悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

34 / 95
日常 香霖堂

『翌日』

現在、紅魔館の大図書館にて。京谷とプッチが仲良く本を読んでいた。

 

京谷「父さん。」

プッチ「どうした?京谷。」

京谷「脚、乗せて良い?」

プッチ「構わないよ。その代わり、私の脚も乗せてもらって良いか?」

京谷「父さんの脚重いんだもん。やだ。」

プッチ「じゃあ私もやだ。」

京谷「ケチ。」

プッチ「お互い様だろ。」

コア「仲が良いですねー。本当。」

 

そんな談笑をしていると、京谷が突然本を閉じ立ち上がる。

 

プッチ「今度はどうした?」

京谷「父さん、外に出掛けない?」

プッチ「別に構わないが、何処に行くつもりだい?」

京谷「そこ決めてないや。」

プッチ「あのなぁ。」

 

そんな事を考えていると鶴の一声が発せられた。

 

パチュリー「なら、香霖堂なんてどうかしら?」

京谷・プッチ「香霖堂?」

パチュリー「その店じゃ外から流れ着いた物を取り扱ってるのよ。一応、貴方たちは外の世界の住人だし見慣れた物がないか探してみれば良いんじゃない?」

京谷「なるほどー。よし、じゃあ行こっか。その香霖堂とやらに。ねぇ、父さん。」

プッチ「そうするか。」

 

プッチは立ち上がる。

 

パチュリー「それと、香霖堂は魔法の森近くにあるから気をつけて。」

京谷「分かったー。あぁ、そうだ。ごめんコアちゃん。この本戻してくれない?」

コア「構いませんよ。」

京谷「ありがとう。はい、これ。」

 

京谷はコアに読んでいた本を渡す。

 

京谷「じゃあ行ってきまーす。」

コア「行ってらっしゃいませー。」

 

京谷とプッチが出ていくと、コアは手渡された本を確認する。

 

コア「げっ!!」

 

コアはその本を見て、変な声が出た。

 

コア「『ネクロノミコン』……何てもの読んでるんですか、京谷さん。」

 

 

 

 

 

 

 

現在、中庭にいる京谷とプッチ。

 

京谷「ふあああぁ。ちょっと眠い。」

プッチ「確かに、こんな陽気な日に眠たくなるのも分かる。」

 

京谷とプッチは門を開ける。

 

美鈴「グウゥゥゥゥゥ。」

京谷「相変わらずの平常運転。」

プッチ「またナイフで脳天突かれるな。」

 

寝ている美鈴を尻目に、京谷とプッチは空を飛ぶ。京谷はスタンドを『C-MOON』に変化させて空を飛んだ。

その途中、断末魔が聞こえたが二人は無視した。

 

 

 

 

 

 

 

 

『京谷&プッチ飛行中』

 

 

 

 

 

 

 

京谷「もうそろそろ着いても良い頃何だけど。」

プッチ「もう少し先か?」

 

辺りを見渡す。すると、森には不似合いの建物が一件。

 

プッチ「多分あれだ。降りてみよう。」

京谷「はーい。」

 

京谷とプッチはその建物の近くに降り立つ。

 

京谷「えーっと、『香霖堂』……どうやらここだね。」

プッチ「そのようだな。入ってみるか。」

京谷「勿論その気だよ。」

 

京谷とプッチは店内に入る。

 

?「あーもう。危険物には触らないでとあれほど言っただろう。ご丁寧に指を怪我して。」

魔理沙「悪い悪い。」

京谷「こーんにちーわー。」

プッチ「失礼します。」

魔理沙「あ!京谷じゃねぇか!」

京谷「やっほー、魔理沙ちゃん。どうして居んの?」

魔理沙「それはこっちの台詞だ。お前らどうしてここに?」

京谷「ここって、外の世界から流れ着いた物が並べられてるんでしょ?何か面白い物が無いかなーって。」

?「なら、お客さんか。すみませんね、こんなお見苦しい所を見せてしまって。」

魔理沙「今、何て言った?霖之助。」

霖之助「こんな狭苦しい場所だが、ゆっくり見ていってくれ。」

プッチ「ありがたい。私はエンリコ・プッチ。この子の親だ。そして、」

京谷「五十嵐京谷。多分新聞にも出ている筈だよ。宜しく。」

霖之助「宜しく。森近 霖之助(もりちか りんのすけ)だ。ここの店主だ。」

魔理沙「おいこら、霖之助。私の質問に答えろ。」

 

