悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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今回は英語を使用しています。
C(E3)=チェンジャー(エコーズAct3)
CD=クレイジーダイヤモンド


第三階層 『爆破』

またもや京谷、利久、咲夜は階段にいる。やはり、この建物の階から階への移動距離が半端ない事が身に染み渡る。

 

京谷「全く、本当長げぇな。ったく。」

咲夜「本当これ考えた奴、後で吹っ飛ばしたいわ。」

利久「まぁ少々同感。」

 

そして、漸く光が近くなる。

 

京谷「そろそろか、気を引きしめて行くぞ。」

利久「分かってます。」

咲夜「勿論。」

 

京谷、利久、咲夜の三人は中へと入る。

 

 

〔フロア3〕

部屋に入ると、やはり同じ様な部屋であった。

 

京谷「殺風景だなぁ。もう少し家具でも置けば良いのに。」

咲夜「そうね、もう少し家具の配置をしてみても良いわね。」

利久「お二方、何を話しているんですか?」

京谷・咲夜「この部屋に家具でも置けば良いっていう話(よ)。」

利久「そんな呑気な………」

?「コッチヲミロ~~」

三人「!?」

 

三人は何処からともなく聞こえてきた声に警戒する。

 

利久「京谷さん、さっきのは!?」

京谷「まさか、『シアーハートアタック』か!?」

咲夜「で、でも、何処に!?」

?「コッチヲミロ~~」

利久「!?」

 

利久の見た先には、青い球状の物体が迫ってくる光景であった。

 

?「コッチヲミロォォ~~!!」

利久「京谷さん!!こちらに来てます!」

京谷「ッ!!『変化者 エコーズAct3《チェンジャー エコーズAct3》』!!」

C(E3)「Please give me orders. Master.」

京谷「重くさせろ!!」

C(E3)「Yes sir.『Reverb Act 3 Freeze』!!」

 

チェンジャーのラッシュが青い球状の物体に降り注ぐ!

そして!ズドン!!という音と共に、その青い球状の物体は地面にめり込む!

 

?「コッチヲ………ミ………ロ………」

利久「す、凄い。地面にめり込んだ。」

咲夜「そ、それに、今のスタンド、喋ってなかった!?」

京谷「あぁ、たまにいるんだよ。自我を持つスタンド。それで喋れる。」

咲夜「………世の中にはこんなスタンドもあるのね。」

利久「京谷さん、これからどうするんですか?」

京谷「いや、それなんだけどよ。」

咲夜・利久「?」

京谷「俺、ここから動けなくなった。」

咲夜・利久「はぁ!?」

京谷「いやね、この『Act3』の能力が『一つの物体を重くさせる』能力なんだけど、その対象の半径五メートルには必ずいなきゃならないんだ。」

利久「じゃあ!どうするんですか!?」

京谷「利久、この丸々とした奴を『直』してみて。」

利久「へっ?」

京谷「良いから。」

利久「は、はい!『クレイジーダイヤモンド』!!その物体を『直』す!!」

CD「ドラァ!!」

 

利久はクレイジーダイヤモンドで球状の物体を直す。

すると、その物体は部屋の後ろの右端に向かう。

京谷たちがその光景を見ていると、一つの声が聞こえる。

 

?「フ~ゥ。やはり、重かったよ。そして、今は軽い。」

咲夜「そんなところにいたのね。」

利久「アイツがあの物体を放った人物。」

京谷「全く、Act3の能力でも射程距離が五メートル以上離れると軽くなるのが不便なんだよなぁ。まあ、んなことより、その『シアーハートアタック』を使えるのは一人しかいないよね?」

?「!?貴様、何故『シアーハートアタック』を知っている?」

京谷「ちょいとばかしね。」

利久「京谷さん、あの人の名前は?」

京谷「アイツの名は………

 

 

 

 

 

 

    『吉良 吉影(きら よしかげ)』

 

 

 

 

 

 

      『死んだ筈の殺人鬼だ。』

 

 

 

 

 

 

