悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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C・O=チェンジャー・オーバーヘブン
C(SP)=チェンジャー(スタープラチナ)


仲の良い親子

京谷「………………………」

ヤマメ「♪~~」

咲夜「………………………」

プッチ「(目の光が消えている事は、京谷には言わないでおこう。)」

 

現在、三人は地底をヤマメに案内してもらっている。

しかし、京谷は呆れた様な顔をしている。咲夜の目の光が消え失せている代わりに、ヤマメが京谷の腕にしがみついている。

 

京谷「……もう少し離れてくれれば嬉しいんだけど?」

ヤマメ「『私の条件呑んでくれたら案内する』って言ったわよね?」

京谷「へいへい。分かった、分かった。」

咲夜「…………………」ゴゴゴゴゴゴゴ

 

咲夜は仕舞っているナイフに手をかける。

 

プッチ「少しの辛抱だ。少しだけ我慢してくれ。」

咲夜「………………」

京谷「(あー、恐かった。父さんがあんな気を出す訳無いもん。絶対咲夜ちゃんだよ。『絶対に敵にしたくない無限時止め出来るウーマン』だよ。)」

ヤマメ「どうかした?お兄さん。」

京谷「いいや、何でもない。何でも。」

ヤマメ「そう?」

 

そうしている内に、橋が見える。

その橋の上に人影が見えた。

 

京谷「なぁ、橋にいる奴って誰?」

ヤマメ「あぁ、パルっちね。水橋 パルスィ(みずばし パルスィ)。よくあの橋の上にいるのよ。」

京谷「あの方も妖怪?」

ヤマメ「鬼ね、どっちかと言えば。」

京谷「鬼か……酒飲み友だちになれそうだな。」

ヤマメ「さ、酒飲み友だち?その年齢で?」

京谷「いや、日本酒旨くね?」

ヤマメ「やっぱり読めないね、お兄さん。」

 

話していると、橋の上まで京谷たちは歩いていた。

 

ヤマメ「やっほー、パルっち。」

パルスィ「あら、ヤマメ……ってそいつら誰?」

ヤマメ「ほら、さとりが言ってた人間とその御一行だよ。」

パルスィ「……何でその人間の腕にしがみついているのよ?」

ヤマメ「えー、カッコいいじゃないの!!」

京谷「(いい加減離れてくれたら嬉しいねぇ。後ろから殺気が止まんないだもん。)」

パルスィ「………妬ましいわね。貴方。」

京谷「何を言ってるんだ?」

ヤマメ「気にしないで、何時ものヤツだから。」

京谷「取り敢えず、さっさと進みたいから案内して。」

 

京谷はしがみついているヤマメを引き離し、先に進んでいく。

 

ヤマメ「あっ、ちょ!んもぅ!」

咲夜「京谷、行こ。」

京谷「ほいほい……って今度は咲夜ちゃんかよ。」

プッチ「すまない、私たちは行ってるよ。」

ヤマメ「はぁ、折角のイケメンが……」

 

プッチは先に歩いている二人を追いかける。

ヤマメはその場で項垂れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道中、角の生えた者たちの視線が京谷たちに集まっていく。

 

「おい、あれ。」

「あー、勇儀姐さんたちが言ってた人間か。」

「何か、不似合いな奴もいるし。」

 

そんな事をヒソヒソと呟かれていた。

 

京谷「咲夜ちゃん、聞きたいけど。」

咲夜「何?」

京谷「ここに居る種族は全部…」

咲夜「鬼よ。」

京谷「………酒が飲みたい。」

プッチ「今は駄目だ。」

京谷「さっさと終わらして、酒飲んで休みたいよ。」

プッチ「オヤジか。」

京谷「父さんが言えないでしょうに。」

?「おい、そこの人間。」

 

他愛も無い話をしていると、目の前から声が聞こえた。

鬼が立ち塞がっていた。

 

京谷「……………ねぇ、邪魔。退いて。」

鬼「連れねぇなぁ。ちょっと話をし……」

 

京谷は何時ものオーラを出す。

 

京谷「聞こえなかったのか?先程はオブラートに言っていたが、はっきりと言わなければ聞こえんのか?貴様の耳はお飾りなのか?」

 

因みに京谷は少し腹が立っている。その影響か、京谷から半径七メートルに渡り『色気』と『恐怖』が醸し出されていた。

 

鬼「………お前、人間の癖に俺たち鬼に説教か?アァン!?」

京谷「はっ、『人間の癖に』か。お前たち鬼は、力で語り合う事しか出来ないバカ共だろう?そんな貴様らに『人間の癖に』と種族の違いでギャーギャー言われたく無い。」

鬼「んだと、コラァ!?」

京谷「もう一度言おう。退け。そうすれば命は助けてやる。」

鬼「やってみろぉ!!」

 

鬼は、京谷に向かって叩き込んだ。

しかし、それは京谷から10cm上で止まった。

 

京谷「『チェンジャー・オーバーヘブン』!!」

 

突如!鬼の手の位置が、戻っていた!

