悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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今回は京谷君視点で書かせていただきます。


第5話 Changer

京「…………ふむ、成る程………ほぉ………」

 

俺は今、本を読んでいる。中々興味深い情報だな。面白い。

そうこうしている内に………入ってきたか。ジョースターの末裔が。

 

京「………来たか。」

 

何時もの通り、DIOのオーラを使って喋る。

三人………か。だが、何故三人からジョースターの反応が出ているのだ?………壁の目。いや無いな。あったとすればブロウが知らせてくれるからな。

じゃあ………一体なんだ?

 

浄「お前が………『五十嵐京谷』か?」

京「………如何にも。私が五十嵐京谷だ。君は………樹条浄夜、といったかな?」

 

目の前の男、『樹条浄夜』は少し驚いたが直ぐに落ち着いている。ほぉ………中々きもが据わっているじゃあないか。

 

京「君が………鈴仙・優曇華院・イナバだったか?」

 

俺の方では鈴仙と呼ぶうさ耳を指さしながら名前を答える。驚いている。仕方無いな。後の1人は知らないな。………まぁ良いか。調べれば良い話か。

俺は自分のスタンド『変化者《チェンジャー》』を出した。

 

浄「!?そのスタンドはッ!!」

京「そう、君たちが見たスタンド。コイツは私のスタンドなのさ。」

 

俺は椅子から立ち上がり、本を机に置いて三人に歩み寄る。

ゆっくりと。

三人は警戒態勢を取る。んまぁ関係ないがな。

相手には聞こえない程、小さく。

 

京「『チェンジャー アナザーワン・ザ・ワールド』

 

 

 

 

 

   『俺だけが認識でき、動ける時間』

 

 

 

 

 

周囲の色が失われた。そして、動けるのも認識できるのも俺のみ。

右腕を『ヘブンズドアー』に変化させて後の1人に手を当て、中身を見る。

『鍵山 雛(かぎやま ひな)』。厄神と呼ばれる種族、神か。右腕を元に戻してと。

変化させたスタンドで雛を殴り、俺は三人から20メートル程離れる。

 

京「時間解除。」

 

周囲の色が戻された。それと同時に雛が後方へと吹き飛ばされる。

浄夜と鈴仙は吹き飛ばされた雛の方に向く。

 

浄「何ッ!?」

鈴「い、何時の間にッ!?」

 

俺はその間にスタンドの変化を解除し、浄夜と鈴仙に話しかけた。

 

京「名前が分からなかったのでな。序でに戦力を潰しておいた。」

鈴「ッ!!!アンタ!!!」

浄「テメエ、随分とイカれてやがるな。俺でも認識出来ない能力を使うなんてなぁ。」

京「………ふむ。能力と考える辺り、まだ詳細は分からない様だな。まぁ、その方が都合が良い。」

 

左腕を『スティッキーフィンガーズ』に変化させる。すると、2人は驚いた。予想通りだが。

そんなことも気にせず、右手でジッパーを取り地面にジッパーを取り付けて開く。

そこからレッキングボールを取り出す。

 

浄「!?レ、レッキングボール!?何でテメエが!?」

 

浄夜の言葉には耳を傾けない。いや聞く必要すら無い、と言った方が良いな。

 

京「………回転の技術をくれた者には感謝しなければな。」

浄「!?一体どういうk……」

 

有無を言わさずレッキングボールに回転の技術を乗せて放つ。結構スピードが上がったな。

 

浄「『世界《ザ・ワールド》』!!!時よ止まれ!!!」

 

ほぉ、自身を変身させるスタンドか。時は止められているが俺は動けるので関係ないがな。

浄夜は動けない鈴仙を抱えて逃げたか。

無駄なことを。

 

浄「時は動き出す。」

 

時が動き出した。だが、レッキングボールの真骨頂はここからよ。レッキングボールの表面にある小さな球体が、一気に放出される。

 

浄「『20th センチュリー・ボーイ』!!」

 

浄夜は鈴仙を庇い、スタンドを着て防御したか。確かあれは絶対防御のスタンド。但し身動き出来ないが、今は防御だけで良いからな。レッキングボールも手元に戻り、小さな球体も戻ってくる時に全て帰ってきた。

 

京「見事だ、樹条浄夜。中々の判断力よ。」

浄「敵に言われても嬉しく無いね!!!」

京「その判断能力に賛美を称し、私からは1つ秘密を教えようじゃあないか。」

 

そのことに浄夜と鈴仙は驚いている。まぁ気にすることも無いがな。

 

京「私のスタンド『変化者《チェンジャー》』というのだがな、能力が『変化する』という単純な能力なのだよ。だが、simple is bestという様に、コイツは強いぞ。何せ『俺が知っているスタンドであれば何にでも変化出来る』のだからな。例え………」

 

俺はスタンドを出して、変化させる。それは………

 

京「『貴様が知らないスタンドにも』な。」

 

『J・T・R』。能力が『殺す』というシンプルな名前だが恐ろしい能力のスタンドだ。

俺は脚を『星の白金《スタープラチナ》』に変化させ、一気に浄夜に向かって駆ける。

 

浄「『赤の魔術師《マジシャンズレッド》』!!!」

 

浄夜は変身して炎で壁を作ったな。だが!!!

それは通用せんぞ。スタンドが持っているナイフで炎を切り裂く。すると、炎は消え失せた。

 

浄「何ィッ!?」

 

良いな、その驚きの表情。もう一度踏み込んで、浄夜にナイフを当てようとする。

 

浄「『星の白金《スタープラチナ》』!!!」

 

スタープラチナに変身して、ナイフを避けてスタンドの腕を掴む。ふむ、中々の動体視力に身体能力。

 

京「実に素晴らしいな。やはり、君には期待出来る。」

浄「ふざけんな、テメエに期待されても嬉しかねぇよ。」

京「では、私の期待に答えられたから、また1つ能力を教えようか。」

浄「!?どういうことだ?」

京「今の私のスタンドには能力として『殺す能力』が存在しているのだよ。この能力は、例え不死の者であろうと現象であろうと全て殺すことが出来るのだよ。」

浄「!?何だとッ!?」

 

驚いている浄夜を尻目に、俺は距離を取る。

 

京「折角だ。私の話を少し聞いていくといい。」

 

浄夜は何が何だか分からない表情をしている。どうでも良いがな。

 

京「そうだな………ある昔話でも聞いていくと良い。」

 

俺は語ることを始める。俺の過去を。業を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、うぷ主の鬼の半妖でございます。
今回は京谷君視点で書かせてもらいました。上手く出来てるかな?

関係ないですが、スタンド案の裏話を少し。

京谷君のスタンド『変化者《チェンジャー》』は元は
『スタンド使いの属性が変化すると同じ様に変化する』能力でした。
スタンド使いの属性という点なんですが、京谷君が全属性の霊力を使えるという設定だったのですが、スタンドに変化するという単語が出てきたと同時にこの設定は廃止しました。

あ、因みに五十嵐京谷という名前は即興で思い付いた物です。

では、次回もお楽しみに。

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