悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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剣士

『翌日』

現在、紅魔館門前。

 

京谷「いやー、わざわざ案内してくれるなんて本当に助かるよ。」

咲夜「まぁ、お嬢様の命令ですがね。」

京谷「いやーそれはそうと。」

 

京谷は現在、白玉楼に向かうところであった。

先ほど、チルノとかいう妖精が喧嘩を吹っ掛けてきたため共鳴による『ホワイトアルバム』の能力で肉弾戦で圧勝した。

だが京谷はそれよりも、

 

京谷「まさかの跳躍で飛べるってか。」

咲夜「何でもありね。本当。」

 

そう、京谷は下半身にスタンドを纏わせ飛んでいた。

いや、『飛ぶ』と言うより『跳ぶ』の方が正しいのか?

そして左腕で咲夜を抱えながら移動している。

 

京谷「後、どれぐらいで到着する?」

咲夜「この調子なら五分で着くわ。」

京谷「んじゃもう少し速度を上げるか。」

 

京谷は地面に降下し、変化させた下半身で先ほどよりも速度を上昇させる。

 

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

 

聖「もう行かれるのですか?」

利久「ええ。流石にですがね。」

安神「今さらながら、この事を博麗の巫女様に伝えなくてはなりませんし。」

ナズ「いや、お前らだけでも十分だろ。」

安神「いえ僕たちも頭使う事は苦手で、本来なら京谷さんの能力で行き先を決めるんですが、今は居ないのでこうなったと。」

聖「そうですか。頑張ってください、二人とも。」

利久・安神「はい!」

 

利久と安神は命蓮寺を後にし、博麗神社に足を進める。

 

 

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

 

 

京谷「もしかして、あれ!?」

咲夜「そうです!あそこが『白玉楼』です!」

京谷「ちょい衝撃が来るよ!」

 

京谷はスピードを維持したまま着地。

下半身を変化させているとはいえ痛かったらしい。

 

京谷「っあー痛いお。」

咲夜「見たところ大丈夫そうだけど。」

京谷「結構衝撃がね。」

 

そんな中、京谷と咲夜を見ていた人物がいた。

一人はヴァイオリンを浮かせている金髪の少女。

もう一人はトランペットを浮かせている薄い青髪にピンクの服装の少女。

最後はキーボードを浮かせている茶髪の少女。

三人は呆気にとられた様子で二人を見ていた。

 

京谷「あー………ところで、そこのお三方。」

?ズ「!?」

京谷「君たち、ここの人?」

?Ⅰ「ち、違う違う。ここに招待されたのよ。」

京谷「へぇ。君たち、名前は?」

?Ⅰ「私はルナサ。」

?Ⅱ「私はメルラン。」

?Ⅲ「私はリリカ。」

咲夜「この幽霊、まぁ騒霊はプリズムリバー三姉妹って呼ばれてるわ。」

京谷「ふぅん。僕は京谷、宜しく。」

 

京谷は立ち上がる。

 

京谷「さてと、招待した人って誰?」

ルナサ「人じゃないわよ。」

京谷「はて?」

咲夜「ここ、『白玉楼』の主人は亡霊なのよ。」

京谷「へぇ、亡霊か。面白そうだ。」

咲夜「お、面白いって。」

京谷「そんなことより、さっさと入ろー。」

咲夜「………この自由人は。」

 

京谷たちは白玉楼の中へと入る。

その光景に京谷は驚く。

日本庭園のような美しさと大きな枯れ木が脳裏に焼き付く程綺麗であった。

 

京谷「ほぉ~~。これはこれは美しい場所だ。」

?「あら、それは嬉しいわね。外来人さん。」

 

京谷たちは声のする方向へ向くと、通常は目を見張る程の美しい人がいた。だが、そんなもの興味が無いとでも言うように京谷は目の前の人物に話しかける。

 

京谷「何方でしょうか?」

?「あら、先ずはそちらから名乗るのが筋じゃなくて?」

京谷「それもそっか。僕は五十嵐京谷、宜しく。」

?「どうも、西行寺 幽々子(さいぎょうじ ゆゆこ)でーす。」

京谷「どーもー。」

咲夜「何これ?」

幽々子「それより、貴方が紫が言ってた外来人ね。」

京谷「およ?紫さんの知り合いなの?」

幽々子「そーでーす!紫の友達でーす!」

京谷「おー!っと世間話も良いけど、これ見てくれます?」

 

