悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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風祝と神

京谷「フー。フー。ズズー、あちっ。」

?「…………………」

京谷「あちゅい。舌が焼ける。」

?「………いや…………なにこれ?」

京谷「うー、猫舌はキツい。」

?「…………(先程とは真逆の性格じゃないですか!!)」

京谷「一度本性を見せた相手には驚かれると思うけど、これいつも使ってる性格だから。」

?「いや、いつも使ってる性格って何ですか?それじゃあの時の如何にもDIO様っぽい口調の時が本性なんですか?」

京谷「そだよ。」

?「ええ…………」

京谷「そういやさ。」

?「何ですか?」

京谷「名前何て言うの?」

?「…………危害加えられたので………」

京谷「そだったね。僕は五十嵐京谷。宜しく。」

?「………東風谷 早苗(こちや さなえ)です……」

 

そこに流れたのは数分の沈黙。

 

早苗「ところで………」

京谷「んー?なにー?」

早苗「貴方の力!何なんですか一体!」

 

京谷は茶を啜り、そして話す。

 

 

京谷「教えてやっても良いが………確実に信じないだろう。」

早苗「!!」

 

京谷は立ち上がり、DIOのジョジョ立ちをしながら外に出る。それに続き早苗も外に出る。

 

京谷「貴様はこんな『ことわざ』を知っているか?」

早苗「……急になんです。」

京谷「まぁ聞け。その『ことわざ』は『事実は小説よりも奇なり』………というものだ。」

早苗「………それが何か?」

京谷「この言葉の意味は『作られたものより実際現実で起こった事の方が奇妙である』というものだったな。」

早苗「……………」

 

早苗はただ黙ったままであった。

 

京谷「そして、貴様はジョジョを知っているんだったな。」

早苗「!?一言も言ってないのに……何故!?」

京谷「『DIO様っぽい口調』で分かる。そして、私の力……だったな。」

 

京谷は早苗に向き合う

 

 

 

京谷「………スタンド」

早苗「!?まっ、まさか!?そんな!?………」

京谷「そう、そのまさかだ。俺は……スタンド使いだ。」

 

早苗は固まったままであったが直ぐに京谷に近づき京谷の手をとる。

 

京谷「???」

早苗「凄いじゃないですか!!まさかスタンドを使えるって!!ジョジョラーとしてこんな羨ましい事は無いですよ!!」

京谷「おっ、まじで?僕もジョジョラー。」

早苗「おお!ジョジョラー仲間がこ↑こ↓にいた!」

 

意外!!何かいい雰囲気!!

 

早苗「それでそれで!貴方のスタンド名って何ですか!教えてください!」

京谷「良いよー。」

 

京谷は一息つく。

 

京谷「僕のスタンド名は『変化者 《チェンジャー》』日本語表記で変化者って書くよ。」

早苗「チェンジャー?聞いたこと無いですね。」

京谷「まぁ、少し落ち着いて話そっか。」

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

早苗「それで、何なんですか貴方のスタンド、チェンジャーの能力は?」

京谷「そうだね、簡単に言えば“変化する“だけ。」

早苗「変化?」

京谷「僕のスタンドの使い方だけど普通にスタンド名を言えばチェンジャーが出てくる。」

早苗「そこは普通なんですね。」

京谷「ここから真の能力さ。チェンジャーの後に別のスタンド名を言うと、そのスタンドのパワー、スピード、射程距離、持続力、精密動作性、体質、大きさに変化する。これが、僕のスタンドの真の能力さ。」

早苗「…………ってことは星の白金《スタープラチナ》も?」

京谷「うん。」

早苗「世界《ザ・ワールド》も?」

京谷「うん。」

早苗「全部?」

京谷「できるよー。」

早苗「最早ただのチート!!」

京谷「その代わり、そのスタンドがもつ固有能力、例として世界《ザ・ワールド》の時止めとかはできないのが難点。」

早苗「あっそうなんだ。」

京谷「まぁ例外もあるけど。」

早苗「???」

 

京谷は立ち上がる。

 

京谷「『変化者 ザ・ハンド《チェンジャー ザ・ハンド》』!!」

 

早苗はまだきょとんとしている。

そんな事も気にせず京谷は二メートル程離れる。

 

京谷「空間を………削る………」

 

京谷がそう言った三秒後、なんとその二メートルの距離を歩くことなく移動したのだ!

 

早苗「こっこれは………!!『ザ・ハンド』の能力!」

京谷「そう!『ザ・ハンド』の空間を削る能力!」

早苗「はわわわわ!!初めて見たよぉ!この目で!『ザ・ハンド』で!空間が削られるところを初めて見たよぉ!見えないけど。」

 

京谷は座り、話を続ける。

 

京谷「空間系統なら今のところ『クリーム』『ザ・ハンド』『スティッキーフィンガーズ』とかの能力が使えるよ。」

早苗「スゲー!!」

 

そんな盛り上がりの中、襖が開けられる。

京谷が見たもの、それは!子供と大人であった!

