は京谷に向けて木の枝や根をぶつけようとする。

 

京谷「『変化者 魔術師の赤《チェンジャー マジャンズレッド》』」

 

京谷の発言で変化したチェンジャーが出現する。

チェンジャーは纏っている炎を操り、木の根や枝を燃やす。

 

?「あー!」

京谷「お前は植物はほとんど操れるのに対し、人間や妖怪は一体しか操れん。と、すれば人間には意識が保っている場合があるので、その分操れる人数にも制限がかかる。ならば、比較的操り安い木などは燃やせば良いだけだ。」

?「お前ぇ許さないよぉ。死んで償えよぉ!」

京谷「クロスファイヤーハリケーン!!」

 

京谷の発言で十字架の様な形で出現された炎は周りの木々を燃やす。

 

?「…………」

京谷「これで貴様も攻撃できまい。……だが、俺も鬼じゃあない。お前の願いを一つだけ叶えてやろう。」

?「………どんな願いでもぉ?」

京谷「あぁ。」

?「………なら、消えろ!お前は死ね!」

京谷「………あぁ、そういえば俺にも願いはあったなぁ。」

?「???」

京谷「俺の願い、それは……

 

 

 

   『貴様の願いを全く聞かないことだ』

 

 

       『俺は許さない』

 

 

 

 

        『駄目だな』

 

 

 

 

京谷はその言葉と共に男を燃やす。

その後、ヘブンズドアーで調べたがめぼしい情報がなかったそうな。

 

 

京谷vsウザ男(京谷命名)

炎で燃やされこんがり焼けて、再起不能!

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

京谷「さて、はたてちゃんも救ったし、能力の共鳴は出来たし、後は………」

早苗「?京谷さん?」

京谷「紫さーん!!」

文「そんなんで出てくるわけが……」

紫「はーい!何かしらー!?」

早苗・文「出てきたよ!」

京谷「ポラロイドカメラ頂戴。紫さん。」

紫「あげないけど、貸してあげる。」

京谷「サンキュー。」

 

紫は虚空からポラロイドカメラを取りだし京谷に渡す。

 

京谷「さて、『隠者の紫《ハーミット・パープル》』」

 

京谷は右手をポラロイドカメラに当てる。

すると、ポラロイドカメラから写真が出てくる。

 

文「でぇ!?触れただけで写真を!?」

早苗「これまんまDIO様じゃないですかヤダー。」

京谷「いや知らんがな。っと出てきた出てきた。」

 

三人が見たもの、それは

 

 

         『寺』であった。

 

 

 

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

 

 

?3「………なぁ友よ。」

?2「………あまりその呼び方は止めろ。ヘドが出る。」

?3「………そうか、分かった。」

 

一人の男は席を立ち別の場所に座り本を読む。

もう一人の男は同じように席を立ち外に出る。

 

?3「………全く、大違いだな。あの子とは。」

 

彼は歩みを進める。




どうも皆さん。うぷ主の鬼の半妖です。
寺……何でしょうね?まぁ皆さんならもうお分かりでしょうが。後は………あの子?誰だ?
後、評価バーに色がついてました( ≧∀≦)ノうれぴーです。
では皆さん。次回もお楽しみに。

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