そして京谷の目が金に染まり、額に星形の模様が浮き上がる。

 

鬼「んなっ!?」

京谷「はっ!間抜けがぁ!貴様の様なカスが、この京谷の天国に対抗できる訳が無いだろう!!そして喰らうがいい!我が力を!」

C・O「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

 

そして、突然鬼の身体は吹っ飛ばされた!

鬼自体は、何が起こっているのかさっぱり分からなかった!

 

鬼「グハァ!!い、一体、何が……」

京谷「トドメだ。」

鬼「!?」

C・O「無駄ァ!!」

 

鬼の顔面にスタンドの拳が当たった。その鬼は高く吹っ飛ばされた。その顔は原型を留めていなかった。

 

京谷「ふぅ………父さん、咲夜ちゃん。行こっ。」

プッチ「やれやれ。」

咲夜「(はぁ、京谷。スッゴくカッコ良かった//////)」

 

京谷の髪色は黒に戻り、額の模様は消えていた。

その殴った鬼を無視して先に進もうとした。が、

 

 

 

      「ちょいと待ちな!!」

 

 

 

その声に、京谷たちは溜め息を吐き声のした方向に向いた。

 

萃香「いよっ!一瞥以来!」

京谷「あ!萃香じゃん!元気だった!?」

萃香「元気よ元気!って言いたかったけど。」

 

萃香の隣にもう一体現れた。

 

?「おい、そこの人間。」

京谷「誰?あんた。」

咲夜「星熊 勇儀(ほしぐま ゆうぎ)、鬼の四天王の一角で、『力の勇儀』なんて呼ばれてるわ。因みに、萃香の方は『技の萃香』と呼ばれてるわ。」

京谷「仮面○イダーかな?」

プッチ「技の○号、力の○号か?」

京谷「何で父さんが知ってんのさ?」

プッチ「見てたのさ、だから知ってる。」

京谷「マジで?」

勇儀「そんな事より。」

 

勇儀は先程京谷に殴られた鬼を指さす。

 

勇儀「そいつを倒すなんて中々じゃないか。私らには敵わないが、まあまあの実力の持ち主だったのに。」

 

京谷は自分が殴った鬼を見て、ニヤリと笑った。

そして、もう一度オーラを出す。

 

萃香「!?おいおいおいおい、まさかあんな隠し玉持ってたなんて!」

勇儀「隠し玉?あれが?」

京谷「萃香、興奮している所悪いが質問をしたい。」

萃香「良いよ良いよ、どんどんしちゃって!」

京谷「では、『何をしに来た?』」

萃香「そりゃ勿論、喧嘩しか無いじゃん!!なぁ!?」

勇儀「そうだねぇ、あんたの喧嘩見てたら私らも疼いてしょうがないんだよ!」

 

京谷は溜め息を吐く。

 

京谷「………貴様らは私の力を理解しているのか?」

 

その問いに疑問符を浮かべる勇儀と萃香。

 

勇儀「どういう事だい?」

京谷「貴様は私の力を理解しているのかと聞いているのだ。そして、私が質問していただろう。何故貴様が質問しているのだ?質問を質問で返すと腹立たしくなることを知らんのか?」

勇儀「………へぇ。」

京谷「特に萃香。貴様は既に酔いざましの時に、私と戦い負けただろう?何故性懲りもなく来る?貴様はただやられたいだけのマゾなのか?」

萃香「前回のは酔ってて油断してた。本気を見せる為に来た。」

京谷「ほほぉ、『貴様が酔っていた』か。」

萃香「そうそう、酔ってたから負けた。」

京谷「嘘だな。」

萃香「……………………」

京谷「鬼は飲兵衛と聞いた。そして、それ相応の酒に対する耐性は随一だと。そんな貴様が酔うわけ無いだろう。私を騙すのなら、もっとましな嘘をつけんのか?」

萃香「………うーむ、やっぱりバレたか。」

 

萃香と勇儀は京谷に近づく。

 

