悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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第4話 Crazy STAND

互いに気を許さない状況で、三人は呼吸を整えていた。三人にとっての眼前の敵、シャーベットは一歩、また一歩と三人に近付く。何事にも動じない精神力あっての出来る行動。強者の余裕でもあった。

 

?2「シャボンカッター!!」

 

うさ耳の女は距離を取り、シャボン玉の表面をカッターの様に鋭くさせ放ってきた。

しかしシャーベットは………

 

シャ「フンッ!!」

 

シャボン玉を叩き落とした。

 

?2「んなっ!?」

シャ「遅い。」

?2「!?」

 

シャボン玉を叩き落とされ驚いている瞬間にシャーベットは接近し、うさ耳の女の鳩尾に拳を入れる。

 

シャ「ハアッ!!」

?2「ぐほっ!!」

 

しかし、その威力は桁違い。人間の放てるパワーでは無かった。それは、うさ耳の女の体を吹き飛ばし廊下に風圧で少々瓦礫が生まれる。

 

浄「うどんげ!!」

雛「ACT3!!」

 

雛は地面に爪弾を打ち込む。するとシャーベットの後ろの地面から爪が発射された。

そんなことを予測していたかに爪弾を掴んだシャーベット。

しかし、後ろは見ておらず腕を後ろにまわして爪弾を掴んだ。

 

雛「こ、これも!?」

浄「『世界《ザ・ワールド》』!!時よ止まれ!!」

 

浄夜は自身を『世界《ザ・ワールド》』に変身し、時を止める。これで相手は理解出来ず、動けない。そう思っていた。

 

シャ「貴様『も』時を止めるのか。」

浄「!?何っ!?」

 

浄夜は驚いていた。何故なら、シャーベットも止まった時の中を動け、認識出来ていたのだ。

その一瞬の隙を突かれ、シャーベットは浄夜に蹴りを放つ。

 

浄「くそっ!!無駄ァ!!」

 

脚を殴り付けて防御と同時に攻撃をした。これで脚は骨折または、もう動かせないであろう。………だが、

 

シャ「………何かしたか?」

浄「!?」

 

シャーベットは蹴りに使った脚の膝を曲げ、引っ込ませた後バネの様にもう一度蹴りを放つ。それは浄夜の腹部に入る。

 

浄「ぐほっ!!」

 

腹部に入った足は、浄夜の口から血が混じった唾液が滴る。

そして、地面を三回バウンドして飛ばされた。

そして、そこで時が動き出した。

 

雛「浄夜!!」

浄「(い、意識が………持ってかれる………これは………人間が………持つ力じゃねぇ………化け物だ………)」

 

シャーベットは溜め息をついた後、雛に向く。

 

雛「!!!」

シャ「次は貴様の番だ。DIO様からは全力で行けと命令されている。………もし、ここで負けるとあらば、DIO様はさぞかし失望することになる。その様なこと、有ってはならぬ!!」

 

雛は何を言っているのか分からなかった。

しかし、シャーベットは一歩、また一歩という様に雛に近付く。

そこに銃声。シャーベットに向けられた物だが、シャーベットは効いている様子も無い。

振り向くと、倒れながらも銃を構えている浄夜が居た。

 

雛「浄夜!!」

シャ「ふむ、あれを耐えるか。」

浄「おいテメエ。何で『あのお方』とやらが俺たちに失望されなきゃならないんだ?」

シャ「………何?」

浄「俺たちは………止める為に来たんだよ。こんなバカな真似をしてる『五十嵐京谷』を!!」

 

シャーベットは、その言葉を聞くと倒れている浄夜に歩いて向かう。

歩きながら………

 

シャ「………あのお方は、DIO様は………あまりにも退屈になされていた。」

浄「………何?」

シャ「DIO様は度重なる冒険を続けられた。そして、何時しか冒険が生き甲斐となっていったのだ。貴様らには分かるまい。DIO様が、どの様にして生まれ、どの様な過酷な運命を歩き、どの様な力や希望を手に入れられたのかを………。」

浄「………俺たちは、そんなもの知らない………だが、今分かるのは………紅魔館を乗っ取った、バカでアホらしいことしてる『五十嵐京谷』を………止める!!」

シャ「ならば止めて見せてみよ!!その覚悟、どの程度の物かハッキリとさせてやる!!」

 

