悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り 作:(´鋼`)
『3日後』
現在、守谷神社。
早苗「おっらぁ!!」
早苗はスタンドで京谷のスタンドを殴りつける。
やはり京谷には耐え難い威力の遅く重いパンチを放ってくる。
一つ言える事が、嘗めていると確実にやられる。
まるで時速7~80㎞の速度でダイヤモンドが、そのまま突っ込んでくる程の遅く重いパンチなのだ。
京谷「甘い甘い!!」
だが、京谷は避ける。早苗のスタンドは全体的にスピードが遅い。つまり、早苗のパンチは避けやすいのだ。ただ、遅いといってもパンチ一発に掛かる時間は二秒程だが。
京谷「早苗ちゃん!!新作見せてやるぜ!!」
早苗「ふぇ!?」
京谷「『変化者 ナパーム・デス《チェンジャー ナパーム・デス》』!!」
京谷のスタンドは小さなペンに変化する。
早苗「ぺ、ペン!?」
京谷「いくぜ!!『星の白金《スタープラチナ》』!!」
京谷は下半身を変化させ、早苗に接近する。
早苗に近づくと、持っているスタンドペンで空中で何かを書いた。
『爆』と
早苗「!?」
その後、爆発が起きた。咄嗟の出来事だったので片腕で防御するが、敢えなく吹っ飛ばされる。
早苗「ば、爆発!?」
京谷「まーだまだいくぜ!!『変化者 ソニック・ユース《チェンジャー ソニック・ユース》』!!」
京谷は変化させたスタンドペンを投げる。すると、ギターを持った人型スタンドになった。
そのスタンドはギターを弾くと周囲に真空波が生まれた。
早苗は防御体勢で能力を発動させる。
勿論、その威力は跳ね返されるが真空波そのものは早苗の腕や顔を掠める。
早苗「ッ!?」
京谷「よーし、このぐらいで良いか。休憩するぞ。」
京谷は他の変化を解除させ右腕を『クレイジーダイヤモンド』に変化し、早苗の傷を治す。
早苗は二柱の元に、京谷は一緒にいた咲夜に歩み寄る。
咲夜「お疲れ様♪」
京谷「んー♪」
咲夜に対し、京谷は両腕を広げる。咲夜は近づいて京谷と抱き合う。
咲夜「この甘えん坊さんめ♪」
京谷「咲夜の抱き心地が良いんだもん♪」
咲夜「私もよ♪」
その二人を見ていた早苗、神奈子、諏訪子は口の中がジャリジャリしていた。
早苗「本当に仲が良いですね~。京谷さんと咲夜さん。」
神奈子「…………甘い。」
諏訪子「それは私も同じだよ神奈子。あれを見てると砂糖が込み上げてくる。」
早苗「あ、またキスしてますよ。」
京谷「♪~」
咲夜「♪~」
その後、紅魔館に戻り昼食をとると大図書館で本を読む事にした京谷であった。
大図書館にて
京谷「…………………」
プッチ「……………なぁ京谷?」
京谷「ん?」
プッチ「楽しんでるか?」
京谷「急に何?父さん。」
京谷は少し笑って答える。質問の意図が読めないからだ。
プッチ「いや、な。」
京谷「???」
プッチ「………楽しいならそれで良いか。」
京谷「父さん?どったよ?今日変だよ?」
プッチ「いや、それなら良いんだ。うん。」
そう言い、プッチは図書館を出る。
京谷は疑問を抱いたまま、考えに耽っていた。
紅魔館 廊下にて
プッチ「………………」
紫「……やっぱり、言い難いかしら?」
プッチ「………紫か。」
紅魔館の廊下。そこに紫とプッチが並んでいた。
プッチ「まあ、事が事だからな。聞いた時は驚いたぞ。紫。」
紫「京谷なら、すんなり承諾してくれそうなのにねぇ?」
プッチ「……そうかもしれんが………」
紫「……貴方ねぇ。もう良いわ。私が言ってくる。」
プッチ「待て。」
プッチはスタンドで紫を引き寄せ、頭を掴む。
紫「あらー、怖い怖い♪」
プッチ「すまんが、この事は自分が言う。流石に親としてな。」
紫「………そう。良いわ。プッチも決めたし。」
プッチ「はぁ。」
紫「それより、頭痛いのだけど?」
プッチ「おっと、すまない。」
プッチは紫を離す。
紫「全く、京谷の恩人(?)なのに。なんたる仕打ち。」
プッチ「人では無いだろ。」
夕食後、バルコニーにて
レミリア、咲夜、京谷、プッチの四人はバルコニーでティータイムをしていた。そこにプッチが京谷にある提案をする。
三人「里帰り?」
プッチ「あぁ。」
咲夜「で、ですが何故?」
レミリア「それもそうよ。何故急に里帰りなの?」
京谷「(てか、里帰りというより元の世界に帰ることになるんだよね?里帰りじゃなくて、何帰りって言うんだ?)」
プッチ「いやな、京谷も元の世界に二年以上帰っていない。久々に会いたくないかい?アイツらに。」
京谷「……それって………あの人たちに?」
プッチ「ま、そうなるな。」
プッチは紅茶を飲む。
プッチ「………ふぅ。それで?どうする?」
京谷「いや、どうするって……」
京谷は唸っている。里帰りと言われて、少し悩む。
レミリア「あら、なら行ってくれば良いじゃない。」
京谷「レミリアちゃん!?」
レミリア「あの人たちってのは知らないけど、昔の友人にでも会ってきなさいよ。京谷、確かプッチが急に教会に連れてこられた後はプッチたちの事は覚えてなかったのでしょう?会いに行ってきなさいよ。」
