悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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シャーベット=シャ   京谷=京
ブロウ=ブ

という風に出てくるキャラの名前を省略させてもらいます。


薬売りさんとのコラボ企画!!
【薬売りさんとのコラボ回】第1話 begin story


『一週間後 紅魔館 大図書館にて』

現在、京谷は大図書館で本を読んでいた。しかし、その傍らには大柄の男と肩に烏がいた。

京谷の隣に座っているプッチは本を読みながら、その光景をまじまじと見ていた。

 

京「………ブロウ、出来れば肩はやめてくれるかな?膝の上で良いからさ。」

ブ「分カリマシタ。」

 

ブロウは京谷の肩から飛び降り、膝の上で眠る。

 

京「シャーベット、君も座ったら?」

シャ「いえ、このままで結構です。」

京「それじゃあ命令だね。座って。」

シャ「…………御意。」

 

シャーベットは渋々ながらも京谷と隣にあった椅子に座る。

その光景を見ているパチュリー。小悪魔も同じように見ていた。

そんな中、時が止まり周囲の色が失われた。

 

咲「京谷。」

京「お、咲夜。」

 

京谷の後ろから声を掛ける人物。紅魔館メイド長、十六夜咲夜であった。因みに京谷と咲夜は恋人同士の関係にある。

 

咲「お客様だって。」

京「お客様?誰?」

咲「時間が動けば直ぐに来るわよ。」

京「ん、分かった。あぁ咲夜。」

 

京谷は時間停止を解除させる前に咲夜に話しかける。

 

咲「何?」

京「ちょっとこっちに。」

 

手招きをする。咲夜は手招きに応じ近付く。すると不意に唇が塞がれた感覚を覚える。見てみると京谷が咲夜にキスをしていた。少しの間、唇が塞がれている感覚を味わった後京谷は離れる。

 

京「ごめんね♪」

咲「全然♪嬉しかった♪」

京「ふふっ、それじゃあね。」

咲「えぇ。時は動き出す。」

 

時が動きだし、周囲の色が戻される。

 

紫「はーい、京谷くーん!!元気ー!?」

京「のあっ!?」

 

突如、何も無い空間から紫が飛び出し京谷は体勢が崩れそうになるがシャーベットが紫の顔面をキャッチした。

 

紫「い、痛い…………」

シャ「京谷様、ご無事でしょうか?」

京「あ、あぁ。ありがとう。」

シャ「京谷様、この者は如何なさいましょう?」

京「いや、離してやって。シャーベット。紫さんが来る時は必ず何か話をする時だから。」

シャ「御意に。」

 

シャーベットが手を離すと紫はこめかみ辺りに手を当てていた。

 

紫「い、痛かった…………」

京「妖怪の賢者が、こんな人間の握力で痛んでる訳無いでしょ。紫さん?」

紫「むぅ………まぁいっか。」

 

紫は真剣な表情なのか不敵な笑みを浮かべ、扇子で口元を隠す。

 

紫「京谷君、何時もお疲れ様。所で、幻想郷生活を謳歌してるかしら?」

 

京谷は何を思ったのか、右腕を『星の白金《スタープラチナ》』に変化させ紫の頭を締め上げる。

 

紫「痛い痛い痛い!!京谷君痛い!!頭ミシミシ鳴ってる!!」

京谷「そういや紫さん、俺の願い叶えさせる為に幻想郷に招待したんだよね?だったら一つ言っておきます。」

京「願い叶ってないんですよ!!」

 

京谷は紫を不気味な空間から引きずり出し、そのまま投げる。

 

ブ「ンッ?何事デスカ?」

京「さて、紫さん。覚悟は良い?」

 

京谷は左腕を『世界《ザ・ワールド》』に変化させ、ポキポキと鳴らしながら歩み寄る。

 

紫「ちょ、ちょっと待って!!お願い話を聞いて!!」

 

紫が制止を促す。京谷は歩みを止め、変化を解く。

 

京「何?変なこと言うなら承知しませんよ?」

紫「分かった、話すわよ。今から言うことについてなんだけど………」

 

そう言うと紫は、また不気味な空間を出現させ今度は何かを取ろうとしている。

取り出されたのはレポートの様な物であった。

 

京「これは?」

紫「京谷君の願いを叶える為のレポートよ。ちょうど承諾してくれた別世界のスタンド使いが居る幻想郷があったからね。」

京「何時の間に………」

紫「京谷君がカーズとやらを倒しに行ってる時にね。いやー漸く見つかって良かったわぁ。」

京「紫さん………うん、お疲れ様です。」

紫「反応薄くない?」

 

京谷は紫の反応を無視し、レポートを捲る。

そこには『樹条 浄夜』(きじょう じょうや)、

ジョースターの末裔と書かれてあった。

 

京「ジョースターの末裔………ねぇ。」

紫「京谷君の生まれ変わりの元となった『ジョナサン・ジョースター』の末裔よ。どうかしら?」

京「どう………というと?」

紫「貴方の子孫と戦うってことに関してよ。」

京「いや先ず俺先祖じゃないですし、それに末裔とかは関係無いですし………」

 

京谷はレポートを紫に放り投げ、立ち上がる。

 

京「それに、俺はDIO寄りですし。だったら………」

 

京谷は不敵な笑みを浮かべ、紫に向かい合った。

 

京「DIOの生まれ変わりらしくジョースターの末裔を倒しに行きますよ。」

紫「…………ふふっ。やっぱり面白いわね、京谷。」

プ「おーい京谷、やり過ぎるなよー。」

京「何か違うような………んまぁ良いや。シャーベット、ブロウ。行くよ。」

シャ「荷物の方は?」

京「1日で終わらせるから要らないさ。」

シャ「畏まりました。」

京「紫さん。」

紫「了解♪」

 

紫は空間操作により、虚空に不気味な空間を作り出す。

 

京「それじゃあ行ってきます。皆。」

プ「土産話ぐらい聞かせてくれよ。」

咲「行ってらっしゃーい♪」

紫「楽しんできてねー♪」

 

京谷とブロウとシャーベットは、その空間に歩んでいく。

三人が中に入ると紫は空間を閉じる。

ここから、京谷は『悪役になる』という願いを叶える特別な体験をすることになる。

 

 

 

 

 

 

 




うぷ主の鬼の半妖です!!
サブタイにもある通り、薬売りさんとのコラボ回でございます!!
初めてのコラボなので、どう転んで行くか分かりませんが楽しみにしていて下さい!!

短いですが区切りが良いのでここまで。
では、薬売りさんの小説と次回をお楽しみに下さい!!

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