悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り 作:Haganed
『一週間後』
現在、京谷と紫が霧の湖に居る。
紫「あら?一人で行くのね。」
京谷「よく言うよ。紫さんが一人で行った方が良いって言ったんでしょ。」
紫「冗談のつもりだったのだけれど。」
京谷「何ですか?僕がビビりか弱っちぃ奴だとでも?」
紫「滅相もない。」
京谷の睨みに怯み、つい敬語を使う紫。
京谷「後、『アレ』ありがとうございますね。紫さん。」
紫「『アレ』を何に使うのか分からないけど、喜んでもらえたら私も嬉しいわ。」
京谷「そうですか。」
そう、現在京谷は一人で月に行くのだ。ある意味無謀とも捉える事が出来るが…紫は止めようともしない。
京谷「そんな事より、ちゃちゃっと開けちゃってくださいよ。紫さん。」
紫「そう急かさないでよ。ちょっと時間が掛かるのよ。」
京谷「えー、まだ掛かるのー?」
紫「荷物の整理でもしておきなさいよ。京谷。」
京谷「母親か。」
紫「貴方を二年間見守ってきたのは何処の誰でしょうね?」
京谷「…それもそうだった。『スティッキーフィンガーズ』」
右腕を変化させ、腕からジッパーを取り出す。
そして、地面にジッパーを付けジッパーを開ける。
その中から剣を取りだし、ジッパーを閉じる。
京谷は、その剣を左手で持つ。
紫「あら、それを使うの?」
京谷「魂の中でジョナサンに言われました。『僕の剣も使ってくれ』ってさ。」
紫「京谷にはスタンドだけで十分なのにねぇ。」
京谷「言えてますね。」
そんな話の中、湖に大きな穴が開かれる。
除き込むと、無数の目が点々としている。
紫「さて、準備出来たわ。後は飛び込めば良いわよ。」
京谷「おー!やっとかー!さてさて、行ってきますか!!」
京谷が飛び込もうとした途端、周囲の色が失われる。
京谷「!?とっとと!!」
京谷は踏ん張り、元いた位置に立つ。
咲夜「京谷。」
京谷「お、咲夜。どした?こんなとこまで。」
咲夜「手短に伝えたい事がね。」
咲夜は京谷に近づく。
チュ
京谷「♪~」
咲夜「ちゃんと帰ってきてよね♪」
京谷「これでも約束は守るから。」
咲夜「時は動き出す。」
周囲の色が戻される。
咲夜「行ってらっしゃい、京谷。」
京谷「行ってきます、咲夜。」
京谷は用意された空間に飛び込む。
紫「………若いわねぇ。」
『空間内』
京谷「毎度毎度思うけど、気持ち悪いな。この目。」
空間を落ちながら、そんなことを呟く京谷であった。
『キングクリムゾン!!』
京谷「とーちゃっく!!っと。ここが月か。」
京谷は降り立った。辺りを見渡すと、後ろに海と思わしき場所。目の前には平地が続いていた。
京谷「取り敢えず歩くか。」
京谷は真っ直ぐ歩んでいく。
『キングクリムゾン!!』
京谷「…………………」
京谷は歩き続けていた。しかし歩いても歩いても誰にも会わない。
京谷「(……もしかして……罠かな?)」
軽い気持ちで考えていた京谷だが、歩みを止める。
京谷「………フッ。」
京谷はDIOのジョジョ立ちをした!
京谷「貴様ら………見ているなッ!!」
突如!京谷の周囲に、うさ耳を装着している奴等が銃を構えた!
そして、京谷の目の前に一人!うさ耳を着けた男が近付いて来た!
男「貴様!何者だ!?」
京谷「それはこちらの台詞だ。男の癖にうさ耳を着けているとは…羞恥心は無いのか?」
京谷は、その男に向けて憐れみの目と少しの慰めの言葉を送った。が、
男「?何を言っている。ふざけた事を抜かすな!!」
男は手を上げる。
それと同時に周囲にいた奴等が、京谷に近づく!
