悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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音楽は危険

京谷「伝えたい事……ですか?」

承太郎「あぁ。そうだ。」

咲夜「一体何の事かしら?」

早苗「さあ?」

 

咲夜と早苗は互いに首を傾げる。

 

承太郎「先ず、これを見てもらいたいんだ。」

 

そう言い承太郎は、ある資料を京谷に渡した。

京谷は、少しそのページを捲り概要を見る。

 

京谷「!?早苗ちゃん、これ!!」

早苗「えっ?私ですか?」

京谷「良いから!!」

 

早苗は京谷に急かされ、京谷が持っている資料を除き込む。咲夜も同じ様に除き込む。

 

早苗「!?こ、これは!!まさか!!」

京谷「こ、これは!!」

京谷・早苗「

 

 

 

 

 

 

         カーズ!?

 

 

 

 

 

 

 

承太郎「知っているのか!?京谷君、早苗ちゃん!?」

京谷「はい!!で、てすが……これは。」

咲夜「かーず?何よそれ?」

京谷「………早苗ちゃん、説明よろしく。」

早苗「ま、またですか。」

 

早苗は咲夜にカーズの事を説明する。

京谷は次のページを見た。それには、この地球に向かって落ちる軌道を表した点線が。

 

京谷「こ、こいつが……この地球に……」

承太郎「あぁ。京谷君たちで言う『カーズ』……だったか。それが、この地球に迫ってきているんだ。」

京谷「も、もし地球に『再び』降り立つとなれば……」

承太郎「?ちょっと良いか?京谷君。今、『再び』と…そう言ったのか?」

京谷「……はい。このカーズは、この地球に迫ってくる糞ったれは……ジョセフさんが一度、宇宙へ追放した

 

 

 

 

 

 

       究極生命体です。

 

 

 

 

 

承太郎「……ジジイが…こいつと…」

京谷「……はい。」

承太郎「そ、それよりだが『究極生命体』とは?」

京谷「……ジョセフさんがスタンドを得ていない頃、ジョセフさんは『柱の男』と呼ばれる2000年周期で眠る者たちと戦っていたんです。」

承太郎「…………」

京谷「ジョセフさんは幾多の犠牲を払いながらも、柱の男の二人を撃破。そして、カーズ……と言っても究極生命体になる前のカーズを倒したんです。……ですが、そいつは『ある方法』で究極生命体へと進化し絶対的なピンチに成りつつも、ジョセフさんは勝てたんです。」

承太郎「それが、カーズ。……この生物と鉱物の中間の者か。」

京谷「はい。ですが何故カーズが、この地球に?」

承太郎「その所だが、実はスタンド能力が関係してると踏んでいるんだ。」

京谷「スタンド能力…ですか。」

承太郎「あぁ。本来は、この地球には永遠に来ない者なんだが…急激に軌道が逸れ、この地球に迫ってきているんだ。もしかすれば、これはスタンドによる能力で迫ってきていると予想してな。だからこそ、徐倫も手伝ってくれている。」

京谷「そうだったんですか……」

承太郎「そこでなんだ、京谷君。君たちの力を貸してくれないだろうか?」

京谷「…………答えは既に決まってます。」

 

京谷は立ち上がる。

 

京谷「

 

 

 

 

 

 

 

 

    カーズをぶちのめしに行きます!!

 

 

 

 

 

 

 

 

承太郎「ありがとう、京谷君。」

咲夜「……成る程、そういうことね。」

京谷「説明終わったのか?咲夜。」

咲夜「えぇ。でも、この地球にね………まあ、京谷が行くところに私は何処までも着いていくんだけどね♪」

京谷「咲夜……ありがとう。」

 

京谷は咲夜に向けて笑顔を放った。

 

早苗「私も行きますよ!!乗り掛かった船ですもん!!」

京谷「早苗ちゃん……ありがとう。」

承太郎「よし、全員行くんだな。」

三人「はい!!」

 

京谷たちは承太郎に向き合い、覚悟を…決意を決めた。

 

承太郎「よし、京谷君たちには悪いが今から出発するぞ。」

京谷「大丈夫です。承太郎さん。」

承太郎「後、もう一人行くことになってるからな。」

早苗「もう一人……ですか?」

咲夜「さっさと行くわよ、早苗。」

早苗「あー!!待ってくださいよー!!」

 

京谷たち四人はタクシーで、ある場所まで向かうのであった。

 

