悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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CD=クレイジーダイヤモンド


『ヘブン・クラウド』編
第一階層 『正義』


『三日後』

現在、博麗神社。

 

京谷「おーい、霊夢ー来たぞー。」

霊夢「やっとね、遅いわよ。」

京谷「わりっ、ちと寝不足で。」

咲夜「よく言うわよ。ぐっすり寝てたじゃない。(しかも抱きついてきたし。///)」

京谷「考え事さ。考え事。」

霊夢「ふーん、まぁそれより、あの城に行く方法はどうするの?私は能力で飛べるけど。」

京谷「俺は二人を運んで『跳ぶ』から。」

咲夜「もし失速したら?」

京谷「背中を『灰の塔《タワー・オブ・グレー》』に変えて飛ぶ。」

咲夜「もうそれで行けば?」

京谷「重量的に三分が限界。」

霊夢「取り敢えずグダグダ言ってないで、あの城に行くわよ。」

五人「分かった(分かりました)。」

 

 

 

 

 

 

 

 

『飛行中』

京谷「利久、安神、今度飛び方教えてやる。」

利久・安神「重いんですね。」

妖夢「あのような飛び方があるとは……凄いですね京谷さん。」

霊夢「そろそろ着くわよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京谷「ふいー、疲れた。」

利久・安神「ありがとうございます。」

咲夜「さて、陸地部分に着いたわけだけど。」

霊夢「ご丁寧に名前があるわね。」

妖夢「これは………見たこと無い文字ですね。」

京谷「えぇっと、『HEVEN・CLOUD』………天国の雲?」

咲夜「天国の雲……この建物にぴったりね。」

京谷「天国……あれ?何か思い出せない。」

利久「初めて見るんですし、思い出せないも何もないですよね?」

京谷「それは、そうなんだろうけど。」

霊夢「さっさと中に入るわよ。」

 

霊夢はスタスタと中に入る。他の五人もそれに続き中に入る。

 

 

 

 

 

 

〔フロア1〕

六人はとある広い部屋に着く。

 

霊夢「えらくだだっ広いわね。」

京谷「ちと暗いな。明かり無いんかな?」

安神「波紋で明かり代わりはできないんですか?」

京谷「できるにはできるけど、範囲も限られるし、そんなに明るく無いんだよね。」

?「ケーケケケケケケケ!!」

五人「!?」

 

六人は不気味な声のした方向に振り向く。

しかし暗いため、誰が喋っているか全員分からない。

 

?「ケケケー!貴様らが見えようが見えまいがどうでも良いことじゃわい!貴様らはあのお方の生け贄となるのじゃからなぁ!あのお方がどの様な方法でも連れてこいといわれたからのぉ!よって貴様らには恐怖の処刑法でゾンビにしてやるわい!ケケケケッ!」

京谷「この声……確か……!!」

 

すると突如!周囲から呻き声が響く!

 

霊夢「な、何よ!この呻き声!」

京谷「ゾンビにするにはゾンビに噛ませる。典型的だな、

 

 

 

 

   

       『エンヤ婆!!』

 

 

 

 

 

 

エンヤ婆「ほぉ、儂の事を知っているのか小僧。」

京谷「あんたを直接この目で見たいが、どうもそんな雰囲気じゃあないがな。安神!波紋の用意を!」

安神「は、はい!」

 

京谷と安神は波紋を練り、体制を整える。

 

咲夜「ゾンビ!?何故ここに!?」

京谷「兎に角!霊夢、妖夢、弾幕を放って明るくしてくれ!二人はスタンドを出して応戦!」

四人「了解!!」

 

霊夢と妖夢は飛翔し、弾幕を放っていく。

 

咲夜「『J・T・R』!!」

利久「『クレイジーダイヤモンド』!!」

京谷「安神!波紋の呼吸を乱すなよ!」

安神「分かってます!」

 

京谷の波紋攻撃がゾンビに命中する。すると、ゾンビの体はドロドロに溶ける。

 

京谷「きもっ!」

安神「ちょ!何ですかこれ!?」

京谷「ゾンビに波紋はよく効く攻撃法なんだ!この目で溶ける所は初めて見たけどよっ!」

安神「それを早く言ってくださいよ!」

咲夜「私のでも直ぐ倒せるんだけど!?」

京谷「咲夜ちゃんのスタンド能力『殺す能力』が作用してるんでしょ!」

咲夜「なるほど!」

 

