悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り 作:(´鋼`)
嬉しいです。では、本編どうぞ。
京谷「重い。」
プッチ「いや吹っ飛ばした京谷が悪い。」
咲夜「どっちも悪いんじゃないかしら?」
華仙「…………………………」
現在、京谷はある人物を運んでいた。
事の詳細を言うとすれば、茨木華仙と名乗る仙人が京谷たちの通行の邪魔になっていたので『世界《ザ・ワールド》』からのオラ無駄ラッシュを喰らわせたところのびてしまった。しかし、このままほっておく訳にもいかず近場の命蓮寺なる場所まで行く事になった。
京谷「全く、仙人って名乗る位なら結構強いと思ってたから手加減しなかったけどさぁ。」
プッチ・咲夜「瞬殺だったな(わね)。」
京谷「もう少し敵の情報を手に入れてから戦えっての。幾らなんでも『害になりかねないから潰す』だけで戦う方がどうかしてるよ。全く。」
プッチ・咲夜「(憐れ、仙人)。」
そんな中、少し離れた先に寺が見えてきた。
京谷「あそこかな?」
咲夜「そうよ。あそこが命蓮寺。そこで休ませましょう。」
三人とのびている一人は、命蓮寺なる場所に入る。
京谷「4~2~0(し~とぅ~れい)シマース。」
プッチ「何を言ってるんだ?」
?1「?入信者の方ですか~?」
咲夜「ちょっと彼が運んでる方を休ませたくって。僧侶さんはいらっしゃるかしら?」
?1「はーい、少々お待ちをー。」
咲夜は耳を塞ぐ。
京谷「何してんの?」
咲夜「耳、塞いだ方が良いわよ。二人共。」
プッチ「一体何を?」
?1「お客さんだよおおおおおおおおおおお!!」
京谷「ぎぎゃん!?」
プッチ「こ、これは、鼓膜が!!」
咲夜「だから言ったのに。」
そんな大声と共に、一人の女性が現れる。
?2「はーい、どうもー。何かご用でしょうか?」
京谷「あー、イテテ。まだ聞こえる。」
咲夜「少し休ませたい方が三名いるので休ませて頂けたらありがたいのですが?」
?2「構いませんよ。どうぞこちらへ。」
三人とのびている一人は寺の中へと入っていく。
『キングクリムゾン!!』
京谷「あー、大分ましだ。」
プッチ「まだ響くがな。」
?2「そちらの殿方どのはもう大丈夫そうですね。けれど。」
華仙「…………………」
?2「華仙さんは、まだのびておられますね。」
咲夜「二人共、先に言っておくわ。こちらの方が聖白蓮。この命蓮寺の主よ。」
聖「どうも、聖白蓮と言います。ご紹介の通りです。」
京谷「五十嵐京谷です。こっちは父の、」
プッチ「エンリコ・プッチだ。宜しく。」
聖「五十嵐京谷……あぁ!利久君と安神君ののお師匠さんでしたか!」
京谷「利久と安神、来てたのか。ってか弟子でも無いし、俺は師匠でもねぇ。」
聖「『すたんど』とやらの修行も『波紋』とやらの修行も体得し、尚且つ私の弟子たちをものの三分で終わらせたのです。強い師匠がいなければ無し得ない事です。」
京谷「あくまで俺を師匠にさせたいのかな?」
聖「実際、師匠という立場が行う行いをしたではありませんか?」
プッチ「だ、そうだ。さて京谷は、これにどう答える?」
京谷「………ま、確かにしてる事になるのか。けど、俺は師匠では無い。それだけは譲れないよ。」
咲夜「何の意地をはってんのやら。」
そんな中、またもや大きな声が聞こえてくる。
響子「お客さんだよおおおおおおおお!!」
聖「あら?誰かしら?すみません、私はこれで。」
聖はその部屋から出ていく。
京谷「誰だろうね?」
プッチ「京谷を狙う刺客だったりしてな。」
京谷「んな不吉な。」
?3「ここに、五十嵐京谷なる者はおらんのか!?」
京谷「…………………」
プッチ「…………………」
咲夜「…………………」
京谷「……全部終わったら、後で高価なやつでも買ってよ。父さん。」
プッチ「……分かった。」
京谷は部屋から出ていく。
『キングクリムゾン!!』
『門前』
?3「えぇい!話にならん!調べさせてもらうぞ!」
聖「そう言って誰も居なかったですよね!?いい加減これで41回目ですよ!!」
京谷「多くね?てか数えてたのかよ。」
聖「い、五十嵐さん!?何故ここに!?」
京谷「俺探してんでしょ?そこのチビ。」
?3「儂はチビなどではない!!儂は偉大なる尸解仙、物部布都(もののべのふと)ぞよ!!」
京谷「尸解仙?……尸解仙……えぇっと、確か……」
布都「そうじゃ!尸解仙じゃ!!」
京谷「………ああ!思い出した!」
聖「???」
京谷「確か尸解仙って死んだ人間が仙人になった奴で、仙人の中で一番低い位のやつだろ?いやーどっかで聞いた事があったから何処かなって思い出してたよ。」
布都「なっ!?」
聖「………………ブフッ。」
布都「き、貴様!何を戯けた事を!」
京谷「いや、仙道関係の本に確か載ってたから間違いは無いと思うぞ。」
布都「……………………」
聖は腹を抱えて蹲っている。
布都「……………き。」
京谷「ん?」
布都「貴様あぁ!!」
布都は皿を投げた!
