それではどーぞっ!
※今回のタイトルの元ネタは『いぬかみっ!』です。
曜たちが『遊戯サークル』に入ったその翌日。
「────缶蹴りをしよう。」
「「「「「はぁぁっ!?」」」」」
「おい、侑斗。ようやく喋ったかと思えばいきなりどうした?狂ったのか?」
前回はマジで空気扱いだったからな……。そうとう溜まってたのだろう。相変わらず哀れな存在だな。
「そんなにかわいそうなものを見る目でこちらをみるんじゃないっ!俺にだってそれなりに考えがあるのだよ」
「ほぉう……だったら聞かせてもらおうか?」
その浅はかな考えをなっ!
「まぁよく聞け。新規メンバーも増えたことだし、ここいらで歓迎会をしようと、そう考えたわけだ。」
ふむふむ、それはわかるぞ。それはわかるんだが……
「そこでなぜ缶蹴りなんだ?」
そこだけがどうしてもわからねぇっ!なんであいつの頭の中では
歓迎会=缶蹴りになるんだ!?脳みそが腐敗してるとしか考えられない
「どうしてって……。そりゃあうちは『遊戯』サークルだぞ?みんなで遊べて親睦を深めれて更に楽しい。つまり──缶蹴りだ!」
「だからなんで?!」
なにが悲しくて最初の活動で缶蹴りやらなきゃいけないんだよ……
いくらなんでもあいつらが可哀想だ。可哀想なのは侑斗の頭だけで充分だわ。
「ちょっとお兄ちゃん、うるさいよ!」
「さとちゃん静かにして!つべこべ言わずに缶蹴りやるのっ!」
え、えぇ〜……お前らのためを想って反論してたのに。
理不尽じゃね?
「はぁ、わかったよ。やってやるよ!おれだって缶蹴り好きだしな!」
缶蹴りこそ正義。ツーケットなど邪道だ。缶を蹴ることに意味があるのだ。壁触るとか絶対面白くないだろ。
「じゃあ全員参加でいいな?」
「ああ、構わん。」
「ということでここにトランシーバーがあるので1人1個ずつ持ってって下さい」
そういって侑斗は1つの箱を取り出した。
「トランシーバー!?おまえ缶蹴りにどんだけ命賭けてんの!?」
「やるったらやる!とことんやる!それが俺のモットーなんでな。」
いや、ドヤ顔すんなし。ほんと腹立つわ〜……
「ほらほら、みんな早く持ってってー!」
仕方ねぇな……
「よしっ!みんな装着したな?それじゃあ、ミッションスタートだっ!」
お前は棗恭介か。恭介かっこいいよね、真似したくなるのすごいわかるよ、うん。
ルールは簡単。範囲は学校の特別棟全4階。缶の場所は2階の『遊戯サークル』の部屋の前。遊戯サークルは階段の踊り場の角に位置している。30分以内に缶を倒さなければ逃走者側の勝ち。全員を見つけるor30分以内に缶を倒されなければ鬼の勝ちだ。
「こちら聖流。いまは特別棟の二階に千歌といる。みんなはどこだ?オーバー。」
鬼は2人。曜と侑斗だ。侑斗も曜も運動神経はバツグンだ。相手としては申し分ないだろう。しかしこちらにも果南がいるからな。バランスとしては丁度いいだろ。
「こちら果南。梨子と2人で特別棟の3階の階段にいるよ♪ここから鬼は確認できるよ!オーバー。」
3階か……。こちらはもう缶を倒す準備は整っている。
「なら俺たちが先に仕掛けよう。オーバー。」
「え、でも2人で大丈夫ですか?」
「問題ない。梨子ちゃん、君に1つ教えてあげよう。」
これは缶蹴りを嗜むものにとっては最も重要な知識のひとつだ。
「……?なんですか?」
「これは缶蹴りだが、缶を蹴らなければいけないとは明記されていない。別に蹴らなくてもルール違反ではないんだ。つまりは缶を倒せば俺らの勝ちなんだ」
缶を蹴らずに缶を倒す方法。それは……
「えっ……?ということは──」
「あぁ、こうするんだよっ!いくぞ千歌!」
「りょーかいだよ!さとちゃん!」
「「おらぁっ!」」
バンバンっ!
「答えは簡単。エアガンで缶を撃ち抜く、これが正解だ」
「「…………それアリ?」」
「アリだ。だってそんなルール存在しないもん」
ここから缶まではだいぶ距離があるし、撃ったのは市販のBB弾であるため着弾まで時間はかかるが俺の射撃の腕は間違いない。その昔に射的の出店で出禁になったほどだ。
これで俺たちの勝利は確実だ。
「よし、部屋に戻るぞー。これで俺達の勝ちだ」
「待ってさとちゃん!」
「どうした?なにかあったのか?」
「それが……弾が……」
ん?弾がどうしたのだろうか
「曜ちゃんに全部防がれたのっ!」
なっ……!