三人は順調にゾンビを倒していく。

 

霊夢「ちょっと!弾幕があまり効かないのだけど!?」

京谷「俺が知るか!そんなもん!」

妖夢「恐らく非殺傷の攻撃ですから、そこまで体力も削られてないと思われます!」

霊夢「じゃあ私たちは完全に明かり代わりなのね!」

京谷「そうだなっ!」

CD「ドララララララララララララァ!!」

利久「それにしても数が多い!」

京谷「確かに!数が減ったようには見えない!」

咲夜「なんて多さよ!全く!」

 

すると安神の呼吸が少し荒くなってきのが聞こえる。

 

安神「はぁ、はぁ、ッウリャア!」

京谷「平気か!?安神!」

安神「ちょっと!、不味いです!」

京谷「安神!今すぐそこに行く!少し耐えてくれ!」

 

京谷はチェンジャーを出し、ゾンビを蹴散らす。

 

チェンジャー「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

 

京谷は安神の元に近づき、庇いながらゾンビを倒す。

 

京谷「少し、本気を出すか!『変化者 魔術師の赤《チェンジャー マジャンズレッド》』!!」

 

京谷は少し呼吸を整え、構える。

 

京谷「クロスファイヤーハリケーン・スペシャル!!」

 

チェンジャーから十字架の形をした炎が次々と発射される!

その炎はゾンビの大半に命中し、ゾンビは燃える!

 

京谷「追加攻撃じゃあぁぁぁあ!」

 

その後!ゾンビに衝突した炎が分裂し、別のゾンビを燃やす!

 

安神「さっさとそれ使えば良かったんじゃないですか!」

京谷「忘れてたぜ!!」

利久「威張らないでください!」

エンヤ婆「クケケケケ、何時まで無駄口を叩いていられるかのお?」

京谷「炎のお陰で漸くご対面できたな、エンヤ婆!」

 

京谷はチェンジャーで炎を様々な場所に設置し、見えるようにしていた。

そのお陰でスタンド使いの四人はエンヤ婆を見る事ができた。

 

エンヤ婆「そんなカスみたいな火で儂を見つけたじゃあとぉ?そんなもん直ぐに通用せんわい!『正義《ジャスティス》』!!」

 

突然!周囲に霧が立ち込める!

 

咲夜「霧!?何で!?」

京谷「いや!違う!『ただの』霧じゃあない!エンヤ婆のスタンドは

 

 

 

 

   

      『霧のスタンド』なんだ!

 

 

 

 

 

 

 

四人「!?」

京谷「つまり、この霧は『スタンド』なんだ!」

妖夢「それって!どこでも攻撃できるって事じゃないですか!」

利久「ッ!それじゃあ……ゴフッ!!」

 

突如!利久に痛みが生じる!

 

京谷「!?利久!!」

咲夜「利久君!!」

 

利久は横に三メートル程吹っ飛ばされる!

 

安神「ッガァ!」

京谷「安神ッ!グブゥ!!」

 

続いて、安神、京谷の体に痛みが生じる!

 

妖夢「京谷さん!!ッ!くそッ!見えない!」

エンヤ婆「クケケケケ!!このように霧では炎が使えても見えんわい!愉快!愉快!」

京谷「くそッ!『変化者 』………」

エンヤ婆「させんわい!!『正義《ジャスティス》』!!」

京谷「ガハァ!!」

 

エンヤ婆の追撃で壁に激突する京谷!

 

京谷「ッ!ゴホッ!」

 

京谷の口から血が出る。

 

咲夜「京谷!!」

エンヤ婆「ケキャキャキャキャ!!よく吹っ飛んでいったのぉ!」

咲夜「オオォォォオ!!『J・T・R』!!」

 

咲夜はスタンドを出してエンヤ婆に接近する。

 

エンヤ婆「無駄じゃ無駄じゃあ!『正義《ジャスティス》』!!」

 

咲夜の後ろに顔が出現する!

背中に衝撃が走り、動きが鈍る!

 

咲夜「ッガァ!」

エンヤ婆「ケキャキャキャキャ!!そんなナイフで霧が切れる分けなかろう!それとも何かぁ?貴様のそのナイフなら切れるとでもぉ?クキャキャキャキャキャ!!」

霊夢「私を忘れるんじゃあないわよ!」

 

霊夢の札がエンヤ婆を襲う!

