それではスタートですっ!
「うわぁ〜……すっごい綺麗だねぇ」
釧路を出発してから約4時間後。俺たちはいま知床にやってきた。
「ここ知床は世界自然遺産に登録されているんだ。千歌、それと曜、こんくらいは知ってるよな?」
さっきのことがあるから少々不安だな……。これを知らなかったら多分これから日本人はやっていけないのではなかろうか。
「お兄ちゃん、それは私を甘くみすぎだよっ!」
「いや、ラムサール条約も知らんくらいだからな。不安にでもなるだろ。それで、千歌は?」
「しれ……と、こ?なぁにそれ?」
「「「「……………………」」」」
こいつ……まじか。驚きで声も出ねぇ。果南たちも開いた口が塞がらないようだ。
「ち、千歌ちゃん……それ本気で言ってるの?」
「梨子に同意……。千歌、帰ったら勉強教えてあげるね?」
「ちょっと、果南ちゃん!そんなに哀れみの目で私を見ないでよっ!」
「いやぁ……さすがの私もびっくりだよ……。」
「よーちゃんまで!?……うぅ、さとちゃぁ〜ん助けてぇ、、」
なんか千歌(の頭)が可哀想になってきたな……。仕方ない助け舟(笑)を出してやろう!
「千歌。お前は悪くないよ」
「さとちゃん……?」
「安心しろ、悪いのはお前の頭だ。だから帰ったらお勉強、し直そうな?」
「さとちゃんの鬼いいぃぃーっ!」
「ははっ!というわけで」
「どういうわけっ!?」
「千歌、人が話している時に口を挟むんじゃない。勉強時間を更に増やすぞ?」
「ごめんなさいもうしませんだから許してっ!」
ふぅ、やれやれだな。
「しゃーないな、じゃあ気を取り直して。梨子ちゃん、知床の説明をしてやってくれ、このアホのために。」
「アホじゃn「勉強」……なんでもないです。」
「えーっと……。それじゃ始めますね?知床は雄大な自然に囲まれていて海洋生物と陸上生物の生態系が知床独自の関わりを持っているんだよ。他にもシマフクロウとかの絶滅危惧種に指定された動物も住んでいるんだよ。」
うんうん、千歌と違ってよく知っているな。
「さすが梨子ちゃんだな。あと付け足すとすればここは北半球の流氷到達地点の終点なんだ」
「「「「へぇ〜」」」」
「千歌、いまの梨子ちゃんの説明でなんとなくわかってくれたか?」
「うーん、あんまり難しいことはわからないけど……。でも自然がたくさんあっていいところってことだよねっ!」
なんとも千歌らしい答えだな。まぁとにかく知床の良さが伝わればそれでいいかっ!
「その通りだ、千歌。それじゃあさっそく知床を冒険するぞぉっ!」
「「「「お〜っ♪」」」」
「あ、一つ言い忘れてたことがあった」
「「「「??」」」」
「──ここ、クマ出るから気をつけろよ。騒いだら危険だからな」
「「「「はぁっ!?」」」」
「おい!騒ぐなって言ったろ?安心しろよ、そんな簡単に出てこないよ。深くまで入らなければだいじょうぶさ」
「もうっ!びっくりさせないでよ、お兄ちゃん」
「いやぁ、お前ならヨーソローすればなんとかなるだろ……。」(北海道旅日記~登別→帯広編~を参照)
「あははっ!まぁね♪」
その後俺たちは知床の名所である知床五湖を巡って戻ってきた。
「今日はここまでだな。明日は旭川に行ってからそのまま札幌に戻るぞ〜」
「明日で旅行終わっちゃうのかぁ〜……」
「おいおい、気が早いぞ?まだ明日あるんだから楽しみにしとけって!」
「うんっ!そうするっ!」
「よしっ!その意気だ!それじゃホテルに向かおうか」
「はーいっ!」
いやぁ、次の話どうしよっかなぁ……。このまま進めてもいいけど、この前の覗き編みたいなの書きたい気もしなくもない。