萃香「そう、酔ってなかった。そして負けた。屈辱的だったよ。初めて感じたさ。だからこそ、あんたに再挑戦したくなった!」

勇儀「私は少し興味が無かったよ。だって人間だからね。けど、あんたの度胸と力を見てると、どんな物か体験したくなるのが私らの性なんだよ。」

京谷「その為に戦えと?はっ、興味無いな。」

萃香「もしかしてだけど、ビビってる?私らと戦うの。」

京谷「興味が無いだけだ。貴様らのお遊びに付き合っている時間は無いのでな。一気に終わらせる。」

勇儀「結局やるんじゃないかい!!」

京谷「『世界《ザ・ワールド》』!時よ止まれ!」

 

周囲の色が失われる。

 

京谷「『変化者《チェンジャー》』!!」

 

スタンドを出し、構える。

 

京谷「先ずは貴様から始末してやろう、星熊勇儀とやら。」

 

京谷は接近した!

 

京谷「WRYYYYYYYYY!!」

チェンジャー「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

京谷「時は動き出す。」

 

周囲の色が戻される!

 

勇儀「ッ!ぐあぁっ!!」

 

勇儀の体は吹っ飛ばされた!!

 

萃香「勇儀!!」

京谷「余所見をするなぁ!!『変化者 星の白金《チェンジャー スタープラチナ》』!!」

萃香「しまっ!!」

C(SP)「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!! オラァ!!」

萃香「ッ!があああっ!!」

 

萃香の体も吹っ飛ばされた!

辺りの鬼がざわつき始めた。

 

京谷「ふぅ、これで先に進め…」

 

瞬間!地面が揺れた!

 

京谷「!?これは!?」

プッチ「凄い地鳴りだ!!」

勇儀「おい、人間!!」

京谷「!?あれでもまだ立ち上がるか。タフな体よ。」

勇儀「どうやら、あんたを舐めてたらしい。だから!こちらも本気で行かせてもらうよ!!」

 

勇儀の体から、力が溢れ出ているのが確認出来る。

 

京谷「………おーい父さん。」

プッチ「どうした京谷。」

京谷「俺が考えた『連携攻撃』今使ってみない?」

プッチ「いや、良いのか?」

京谷「大丈夫でしょ。」

プッチ「なら良いか。」

 

勇儀は、京谷とプッチが何か話している事に疑問を抱いた。

 

勇儀「何をしている!?」

京谷「何、ただ単に試したい事があるだけだ。今すぐな。」

勇儀「ほお、何だい?それは?」

 

京谷とプッチはお互いにアイコンタクトを取る。

 

京谷「行くよ!!父さん!!」

プッチ「あぁ、行こう!!京谷!!」

 

先ずはプッチが仕掛けた!スタンドを出し、勇儀はプッチの元に引き寄せられる!

 

勇儀「何っ!?」

 

突如!勇儀の腹部に痛みが走った!そして上に飛ばされた!

 

プッチ「パンチは必ず一発だけだ。」

 

そして!飛ばされた勇儀の上に京谷!

 

京谷「なら、蹴りは何度でも良いんだね?」

チェンジャー「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

 

勇儀の背中に連続して蹴りを入れる京谷のスタンド!

そして!勇儀の体は突如、地面にめり込んだ!まるで重い何かに押し潰されている様に!

 

京谷「トドメだ!!」

 

京谷はスタンドの膝を、地面にめり込んだ勇儀の心臓辺りに入れた!

 

勇儀「ぐああああああぁ!!」

 

勇儀は叫んだ後、その場で気絶した。

京谷は立ち上がり、プッチに駆け寄る。

 

京谷「良かったよ父さん!完璧に合ってた!」

プッチ「ふぅ、お疲れ。京谷。」

京谷「父さんもお疲れ。んで、これからどうしよっか?」

 

京谷とプッチは終わった後どうしようか考え付いた。

そこに、ある声が響く。

 

 

 

 

 

 

?「貴方たちですか、ここで暴れまわったのわ。」

 

 

 

 

 

京谷とプッチ、咲夜は声のした方向を見た。

 

京谷「…………お子ちゃま?」

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
今回は鬼との対決で、勇儀に京谷君がプッチと一緒に『連携攻撃《デュアルヒートアタック》』を仕掛けました。勿論、EoHを考えてたらオリジナルを考えてました。因みに他のも考えてはいます。後、タイトル名がデュアルヒートアタックの名前にもなっております。
では、次回もお楽しみに。

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