 

エンヤ婆「無駄じゃ小娘ぇ!」

 

霊夢の札は空中で切り裂かれる!

 

霊夢「!?ガハァ!!」

 

そして、吹っ飛ばされる!

 

エンヤ婆「ケキャキャキャキャ!!この『正義《ジャスティス》』には誰にも敵うまい!そして、儂があのお方に生け贄を献上するのじゃあ。」

 

 

 

 

 

京谷「そうかい、それは無理な事だな。」

 

 

 

 

 

エンヤ婆「!?」

 

エンヤ婆は声のした方向へ向くと、なんと!吹っ飛ばされていた筈の京谷がエンヤ婆との距離を一メートルまで接近していた!

 

エンヤ婆「貴様!いつの間に!?」

京谷「あんたが咲夜や霊夢に気を取られている隙にな。言っとくが、あれ全部芝居だから。」

エンヤ婆「あー!?なんだってぇー!?芝居ー!?てめぇホラを吹いてんじゃねぇぞ!このドグサレスカタン野郎ぉ!」

京谷「あの血は騙す為に準備した血糊だし、俺は元気だし。」

エンヤ婆「グギギギギ!ゾンビ共!食い殺してしまえ!」

 

京谷の周囲にゾンビが点在する。が、

 

エンヤ婆「なっ!?なんだぁ!?これはッ!?」

 

そう!

エンヤ婆は見てしまった!

自分のスタンドが京谷を守っている所を!

 

エンヤ婆「な、なんじゃと!?何故その小僧を守っているのじゃ!?」

京谷「ふーん、理由が分かんないか。じゃあ教えてあげるよ!」

 

京谷は手を振り下ろす!

すると!エンヤ婆の耳から血が噴出する!

耳だけではない!目からも血が出る!

 

エンヤ婆「ギギィャアァア!」

京谷「そういえば、あんたが死んだ原因って何だっけ?」

 

エンヤ婆は流したまま、京谷に向く!

 

エンヤ婆「な、なんじゃとぉ!?」

京谷「そういや、あんたが死んだ原因が確か、

 

 

 

 

 

 

    『恋人《ラバーズ》』に殺られた

 

 

 

 

 

 

エンヤ婆「!?」

京谷「そう、あんたの耳に侵入しておいたのさ!俺のスタンドは『変化する』能力。だから『恋人《ラバーズ》』に変化させて、あんたの耳から脳に入った訳だ!」

エンヤ婆「く、糞がアァァァ!!」

京谷「あんたはここで死んでいけ。じゃあな。」

 

京谷が手を振り下ろすと、エンヤ婆の耳や鼻から血管が飛び出す。最後は血を流してエンヤ婆は死んだ。

 

 

 

 

 

京谷たちvsエンヤ婆

 

結果 『恋人《ラバーズ》』に変化させたチェンジャーが脳の血管を破壊し、エンヤ婆―――死亡。

 

 

 

 

 

 

 

京谷「平気かお前ら!?」

安神「だ、大丈夫……………じゃないようです。」

利久「まだ、平気です。」

咲夜「私も平気。けど霊夢が。」

妖夢「私は動けます。霊夢さんは攻撃に耐えられなかったのか気絶してしまってます。」

京谷「先ずは全員治しとく。『クレイジーダイヤモンド』」

 

京谷が手を当てると、ぼろぼろだった服が元に戻り傷が治っていった。

 

京谷「安神、お前は霊夢を見てくれないか。」

安神「分かりました。ここで僕は待ちます。京谷さんも無理をしないように。」

京谷「俺は平気だよ。それにだ、そんな事言ってる暇があるなら、ゆっくり休んでろ。安神。」

安神「そう……ですね……では、少し……寝ます。」

 

安神はそう言い、体を横にする。

 

京谷「さて、行くぞ。お前ら。」

 

三人は頷く。そして、京谷を先頭に階段を上がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

〔フロア5〕

?「………やはり、エンヤ婆は倒されるか。まぁ良い、次はあいつが相手だ。期待しているぞ。」

 

男は静かにその場に居座る。ワインを片手に持ち、優雅に飲む。

 

 




どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
今回からは『ヘブン・クラウド』編でございます。
今回の相手が何と「エンヤ婆」でしたね。
いやー京谷君ならチェンジャーで変化して瞬殺できたんですけど、文字数が………ねぇ。( ;´・ω・`)
それでは次回もお楽しみに。

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