もうすぐ日付が変わろうとしている頃、おれは女子部屋にいた。そして目の前では果南がこちらを顔を赤くしながらじっと見つめている。それも自分の服を捲ろうとしながら……。周りにはぐーすか、またはすーすーと寝息を立てている千歌&梨子ちゃんとこちらをずっと真剣な表情で見つめている曜がいる。
────どうしてこうなった?
~2時間前~
目を覚ますと知らない天井が広がっていた。そして頭に柔らかい感触があった。なんかこの前もこんなことあったような気がするな……。
「あ!お兄ちゃん起きた?」
「あ、あぁ起きたよ。おはよう曜。で、これはどういうことだ?」
「おはようってまだ絶賛夜中なんだけど...。それより覚えてないの?お兄ちゃん覗きをして果南ちゃんにボディブローされて気絶したんだよ?」
「──あっ!」
そうだったな。思い出したぞ、さすが果南というべきかとてつもない威力だったなあれは。というか……
「それでさ、曜ちゃん。」
「ど、どうしたの?なんか顔が怖いよ?」
そりゃそうだろ、お前には痛い目にあってもらわんとな。
「すこーしだけO・H・A・N・A・S・H・I☆をしないかい?」
「ひぃっ!いや、あのあれにはちょーっとした事情がありまして」
何を言ってるんだこの偽妹は。そんなもん許すわけがなかろうに。
「問答無用っ!覚悟ぉぉぉっ!」
「それO・H・A・N・A・S・H・I☆するときのセリフじゃないよねっ!?」
「うるさああぁぁーいっ!」
誰だ?お仕置きの邪魔をするやつは。今は曜のお尻ペンペンで忙しいんだが……って果南か。…………果南?………………果南!?これ逃げなきゃヤヴァイやつだな。それではさらだば!
「うるさくして悪かったな、それでは俺は部屋に「待って。」…。」
「……部屋に戻r「待ちなさい。」……はい。」
\(^o^)/オワタ
「で、なんであんなことをしたのかな?」
やっぱりそうなるよなぁ...。だが答えはもう決まっている。おれはこの計画を始動したときに誓ったはずだ。
「クズはクズなりに」と。
だから俺は────────開き直ることにした。
「なぜかって?ふっ……当たり前だろ?
──そこに裸があったからだ」
「………………はぁ?」
「いいか果南、耳の穴かっぽじってよく聞け」
「う、うん」
「男にとって裸というのは……ゴニョゴニョ」
「つまりこれをこう解釈するとだな……」
「そうして体に描かれる逆二等辺三角形がだな……」
~(・8・)1時間後だちゅん!~
「──というわけだ。ん?果南、顔色悪いけど大丈夫か?」
「さとるのせいだよっ!」
はぁ?……あっ!あぶないあぶない、いつの間にか本気で語っていたようだ。傍から見たらただの変態だよなぁ、おれ。不幸中の幸いはこういう時に騒ぎそうな千歌と梨子ちゃんが眠っている事だな。
ん?曜か?あいつはいいだろ。なんたって変装までして男湯に入ってくるやつだしな。
「もう一回聞くけどなんであんなことしたの?」
「女の子の裸がみたかったからだ。」
「だからって覗きなんかしなくてもいいでしょ?」
「じゃあ逆に質問するが俺が果南に「裸みーしてっ♪」って言ったら見せるか?見せないだろ?」
はい論破。もう苗木誠くんばりの素晴らしいトークだった気がする。
「みっ……見せるもんっ!」
え……?
「えーっと果南さん。いまなんと?」
「だから見せるって言ったの!」
「なんで見せんのっ!?」
「いいから黙って!脱げばいいんでしょ、脱げばっ!」
いま脱ぐのッ!?
「おい曜っ!そこで見てないで助けろ!」
ダメ元だがあいつに助けを求めよう、それしか方法がない!
「いいよ〜♪えいっ!」
「あの曜さん?なんで私を押さえつけてるんでせうか……?」
「え?助けてって言われたから『果南ちゃんを』助けたんだよ♪」
「こんのクソガキ!って猿轡はやめてくれ!なんか違うプレイにしか見えないからっ!んんんんーっ!」
やべぇ、ほんとに猿轡された……。
「これでよしっ!果南ちゃんあとは存分にやっちゃって♪」
「ありがと、曜♪」
「それじゃ……脱ぐよ?」
「んんんんんんんーーっ!」
まさかこんな形で裸を見ることになるとは……。
全てを覚悟したその時、奇跡は起きた。
「さとるっ!ここかっ!」ガチャ
「んんっ!」
なんと侑斗が助けにくれたのだ。やはり持つべきものは親友だな!
「てめぇ!今日という今日は許さんっ!俺を犠牲にしやがって!ぶち〇ろすっっ!氏ねええぇぇーっ」
「んんんんんんんんんんんーっ!」
覗きなんかするんじゃなかったなぁ……