 

 

 

 

 

 

『店内探索中』

 

 

 

 

 

 

京谷「(凄いなぁ。黒電話に、中世の騎士の兜、挙げ句の果てには刀に銃も置いてる。何じゃこりゃ?)」

 

暫く店内を探索していると、京谷の目にある物が映る。

 

京谷「ん?何だこれ?」

 

京谷は奥にある物を取り出す。

見たところ、一冊のノートであった。

京谷はそれをめくる。

 

京谷「……………………………」

 

京谷は読み進めて行く内に、最後のページまで来ていた。

 

京谷「!?」

 

京谷は静かにそのノートを閉じる。

 

京谷「……………oh my god.」

プッチ「何か見つかったか?京谷。」

京谷「………父さんにも俺にも縁があるもの。」

プッチ「何だ何だ?」

魔理沙「私にも見せろっと。」

 

プッチと魔理沙は京谷の後ろに立つ。京谷はプッチにノートを見せる。

 

プッチ「ノート?」

京谷「見てみなよ。俺、別の物探すわ。」

 

プッチは言われた通り、ノートを見る。

 

プッチ「…………何故こんな所に?」

魔理沙「何だぁ!?見せろぉ!!」

プッチ「君には関係無い内容だ。見せても仕方ない。」

魔理沙「良いから見せろって!」

プッチ「駄目だ。」

 

プッチの身長が高いため、魔理沙は必死にジャンプしているが、届いていなかった。

その頃、京谷は。

 

京谷「…………………」

 

京谷が次に見つけた物は剣であった。一振りの剣。京谷は鞘から中身を出す。

 

京谷「………………」

 

京谷は中身を鞘に戻す。

 

京谷「(あ、ありのまま今起こった事を話すぜ。何か、この剣に心惹かれて剣を見たら、文字があった。一文字だけ血文字だったし。もうあれで確定だわ。うん。)」

 

京谷はその剣を持って、プッチの所に歩み寄る。

 

プッチ「何か見つかったか?京谷。」

京谷「俺に縁が深い物。」

魔理沙「その剣がか?何でだ?」

京谷「兎に角、霖之助さん。」

霖之助「買うのかい?」

京谷「いや、買わなきゃいけないって物だったからねぇ。」

霖之助「………そうかい。ちょっと待ってて。」

 

霖之助はノートの様な物を取りだし、何かを調べ始めた。

 

プッチ「ところで、その剣は一体?」

京谷「あー、これね。」

 

京谷は鞘から中身を出す。

 

魔理沙「ちょっ!危ないだろ!」

京谷「いや、この剣の文字を見てほしくて。」

プッチ「文字?」

京谷「ほら、これ。」

 

京谷は持っている剣の文字を見せる。

そこには英語で、『Pluck』とあった。大文字のPのみは血で書かれているようであった。

 

魔理沙「これがどうかしたか?」

京谷「この剣、ある騎士が元々持っていた物何だけど、訳あって、ある人間に手渡されたんだ。」

プッチ「この剣が?」

京谷「うん。そして、その人の名が『ジョナサン・ジョースター』。ジョースターの血統の者で、DIOとは奇妙な友情があった人だよ。」

プッチ「DIOとかい!?」

京谷「とは言っても、ちょっと訳ありでね。本当に奇妙な友情だと思うよ。しかも、俺の生まれ変わりの基になった人だし。」

プッチ「ちょ、ちょっと待ってくれ。京谷はDIOの生まれ変わりだよな。何故、その『ジョナサン・ジョースター』という人間の生まれ変わりだと言えるんだ?」

京谷「戦った時DIOに聞かされてね。僕は正確に言えば、DIOとジョナサン・ジョースターの生まれ変わりだってさ。」

プッチ「(ふ、二つの魂が一つになって京谷を誕生させたというのか!?や、やはり奇妙だ。京谷は。)」

霖之助「お待たせ、ちょっと値段を調べててね。」

京谷「どのくらい?」

霖之助「おおよそ、7円程だ。」

京谷「7円か。結構するもんだな。」

霖之助「二点買うんだから、これぐらいはするさ。」

京谷「ふーむ、じゃあ買うよ。」

 

京谷は財布から7円取りだし、霖之助に渡す。

 

霖之助「毎度あり。まだ見ていくかい?」

京谷「いや、おいとまさせてもらうよ。色々あるし。」

霖之助「分かった。じゃあ用があったら、また来てくれ。」

京谷「そうさせてもらうよ。」

プッチ「お邪魔しました。」

魔理沙「私も行くぜ。」

京谷「何で?」

魔理沙「暇だから。」

京谷「……どうでも良いや。」

 

