悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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GO AHEAD

『三時間後』

ある和室にて、二人が横になって寝ていた。

 

依姫「………うぅん……むにゃ……」

豊姫「くぅ………くぅ…………」

 

三時間前の京谷との戦闘で負傷した依姫と豊姫。

だが、その姿に傷は無かった。

二人はゆっくり寝ていた。

 

?「あー!また負けたー!!」

 

ある声が響かなければ、二人はそのまま寝ていた。

 

依姫・豊姫「!?」

 

直ぐ様二人は起き上がる。

 

依姫「い、今の声は!?」

豊姫「いや、でも何で!?」

 

二人は布団から出て、声のした場所に向かう。

襖を開け、勢い良く走る。

 

依姫「姉様!!今のは、まさかですが!!」

豊姫「そんな事より!!何で、此処に来られたのかが分からないわよ!!」

 

二人は走り続け、声のした場所に着いた。

先頭にいた豊姫が勢い良く襖を開けた。

 

?「もう一回!!もう一回だけ、さっきのやつを!!」

京谷「えー、月君顔に出やすいから、また負けると思うよー?」

?「そ れ で も!!」

京谷「ぶー、仕方無いなー。じゃあ次、何賭ける?」

豊姫「月読見様!?」

月読見「あ、何だ豊姫か。ちょっと邪魔しないで。今真剣にやってるから。」

依姫「な、何故このような場所で、その人間と遊んでおられるのですか!?」

月読見「遊びじゃ無い!!これは賭けだ!!そこんとこ勘違いしないでほしいね!!依姫!!」

京谷「あ、やっほーお二人さん。どう?体の調子は。」

 

豊姫が襖を開けると、京谷と京谷より少し背が低い月読見と呼ばれた者がトランプを持って何かしていた。

 

依姫「き、貴様ッ!!此処で何をしている!?」

京谷「月君の遊び相手。」

月読見「おいこら!!ちゃんと京君には名前で呼びなさい!!」

豊姫「何これ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

『京谷説明中』

 

 

 

 

 

 

 

京谷「っていう訳。Do you understand?」

月読見「おっ!!今のカッコいいじゃん!!京君!!」

京谷「おっ!!分かった!?月君分かった!?」

月読見「当たり前さ!!」

 

京谷と月読見は、ハイタッチをする。

 

京谷・月読見「YEAAAAAA!!」

豊姫「何これ?」

依姫「姉様、分かります。言いたい事は分かります。ですから思考放棄しないでください。」

 

京谷と月読見の経緯を話すと、二人が敗れた後わざわざ月読見が来たのだが、京谷には戦う意志が失せていたので月読見を一発殴って終了させた。

そこで月読見が今までの姉や弟に対する憎悪の感情が込み上げられていた所、京谷から『ゲームしない?』と言ってきたのだ。月読見は渋々ながらゲーム…『コイントス』をした。結果は月読見の負け。だが勝負心に火が付いたのか、別のゲーム…『ポーカー』を京谷と二人でしていた。

その結果、何時の間にか仲良くなっており『暇だから賭けでもしない?』との京谷の提案で『賭け事』をしていたそうな。今ではお互いアダ名で呼んでいる仲になっている。

 

京谷「次は何を賭けるの?月君。」

月読見「じゃあ!!京君の今まで保留していた願い事を全部消去!!」

京谷「そんじゃこっちは、お願い事を一つ増やす。これでOK?」

月読見「OK!!」

豊姫「何これ?」

依姫「姉様、お願いです。壊れないでください。お願いします。」

 

京谷と月読見は豊姫をそっちのけでポーカーを始めた。

京谷がトランプの束を丁寧にシャッフルし月読見に渡した後、月読見がシャッフルをする。その後、月読見はテーブルの上にトランプの束を置く。

 

京谷・月読見「じゃんけん……」

 

京谷と月読見は大きく振りかぶった。

 

京谷・月読見「ポンッ!!」

 

結果は京谷がチョキ、月読見がパーであった。

 

京谷「おしっ!!また勝ったぜ!!」

月読見「ぬあああああ!!また負けたー!!」

京谷「(月君の初手パーばっかりだから分かりやすいんだよね。)それじゃ僕から。」

 

京谷はテーブルの上にあるトランプの束の上から一枚手に取る。

続いて月読見も同じ様にする。

それがお互い五回続いた所で、引くのを止めた。

京谷と月読見はお互い自分の手札を見る。

 

月読見「(やった!!9と10のフルハウスが一気に来た!!)」

京谷「(はあー、なるほど。こう来たか。)」

 

お互い、傍らにある小さな木の棒を出す。

京谷のターン

 

京谷「んじゃ、俺コールね。」

 

京谷は傍らにあった木の棒を一本出す。

 

月読見のターン

 

月読見「それじゃあ!!僕はレイズ!!」

 

月読見は傍らにある10本の木の棒を全て出す。

 

京谷のターン

 

京谷「(今度のハンドランクは良かったらしいかな?)レイズだ。」

 

京谷も同じく、傍らにあった10本の木の棒を出す。

 

月読見のターン

 

月読見「僕は、このままコールするよ!!」

 

京谷のターン

 

京谷「俺はチェンジだな。これと、これに、これ。」

 

京谷は月読見から見て、右端と左端、右から二番目のカードを出し、トランプの束から新たに三枚引いた。

それぞれの行動が終了し、お互い手札を見せる。

 