京谷は近づき念写した写真を見せる。

 

幽々子「あれ?これって西行妖じゃない。」

京谷「この大きな枯れ木で間違い無いんだね?」

幽々子「ええ、この大きな枯れ木よ。でも、何でこの写真が?」

京谷「念写でちょちょいと。」

幽々子「なるほど納得。」

咲夜「何だこの空気。」

 

そんな雑談混じりの話の途中、門が開かれる。

 

?「幽々子様ー、ただいま帰りましたー。」

幽々子「妖夢ぅーお帰りー!」

咲夜「あら、妖夢。」

妖夢「あれ?咲夜さん?何でここに?」

京谷「誰?あの子。」

幽々子「妖夢ちゃんよ。私の家族。」

京谷「…………ふーん。」

妖夢「幽々子様。その方は一体?」

幽々子「お客さんよ、妖夢。」

京谷「どーも、五十嵐京谷です。」

 

京谷は振り返り、妖夢と言われる女の子に向く。

 

妖夢「…………………」

京谷「……ん?どったよ。」

妖夢「………何故いるのかは知らないが……」

 

妖夢は何処からともなく一振りの刀を出現させる。

 

京谷たち「!?」

妖夢「ここで始末する。」

 

次の瞬間!妖夢は京谷に接近する!

 

京谷「『アヌビス神』!!」

 

京谷も刀を出現させ妖夢の攻撃を防ぐ。

 

妖夢「へぇ、貴方も刀を使うのね。」

京谷「……いきなり攻撃を仕掛けるとは…貴様、何をかんがえているのだ。」

 

京谷は何時ものDIO口調で話す。

 

妖夢「あのお方の贄とさせる為に貴様をここで潰す!」

 

妖夢は腰にぶら下げていた刀を出す。

その前に京谷は後ろへ下がり距離を取った。

 

京谷「貴様、二刀流か。」

妖夢「貴様が知った事じゃあない。大人しくやられろ!」

京谷「『変化者 銀の戦車《チェンジャー シルバー・チャリオッツ》』!!」

 

京谷はチェンジャーを変化させ持っていた刀と、チェンジャーのレイピアで攻撃を防ぐ。

 

幽々子「!?あれは!?」

妖夢「!?貴様!」

京谷「やはり、スタンド使いか。恐らく全員見えるスタンドか。」

妖夢「まぁな、幽々子様にばれないかヒヤヒヤしたがな。」

京谷「二つ程聞きたい事がある。」

妖夢「何だ。」

京谷「何故貴様は俺に攻撃を仕掛けた。そして、あのお方とは一体誰だ?」

妖夢「貴様は知らなくて良いのだよ。ただ、あのお方の贄になれば良いのだから。」

京谷「………ならば、直接『見る』しかないな。」

 

京谷は妖夢に接近し、刀とレイピアで変則的な攻撃を仕掛ける。

しかし起動でも読まれているのか、妖夢は持っている刀で京谷の変則的な攻撃を防ぐ。

 

京谷「………ほぉ。」

咲夜「全て防がれた!?あんなに速い剣さばきなのに、全て!?」

幽々子「(それだけじゃあない!妖夢のあの動きには全くの隙が無かった!妖夢は元々、動きに少し癖があるのにも関わらず、その『癖』すらも見られなかった!)」

妖夢「どうした?もう終わりか?」

 

京谷は間合いを取る。

 

京谷「……………」

妖夢「ならば!こちらから行くぞぉ!」

 

妖夢は接近し、刀をこれまた変則的に攻撃を仕掛ける。

 

京谷「!?まさか!同じ軌道か!?」

妖夢「ほぉ一瞬ながらも、そこまで分かっていたのか。」

 

妖夢は間合いを取る。

 