京谷たちは、香霖堂を退出する。

 

 

 

 

 

 

『三人移動中』

 

 

 

 

 

 

道中、魔理沙が京谷に尋ねる。

 

魔理沙「なぁ京谷。」

京谷「んー?何ー?」

魔理沙「その剣と本、何処にしまうんだ?まさか、そのまま持って行くなんて言わないよな?」

京谷「………それもそっか。『スティッキーフィンガーズ』」

 

京谷は左腕を変化させる。その左腕に右腕で何かを取った。

 

魔理沙「何をするんだ?」

京谷「まあ、見てて。ジッパーを開く。」

 

すると、京谷の近くの地面に空間が生まれる。

 

魔理沙「はぁ!?」

京谷「父さん、ここに入れといて。後々出せるし。」

プッチ「分かった。」

 

京谷はその空間に剣を、プッチはノートを入れる。

 

京谷「さて、ジッパーを閉じますか。」

 

そして、その空間は消えた。

 

魔理沙「い、今何をしたんだ!?」

京谷「『スティッキーフィンガーズ』っていうスタンドに変化させて、別の空間を作っただけさ。ちょっと特殊な方法で。」

プッチ「君からは見えなかったが、ジッパーという物を使っていたな。」

京谷「そう、ジッパーで空間を作った。」

魔理沙「じ、ジッパー?」

京谷「さて、戻しますか。」

 

京谷は左腕を元に戻す。

 

京谷「さて、移動再開……といきたかったけど。」

魔理沙「どうしたんだ?」

京谷「……………」

 

京谷は後ろに向く。そして右手で顔を隠し、左手をある一本の木に向ける。

 

京谷「貴様………見ているなッ!!」

魔理沙「!?」

 

京谷のその発言から僅か、その木に隠れていた者たちが出てくる。

 

魔理沙「こ、コイツ、妖怪だ!」

京谷「せいぜい下級妖怪というところか。無駄な事をするなぁ。」

妖怪「ダ……マレ……オマエ……クエバ……オレ……ミタサレル……」

プッチ「京谷を食料にしたいらしいな。どうする?」

京谷「どうするって、そりゃコテンパンにしなきゃ。ねぇ?」

 

京谷はゆっくりと近づく。

 

妖怪「オマエ……ワザワザ……クワレニ……キタノカ?……」

京谷「いいや、違うなぁ。私は君みたいに知能の低いカスに、私から贈り物をやろうかとね。」

妖怪「ナメ……ルナ!……」

 

妖怪は飛び掛かる。だが、京谷は動こうとはしなかった。

 

京谷「……『変化者《チェンジャー》』」

 

京谷はスタンドを出し、一発のみ妖怪に当てた。

 

チェンジャー「無駄ァ!!」

妖怪「グボオゥ!!」

京谷「私からはそれだけだ。じゃあな。」

 

京谷はスタスタと、プッチと魔理沙のところまで歩く。

 

妖怪「コ、コンナ……ハズデハ……」

京谷「……後は魔理沙。お前が好きにしておけ。」

魔理沙「わ、私か!?」

京谷「さっさとやれ。」

魔理沙「あ、はい。」

 

魔理沙は八角型の物体を妖怪に向け、力を溜める。

 

妖怪「グギギギギ!」

魔理沙「ぶっぱなすぜ!『マスタースパーク』!!」

 

八角型の物体から光線が発射される。

光が消えた後、妖怪は伸びていた。

 

京谷「さて、帰りますか。じゃあね魔理沙ちゃん。」

魔理沙「お、おう。またな。」

 

京谷とプッチはふよふよと飛んで、紅魔館に帰って行ったそうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?1「ナア、ソロソロジャナイカ?」

?2「オチツコウゼ。マダマダサキダ。」

?3「ホントウニクエルノカ?アイツヲ?」

?2「アア、クエルトモ。クエタラオレタチ、ツヨクナル。ダカラマテ。マダソノトキジャナイ。」

 

何かここで、企みを犯そうとしている者たちが居るそうな。

 

 

 

 




どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
oh……Pluckって完全にあれや。Pが血文字って完全にあれや。後、ノート。……もはや完全にあれじゃないですかヤダー。
おや、ここに何か企んでいる者たちが三人?
では、次回もお楽しみに。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。