シャーベットは浄夜に近付き、浄夜を踏みつけようとする。

 

雛「ッアァ!!」

 

しかし、雛が足払いを仕掛ける。が、

 

シャ「私には効かぬわ。」

雛「!?」

シャ「フンッ!!」

 

シャーベットは雛を蹴り、壁に衝突させる。

 

雛「ガハァ!!」

浄「雛ッ!!」

 

シャーベットは浄夜に向き、足を踏みつける。

 

浄「ガフッ!!」

シャ「さぁ、貴様の力とやらを見せてみよ!!まだこんな物では無いだろう!!」

浄「ッアアアアアアアアアアア!!『クレイジーダイヤモンド』!!」

 

浄夜は変身し、地面を抉り取るとおもいっきり投げつける。

しかしシャーベットには効かなかった。抉り取られた部分はシャーベットの後ろに転がっていく。だが、シャーベットは別のことに苛立ちを覚え浄夜を踏みつける。

 

浄「ガハッ!!」

シャ「貴様!!この戦いを侮辱する気か!?」

 

シャーベットはジャンプし、膝で追撃を仕掛ける。

その時、シャーベットのローブのフードが浮かび顔が少しだけ見えた。

 

浄「うどんげぇぇぇぇ!!顔面狙って撃てえぇぇぇぇ!!」

シャ「!?何ッ!!」

鈴「シャボン………ランチャー!!」

 

鈴仙と呼ばれたうさ耳の女は、シャボン玉を放つ。

それはシャーベットの顔面に正確に当てた。

 

シャ「し、しまった!!体勢が!!」

 

シャーベットの体勢は少し仰け反る様な体勢であった。加えて滞空し、防御が出来ない状況にあった。

 

浄「『スター………プラチナ』!!」

 

浄夜はスタープラチナに変身し、シャーベットの顔面狙って拳を放つ!!

 

浄「オラァ!!」

シャ「ぐ、ガファ!!」

 

殴られて地面に亀裂が生まれる。そしてシャーベットは倒れた。

 

浄「ッハァ!!ハァ………ハァ………ハァ………か、勝った………」

 

浄夜は、そのまま倒れそうになるが駆けつけた鈴仙に支えられる。

 

鈴「平気!?」

浄「へ、平気………って言いたい。」

雛「コイツ………結局どんなスタンド能力だったのかしら?」

 

雛も壁から脱出し、ふらふらではあるが浄夜と鈴仙に近寄る。

 

浄「待ってろ………今、二人とも治して………ぐっ!!」

鈴「はいはい、怪我人は安静にしてなさい。こちらが待っていたとしても気にも止めないでしょうし。」

雛「ここは、一旦回復に専念しておきましょう。浄夜。」

浄「………早くしなきゃな。」

鈴・雛「ハァ……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~京谷side~

 

京「………シャーベットを倒したか。準備をするぞブロウ。」

ブ「デスガ、何ヲスルオツモリデ?」

京「なに、簡単な事だ。移動するのだよ。」

ブ「ドチラヘ?」

京「我が『アナザーワン・ザ・ワールド』を使い、大図書館へと移動する。なに、心配は要らん。パチュリーには退出させるだけだ。」

 

京谷はスタンドを変化させ、能力を発動させる。

 

京「『俺だけが認識でき、動ける時間』」

 

その瞬間、周囲の色が失われた。

そして、その中は京谷のみが動けていた。

右腕を『ステイッキーフィンガーズ』に変化させ大図書館までショートカットをした後、パチュリーと小悪魔を外に追い出し、ゆったりと休む様に座る。

 

京「時間解除。」

 

周囲の色が戻される。

京谷はスタンドを遠距離タイプに変化させ、本を取り読みふける。

 

その姿は、見る者を魅了する程の美しさを併せ持っていたという。

 

 

 

 




皆様、どうも。うぷ主の鬼の半妖でございます。
ちょいとばかしシャーベットは手強くさせました。
さて、最後は最終決戦となります!!これはパート3まで続けようと思います。
では、次回もお楽しみに

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