京谷「そういえば、承太郎さん。何処に行くんですか?」

承太郎「落下地点である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     『オーストラリア』だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

 

現在、国際空港にて。

京谷たちは、承太郎の言う『もう一人』を待っている途中である。

 

咲夜「す、凄い人数……」

京谷「まぁ、咲夜は初めて見るよね。この人数は。」

咲夜「本当よ。幾らなんでも多すぎよ。それに、この建物も大きい。外の世界って、こんな感じなの?」

京谷「まぁ今は未来っていう事も相まってるから、一概にこれとまでは言えないね。」

承太郎「来たぞ、皆。」

 

承太郎が、その方向を見る様に指示する。

すると、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じょ、承太郎さーん!!すいませーん!!」

京谷「!?こ、この声って……」

承太郎「気づいたか。そう、もう一人は…」

「はぁ、はぁ。お、遅れてすいませんでした。」

京谷「

 

 

 

 

 

       康一さん!?

 

 

 

 

 

 

康一「ん?………えっ?」

京谷「こ、康一さん!!俺です!!五十嵐京谷です!!」

康一「き、きょきょきょきょ……京谷君!?こ、こんなに大きくなって……」

京谷「はい!!お久し振りです!!因みに、今日帰って来たばっかりです。」

康一「うわー!!スッゴい久しぶり!!元気だった!?」

京谷「はい!!」

早苗「こ、康一……ってことは『広瀬康一』!?す、凄いです!!本物です!!」

康一「ん?京谷君、あの子は?」

京谷「あー、連れなんですが…今ちょっと興奮気味で。」

 

咲夜は大はしゃぎしている早苗に当て身を当て、気絶させる。

 

康一「……あの子、大丈夫なの?」

京谷「大丈夫です。……多分。」

康一「多分って何!?」

承太郎「それよりも康一君、京谷君、咲夜ちゃん。今すぐ着いてきてくれ。」

京谷「は、はい!!」

康一「(また君付けだよ。一応40代なのに…)」

 

京谷たち三人は、承太郎の後に着いていく。

外に出るとジェット機が一機、そこにあった。

 

京谷「これで行くんですか?承太郎さん。」

承太郎「あぁ、これで行くぞ。」

 

京谷たちは、そのジェット機に乗り込む。咲夜は、そのジェット機に驚き、まじまじと機体を見つめていた。

しかし、京谷に手を引かれ照れながらも機体に入っていく。

既にフライトの準備は出来ており、きちんとシートベルトをした後、その機体は空を飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在、空中にて。

咲夜は、窓からの景色を不思議そうに眺めていた。

早苗も目が覚めて、飛行機から見える景色を楽しんでいた。

対する京谷は、承太郎と康一と向かい合い話をしていた。

 

京谷「それでなんですが、カーズが衝突するまで後どのぐらいなんですか?」

康一「カーズ?京谷君、カーズって何?」

京谷「説明すると長くなりますけど…良いですか?」

康一「良いよ、話して。」

京谷「では……」

 

 

 

 

京谷説明中

 

 

 

 

康一「………そんな奴が、この地球…しかもオーストラリアに向かっているのかい?京谷君、承太郎さん。」

京谷「その通りです。康一さん。」

承太郎「京谷君の意見には信憑性がある。いや信じざるを得ないからな。」

康一「……それってどういう事なんですか?」

京谷「それも説明しますね。」

 

 

 

 

 

 

京谷、再度説明中

 

 

 

 

 

 

康一「へぇー。別世界に。」

京谷「はい。」

康一「成る程、確かに信じざるを得ないね。考えてみれば二年も何処に行ったのかと。」

京谷「そ、その事は大変失礼しました。」

康一「良いよ、別に。こうして会えたんだし、良かったじゃん。」

京谷「そうですね。それで、承太郎さん。」

承太郎「分かってる。後、20日で着く筈だ。」

京谷「今が2月18だから……3月8日に来るんですか。」

承太郎「計算ではな。もしかすれば、またスタンドによる能力で早められるかも知れないがな。」

 

そんな空の旅の中、京谷はヘッドホンを手に取り耳に着け、電源を入れる。

 

『まっ逆さ~ま~に~落ちてr』

 

京谷は、直ぐ様そのヘッドホンを外す。

 

承太郎「どうした?京谷君。顔色が悪いぞ。」

京谷「す、すみません。大丈夫です。はい。」

康一「ふーん。」

 