京谷「『変化者《チェンジャー》』」
京谷は何時も通り、スタンドで皿を破壊する。が、
布都「!?なんじゃそいつは!?何処から出てきおった!?」
京谷「!?まさか貴様!!スタンドが!?」
京谷はスタンドで攻撃を仕掛ける。しかし、布都は難なく避ける。
その光景を見た後、京谷はDIOのジョジョ立ちとDIOのオーラである『色気』と『恐怖』を与える。
布都「!?(い、いきなり雰囲気が変わった!?)」
京谷「………貴様、何故見えている?」
布都「(こ、この心に食い込む様な威圧感は!?)」
京谷は布都に近づく。
京谷「何故見えているのか聞いておるのだ!!物部布都!!」
布都「!?」
京谷「『皇帝《エンペラー》』!!」
京谷は右手にエンペラーを出現させ、布都に構える。
布都「そ、それはなんじゃ!?」
京谷「これも見えるか……だが!」
京谷はエンペラーを撃った。
布都「チィ!!」
布都は皿で防御を仕掛けた。が!
京谷「詰めが甘い!!」
なんと!弾丸が皿を避けた!
布都「何ィ!?」
京谷「この『皇帝《エンペラー》』は弾丸とてスタンド。自由自在に操る事も出来る!」
弾丸は布都の肩と脇腹に命中する!
布都「ぐぬぅ!!」
京谷「ダメ押しに、もう一発!!」
京谷はもう一度放った!
布都「くそっ!!」
放った弾丸は徐々に布都に迫る!
だが!
その弾丸は布都から逸れた!
京谷「!?何だとッ!?」
布都「ハッハッハッ!儂の『風水を操る程度の能力』でこの地の龍脈を操作した!貴様の攻撃は、もう通用せんぞ!」
京谷は驚いた。だが、布都の発言でにやりと微笑む。
京谷「風水……今、風水と言ったのか?」
布都「……うん?確かに言ったぞ。」
京谷「ほぉ、そうか………」
京谷は構えた。
京谷「『変化者 ドラゴンズドリーム《チェンジャー ドラゴンズドリーム》』」
京谷のスタンドは形を変えた。
C(DD)「俺を呼び出したか?」
京谷「あぁ。そうだ。」
布都「……………」
京谷「……どうした?」
布都「シャベッタアアアアアアアアアアア!!」
C(DD)「………五月蝿い奴だな。」
京谷「仕方あるまい。」
C(DD)「それで?俺を呼び出した理由は?」
京谷「貴様に吉凶の場所を聞きたい。良いか?」
C(DD)「お前次第だ。」
まだ叫んでいる布都を尻目にスタンドは話す。
C(DD)「今のお前が居る場所が凶の位置だ。本来はこの場所は、ここの場所で南西に五歩行った場所が凶なのだが、どうやらアイツ龍脈を操作出来るのか。」
京谷「随分と近いんだな。元の凶の位置は。」
C(DD)「んでもって、今アイツが居る場所が吉。」
京谷「『後は考えろ』か。」
C(DD)「そういうこった。」
京谷「では、『世界《ザ・ワールド》』!時よ止まれ!」
周囲の色が失われる。
京谷「さて、こいつを。」
京谷は布都を自分が立っていた位置に置き、そこにナイフを20本投げつける。京谷は布都が立っていた場所に立つ。
京谷「時は動き出す。」
周囲の色が戻される。
布都「なっ!?何時の間に!?」
布都は何故、自分が移動されているのか分からずにいた。迫ってくるナイフに気づかずに!