 

?「外からでも聞こえるぐらいの騒ぎっぷりだねぇ諏訪子。」

諏訪子「はいはい。早苗、結構五月蝿かったよ。」

早苗「す、すいませんでした!神奈子様、諏訪子様!」

京谷「この人たち誰?」

早苗「ちょっ!失礼ですよ!京谷さん!てか、見えるんですね!」

神奈子「ところで早苗。その男、誰だい?」

京谷「ただの人間だ。それ以上でもそれ以下でも無い。………貴様の目は節穴か?」

 

京谷は立ち上がり、DIOのジョジョ立ちをしながら目の前の神奈子に言った!

 

早苗「ちょっ!京谷さん!?」

神奈子「ほぉ、神を目の前にして挑発的な態度をとるか。」

京谷「貴様が神?俺より力が弱い雑魚が調子に乗るなよ。」

神奈子「その言葉、宣戦布告として見て良いんだね?」

諏訪子「外でやってよー。」

早苗「諏訪子様、止めないと!」

諏訪子「あの人間が喧嘩売ってんだ。神奈子にも軍神の意地ってやつがあるだろ。それに喧嘩売った相手がどんな奴か知らない相手も悪い。」

早苗「それは……まぁ。」

 

京谷と神奈子は外に出て、戦闘準備をする。

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

二人は互いの正面に向き合う。

 

神奈子「神を愚弄した罰、しっかりと受けてもらうよ。」

京谷「愚弄?……本音を言ったまでだ。」

神奈子「反省の色無し……か。」

 

神奈子は戦闘体制をとる。

一方、京谷はDIOのジョジョ立ちをしたままだ。

 

神奈子「………どうした構えろ。」

京谷「指図される覚えは無いのだが。」

神奈子「………余程、殺されたいようだな!」

 

神奈子は京谷に接近する。

 

京谷「『変化者《チェンジャー》!』

 

神奈子は京谷に攻撃する。しかし

 

神奈子「なっ!?届いていない……だと。」

京谷「どうした?攻撃をしないのか?」

神奈子「っ!舐めるなぁ!」

 

神奈子は距離を取りエネルギー弾を放つ。

 

京谷「紫とは違うが同じものか。もう飽きたぞ。」

 

神奈子のエネルギー弾は京谷に着弾することはなく、京谷はそのまま立ち続ける。

 

神奈子「なっ!?なんだ!お前は!本当に……人間か!?」

京谷「ただの人間だ。さて、される側は飽きた。こちらから行こうか。」

神奈子「貴様ぁ!!」

 

神奈子は何処からともなく柱を出現させ、京谷に向けて放った!

 

京谷「『変化者 クリーム《チェンジャー クリーム》!』俺を飲み込めぇ!」

 

そう言った直後!京谷の頭から胴体にかけて周りにいる三人の視界から消えた!

そのまま足の部分まで視界から消えた!

神奈子の放った柱は京谷に当たる事は無く、地面に衝突した!

 

神奈子「なっ!?あいつは一体!どこへ消えたのだ!」

 

と神奈子が考えていると、ガオン、という音が聞こえた。

神奈子がその方向を見ると……

 

神奈子「!?あれ……は……一体……」

 

先程、神奈子が放った柱の一部が失われていたのだった!

そして!神奈子に向かって地面に窪みが出現していたのだ!

 

そして!神奈子の真下のところで窪みは止まった。

だが!その五秒後、神奈子の近くに京谷が出現する!

 

神奈子「なっ!?貴様!いつの間に!?」

京谷「隙だらけだ!『星の白金《スタープラチナ》!』

 

神奈子は咄嗟に防御をする!

 

京谷「オラァ!」

神奈子「クボアァ!」

 

しかし!京谷のパンチ力に押し負け、高く吹っ飛ばされていく!

 

神奈子「(これは……人間の出せる力じゃあない!こいつ……本当に人間か!?)」

京谷「考え事はよした方が良いぞ。」

神奈子「!?しまっ!」

京谷「オラァ!」

神奈子「ゲブフォ!」

 

神奈子は考え事で咄嗟の判断ができず、上にいた京谷に叩きつけられる!

その衝撃で、吐血した!神奈子の口の周りは生暖かかった!

 

神奈子「(ヤバい……意識が……保てん……)」

 

神奈子は落ち続けたままであった。

 

京谷「変化者 法皇の緑《チェンジャー ハイエロファントグリーン》!」

 

しかし、神奈子は地面に衝撃することもなく何者かに支えられた。それを確認した京谷は空中で倒立し、右腕を上手く利用し、着地する。

その後、神奈子を持ち上げる。お姫様抱っこのまま社殿に歩みを進める。

 




どうもうぷ主の鬼の半妖です。
ここでやっと京谷君のスタンドの詳細が分かりましたね。
では、そのスタンドを改めて紹介。

変化者《チェンジャー》
破壊力B スピードA 射程距離C 持続力B 精密動作性A
成長性A

詳細 自身が持つスタンドの名を呼び、別のスタンドの名を呼ぶと、その別のスタンドの基本能力と体質、大きさに変化させる事ができる能力を持つ。但し、スタンド使いが知っているスタンドしか変化することができない。基本的、別のスタンドの固有能力は持てないが、現在、『クリーム』『ザ・ハンド』『スティッキーフィンガーズ』、今回の話には出てないが『エコーズAct3』『キラークイーン』『D4C』の固有能力を所持している。
また、京谷自信もスタンドの影響により、別のスタンド名を言うと、体の一部にその名のスタンドが纏われ変化させる事ができる。

とこんな感じですね。それでは次回もお楽しみに。

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