京谷「あー、んでも…ね?」
京谷は咲夜をチラリと見る。レミリアは溜め息を吐く。
レミリア「咲夜。」
咲夜「はい。」
レミリア「外の世界に興味はあるかしら?」
咲夜「いえ、まったk「じゃあ京谷の生まれた世界は興味ある?」……それは……まぁ♪////」
レミリア「そこでだけど、咲夜。京谷に付き合ってもらえないかしら?」
京谷「ちょ、ちょっと待って!!それだと紅魔館の方は!?」
レミリア「何を今さら。咲夜がいない間、紅魔館のメイド長は美鈴だったし。そこの所は大丈夫よ。」
京谷「えっ?マジ?」
プッチ「あぁ。後、私は行けないからな。」
京谷「うぇっ!?何で!?」
プッチ「私は魂のみの存在。もし私が行ったとしても通常の人間には見えない。そういう事だ。」
京谷「け、けどさぁ。」
プッチ「分かってる。」
京谷「……………」
プッチ「京谷、お前の気持ちが分からない訳じゃあ無い。だが、たまには私抜きで楽しんで来たら良い。誰か他の方と行ってこい。」
京谷「と、父さん……」
その後、京谷は周りから説得され誰を連れていくか考える事になった。
『2日後』
紫「それじゃあ三人共、準備は良いかしら?」
早苗「準備万端です!!」
咲夜「………ねぇ、京谷?」
京谷「いやさ、外の世界出身って聞いたから俺が生まれた世界を見せてあげるのも良いかと思って。」
咲夜「んむぅ…………」
結局、京谷は早苗と咲夜を連れ行くことにした。
紫「はーい皆、下に注もーく!!」
三人「ん?」
三人は下を見た。
そこには、目が沢山ある空間が。つまり、
京谷「にゃああああああ!?」
京谷たちは落とされた。
紫「………それじゃあ頑張ってね。三人共。」
京谷「いって!!いってー!!足が痺れる。」
咲夜「うおっとと!!」
早苗「ぎゃん!!」
とある場所に、三人は落とされる。
早苗「痛た……」
京谷「平気か?早苗ちゃん。」
早苗「まだ痛みます……」
京谷は早苗の手を引き、立ち上がらせる。途中、咲夜が“むすっ”としていたが京谷は宥める。
宥めた後は周囲を見渡す。
京谷「………ここが、か。俺の生まれた世界。現在2028年の東京。」
早苗「2028年……オリンピックの年ですね。何処なんでしょうか?」
咲夜「おりんぴっく?」
京谷「簡単に言えば色んな国の人が、ある一つの国でスポーツをする世界的行事かな?」
咲夜「ふーん。」
早苗「まあ、仕方無いですね。この反応は。」
京谷「俺も、そこまで。」
早苗「実を言うと私も……」
そんな雑談の中、京谷たちは『ある建物』に見いっていた。
早苗「………あの京谷さん?もしかして……ここって。」
京谷「あぁ。ここが
『空条邸』だな。
京谷たちが見たのは、とある和風の門。その表札には『空条』の文字。
京谷「………あぁ、思い出してきた。懐かしいや。」
京谷は笑顔で、そう言った。
そんな様子を見ていた早苗と咲夜。
京谷「……確か……父さんが言ってたな。俺が一歳の時に初めて承太郎さんに抱っこされたって言ってたな。そん時は俺って好奇心旺盛で、色んな場所を歩き回ってたって言ってたっけ。」
早苗「………羨ましいぃッ!!」
咲夜「いや、何でよ?」
早苗「ジョジョラーにとっては最高のご褒美とも言えることを京谷さんはしてるし、されてるんですよ!!こんなに羨ましいこと無いですよ!!」
咲夜「わ、分かったから落ち着いて。」
門前ではしゃぐ早苗。しかし京谷は感慨深く、空条邸を見ていた。懐かしい思い出を。楽しんだ日々を。色んな人に会ったこと。
「人の家で何をしている?学生諸君。」
三人は、その声の方向に振り向く。
京谷「!?」
早苗「!?ああああ!!」
咲夜「……………」
目の前にいた男。その男に早苗は驚きと喜びを、咲夜は驚きを、京谷は懐かしさを覚えた。
「ん?……その目の色は………まさか……」
その男は京谷を見て、言った。
「五十嵐……京谷君……なのか?」
京谷はそれを聞いた後、笑顔で言った。
京谷「お久しぶりです。承太郎さん。五十嵐京谷です。」
承太郎「や、やはり……京谷君だったか!!久しぶりだったな。」
京谷「はい。精々二年位ですけど。」
承太郎「それでもだ。それより、家に入りなよ。」
京谷「だ、大丈夫なんですか?今は。」
承太郎「大丈夫だ。それより君たちと話がしたい。」
早苗「い、今。君『たち』って!!君『たち』って!!」ヒソヒソ
咲夜「良いから黙りなさい。」
早苗「アッ、ハイ。」
京谷たちは承太郎に案内され、屋敷『空条邸』に案内される。
どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
さて、今回は7thジョジョスタンドを出してみました。設定としては『別世界で過ごした二年間の間に知った』という設定です。今回は『ナパーム・デス』『ソニック・ユース』を出してみました。また出していこうかと思っています。
では、次回もお楽しみに。