吉良「ほぉ、私の名前をも知っていると。……一体どんな人物なのか知りたいね。えぇと………」

京谷「五十嵐京谷。年齢十六歳、趣味は人が驚くところを見ること。」

咲夜「京谷!?」

利久「京谷さん!?何をしてるんですか!?」

京谷「自己紹介。あんたも自己紹介してもらうよ。吉良吉影。」

吉良「フム…………そうだな。私の名は吉良吉影。年齢三十三歳。独身。これと言って得意な事は無いが、趣味が観賞という何処にでもいる普通の人間さ。」

京谷「その観賞ってのは『手が綺麗な女性を殺してでもするのかい?』」

咲夜「なっ!?」

利久「えっ!?」

吉良「!?………貴様、私をどこまで知っている?」

京谷「ある程度は知ってるさ。あんたのスタンド能力も知ってるし、あんたの腐った性癖も趣味も知ってる。」

吉良「人の趣味にケチをつけないでくれるか?自分が嫌だと思うことを人にもするんじゃないと学校で教わらなかったのか?」

京谷「あんたは人じゃなくて『鬼』だろ。『殺人鬼』っていう鬼だがよ。」

吉良「…………言ってくれるじゃあないか。君の趣味も人には受け入れ難いものだがな。」

京谷「自分でも知ってるさ。ただ、俺はそれを直す気は全くと言って良い程無いがよ。」

吉良「中々、性格が曲がってるじゃあないか。五十嵐京谷君。」

京谷「あんたに言われたくないね。吉良吉影。」

吉良「…………フフッ。」

京谷「…………ハハッ。」

吉良「………フフフッ、フハハハッ、フハハハッ。」

京谷「……んふふふふッ、フフフフッ、フハハハッ。」

 

 

 

 

 

 

 

吉良・京谷「アハハハハハハハハッ!!」

 

 

 

 

 

 

吉良と京谷は共に笑い続ける。そして、

 

 

 

 

 

 

 

京谷・吉良「テメー(貴様)、ブッ殺す!!」

 

 

 

 

 

吉良「『キラークイーン』!!」

京谷「『変化者 キラークイーン《チェンジャー キラークイーン》』!!」

 

両者のスタンドの拳が激突する!

辺りに轟音と風圧が生まれる!

 

咲夜「グッ!?」

利久「うわわッ!?」

吉良「ほぉ、まさか『キラークイーン』の拳に直で触れるか。能力を知ってるんじゃあなかったのかい?」

京谷「知ってるわ。だからこそ、俺は『変化させた』。」

吉良「?……変化?………何を言ってるんだい?」

京谷「俺のスタンド能力は『変化する』能力。別のスタンド名を言うことで、そのスタンドの基本能力等を自分のスタンドに反映させる能力さ。そして特別な例として変化させると、そのスタンドの固有能力を持つ事ができるんだよ。」

吉良「!?なるほど、君のスタンドを『キラークイーン』に変化させて固有能力を得た。そして私も爆弾に、君も爆弾になったという訳か。」

京谷「そう!俺が右手でカチッてやれば、あんたは爆発する。その代わり、俺もカチッっとやられれば爆発する。」

吉良「なるほど、これで対等となった訳か。」

京谷「そういうこった!」

 

二人は互いに距離を取る。

 

利久「き、京谷さ……」

京谷「お前ら、俺には触るな。」

利久「!?」

咲夜「多分、爆弾に……」

京谷「聞こえてたんかい。まあ、爆弾に変えられたから触るなってこった。」

利久「そ、そんな……」

京谷「なーに、アイツをブッ飛ばせば良いだけだ。心配すんな。」

咲夜「………分かった。」

京谷「んじゃ行ってくるわ。」

 

京谷は吉良吉影に歩む。吉良吉影も同じように京谷に歩む。

 

吉良「お話は終わりかい?五十嵐君。」

京谷「ああ、終わりさ。吉良吉影。

 

 

 

 

 

 

      『あんたの人生がな!!』

 

 

 

 

 

 

京谷は左手を出す。

 

京谷「『シアーハートアタック』!!」

吉良「何ぃ!?」

 

すると、京谷のスタンドの左手の一部が飛び出す!

 

シアハ1「コッチヲミロォォ~!!」

吉良「クッ!『シアーハートアタック』!!相殺しろ!」

シアハ2「コッチヲミロォォ~!!」

 

二つのシアーハートアタックがぶつかり、爆発が起こる!

