「おい!侑斗っ!起きろってのっ!」
だめだ、反応がない。いきなりピンチじゃねぇか……。曜のやつやってくれたな。とりあえずこのバカをどうにかするかな。
「おい、そこのホモショタ共。誰でもいいからこいつを部屋に運んでやってくれ。ヤリ捨てても構わん。」
この計画を無駄にしてくれたクソ野郎だしな。むしろそれくらいやって欲しい。
「……小学生以下にしか興味はない。一応助けはするがな。」
……そうかショタだったな、こいつら。
「それでもいい。頼んだぞ」
「「「御意」」」
ふむ、これからどうしたものかな。
果南side
「──きろっての!」
なにか男湯が騒がしいなぁ……。なんか起きたのかな?
「男湯でなにかあったのかな?」
「いまのさとるさんの声でしたよね?」
「うん、そうだね」
「Zzz...」
「こーらっ!千歌、寝ちゃダメだよ?」
「う〜ん……眠いよぉ」
まったく千歌ったら……まだまだ子供だなぁ。
「ごめん、梨子。先に千歌をつれて部屋に戻っててくれない?」
「はい、わかりました。ほら千歌ちゃん行くよ」
「梨子ちゃんおんぶ〜……」
「へっ!?そ、そんなことしたらちかちゃんのちちちゃんが……///」
「梨子ちゃん、どうしたの?」
「なっ、なんでもないよ。早く行こ?」
あはは……千歌も天然の梨子キラーだな。無防備すぎるよ…
「うん、そうだね。それじゃあね、果南ちゃん」
「私は曜と一緒に上がってくるから先に寝ててもいいからね?」
「わかりました!それじゃあおやすみなさい」
「うんっ!おやすみ、2人とも♪」
ふたりが部屋に戻ったすぐあとに曜が帰ってきた。
「あ、曜。遅かったね。なんかあったの?」
「うん、ちょっとね……えへへ」
……なんか悪い予感がするんだけど。ほんとに私の幼なじみたちは手がかかるなぁ。まっ、そういうところが可愛いんだけどさっ♪
それにしてもさっきのさとるの声といい曜の楽しそうな顔といいなんか不安だなぁ……。
曜side
男湯を抜け出してようやく女湯に戻ってきた。さっき脱衣場で千歌ちゃんと梨子ちゃんに会ったからいま温泉にいるのは果南ちゃんだけかな?
「あ、曜。遅かったね」
湯船に浸かろうとすると果南ちゃんに声をかけられた。私が戻ってきたことに気づいたみたい。それにしてもさすが果南ちゃんだなぁ、私がなにかしてることには気づいてるみたいだ。まぁ肝心な何をしてたかまではわからないみたいだけどね。
「うん、ちょっとね……えへへ」
さて、次にお兄ちゃんはどうでるのかな?でも1人でやれることなんて限られてるし予想はつくけどね♪
うーん、今から覗きにくるだろうお兄ちゃんを見るために仕切りの近くまで行くけどせっかくだし果南ちゃんも連れてこっかな?
聖流side
「ふぅ……困ったな」
侑斗が戦線を離脱したためここにいないしガチムチホモショタ共は警備に必要だ。つまり今動けるのは俺しかいない。
「さて、どうしたもんかな……」
1人でもできることか……
────そうだっ!なぜおれはこんな単純なことに気づかなかったのだろう。いままでは世間体を気にしてバレないで覗くことを重視していた。しかしそんなのは覗きではないだろう。昔の俺ならそのバレてるかもしれないという緊張さえもスパイスにして覗きをしていたはずだっ!その緊張があるからこそ女の子の裸は裸から芸術へと成り上がるのだっ!だから俺は決めた。答えはシンプル。普通に仕切りを登る、これが正解だ。いくら仕切りが竹で出来ていたとしても人ひとりの力で折れるほどヤワではない。そうと決まれば善は急げだな。どちらかといえば悪なんだが。
「……ふっ!っと。」
ようやく、ようやくこの景色までたどり着いた。そこに広がるは桃源郷────のはずだった。
「え?」
実際に眼下に広がっていたのはニヤケ顔でこちらをみつめる曜と顔を真っ赤にして怒っている果南だった。
「「……さとる(お兄ちゃん)。なにをしてるのかな?」」
「ひいぃっ!」
「これはお仕置きが必要みたいだね、さ・と・る・くん♪」
「いや、あのっ!これには訳があってですね!?1回落ち着きません?!その拳を下げて!ねぇっ!」
「あははっ!果南ちゃん、やっちゃえ〜!」
何を言ってるんだこいつはっ!
「てめぇ!いいから助けろっ!つーか元々はお前のせいでこうなったんだろ!?」
「さとる。」
「はい、なんでしょうか」
やべぇ、無意識に返事しちまった。ていうか果南、いつものあの可憐な声はどこいったんだ?とてもじゃないが人には聞かせられないような声になってるんだが。
「問答無用っ!死〇ぇっ!」
「それ伏字の意味n……ごふぁっ!」
果南のボディブローが俺の腹に突き刺さった。あ、これあかんやつや。
こうして俺の意識は途絶えた。ていうかさ、俺たち同棲してるなら見ようと思えばいくらでも見れるじゃん……。
「ふぅ。色々楽しかったよ、お兄ちゃん♪」
これにて覗き回は終了です。次からまた北海道巡りに戻ります。作者のアホな妄想にお付き合い頂きありがとうございました。