男「どうだ!?貴様を包囲した!大人しく投降すれば痛い目は見させずに済んでやる!」
男は銃を構えた。
京谷「………つまり、大人しく投降すれば…私はどうなるのかな?」
男「決まっている!我々の実験材料となってもらうだけだ!」
京谷「……なるほどな。そういうことなら……」
男はにやりと口角を上げる。勝ちを確信していたからだ。
しかし!京谷は違った!
何と!京谷は!
京谷「だが…………断る!」
彼らの心に響くように!断った!
男「何っ!?」
京谷「私が最も好きな事の一つ。それは貴様らの様に、排他的な奴等の鼻っ柱を折ることだ。貴様らの様な下等生物の願いなんぞ聞く訳が無いだろう?ん~?」
男「き、貴様ッ!余程の死にたがりの様だな!我々を下等生物等と抜かすなど!」
京谷「ならば撃ってみろ。貴様らに………
『死ぬ覚悟と勇気があるのならなぁ!!』
男「撃てぇ!!」
男の命令で、周囲の奴等が銃を放つ!
京谷「『変化者 C-MOON《チェンジャー C-MOON》』!!重力を変えろ!」
銃弾は京谷に向かい放たれた!京谷もスタンドを変化させ出現させた!しかし、うさ耳共には見えていない!
男「(何を言っているんだ?だが、これでアイツを葬れ…)」
男はそう確信していた。京谷は避けようとはしない。勝ったと男は確信していた。
しかし!その考えとは裏腹に!銃弾はあらぬ方向に方向を変えた!
そう!京谷の真上に方向を変えたのだ!
男「何ィ!?」
男や、その場に居た者が驚愕していた!
京谷「はっ!間抜けがぁ!」
京谷は剣を鞘から抜き出した!
そして、その剣は!
髪の毛を出した!
その髪の毛は、周囲に居た複数人に縛り付ける。
しかし、捕まり損ねた奴等も居る。
京谷「『ラブ・デラックス』!!」
京谷の髪の毛が伸びた!
男「か、髪の毛がっ!?」
京谷「隙だらけだ!!」
男を含めた全員が髪の毛に縛られる。
京谷「久々にいこうか。コォォォォオオオオ!!」
京谷は独特の呼吸。『波紋の呼吸』をした!
京谷「二つの髪の毛を伝わる波紋疾走!『仙道波毛疾走《せんどうはもうオーバードライブ》』!!」
髪の毛から波紋が全員に送られる!
ある者は苦しみ、ある者は悶え、ある者は気絶した!
男「(な、何だコイツは!?髪の毛が伸びるわ、剣から髪の毛が出てくるわ!?本当に人間か!?)」
その考えを最後に男は意識を失う。
それに続くかの様に、全員が気絶する。
京谷「………いや、終わり?幾らなんでも……ねぇ。」
京谷はスタンドを戻し、剣を鞘に収める。
京谷「………どっかに骨のある奴居ないかなー?」
また、京谷は歩き始めた。
『キングクリムゾン!!』
京谷「…………ふああぁ、眠い。」
京谷はある場所で立ち止まっていた。
というより、周囲から光線が襲ってくるので剣で跳ね返していると言った方が正しいが。
剣の腹で迫ってくる光線を跳ね返し、その跳ね返った光線は岩や地面に当たり、地面などを少々破壊して消滅している。
京谷「テッテッテーテッテッテテー、テッテッテーテッテッテテー、テッテッテーテッテッテテー、テッテッテーテッテッテテー。」
京谷は暇そうに歌を歌いながら光線を跳ね返し続ける。
『三十分後』
気がつけば、光線は止んでいた。
京谷「えぇぇぇ。マジでぇ?終わりかよ。ったく骨の無い奴等だ。紫さんの話だと強いって聞いたのに。」
溜め息を付きながら、またトボトボと歩く。
しかし少しながら、京谷の背後に殺気が感じれた。
京谷「!?フッ!!」
京谷は手持ちのナイフを振り向き様に投げる。
当たった場所は岩。だが、京谷は騙されない。
京谷「………良い悪趣味だな。人をつけ狙うなんて。」
京谷の発言で岩影からゆっくりと出てくる殺気の正体。
長い金髪、口元に扇子、つばのある帽子を被った等の何処ぞのスキマと同等の胡散臭さを感じさせる者が居た。