月読見「じゃじゃーん!!9と10のフルハウスだ!!」

 

月読見は手札を出した後、にやりと笑っていた。

だが、それは京谷とて同じ。

 

京谷「月君、甘いな。」

月読見「えっ!?」

京谷「俺はっ!!」

 

京谷は手札を見せる。

 

京谷「Jのフォーカードだぜ!!」

月読見「Oh NO!!また負けたー!!ちくしょー!!」

京谷「ハッハッハッ!!運とて実力の内だぞ!!月君!!」

月読見「知ってらい!!」

豊姫・依姫「何これ?」

京谷「さぁて、月君。お願いしたい事があるんだけどなぁ?」

月読見「むー、何?」

京谷「ここの研究設備に行きたいんだけど、案内してもらって構わない?月君。」

月読見「あれ?そんなんで良いの?京君。」

京谷「大丈夫。そこで貯めてたやつを使うから。」

月読見「ちょ!!それズルい!!」

京谷「ハッハッハッ!!『きちんと約束は守る』って最初に言い出したのは何処の誰かなぁ?月君。」

月読見「うっ!!わ、分かったよ。」

京谷「よっしゃ!!」

 

京谷と月読見は部屋から出ていく。

 

豊姫「理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能。」

 

その部屋では、豊姫が何故か壊れていた事に関して全く触れていない一人と一柱であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『一人と一柱移動中』

 

 

 

 

 

 

 

 

月読見「着いたよ。ここが月の研究施設全般かな。」

京谷「ほへー。」

 

京谷と月読見はとある場所に着いた。

月読見は慣れた手つきでドアロックを解除する為の装置に触れる。

そのドアはスライド式であった。

月読見と京谷は、その部屋に入る。

そこには操作パネル等がいくつか設置されており、窓はガラス張りの場所であった。

京谷がガラス張りの窓の向こう側を見ると、うさ耳を着けた者たちが色々と計器等を動かしている光景が見えた。

 

京谷「月君。ここで一体何してんの?君の部下たち。」

月読見「色々とね。京君が拘束されてた『フェムトファイバー』を作ったり、粒子砲の研究だったり。」

京谷「粒子砲って……えっ!?」

月読見「流石に実戦には使おうとは思ってないよ。使うとしても脅し位かな?」

京谷「月君ェ。」

 

京谷がガラス張りの窓から離れ、辺りを見渡すと京谷はある物に目をつけた。

 

京谷「ん?」

月読見「ん?どした?」

京谷「いや、そこの資料か?ちょっと気になってさ。」

月読見「あぁ、それ?それ京君の能力を手に入れる為の作戦の資料だよ。無意味になったけど。」

京谷「ほぉー。」

月読見「あぁ、あと確かだけど新兵器の実戦テストの結果も載ってたね。」

京谷「新兵器?」

月読見「見る?」

京谷「見たい。」

 

月読見は資料のページを捲る。

 

月読見「はい、これ。」

 

月読見はそのページを見せる。

京谷は渡された資料をまじまじと見る。

京谷が次のページを捲った時、ある物が目に留まった。

 

京谷「月君、これ何?」

月読見「あぁ、それ?それは失敗作のやつだよ。」

京谷「失敗作?」

月読見「『粒子固定器具』まぁ、その名の通り粒子を固定させる器具だね。」

京谷「何で失敗作に?」

月読見「本当は粒子を高密度に圧縮させて地球で言う『地雷』と同じ役目として使おうと思ったんだけど、小さくしようとするとどうやっても目に見えないから味方を巻き込む可能性があるからね。だから失敗作。」

京谷「………………月君。」

月読見「ん?」

京谷「これ頂戴。」

月読見「…………えっ?」

京谷「だから、これちょ『別に良いけど。』……いや良いのかよ。」

月読見「でも何に使うの?」

京谷「爆弾にする。」

月読見「でも、それ『地雷にはしないさ。』……ふぇ?」

京谷「爆弾にするの。粒子を軽く圧縮して固定させて、『キラークイーン』で触れればおけ。」

月読見「きらー……くいーん?」

京谷「じゃあ月君。最初に会った時、僕の近くに何か見えた?」

月読見「それは見えたよ。」

京谷「それと似たようなやつを使って爆弾に変えるんだよ。」

月読見「ほへー。随分と恐ろしい。」

京谷「粒子砲の方が恐ろしいよ。」

 

京谷はおもむろに時計を見た。

 

京谷「あ、そろそろ帰んなきゃ。」

月読見「あれ?もう帰るの?」

京谷「待たせてる人たちが居るからね。兎に角、僕は帰るよ。」

月読見「それだったら任せて!!僕が送っていくよ!!」

京谷「お!!マジで!?それはありがたい!!」

月読見「それじゃあ!!今から行こー!!」

京谷「おー!!」

 

二人はテンションが高い状態で地球に行ったそうな。

 

 

 

 

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

 

 

 

 

紫「……………何これ?」

 

紫は京谷を見ていたが、何故に神と一緒に帰っているのかが分からずにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
えー、今回は月読見が出ましたが………何これ?メッチャ、フレンドリーや。

京谷「それが京谷クオリティー!!」

何言ってるかさっぱりなんだけど………。
では、次回もお楽しみに。

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