妖夢「本来であれば先ず能力から教えるところだったが、先に攻撃をしてしまった。それは私の武士道に反する行為だ。だから!今から私の能力を教える!構わないか?」

京谷「………良いだろう、聞かせろ。」

妖夢「ありがたい。では私の能力だ。本来は『剣術を操る程度の能力』だが、この刀を手にすると『相手の軌道をよむ程度の能力』と『見た軌道を模倣する程度の能力』を得られる。つまり!貴様の剣さばきは、既に私が模倣し、よんだのさ!」

京谷「………なるほど、理解した。……だが、」

妖夢「?何だ。」

京谷「それでは『アヌビス神』と似たような能力なのだな。この刀『アヌビス神』は戦う度に相手の速度と剣さばきを覚える刀だからな。」

妖夢「ほお、だが!それがどうなると言うのだ!」

 

妖夢は刀を振り降ろし、京谷を切りつける。

 

京谷「グヌゥゥ!!」

咲夜「京谷!!」

 

京谷はその場に倒れ込む。スタンドも消えていた。

 

妖夢「ふぅ。後はあのお方に捧げれば……」

 

そう考えていた。しかし!突如京谷の肉体は宙に浮かぶ!

 

妖夢「なっ!?」

京谷「大した能力じゃあないか。だが、まだまだ半人前といったところか?」

妖夢「き、貴様!何故動ける!?」

京谷「よーく見てみろ。」

 

妖夢は京谷を見る。すると!少しぼやけながらも、スタンドが京谷を支えていた!

 

妖夢「こ、これはっ!?」

京谷「貴様も能力を言ったのだ。私からも言わせてもらおう。このスタンドの能力は『変化する能力』、それともう一つ『共鳴』が存在する。貴様の能力と共鳴し『アヌビス神』と『銀の戦車《シルバー・チャリオッツ》』の固有能力を手に入れる事ができたのさ。」

妖夢「まさか!こいつの能力は!!」

 

京谷は地面に足をつけ着地する。

 

京谷「貴様のお陰で『本来の速さ』を披露する事ができるようになった。礼を言う。」

妖夢「なにっ!?」

京谷「そして!『本来の速さをお見せしよう!』」

 

京谷の発言から僅か一秒!京谷のスタンドが八体に増える!

 

妖夢「なっ!なんだとっ!分身か!?」

京谷「そうだな。これは『残像』だ。そのぐらい速く移動しているのだよ。」

妖夢「なにぃ!?」

京谷「では、その身をもって、『本来の速さ』を味わうが良い!『変化者 銀の戦車《チェンジャー シルバー・チャリオッツ》』!!」

 

妖夢に向かい、八体のチェンジャーが襲う!

妖夢は切り刻まれ、その場に伏せる。

 

妖夢「ガフッ!」

京谷「どうだね?『本来の速さ』の感想は?」

妖夢「つ、強い………何と恐ろしい……能……力……だ……」

 

妖夢は気絶する。

 

京谷「ふぅ………ん?」

 

京谷は目を凝らして妖夢を見る。

何と!妖夢の頭から何かしらの動く物体を見つける!

 

京谷「まさか、『変化者《チェンジャー》』!」

 

京谷はスタンドを出し、動いていた小さな物体を掴み取る。

 

京谷「………………」

 

京谷は無言のまま、物体を上下に振る。

 

?「ぎいやあぁぁぁあ!」

 

突如!空から人が降ってくる!

 

京谷「『世界《ザ・ワールド》』時よ止まれ。」

 

周りから色が失われると京谷は降ってきた人物を見る。

 

京谷「こいつスタンド使いか。どうやらこの小さいのはスタンドか。」

咲夜「そいつが何をしてたの?京谷。」

京谷「咲夜か。こいつがどうも、あの妖夢とかいう奴の頭に着いていて、操ってたらしい。」

咲夜「ゲスね。殺っても良いわよね?」

京谷「俺もそう考えてた所さ。」

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

?「あぎゃああああぁぁぁ!!」

 

その後また降ってきたが、今度は殴られていたり、ナイフが刺さったまま、落ちて来たらしい。

 

 

 

 




どうも皆さん。うぷ主の鬼の半妖です。
今回は白玉楼で戦闘。うーん(-_-;)二人が怖い。
あら?それと幽々子さん、見えてんの?
後書きも短いですが、今回はこの辺で。
では、次回もお楽しみに。
それはそうと、贄って何だ?

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