?「まさか……ほんの一瞬の殺気で気付く人間が居るなんて。地球もおそろしくなったものね。」
京谷「御託は良い。要件を話してもらおうか。」
京谷は何時ものDIO様オーラを、そいつに向ける。
?「その気迫……人間の物では無いわね。」
京谷「私は人間なのだが?そこの所はどうなんだ?」
?「『その気迫が人間の物では無い』と言ったのよ。貴方の事を人外とは言ってないわ。」
京谷「人間に持っていない物を持っている時点で、貴様らにとっては私も人外と同じ扱いになるだろう?……月人。」
?「………私の種族を……何故知ってるのかしら?」
京谷「『私の知り合いから聞いた』と言えば分かるかな? 綿月豊姫《わたつきのとよひめ》」
豊姫「………私を知っている……大方スキマから聞いたのね。」
京谷「もう一度聞こう綿月豊姫。貴様は私に何の用だ?」
豊姫「せっかちねぇ。でも直ぐに終わるわ。」
豊姫は自身の背後に機械を出現させた。
その機械から光線を放つ。
京谷「『世界《ザ・ワールド》』!!時よ止まれ!」
周囲の色が失われる。
それと共に京谷以外の者の動きが制止する。
京谷は豊姫の後ろまで歩く。
京谷「時は動き出す。」
周囲の色が戻される。
豊姫「はい、そこ。」
豊姫は後ろに振り向き、扇子を京谷に向ける。
京谷「『変化者 C-MOON《チェンジャー C-MOON》』」
何故か京谷は重力を変え、空中へと飛ぶ。
豊姫「やはり、侮るべからずという所かしら。」
京谷「何を企んでいたかは知らんが、何故か危険なのは理解した。直感というやつだろうか。その扇子……いや、その扇子から引き起こされる風か。」
豊姫「貴方の様な人間…嫌いでも無いし、好きでもないわね。まさか、風に注目するなんて。普通はそこまで考えないのに。」
京谷「直感と言っただろう。貴様の扇子から放たれる風に、少々危険性を感じたのでな。」
豊姫「……(私では対処がどうしようも無い人間ね。あのスキマや幻想郷の人間や妖怪よりも、ずっと勘が鋭い。しかも『真実の上書き』なんて力…この世にあって良い能力ではない。その能力を、この人間が持っている。それを手に入れる事は危険を伴う事は理解していたけど、これ程までとは。」
豊姫は考えていた。この人間にどうやって勝つかと考えていた。
京谷は静かに浮いていた。ただ、豊姫の『考える』という行動を静かに待っていた。
しかし、京谷に対し横槍を投げる者が現れた。
京谷に向かって放たれる槍!だが、その槍は京谷の下に方向を変えた。
?「これが駄目と……」
京谷は槍が放たれた方向を見る。
髪は薄紫、傍らに日本刀を携えた者が居た。
?「姉様、何をしておられるのです?早くその人間を捕らえて、能力を奪うのでは無かったのですか?」
京谷「………ほぉ、『能力を奪う』か。」
豊姫「出来るなら今やってたわよぉ。捕らえる事が出来ないから奪えないのよ。依姫。」
京谷「綿月依姫《わたつきのよりひめ》、豊姫の妹…であったか。」
依姫「答える義務は無い。」
依姫は刀を京谷に向ける。
京谷「ほぉ、向かってくるのか。逃げずにこの『DIO』に近付いて来るのか。」
依姫「……でぃお?お前は五十嵐京谷ではないのか?」
京谷「はっ、この京谷は『DIO』の生まれ変わりだ。別に前世の名を名乗ったとしても構わないだろう?」
依姫「……姉様、手伝ってください。」
豊姫「さっきの発言は無視ですか、そうですか。」
何か始まった。
どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
……こんなんで良いのか?一応次が最終決戦なのに。
こんな呆気無くていいのか?
プッチ「いや、前回の最終決戦が派手過ぎたんだろ。それに比べれば、今回はこんなものさ。」
それもそうか。(錯乱)
では、次回もお楽しみに。