康一もヘッドホンを着け、電源を入れる。

 

『ゴロゴロゴロ……ドドオォォn』

 

同じく、直ぐ様ヘッドホンを外す。

 

承太郎「どうした?康一君。」

康一「だ、大丈夫です。はい。(何で雷の音!?)」

 

承太郎もヘッドホンを着け、電源を入れる。

 

『ローンドン橋おt』

 

同じく、直ぐ様ヘッドホンを外す。

 

承太郎「………二人とも、これは?」

京谷「俺は昭和の歌を一部聞かされました。」

康一「僕は雷の音を聞かされました。」

承太郎「……何故かロンドン橋のやつを聞かされた。」

 

この時、三人は思った。

 

三人「(……落ちるの?これ。)」

 

三人は一時的に恐怖に包まれた。

 

 

 

 

 

『6時間後』

何事も無く、後一時間で着く。三人は安心仕切っていた。

そう、安心仕切っていたのだ。

 

男「おい!!貴様ら、よく聞けぇ!!」

 

その大きな声が無ければだったが。

京谷、康一、承太郎の三人は、その方向を見る。

因みに咲夜と早苗はグッスリと寝ていた。

男は喋り続ける。

 

男「この飛行機は!!もう直ぐ墜落するぜぇー!!何故なら!!」

京谷「『世界《ザ・ワールド》』」

 

その男が喋っている途中、京谷は時を止め男の元へ行きスタンドで頭を掴んで殴った。

 

京谷「時は動き出す。」

 

周囲の色が戻される。男は頭を捕まれているので、何処かへ飛んでいく事も無かった。が、

突如!!大きな音が発生する!!

 

全員「!?」

 

寝ていた二人も音で目覚めた。

 

早苗「な、何ですか一体!?」

京谷「おい、てめぇ!!何を仕掛けた!?」

男「ふっ……ふっふっふっふっ。貴様らは……俺のスタンドの術中に……嵌まったのよぉ。」

京谷「んだとぉ!?」

男「俺のスタンド名は『リアリティーミュージック』。流れた音楽の通りに事を起こさせるスタンドだ。」

京谷「………ってことは、あの不安にさせる音楽も………」

男「そう……私のスタンド能りょk「無駄ァ!!」ゲブラァ!!」

京谷「………てめぇ、降りたったらラッシュぶちかましてやる。」

 

京谷はスタンドから男を離す。

 

京谷「承太郎さん!!恐らく、この飛行機は落ちます!!」

承太郎「何っ!?」

康一「えぇぇぇぇ!?」

早苗「お、落ちるんですかー!?」

咲夜「どういうこと京谷!?」

京谷「あの男のスタンド能力だ!!流れた音楽の通りの事を起こすスタンドです!!」

承太郎・康一「そいつか!!」

京谷「恐らく、今の音…雷で計器がやられたと思います!!」

承太郎「行くぞ!!京谷君!!」

京谷「はい!!」

 

京谷と承太郎は、操縦席に向かう。

その操縦席では計器等がお釈迦になり、手動で操作されていた。

 

承太郎「持つか!?」

操縦士「駄目です!!運良くて海に突っ込んで不時着です!!」

承太郎「何だとっ!!」

京谷「承太郎さん!!ここは俺に!!」

承太郎「き、京谷君!?」

京谷「『変化者 C-MOON《チェンジャー C-MOON》』!!」

 

京谷はスタンドを変化させ、出現させる。

 

京谷「重力を……変える!!」

 

京谷のスタンドは力を発動させる。すると、不安定だった機体が正常になる。

 

操縦士「なっ!?水平に戻った!?」

京谷「操縦士さん!!どの方向に向かえば良いんですか!?」

操縦士「えっ!?」

京谷「良いから!!」

操縦士「こ、ここを真っ直ぐだ。」

京谷「分かりました!!」

 

京谷は機体を少しずらし、下へと降下する。

雲を抜け、見えたのは陸地であった。

 

承太郎「もう少し機体を下げてくれ!!」

京谷「了解!!」

 

機体は少し下げられる。

 

その一時間後、何とかシドニー国際空港の滑走路に不時着し、危険な空の旅は終了した。

 

 

 

チャンチャン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
今回は飛行機での出来事、危うく墜落になるところでしたねぇ。てか現実で、こんなスタンドあったら絶対死ぬやん。怖っ!!

では、次回もお楽しみに。

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