そして、ナイフは全て布都の全身に刺さる!
布都「ぐっアアアアアアア!!」
布都は考えていた。何故に自分が負けるのか、何故一瞬の間に移動されていたのかと!
布都の体に刺さったナイフは、所々貫通しかけている。
C(DD)「……これは……」
京谷「私が時を止めた。その間に移動したまでよ。」
C(DD)「時を止めたら風水関係ねぇじゃんかよ。」
京谷「まあ待て。確かに時を止めたら風水も関係無いが、貴様のお陰で私は危機から免れた。礼を言うぞ。」
C(DD)「何で上から目線なんだ?…まぁ、んな事は良いか。俺は戻らせてもらう。」
京谷「あぁ。分かった。」
スタンドは元に戻り、その場から消える。
京谷はオーラを消す。布都に近付き、体に刺さっているナイフを取り除く。
京谷「『クレイジーダイヤモンド』」
変化させた右腕を使い、傷等を修復させる。
布都を持ち上げ、寺の中に入る。
京谷「おーい聖さーん、まだ笑ってるんですかー?」
聖「す、すいませ…くひひひっ。」
京谷「………取り敢えず、俺は部屋に戻っておきますね。」
布都を持ち上げながら、部屋に戻る。
京谷「(あっ、そういや幽々子さんも見えてたのか。恐らく一回死んだ奴らならスタンドは見えるのか?)」
『キングクリムゾン!!』
京谷は襖を開ける。
京谷「終わったよー。」
咲夜「お疲れ様。京谷。」
京谷「ありがとう咲夜。」
良い雰囲気の中、プッチがある質問をする。
プッチ「京谷。確か、その子は見えていると言ったのか?」
京谷「流石に聞こえてたよね。どうやら見えてるんだよね、この尸解仙。」
プッチ「尸解仙?何だそれは?」
京谷「確かだけど、死んだ人間が仙人となった奴で、仙人の中で一番低い位の位置にいる奴だったかな?」
プッチ「ほぉ、なるほど。」
咲夜「でも、それだと死んだ者は全員見える事になるわよ。」
京谷「実際、幽々子さんも見えてるしどうかなっておもってるんだけど。」
部屋の襖が開かれる。
聖「いやー、よく笑いました。」
京谷「ちょうど良かった聖さん。貴女にお聞きしたい事が一つ。」
聖「何でしょうか?」
京谷「俺たちのスタンドが見えます?」
プッチ「いきないスタンドって言うのも流石にどうかと思うぞ、京谷。」
聖「スタンド……あぁ、利久君が使っていた力の事ですね。」
咲夜「まさかの知ってた!?」
聖「けど、見えませんでしたよ。」
プッチ「…………どういう事だ?」」
京谷「…………あ。」
京谷が突然閃いた。
咲夜「何か分かったの?」
京谷「いや、かなりの予測だけどね。もしかすれば布都が見えていた理由って龍脈による影響なのかも、ってさ。」
プッチ「龍脈?」
京谷「言うなれば地中にあるエネルギーの流れ道の様なものさ。この布都は、その龍脈を操れるから無意識に龍脈を操って見える様にしてたんじゃないかって話。」
プッチ「ある意味規格外だな。」
京谷「何時もの事なんじゃない?」
咲夜「確かにそうね。」
聖「そういえば、布都が来るって事は……あの阿保が一枚咬んでるのですか、そうですか。」
京谷「あの阿保って?」
聖「目覚めたら聞いた方が宜しいですよ。では。」
聖は部屋から出る。
その後、三人は目覚めを待ったが3時間程掛かったそうな。
どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
さて早速、華仙……憐れな。戦闘シーンが無しという物になってしまった。
というのは置いといて、関係無いけど『チェンジャー・オーバーヘブン』の説明を唐突にします。
『チェンジャー・オーバーヘブン』
破壊力A スピードS 精密性S 射程距離B(20m)
持続力A 成長性E
【真実を上書きする能力】
チェンジャーが天国を超越するほどの力を持った形態。
それぞれ以前より強化されている箇所もあるが、レクイエムには劣る箇所も存在する。成長性はレクイエム時と同じ様に低い。しかし戻したら元に戻る事も無い為使い勝手はまあまあ。
以上ですね。
では、次回もお楽しみに。