「曜のやつ……人間離れしすぎじゃないか?」
「さとる、どうするの?」
くっ……どうする、曜が缶の前にいる限りこの作戦は使えない……。
「千歌。侑斗はどこだ?」
あいつのいる場所によっては全員突撃で倒せる可能性は高い。これは重要なことだ。
「ゆーと君?さっきまでは缶の前にいたけど……今はどこにも見えないよ?」
「そうか……果南たちからは侑斗がどこにいるかわかるか?」
「……えーっとぉ、その」
どうしたんだ?珍しくはっきりしないな。果南らしくもない
「あの、さっきの射撃で跳弾した弾が……その、後頭部に直撃して。いま階段の踊り場で倒れてます……」
え?
……えーっとぉ
「…………作戦通りだな、千歌。よくやった!」
「……うん。そうだね、さとちゃん!」
「「身代わりはやっ!」」
「倒していいのは缶じゃなかったっけ?」
「いや、缶を撃っていいなら人も撃っていいだろ、うん、そうだ。そういうことにしよう!なっ!」
「さとるさん、必死ですね……」
そりゃそうだよ。こんなんで死なれたら後味悪いし。なにより千歌が可哀想だ。いや、もちろん侑斗もだけど。
「さとる、落ち着いて!侑斗は死んでないから!まだピクピクしてるから!」
ほっ……良かったぁ。これで安心して缶蹴りに集中できる。
侑斗?さすがにBB弾如きで大怪我はしないだろ。
「死んでないってわかった瞬間に調子こきだしましたね」
だから当たり前のように心読むのやめてもらえませんかねぇ!
「いいだろ?とりあえず今はチャンスなんだ、今のうちに倒すぞ!おれは負けるのが1番きらいなんだ」
「この前の卓球であっさり負けた人がよく言うよ……」
いや、あれは曜のメロンのせいだ。あれはしょうがない。男は万乳引力には敵わないんだよ。
「そのことは一旦忘れろ。今は缶を倒すのが先だ!行くぞ!」
「「「はーい」」」
「──で、どうしてこうなった?」
「いやぁ〜……あはは...はぁ。」
あの後俺たちは文字のごとく曜に蹂躙された。
俺と千歌が突撃したとき缶はフリーでその場に曜はいなかった。
そのため果南たちの方へ向かったのかと思い缶を蹴ろうとした。
──が、それが間違いだった。蹴ろうとした瞬間に『遊戯サークル』部屋から曜が飛び出してきたのだ。それに驚いた俺と千歌は呆気なく捕まり追撃に来た果南と梨子ちゃんも曜には適わず捕まってしまった。
そして帰り道の途中。
「ふぅ……久々に缶蹴りやったけど意外と楽しかったな!」
「お兄ちゃんと千歌ちゃんがBB弾を撃ってきた時はさすがにびっくりしたけどね♪」
「いや、BB弾を撃った2人にも驚いたけどそれを防いだ曜にも驚いたよ……」
果南の言う通りだ。あれは完璧に勝ったと思ったのに……。
「でもさすがに全部は防げなかったんだよ?1個だけ外れたと思った弾が壁に跳ねて缶に当たりそうになったんだけど侑斗くんが身をもって防いでくれたんだっ!」
あ、あれ偶然じゃなかったんだ……。
「……って侑斗?」
「あっ!ゆーと君を回収するの忘れてたっ!」
「回収って……千歌ちゃんそれはひどくない?」
「おっと……噂をすればなんとやらだ。侑斗から電話だ」
「もしもし、侑斗か?」
「キサマイツカコ口スオボエテオケ」
怖っ!こいつ怖っ!
というかあいつに弾当てたの俺じゃなくて千歌なんだけど!?
後日、果南と曜のパジャマ姿の写真で手を打ちました、まる。
棗恭介くんは僕の大好きなアニメである『リトルバスターズ』の兄貴的存在です!ぼくkey作品大好きなんですよね(笑)
もしkey作品好きな方いらっしゃればコメント下さい!
アニメを見たことない方は是非見てみてくださいっ!
そして私事ですが本日の花陽限定勧誘で初のかよちんURでましたっ!
嬉しくて叫んでました……(笑)
更にあと約300UAで1万UA達成です!本当にありがとうございましたっ!