 

京谷「グッ!!」

吉良「グヌゥ!!」

 

互いのシアーハートアタックがそれぞれ活動を停止する。

 

京谷・吉良「戻れ!『シアーハートアタック』!!」

 

互いのシアーハートアタックは互いの左手に戻り、京谷と吉良はスタンドを構える。

 

吉良「………まさか、シアーハートアタックをも使用できるとは、侮れんな貴様。」

京谷「まさかの相殺か。そんでもって同じ威力か。肉弾戦になるのは必然的か。」

 

京谷は吉良に接近し、変化させたチェンジャーでキラークイーンに脚払いをかける!!

 

吉良「!?チッ!!」

 

吉良への脚払いは成功するも、キラークイーンの足が京谷の顔面に向かい放たれる!!

 

京谷「フッ!!」

 

京谷はギリギリのところでのけ反り、攻撃を避ける!

 

京谷「『シアーハートアタック』!!」

吉良「なっ!?」

 

京谷の左手からまたもシアーハートアタックが出現する。

今度は吉良の近くに!!

 

シアハ「コッチヲミロォォ!!」

吉良「しまっ!!」

 

爆発が起こる!轟音がその部屋に響く!爆風が襲う!

 

吉良「グガアァァァ!!」

咲夜「ッ!やった!!」

利久「ええ!アイツはこれで、動けない!」

京谷「追撃じゃ!『変化者 キラークイーン《チェンジャー キラークイーン》』!!」

 

京谷のスタンドが出現し、空中に漂っている吉良にラッシュをかます!

吉良の体はボロボロになり壁まで吹っ飛ばされる!

 

吉良「オゴォ!!」

利久「やった!!何時もの瞬殺だ!」

咲夜「こんな時ほど強い人は頼りになるわね。」

京谷「ふぅ、疲れた。」

 

京谷は吉良に近づく。

 

京谷「おい、吉良吉影。」

吉良「グゴォ。」

京谷「ちょいやり過ぎたな。まぁ、どうでも良いがよ。」

吉良「す、スイッチ………を……押す………ぞ………」

京谷「無理だよ。右手は潰しといた。もう爆弾のスイッチは押せないよ。」

吉良「アガァ………ガッ………」

京谷「まだ、押そうとしてんのか。すげぇ根性だなぁ。」

咲夜「その執念は凄いわねぇ。」

利久「それで?どうするんですか?」

京谷「どうするって、そりゃお前爆発させるに決まってんだろ。」

利久「もう、こんな発言聞いても何とも言わない僕って……何だっけ?」

京谷・咲夜「スタンド使い。」

利久「一言で済まされたよ。」

京谷「んじゃま、お別れといきますか。じゃあな

 

 

 

 

       『吉良吉影さん』

 

 

 

 

 

吉良「ま、待て…」

京谷「爆風に備えてよ。『着火』!!」

 

吉良がいた場所から爆風や爆発音が発生する。

京谷たちはその光景を見ていた。無心の状態で。

 

 

 

 

 

 

京谷vs吉良吉影

 

結果 爆弾に変えられ吉良吉影、爆破される。

 

 

 

 

 

京谷「あー疲れた。」

妖夢「京谷さーん。」

京谷「お、妖夢じゃん。もうそっちは終わったの?」

妖夢「ええ、後味は悪かったですが。」

京谷「そうか、よく頑張ったな。」

 

京谷は妖夢の頭に手を置き、撫でる。

 

妖夢「………………!?///」

咲夜「……………………」

利久「咲夜さん、そのナイフは?」

咲夜「……………………」

利久「はぁ、京谷さん。」

京谷「ん?もう行くか?」

利久「そうしてください。」

京谷「それじゃあ行きますか。」

 

四人は歩みを進める。

 

 

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

 

 

〔フロア4〕

?「もう、か。さて、

 

 

 

 

 

 

      『本気を出しておくか』

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
ああ、吉良さんがいとも簡単に………
ということで今回の相手は『吉良吉影』さんです。
いやー書いていく内に何故か吉良さんが簡単に倒せる敵キャラになってたんですよね。( ;´・ω・`)
それと前書きにも書いている通り京谷君の『エコーズAct3』ですが、英語で喋ってます。ん?何て書いてるか分かんない?それは……こういう感じだろうと予想してください(・ω・)

では次回もお楽しみに。

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